(1)【図解あり】自分の強みが活かせて活躍できる仕事とは
自分の仕事を考える際に、「自分の強み」を生かした仕事につきたいと思うものです。例えば、「自分は話す方が好き」だったり「聞く方が好き」だったり、自分の性格や強みを生かした職業に就くことで、日々の仕事もやりやすくなるものです。
上記は、いろはにかいご編集部で、性格によってどういった仕事が向いているかをまとめた表です。福祉に関連する仕事を中心にまとめているので、「福祉に関わる仕事をしたいけど、どんな仕事が向いているだろう」と思っている方は確認してみてください。
(2)【福祉版】自分の性格に合った仕事の紹介
上記の画像では、タイプを4つに分けて記載しています。仕事を考える上で参考にしてみてください。
タイプ① 内向的×話す方が好き
どちらかというと内向的でインドアなタイプ、でも話すこと自体は好きな方に向いている仕事です。
内向的な方は思慮深く、データを見て分析をしたり、課題解決について考えることを得意とする場合があります。一方で、しっかり話をすることもできますので、コンサルタントや弁護士などが向いているといえるでしょう。
また、福祉業界では、施設の経営について考え、周りをまとめる必要がある管理職や、ケアマネージャーと連携して介護計画をたてるサービス提供責任者などが向いています。加えて、一人一人と向き合いながらサービスを行うホームヘルパーも向いていると言えるでしょう。
タイプ② 外交的×話す方が好き
外交的でアウトドアなタイプ、加えて話すことも好きという方に向いている仕事です。
外交的な方は人と話すことを根から楽しめるタイプです。多くの人と話し、外でのお仕事が多いショップの販売員や営業職などが向いているでしょう。
福祉業界では、利用者さんと日々話をし、チームプレイでサービスを提供する介護士や、利用者や家族、関係各所と連携をとる必要があるケアマネージャーなどが向いています。また、専門用語も分かりやすく伝える必要がある機能訓練指導員などもおすすめです。
タイプ③ 内向的×聴く方が好き
内向的でインドア派、話は聴く方が好きというタイプです。一人で没頭することが多い仕事である、研究職やエンジニアなどの職種が向いているでしょう。
自分から発信していくよりも、話を聴いてそれを実践することが上手ですので、福祉業界では、介護事務や医療事務など、細かい作業が多い仕事が向いているでしょう。また、技術や知識が求められる栄養士などもおすすめです。
タイプ④ 外交的×聴く方が好き
外交的でアウトドア派、話は聴く方が好きなタイプは、行動力と聞き上手の力を生かせる仕事がおすすめです。例えば、心理カウンセラーや新聞記者が当てはまります。
福祉業界では、相手の要望をヒアリングする力が求められる福祉用具専門相談員などが向いています。また、高齢者の方のお話を聞く機会が多い送迎スタッフなどもおすすめです。
今回は、上記の分類の中で、タイプ②・④に当てはまる方におすすめの資格、「社会福祉士」について、仕事内容や資格、給料などを紹介していきます。
(3)社会福祉士について解説
そもそも、社会福祉士とはどのような仕事なのでしょうか。社会福祉士の仕事について紹介します。
社会福祉士とは
社会福祉士とは、高齢者や障がい者の方などサポートを必要とする方の相談に乗り、最適な助言や指導を行う仕事で、同名の国家資格を取得して働くことになります。
ちなみに社会福祉士は、医師や弁護士などのような「業務独占資格(その資格を持つ者しかその仕事に従事できない)」ではなく、「名称独占資格(その資格を持つ者しか名乗れない)」ですので、社会福祉士以外でも、上記の業務を行うことはできます。
ただし、「社会福祉士」を名乗ることはできません。
社会福祉士のなり方
社会福祉士になるには、国家資格を取得する必要があります。社会福祉士を受験するためには、まず受験資格を得る必要があります。
受験資格を満たすためには、大きく分けて次の3つのパターンがあります。
- 福祉系の大学や短大を経るパターン
- 一般の大学や短大を経るパターン
- 大学や短大を経ないパターン
上記のいづれかで受験資格を得たら、国家試験を受けることができます。
詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。
ケアマネージャとの違い
社会福祉士と似た業務内容の仕事の一つに、「ケアマネジャー」があります。
ケアマネジャーは、介護支援専門員とも呼ばれ、名前のとおり「介護」についての専門家となります。高齢者の話を聞き、最適なケアプランを作成します。
一方社会福祉士は、介護だけではなく、障がい者福祉や児童福祉なども扱う仕事です。そのため、社会福祉士の方が取り扱う範囲が大きく、ケアマネジャーの方がより専門性が高いといえるでしょう。
(4)社会福祉士としての幅広い働き口
次に、社会福祉士がどのような場所で働くのかを見ていきましょう。
社会福祉士の働き口
社会福祉士の働き口は、介護施設などの福祉施設や、地域包括支援センター、学校など多岐にわたります。
介護施設などの福祉施設
介護施設などの高齢者施設(特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームなど)では、「生活相談員」というポジションで利用者さんやご家族の相談にのる業務を行います。
施設によっては、実際に利用者さんの身の回りのお世話も行うこともありますし、事務作業を行うこともあります。相談業務以外にも、介護施設に関わるお仕事全般を行うことができます。
また、福祉施設の中には、高齢者向け施設だけではなく障がい者施設や児童養護施設もあります。そこでも、社会福祉士の役割は、ご本人や家族の相談に乗り、適切なサービスと繋ぐお仕事です。
地域包括支援センター
地域包括支援センターとは、介護や医療などの側面から相談に乗る事務所です。基本的には、各市区町村ごとに設置されています。
社会福祉士は、地域包括支援センターの中で相談業務を担います。
地域包括支援センターは、福祉サービスを利用したい方が最初に相談を行う場所になりますので、日常生活のことや経済的なこと、介護に関することなど相談内容は多岐にわたります。
学校
一般校や特別支援学校、フリースクールなどで、「スクールソーシャルワーカー」として働くこともあります。
学校側と保護者、時には保健所などと連携しながら、生徒の問題解決にあたります。子どもの問題には、家庭環境が関係してくることも少なくありません。保護者とどう話をしていくかも大事な仕事になります。
病院
病院では、「医療ソーシャルワーカー」として働きます。患者さんとそのご家族の相談に応じます。
その方の経済的・社会的課題について相談に乗り、退院後の福祉サービスとの連携などをサポートします。
(5)社会福祉士の平均給料は月給27万円
働き口が幅広い社会福祉士ですが、給与はどれくらいかを紹介していきます。
社会福祉士は、平均年収が318万円、平均給料が27万円(初任給20万)程度です。アルバイト・パートでは平均時給1065円、派遣社員平均時給1253円となっています。
2019年度の正社員の平均年収が408万円ですので、正社員の年収としては低い金額といえますが、正社員の給料分布で考えると、ボリュームが多いのは277〜310万円の水準のため、この層よりは高い平均給与となっています。
社会福祉士の平均給与についてさらに詳しく知りたい方はこちら
(6)社会福祉士にとってのやりがい ・辛いこと
社会福祉士として働くにあたって、やりがいや辛いことを紹介します。
社会福祉士のやりがい
社会福祉士の仕事は、なんといっても「ご相談者様の相談にのり、適切なサービスをご案内できたとき」にやりがいを感じるものです。
困っていることをヒアリングし、それを解決することで、ご相談者様から感謝されることが一番のやりがいと感じている方も多いでしょう。
社会福祉士のつらいこと
一方で、社会福祉士としてご相談に乗る際、ご相談者様の困っていることは人によって様々です。すべての要望に応えることは難しい場合も多く、時には満足していただけないこともあります。
また、自分の力不足でうまく相談にのることが出来なかったと感じることもあるでしょう。社会福祉士として働き始めても、しっかり知識を増やしていく努力が求められます。
(7)自分が向いている仕事を考えて、仕事を選ぼう
今回は、外交的な方におすすめの「社会福祉士」について紹介してきました。自分の性格にあった仕事の中でも、給料面ややりがい、大変なことを知ったうえで仕事を選ぶことで、自分によりあった仕事を選ぶことができます。
社会福祉士が行う仕事は、どちらかというと外交的な方におすすめな仕事です。大変なことも多いですが、やってみたいと思われる方はぜひチャレンジしてみてください。