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介護職員のお仕事とは? | 給料・求人の見つけ方・キャリアパス・働き方など

就職・転職
介護業界で働く「介護職員」。よく聞く職種ではありますが、実際にはどのような仕事をしているのでしょうか。介護職員として働いていく上で、どういったキャリアアップが目指せるのか、給与はどのくらいなのか、どんな働き方なのかなど、詳しく解説します。
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(1)介護職員とは

介護職員とは、老人ホームや病院などで、高齢者や障碍者の生活支援・自立支援を行う職種を広く指す言葉です。

市場規模が9.4兆億円 で、対前年度と比べても2.3%の伸びを見せるなど、昨今の高齢化の影響もあり業界が持つ社会的な影響はどんどん大きくなっています。

(参考:厚生労働省『平成29年度 介護保険事業状況報告(年報)のポイント』)

昔の日本では、介護は家族がするもの、という風潮から、介護=仕事という認識はあまりありませんでした。

しかし昨今、家族だけで介護をするのではなく、「介護」をサービスとして利用することも増えています。そういった「介護」を行う仕事に就いている人を介護職員と呼びます。

介護職員は、介護福祉士といった主要な介護資格を取得したり、経験を積んでいったりしながら、ゆくゆくは老人ホームの施設長になったり、そのほかの介護サービスを運営したらしていくキャリアを目指すこともあります。

(2)介護職員の仕事内容

特別養護老人ホーム等の施設内において、高齢者の身の回りのお世話を行います。

具体的には、

  • 起床
  • 着替えの介助
  • 食事の配膳
  • 下膳
  • おむつ交換
  • 入浴

といった日常生活全般の支援を行う仕事です。

仕事は、時間帯によって行うか変わってくる仕事と、頻繁に行う仕事があります。

朝は着替え、洗顔、の介助などを行い、、日中はちぎり絵や書道などの趣味活動・手作業や、転倒予防のための運動メニュー指導や見守り等を行います。

夜は、緊急の時も対応可能の状態で待機しつつ、「トイレに行きたい」「眠れない」などのナースコールに対応し、オムツ交換に回ります。

また、食事や排せつの介助は、時間帯によって変わらず、1日の中で数回行う仕事なので、これらの仕事は行うと思っておくべきです。

社会の高齢化、核家族化などが進み、人材の安定確保・資質向上が急務となっています。施設・在宅を問わず、介護の業務に従事する者は、介護におけるコミュニケーション技術や認知症についての知識の習得も求められています。

(3)介護職員の給料

介護職員の平均給与額は年々増加しています。平成30年9月では前年度と比べて、介護職員全体の月の平均給与額は1万円以上増加しました。

介護職員の平均基本給は、職種や資格の有無で金額が変わってきます。

平成30年9月のデータでは、以下のようになっています。

無資格の場合 約26万2千円
介護職員初任者研修修了者 約28万6千円
実務者研修修了者 約28万8千円
介護福祉士 約31万4千円

(出典:厚生労働省

介護職員の年収は高いとは言えませんが、介護の分野で働く人たちのを取り巻く環境は年々、改善されてきています。

ひとつは、「介護職員処遇改善加算」という仕組みで、国が介護職として働く方々の定着率を上げるためにつくりました。これは2019年10月から実施されます。具体的にはキャリアアップの仕組みを作ったり、職場環境の改善を行った介護サービス事業所に対して、国が介護職の賃金を上げるためのお金を支給します。

このお金が、介護の現場で働く人たちへ還元される仕組みです。この制度は正社員だけでなく、パート・派遣職員とすべての職員が対象になります。今後もさらに処遇改善のための施策が導入される予定です。

(4)介護職員の働き方

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1983176

介護職員の働き方としては、大きく分けて「正社員・契約社員」「派遣社員」「パート・アルバイト」の3つの選択肢があります。

正社員・契約社員

介護施設において、正社員・契約社員はフルタイムのシフト制で働く場合が多いといえます。入居者の方を24時間体制で介護・見守りするため、早朝の勤務や夜勤帯の勤務など、すべての時間帯での勤務を求められる可能性があります。

責任も大きく大変な仕事ではありますが、正社員はボーナスや手当が出たり、昇格してステップアップが目指せたりするなど、大きなメリットもあります。

派遣社員

派遣社員は、自身の登録する派遣会社から施設に派遣されて就業します。介護業界では、派遣社員の方でも基本的には長期的な就業ができることが望ましいとされます。

派遣社員の特徴としては、時給が高いことがあげられます。地域にもよりますが、都内であれば1200円~1500円程度の時給で働くことができるでしょう。

一方で、ボーナスがでることはほとんどありません。

パート・アルバイト

働く時間や曜日が制限される場合には、パート・アルバイトでの勤務が多くなります。正社員や派遣に比べて給与は下がってしまいますが、自分の生活にあわせてシフトを入れることができるため、融通が利きやすいというメリットがあります。

また、働く時間や曜日が制限される場合は、施設での介護職員ではなく、訪問介護のホームヘルパーになっている人も多くいます。

(5)介護職員の1日

介護サービス種別により介護職員の1日は異なってきますが、ここでは、特別養護老人ホーム(施設)での1日(24時間)を例示してみます。

特別養護老人ホームでは24時間単位で介護をするため、

  • 早番:6時~14時【7h勤務】
  • 遅番:14時~22時【7h勤務】
  • 夜勤:22時~翌日6時【7h勤務】

早番、遅番、夜勤など3交代制がとられます。

6:00 オムツ交換・排泄介助
7:00 更衣・洗面・整髪等の介助
8:00 朝食の配膳・下膳・食事介助・口腔ケア
9:00 オムツ交換・排泄介助
10:00 配茶・入浴
11:00 オムツ交換・排泄介助
12:00 昼食の配膳・下膳・食事介助・口腔ケア
13:00 オムツ交換・排泄介助
14:00 入浴
15:00 おやつ・配茶・レクリエーション
16:00 オムツ交換・排泄介助
18:00 夕食の配膳・下膳・食事介助・口腔ケア
19:00 就寝の介助・オムツ交換・排泄介助
21:00 消灯・オムツ交換・排泄介助
24:00 巡回・オムツ交換・排泄介助
2:00 巡回・体位変換
4:00 巡回・オムツ交換・排泄介助

デイサービスなどの通所施設の場合、比較的介護度が低い利用者が多いため、身体的に軽い仕事が多いことが考えられます。また朝から夕方までを営業時間に定めていることが多く、夜勤がない事業所が多いので入所施設に比べると規則正しい働き方ができるでしょう。

(6)介護職員はどういうところで働くのか

介護職員の勤務先としては、下記のような場所が主になります。

  • 介護老人福祉施設(特養)
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム
  • 認知症グループホームなどの入所型施設
  • デイサービス(通所介護)やデイケア(通所リハビリテーション)といった通所系施設
  • 訪問介護等の訪問系サービス及び就労支援等の障害者施設

介護施設で働くか、訪問介護事業所で働くかがメインの就業先となっています。介護施設でも、入所型と通所型があり、施設の種類によって働き方が異なってくる可能性があります。

介護老人福祉施設(特養)、介護老人保健施設や、有料老人ホーム、認知症グループホームなどの入所型の施設の場合は介護は24時間体制です。

そのほかにも、デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)など、利用者が日中だけ滞在する日帰り施設での介護もあります。

(7)介護職員はどうしたらなれる?

描きたいキャリアパス・目標に応じて、資格を取得したり経験を積んだりするのが一般的

高齢者福祉施設や障害者福祉施設で働く場合は、特に資格は必要がない場合もあります。ある程度の基本的な知識や技術を身につけた人であれば重宝されますが、まったく初めての方でも受け入れている就業先はたくさんあります。

一方で、訪問介護員として働くためには、介護福祉士の資格か介護職員初任者研修を修了しておく必要があります。

訪問介護事業所、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、介護職員初任者研修修了者(旧ヘルパー2級)以上の資格が必須になる職場もありますので注意が必要です。

ゆくゆくは、介護福祉士という国家資格を取得して介護の専門家として活躍することもできますし、経験を積んで介護施設を運営したりといったキャリアも考えられます。

介護職員が取得する主な資格

以下が介護職員として、取得しておくと良い資格や研修になります。

介護職員の主な研修や資格
介護職員初任者研修

介護職員としてのスタート資格。

受験資格は特になく、約130時間の講習を受ける必要がある。方法は通学と通信がある。すべてのカリキュラム修了後に筆記試験を受けて合格する必要がある。

介護福祉士実務者研修

広い利用者に対しての介護能力を獲得することが目標。受験資格は特になく、450時間の講習を受ける必要がある。

介護職員初任者研修や訪問介護員1級課程等の講義を既に受けている場合には、受講科目が一部免除になる。

介護福祉士

介護の資格の中でも唯一の国家資格。実務経験を積んで資格を得る方法、養成施設で学ぶ方法、福祉系の学校を卒業する方法がある。

平成28年度から介護福祉士の受験資格に介護福祉士実務者研修の受講修了が必須となっている。

介護支援専門員

介護福祉士などとして数年の勤務をしたあとに取得できる、介護資格の中でも難関な資格。

取得をすることで、現場の指揮・管理だけでなく、行政や施設の管理職など、幅広い活躍を期待できる。

いずれにしても、研修や資格を取得することにより、ご自身のキャリアアップが目指せます。

初任者者研修の取得方法についてはこちらもご参考ください!

実務者研修の取得方法についてはこちらもご参考ください!

介護福祉士資格の取得方法についてはこちらもご参考ください!

ケアマネージャー資格の取得方法についてはこちらもご参考ください!

最近では、資格取得支援制度が整った施設もたくさんありますので、そういったところで実際に働きながら資格も取得していくことでステップアップがのぞめます。

(8)介護職員のキャリアパス

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2284802

個人のキャリアアップとしては、無資格で就職しても、働きながら介護職員初任者研修を受講することが可能です。その後3年間の実務経験を積んだら、介護福祉士実務者研修を受けた上で、介護福祉士の試験を受けることができます。

介護福祉士は医師や看護師等と同じ、国家資格です。介護福祉士の資格を取得することで、働く上での大きな強みになります。資格手当等で給料やパートでの時給が優遇されることもあります。

さらに、5年間の実務経験は必要ですが、介護支援専門員の資格を取って、ケアマネージャーになることも可能です。

組織でのキャリアアップでは、経験を積んだうえで、いち介護スタッフではなく、介護スタッフをとりまとめるリーダー職、管理者へそして、施設長へと目指すこともできます。

下記の記事では、資格ごとに詳しく解説しています。自分がどの資格を取るべきなのかを知るためには、資格についての詳しい理解が必須です。1つ1つの資格について詳しく知ったうえで、どの資格を取得するのか選択しましょう。ぜひご覧ください。

(9)介護職員の将来展望

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/7521

高齢化により、介護人材は2025年度には245万人必要と推計され、介護人材の需要は高まっています

今後6万人前後の介護職を増員していく必要があるものの、少子高齢化に伴い、労働力として期待できる年齢層の人口は減少すると見込まれています。介護職には以前からいわゆる3K(きつい、汚い、危険)というイメージがつきまとい、敬遠されがちな業種であります。

せめて、給与水準が平均的なものであれば一定の求人を見込めるものの、現状は、そうはなっていません。

介護施設へのアンケートで、「従業員が不足している理由」をについて、「離職率が高い」と答えた割合が18.4%だったのに対し、「採用が困難である」と答えた割合は88.5%にも及びます。

(出典:厚生労働省老健局老人保健課

上記からもわかる通り、介護職に従事する人材不足の原因は、離職率の高さよりも採用の難しさがあることがあげられます。

時期によっては有効求人倍率も4倍を超えた時期もあります。そんな中、この大事な仕事につく人が増えてほしいからと国は処遇改善策を投じています。

一つは処遇改善加算であり、従業員の処遇を改善した介護事業所には、加算がつき、介護報酬を多く得られる仕組みになっています。

一方、人手不足でひとりあたりの就労内容がハードになってきている面を解消するため、外国人の登用や、介護用ロボットの投入などをして、より働きやすくなる体制を構築しようと取り組んでいます。

介護ロボットを投入することで、オムツ替えなどが楽になり、ずっと腰痛だった介護職の負担がかなり軽減したという報告もあります。

国と介護業界が一丸となって介護職の働き方を支え、介護職は社会から、国から期待され、サポートを受けています。さまざまな取り組みは、今後、進化し実現してくでしょう。

2025年問題についてはこちら

(10)介護職員を目指してみよう

介護職員は、高齢者の日々の生活に携わることができ、ありがとう等、感謝の言葉をいただけることは介護職員のやりがいになります。

また、介護職員の存在はご利用者のご家族の負担を軽減することにも役立っています。身体の世話や生活介助を行う中で、コミュニケーションも密になり、深い関係性が築けるのも魅力になります。

自分の関わり方によって、いきいきと生活をされている姿を間近で見られるのが、介護職のやりがいです。

高齢者の話をしっかりと聞き「どうして欲しいと思っているか?」ということを読み解くことは大切です。相手の話を最後までよく聞き、相手の立場になって考える優しさが必要となります。

また、体力面、多忙な作業、高齢者とコミュニケーションといった、これらすべてのことに根気強さが必要不可欠となります。そのようなタフさを持ち合わせている方は介護職向きといえるかもしれません。


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