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介護福祉士になるには | 資格取得方法、未経験の場合、受験までの3ルート

資格
介護福祉士になるには、①実務経験を積んで試験を受け、介護福祉士になる、②福祉系の専門学校や短期大学で資格を取得する、③福祉系高校を卒業して資格を取得するの3つのルートがあります。近年の高齢化により、需要が増す一方の介護福祉士。介護福祉士は唯一の国家資格であるため、介護現場でのキャリアアップが大いに見込めます。介護福祉士の仕事内容、メリット、3つのルートの詳細を説明します。
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(1)介護福祉士になるには、3つのルートがある

介護福祉士になるためには、

の3つのルートがあります。それぞれ資格取得までの期間や費用などが異なりますので、自身に合ったルートを選択する必要があります。

以下で、介護福祉士になるための上記3ルートについて説明していきます。

そもそも介護福祉士ってなに?という方や、役割や仕事内容などについて詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

(2)介護福祉士になるには① 実務経験ルート

実務経験ルート(を満たす条件)とは

介護福祉士の試験は、福祉系の学校や養成施設を卒業していなくても受験することが出来ます。この場合は実務経験(3年以上かつ540日以上介護などの業務に従事した方)+介護福祉士実務者研修を修了していることが条件となります。

実務経験ルートでの受験者は、すでに介護の現場で仕事における基本技術は習得しているとみなされ、実技試験免除となります。

ちなみに、3年以上540日以上とありますが、場合によってはこの実務経験期間を満たす「見込み」の状態であっても受験申込が認められる場合があります。

具体的には、以下の記事をご覧ください。

実務経験ルートの、実務経験見込みや具体的な受験資格などに関しては、こちらを参考にしてください。

実務経験には、どのような業務が含まれるのか

実務経験に含まれる「介護などの業務」とは、「身体上または精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者およびその介護者に対して介護に関する指導を行うこと」とされており、厚生労働省が範囲を決めています。

具体的な範囲としては、

  • 児童分野
  • 障害者分野
  • 高齢者分野
  • その他の分野
  • 介護などの便宜を供与する事業

とされています。自分の働いている場所が実務経験算定として有効であるかは社会福祉振興・試験センターホームページを見てみるか、職場の方に聞いてみましょう。

実務経験ルートに必要な「介護福祉士実務者研修」とは

冒頭で触れたように、実務経験ルートで介護福祉士の受験資格を得るためには、「実務者研修」という研修を修了する必要があります。

この研修では、介護福祉士となるのに必要な分野の知識を取り入れるべく、座学や実技を含め、包括的に学んでいきます。

実務者研修に関して、かかる時間や費用などを確認できる記事はこちらから確認してみてください。

(3)介護福祉士になるには② 養成施設ルート

介護福祉士の養成施設とは

養成施設とは、厚生労働大臣指定の学校のことです。

  • 専門学校
  • 短期大学
  • 四年生大学

などに区分けされます。

2017年までは、養成施設を卒業することで介護福祉士資格を得られていましたが、2018年1月の実施試験より、指定の介護福祉士養成施設を卒業した後、介護福祉士試験を受験・合格することが養成施設ルートとなります。

ただし、この変更には「経過措置」が定められています。

養成施設卒業者に対する「経過措置」とは

2017年4月1日~2022年3月31日までの卒業生に限り『経過措置』が設けられているため、該当している人は注意しましょう。

この間の学生は、「介護福祉士になるのには、養成施設を卒業するのみでよい」ということを前提の上に入学したことから、その後に入学する学生との公平を期すための措置だと考えられます。

この経過措置の具体例は以下の通りです。

(1)経過措置の概要

平成29年度から平成33年度までに介護福祉士養成施設を卒業(修了)した方は、介護福祉士国家試験に合格しなくても(不合格又は受験しなかった)、試験センターに登録の申請をすることにより、5年の間、介護福祉士の登録を受けることができる特例措置です。

5年の間は、介護福祉士国家試験に合格した方と同様、介護福祉士ですが、5年の間に、①または②のいずれかの方法により、有効期限を解除しないと、5年後に介護福祉士の登録は消除されます。

  1. ①5年の間に、介護福祉士国家試験に合格すること。
  2. ② 養成施設卒業年度の翌年度の4月1日から起算して、5年間、継続して介護等の業務に従事すること。 

(引用:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター『介護福祉士「新規登録の手引」<経過措置対象者用>』)

専門学校や短期大学について知りたい方はこちら

(4)介護福祉士になるには③ 福祉系高校ルート

福祉系高校ルートとは

福祉系の高校を卒業すると国家試験の受験資格が得られ、国家資格に合格すると介護福祉士の資格を取得することができます。

高校を卒業した後、早い段階で介護福祉士としてのキャリアをつむことができる点がメリットとして挙げられるルートです。

ただし、福祉系高校ルートで受験資格を取得した場合、介護福祉士の国家試験の際に筆記試験の他に実技試験も受験する必要がある場合があります。(※)

(※平成20年度以前に入学された方に限る。実務試験は、「介護技術講習会」という講習を受講することで免除されます。)

ちなみに、福祉系高校の中でも、特例高等学校に位置づけられる高校の場合、卒業後に9か月以上の実務経験が必要です。

福祉系高校の特例高等学校の学生に対する経過措置とは

特例高等学校に関しては、あくまで経過措置のため、平成28年度以降の入学生のうち平成32年度までの卒業予定者のみが対象となります。

また、特例高等学校等の卒業者の場合受験申請時に実技試験の有無を選択することができますが、実技試験を受けない場合は「介護技術講習」の受講が必要となります。

(5)介護福祉士になるための時間と費用

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1795494

これまで述べたルート別に、介護福祉士になるためにかかる時間と費用を解説します。

実務経験ルート

実務経験ルートでは3年の実務経験と実務者研修の受講が必要となるため最低でも3年はかかるでしょう。しかし、働きながら受験資格を得ることが出来るため学費の心配もなくかかる費用は実務者研修のみとなるためとてもリーズナブルです。

実際、介護福祉士の試験を受ける90%の方はこの実務ルートからの受験者となっています。

養成施設ルート

高校卒業後、介護福祉系の養成施設へ1~2年以上通う必要があります。養成施設の学費はそれぞれの学校により違いはありますが、教科書代や実習費など含め年間約100万ほど必要になります。

しかし、短期間で専門的な学習を受けることができるため実際に現場に出た際に即戦力となることでしょう。

福祉系高校ルート

福祉系高校であれば、3年の期間を要します。費用に関しては通常の高校の学費と大差はないでしょう。奨学金の利用も検討することができます。

また、専門的な学習をしつつ卒業後はまだ年齢が若いためキャリアアップを図るには時間がありとても有意義に働くことが出来るためおすすめです。

(6)介護福祉士についてのおさらい

介護福祉士とは介護系唯一の国家資格であり、病院や介護施設で食事や排せつ、入浴のお手伝いなど利用者の身の回りのお世話をする仕事です。

介護福祉士の具体的な仕事内容は、以下の3つに大きく分けることができます。

  • 身体介護
  • 生活援助
  • 相談・助言

以下でそれぞれくわしく説明します。

身体介護

身体介護とは食事の世話や衣服の着脱、入浴の介助、排せつの世話、歩行介助、車椅子での移動の補助など直接利用者に触れておこなう介護のことです。

生活援助

生活援助とは利用者の家事の援助や調理、掃除や洗濯、日用品の買い出しなどを行います。

相談・助言

相談・助言に関しては生活や身の上、介護に関し利用者や家族が不安に思っていることなどの相談に乗り、助言を行い介護の心身負担の軽減や適切なサービスなどへの繋げる役割があります。

介護福祉士は国家資格であるため、当然ながら資格を取得するためには、国家試験に合格する必要があります。

介護福祉士の国家試験は毎年1回1月下旬に実施されており、合格率は70%前後となっていることから、試験自体はしっかりと知識をつけ、試験の対策をしていればそこまで難易度の高い試験ではないことがうかがえます。

しかし、その国家試験を受験するためには、上記で述べた三つの受験資格のうち、いづれかをクリアする必要があります。

(7)介護福祉士を目指すメリット

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2343518

介護の仕事は、介護福祉士資格を持っていなくても可能です。わざわざ、介護福祉士資格をとることのメリットとはなんなのでしょうか。

国家資格であるがゆえの信頼・安心感

介護福祉士は介護福祉系の資格のなかでは唯一の国家資格です。資格がなくても病院や施設などで介護職として働くことはできますが、資格があることにより、他職種からも介護についての専門的な技術や知識を持っているということで、信頼され円滑に仕事を行うことが出来るでしょう。

介護福祉士の資格を保持しているほうが、待遇がよいケースが多い

介護福祉士の資格を持っていると待遇面での違いも見られます。各事業所によりますが、施設基準により介護福祉士の配置人数が決められているところもあり、就職にも有利となることがあるでしょう。

さらに、介護福祉士は介護職におけるリーダー的役割を任せられることも多く、資格手当という名目で、基本給以外に手当が発生する場合が往々にしてあります。介護福祉士の資格を持った方と初任者研修修了者とでは月に約4万円もの差があることもあるのです。

以上のように自身のキャリアや給料、待遇の面で介護福祉士を目指すメリットがあります。

介護福祉士の年収・給料に関して詳しくまとめた記事はこちら

(8)2016年度の介護福祉士国家試験の改革

2016年度までに養成施設を卒業した方は資格取得者として認められますが、2017年~2022年に卒業する方は試験を受けて不合格であった場合にも登録申請すれば「卒業後5年間は介護福祉資格取得者とみなされる」という経過措置が設けられました。

しかし、経過措置(5年以後)も継続して資格を保有するためには次のどちらかを満たす必要があります。

  • 卒業後5年間のうちに介護福祉士試験(筆記試験)に合格する
  • 卒業後5年間継続して介護等の業務を行う(従業時間連続して1825日以上かつ従業日数900日以上)

介護福祉士に関する受援資格や試験内容など、試験に関する詳しい情報をまとめた記事はこちら

(9)未経験から介護福祉士になるにはどのルートがおすすめか

もし、あなたが中学生で将来のことを考えている年齢であれば、卒業後専門的な知識を持ちつつ働ける「福祉系高校ルート」がいいでしょう。しかし、すでに社会人である場合におすすめなのは「実務経験ルート」です。

社会人であれば2年ほど終日学校に通いながら学習するのは時間的にも金銭的にも厳しい面がある場合が多いでしょう。実務経験ルートであれば、実務経験の算定要件である施設で働きながら、現場の知識を吸収しつつ実務者研修を受講することができるため、無理なく介護福祉士試験の受験資格を得ることが出来ます。

また、実務経験ルートで介護福祉士資格を取得する場合に必要な、「介護福祉士実務者研修」についても、取得を支援している事業所は多数あります。そのため、職場を探す際に、資格取得支援があるかどうかを確認してみるのもいいかもしれません。

介護未経験者が介護業界へ就職・転職することに関して、詳しく述べた記事がありますので是非ご覧ください。

(10)介護福祉士になってキャリアアップを目指そう

介護福祉士とは介護に関するプロです。自宅で介護をする家族へ適切な介護技術の指導を行い、心身負担の軽減を行ったり、施設で働く他スタッフへの指導などを行い介護の質の向上に貢献することが出来ます。

また、2015年に認定介護福祉士という上位資格も創設されました。これは民間資格ではありますが介護福祉士よりもさらに多様な利用者や環境に対応できるます。

そのため知識やスキルの習得、介護職員へサービスの質向上を指導するスキルと実践力を磨くことができ、介護福祉士のリーダー的存在として位置づけられているためキャリアアップとして取得するべき資格のひとつでしょう。


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