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在宅で取得できる介護事務管理士でキャリアアップ|受験資格や勉強法

資格
介護事務管理士は、介護事業所での報酬計算や請求などの事務に必要な専門知識を証明し、介護職場でのキャリアアップが可能な資格です。近年では、高齢化や報酬改定の影響でニーズが高まってきています。資格取得のための学習は自宅ででき、また、試験も在宅で受けることができます。
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(1)在宅で介護事務の資格をとろう 


出典:https://www.photo-ac.com/

資格取得でキャリアアップ

高齢者の増加により、介護職のニーズも増えています。同時に、介護職に求められる知識や技術も幅広くなっています。

また、介護職として働いているスタッフが取得している資格は、平均で1.3個となっており、多くの介護スタッフが複数の資格をもっています。

これは、介護の資格を増やすことで、知識を深めるだけでなく、給与や待遇の向上、キャリアアップをするためでもあります。

最近は、新型コロナウイルス感染症の影響で休みの日に出かけづらいご時世なので、この機に、資格を取得してキャリアアップを図ってみるのはいかがでしょうか。

参考:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査結果」

まずは難易度が高くない資格からチャレンジ!

介護職に活かせる資格は、自宅での学習や研修を修了することで取得できる民間の資格から、実技試験や筆記試験に合格しなければならない国家資格まで様々な種類があります。

国家資格は難易度が高く、費用や学習期間もかかるので、まずは、難易度が高くない資格からチャレンジすることをお勧めします。

そのなかでも、民間資格である介護事務の資格は、費用がリーズナブルかつ、短期間で取得できる資格のひとつです。

(2)介護事務は今後の成長が期待される分野

介護職のニーズは高まるばかり!

少子高齢化により高齢者が増え、同時に介護を必要とする高齢者も増加しています。

すでに日本における総人口は減少に転じていますが、高齢化率の上昇により平成30年の高齢者数は3,558万人でしたが、令和7年には3,677万人に、令和24年には3,935万人に増加すると見込まれています。

高齢者が増えれば、介護を必要とする人も増えるため、介護事務の仕事や介護人材の需要が増えるでしょう。

参考:内閣府「平成元年度版高齢社会白書」

(3)介護事務の仕事


出典:https://www.photo-ac.com/

介護事務の仕事とは?

介護の仕事は、高齢者の食事やトイレ、入浴、移動などの介助というイメージがありますが、介護事業所では、高齢者へのケア以外にも、介護事務の仕事があります。介護事務の仕事の内容は、

  • 介護報酬(利用料や加算分など)の計算
  • 利用者に本人負担分の請求
  • 保険者(都道府県の国民健康保険団体連合会)負担分の請求

などです。このような介護事務の仕事は毎月行う必要があります。

介護報酬請求とは?

介護保険のサービスの料金は、国の基準で決められている報酬単価に、級地(地域特性を勘案した係数)をかけて算出します。

報酬単価は、利用者の要介護認定の区分(要支援1~要介護5)や、サービス内容(時間、回数)によって変わります。

算出した介護報酬を、利用者の自己負担分(所得に応じて1~3割)と保険者負担分を算出します。

さらに、生活保護を受給されている場合は、自己負担分を福祉事務所に請求します。

また、各種加算を請求する場合は、事前に所定の手続きや、事後の評価シートなどを作成し、提出します。

このような手続きを行う、介護報酬請求は、介護事業者にとって非常に重要な業務であり、適切に行わなくてはいけません。

資格のある専門職が求められている!

介護報酬の請求など介護事務は資格がなくてもできる仕事です。しかし、報酬の計算や請求手続きを間違えると、翌月の入金が遅れてしまうなど、介護事業者にとって大きな問題になってしまいます。

介護事務の仕事は専門性が高まっているため、介護事業所では、介護事務の資格を持った人材が求められています。

(4)介護事務の資格はたくさんある

介護事務の資格

介護事務に関する資格は民間資格であり、いろいろな名称のものが存在します。ここで介護事務に関する資格3つをご紹介します。

ケアクラーク

ケアクラークは、介護事務に必要な知識や技術、高齢者や障害者、医学に関する基本的な知識を持っていることを証明する民間の資格です。

資格を取得するには、日本医療教育財団が主催している技能認定試験に合格する必要があります。

  • 試験内容:学科試験25問と実技試験2問
  • 受験料:6,900円(税込)
  • 合格率:70%

参考:一般財団法人日本医療教育財団 ケアクラーク技能認定試験

介護事務士

介護事務士とは、全国医療福祉教育協会が認定する民間の資格で、介護報酬の事務全般の知識を習得し、介護施設で即戦力となって働くための資格です。

資格取得には、 全国医療福祉教育協会の指定校・ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」の「介護保険請求事務講座」を受講し、資格認定試験に合格する必要があります。

  • 標準学習期間:4ケ月
  • 受講料:35,000円(税込)
  • 合格率:78%

参考:全国医療福祉教育協会 介護事務講座

介護事務管理士

介護事務管理士とは、介護サービスを提供する施設・事業所において、介護報酬の計算、請求などの業務や、受付や会計などの業務を担えることを証明する資格です。

JSMA技能認定振興協会が認定しています。資格取得の試験が年6回と多いのが魅力です。

  • 試験内容:マークシート形式10問、実技3問(レセプト点検1,レセプト作成2)
  • 受験料:6,500円
  • 合格率:50%

参考:JSMA技能認定振興協会 介護事務管理士技能認定試験

次の章では、介護事務管理士について詳しくご説明します。

(5)介護事務管理士とは

必要な知識

介護事務管理士に求められる必要な知識は主に次の3つです。

①介護給付費明細書を作成するために必要な知識

介護給付費明細書とは、介護給付費請求の明細を記載した書類です。

デイサービスやヘルプ事業所といった介護保険サービス事業者が提供したサービス分の請求書(「介護給付費請求書」)と一緒に、都道府県の国民健康保険団体連合会に提出します。

この介護給付費明細書の作成にあたっては、請求主が施設サービスなのか、または居宅サービスなのかによって記載方法が変わってきます。

また、サービスを提供した対象者の状況によっても記載方法が変わってくるので、作成のための知識が必要になります。

②法規や手続きの実務

介護保険の事務を行うにあたって、介護保険サービスの根底となる介護保険法や施行令、介護保険制度、介護報酬の請求の仕組みなどの知識も必要となります。

また、要支援のサービス(総合事業)については各市区町村によって制度や報酬、作成する書類が変わってくるので、総合事業についての知識も必要となります。

③介護請求事務の基礎知識

介護報酬を請求するには、介護給付費単位数や級地の算定や、介護給付費明細書の作成、各種加算の算定などを行います。

さらに、地域包括支援センターや都道府県の国民健康保険団体連合会とのやりとりのなかで日常的に使われている介護用語や略語などがあります。それらの基礎知識がないと、介護請求が円滑に行えません。

受験資格

介護事務管理士の資格は誰でも取得ができます。

他の資格のような大学修了過程や現場での経験年数などは必要ありません。

(6)介護事務管理士の活躍の場は多い

活躍する現場

介護事務管理士はいろいろな介護現場で活躍しています。例えば、

  • 通所介護サービス事業所(デイサービス)
  • 訪問介護事業所(ヘルプ事業所)
  • 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
  • 有料老人ホーム
  • 特別養護老人ホーム
  • 訪問看護ステーション
  • 介護老人保健施設

などが挙げられます。

介護事務管理士の資格のメリット

介護事務管理士の活躍の場は多々あるので、資格を所有していれば、

  • 転職の際に有利
  • 手当てがつく場合がある
  • 待遇がよくなることがある

などのメリットがあります。

(7)介護事務管理士は在宅で取得できる


出典:https://www.photo-ac.com/

今なら在宅で受験

従来、資格取得のための試験は、年6回、主要都市の会場で行われてきました。

しかし現在(2021年4月15日)は、新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅受験に切り替わっています。

自宅で受験できるので、新型コロナウイルス感染症の心配がありません。また、交通のアクセスに左右されないので、遠方にお住まいの方も受けやすい環境になっています。

なお、2021年4月から2022年3月までの間の試験日程は次のとおりです。

  • 2021年5月23日(日)
  • 2021年7月18日(日)
  • 2021年9月26日(日)
  • 2021年11月28日(日)
  • 2022年1月23日(日)
  • 2022年3月27日(日)

(8)介護事務管理士の試験

受験種目・科目

介護事務管理士の試験は、実技試験と学科試験の2つになります。

実技試験

実技試験では、介護給付費明細書の点検を1枚、介護給付費明細書の作成を3枚行います。

学科試験

学科試験は、マークシート(択一)式です。

試験内容は、法規、介護給付費明細書の作成や、介護用語についての知識であり、10問出題されます。

合格率

試験に合格するには、実技試験で、設問ごとに約60%以上の得点、かつ、3問の合計で約85%以上の得点と、学科試験の約85%以上の得点が必要です。

介護事務管理士の試験の合格率は約50%となっています。

受験申込はこちら

介護事務管理士の受験費用は、6,500円(税込)で、年6回の試験があります。試験の申込はこちらをご参照ください。                                

参考:JSMA技能認定振興協会 試験のご案内

(9)介護事務管理士の勉強方法

介護事務管理士の資格を取得するための効率的な勉強法をご紹介します。

通信講座

介護事務管理士の資格を取得するなら通信講座がお勧めです。

通信講座は自宅で受講できるため、新型コロナウイルス感染症のリスクがありません。また、空いた時間を有効活用して勉強を進めることができます。

分からないことや質問などはメールで対応しているので安心です。ここでは、2つの通信講座を紹介します。

ソラスト

テキストが分かりやすく、12ケ月間在籍が可能なのが特徴です。また、オンラインテストを通して、実力を試すことができます。

参考:ソラスト教育サービス 介護事務講座

ユーキャン

現在、休講中ですが令和3年11月頃再開予定です。

参考:ユーキャン 介護事務講座     

テキスト

通信講座で勉強する時間が取れない、費用が掛かる、という方は、テキストを購入して独学で勉強をする方法もあります。

テキストを購入するなら、公式に発売されているこちらがお勧めです。

参考:ソラスト教育サービス 介護試験問題集

過去問

基礎知識がある方、介護での実践経験がある方は、過去の出題問題を解いて試験に備えるという方法もあります。過去に出題された問題は、試験問題見本として、公開されています。

参考:JSMA技能認定振興協会 試験問題見本

(10)介護事務管理士でキャリアアップを目指しましょう!


出典:https://www.photo-ac.com/

在宅で取得できる、介護事務管理士

介護事務管理士は、さまざまな介護事業所で介護給付費明細書を作成するなど介護事務に必要なスキルを身につけられる資格です。

資格取得のための学習は自宅ででき、また、試験も在宅で受けることができます。

介護事務管理士の資格を取得してスキルアップしてみてはいかがでしょうか。

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