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介護事務管理士とは | 資格を持つメリット、給料、試験情報について

資格
介護事務管理士という資格を聞いたことはありますか?一般的にはあまり知られていませんが、介護事業を行う上で持っていると何かと有利な介護事務管理士という資格があります。介護保険の請求業務など、専門的な知識が必要となるため、今注目の資格です。介護施設や訪問介護事業所が増えている今、事務職に興味がある方や、現在介護士として働いている方にも参考になる資格です。今回は介護事務管理士の資格の役割、給与はどうなのか、資格についての取得難易度などについてご紹介します。
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(1)意外と知られていない介護事務管理士?

介護事務管理士は、その名の通り介護の事務を行う専門資格です。 JSMAと呼ばれる医医療専門の試験機関が認定しており、非常に信頼感のある資格となっています。

通常の事務であれば資格などは必要ない場合が多いのですが、介護に関しては医療事務と同様に保険請求というものがあり、介護保険についての知識が求めらるため、それらの業務を専門で行う人が求められます。

特に、介護業界は一般的にペーパーワークが業務の多くを占め、今後、介護施設や在宅サービス事業者などが増加していくに連れて、専門的な事務作業を行う人材が必要になりますので、求人の数も多く、就職や転職に有利な資格となります。

介護の事務に興味がある方はもちろん、現在介護士として働いている方もぜひ是非参考にしてみてください。 

(2)介護事務管理士とは

介護事務管理士は介護事務についての知識を有するものとして知られています。具体的にどのようなことを仕事とするのでしょうか?

介護事務管理士の仕事内容

介護事務管理士の主な仕事としては、請求業務が主になります。介護保険の仕組みとしては、利用料の1割は高齢者に負担してもらって、残りの9割は国民健康保険連合会というところに請求をしないといけません。

請求といっても単純に利用料だけを計算して請求するのではなく、ケアマネージャーが同様に国民健康保険連合会に提出する書類の数字と合致する必要があります(在宅サービスの場合)。

請求の不一致などがあった場合は返戻という名で9割が降りてきませんし、修正を行って再度提出する必要があります。

介護事務管理士に向いている人

介護保険制度では、要介護認定情報が変わるときにも申請手続きや、認定が遅れれば月遅れ請求などもありますので、介護保険の仕組みや流れを把握した事務がいないと成り立ちません。介護事務管理士はそういった知識を取得するための資格です。

向いている方は、

  • 数字にある程度強いこと
  • 条文などの文章を理解できる理解力

があれば介護事務管理士に向いているといえます。

将来的にさらに介護保険は複雑になることが予想されますので、介護事務を目指している方は是非取得をお勧めします。

(3)介護事務管理士の求人状況

求人状況に関して特徴が何点かあるので、詳しく見ていきましょう。

介護事務の求人は多いが、経験重視であるのが現状

介護事務の求人は多いといえますが、介護事務管理士必須という所は現在はほとんどありません。介護事務は無資格でできる仕事であり、資格よりも経験必須という所の方が多いです。

しかし、介護事務管理士を取得していれば未経験でも求人を出しているところがありますので、これから事務を目指す方にはちょうど良いかと思われます。

既存の施設よりも、新設の施設での求人が多い

求人の傾向としては既存の施設などでは事務の募集は少なくて、新しくできる新設の施設で求人が多いという傾向があります。

介護施設は非常に速いスピードでできていますので、事務の求人としては介護事務や医療事務が最も多いと思われます。介護施設以外にも、訪問介護やグループホームでも介護事務を募集しているところも多いですので、求人の幅は多岐に渡ります。

現在では介護事務管理士の資格取得者限定の求人は少ないですが、医療事務のように将来的に介護事務管理士を取得している方以外は募集しないということになるでしょう。

雇用形態は、主に正社員かパート

求人は正社員ももちろんですが、パートでの求人も多いのが特徴的です。 そのため、主婦の方や、まだ小さい子供がいる方にとっては働きやすい条件で募集しているところも多いです。

介護事務は介護業界ですが、土日祝日は休みというほとんどですので、そういった部分でも主婦などにはお勧めであるといえます。  

(4)介護事務管理士の給料体系は?

介護事務管理士の給与体系としては、正社員であれば月に17万円前後、パートであれば時給950円前後が多いです。もちろん働く場所によって給与の違いはありますが、目安としてはこのような体系を取っているところが多いです。

また、場所によっては資格手当を出しているところがありますので、上記の料金よりも若干多い場合もあります。給与としては一般の事務と同等ぐらいであり、医療事務とも同じような給与体系の場合が多いです。

介護事務管理士などの事務職は夜勤はありませんし、残業もほとんどないところが多いですので、同じ職場で働く介護士などと比べると安い場合が多いです。介護施設であればほとんどの場合ボーナスがありますので、正社員であればボーナスを支給してくれます。  

(5)介護事務管理士試験の受験科目と日程

介護事務管理士試験の特徴としては、試験日の多さです。試験日を多くすることによって受験者を増やして介護事務管理士の数を増やす狙いがあります。

介護事務管理士試験の日程

試験日としては奇数月の第4土曜日であり、1月、3月などの奇数月に1回開催されています。年間6回も試験がありますので、受験機会が多く取得のチャンスも多いといえます。

介護事務管理士試験の受験科目

受験科目としては主に実技試験と学科試験になります。

実技試験は実際に介護給付費明細書を作成します。学科試験では介護保険制度についてや、介護報酬の請求についての知識、介護給付費単位数の算定についてです。介護給付費の明細書についての作成も試験科目になります。また、請求について必要な介護用語についても出題されます。

下記の表に詳しくまとめてありますので、ご確認ください。

試験日程 【2020年実施予定日 】
●2020年1月25日(土)
●2020年3月28日(土)
●2020年5月23日(土)
●2020年7月25日(土)
受験資格 特に無し
出題内容
(問題数)
●学科試験
法規、介護請求事務 (マークシート形式 10問)
【出題範囲】
・介護保険制度
・介護報酬の請求についての知識
・介護給付費単位数の算定
・介護給付費明細書の作成
・介護用語についての知識

●実技試験
介護給付費明細書を作成するために必要な知識 (3問)
【出題範囲】
・レセプト点検問題(1問)
・レセプト作成  (2問)

※試験時間は、学科・実技併せて2時間となっています。
合否判定 学科試験 / 70点以上
実技試験 / 点検・各作成問題ごとに50%以上の得点、且つ3問合計で70%以上
合格発表 試験日から1ヶ月以内に郵送にて通知予定
※通知が無い場合には、「JSMA技能認定振興協会」へ確認するようにしましょう。
合格率 50%程度
受験料 6,500円
受験場所 各都道府県の指定会場、または指定講座受講生の場合は在宅での受験も可。
※詳細は、主催団体の「JSMA技能認定振興協会」へ確認してみてください。

介護事務管理士の資格・試験・独学向けテキストについて詳しくまとめた記事がありますので、併せてお読みください。

(6)介護事務管理士技能認定試験の受験要領

介護事務管理士には受験資格は一切ありませんので、どなたでも取得することができます。

試験日は年間6回あり、試験の時間としては実技と学科を合して2時間です。 実技試験は介護給付費明細書を実際に作成をして、既にあるものを点検もします。学科試験では10問をマークシートで答えていきます。 合格基準としては実技、学科それぞれで70パーセント以上合格をしないといけませんので注意しましょう。

申し込みはコンビニでもできますし、ネットや申請書を取り寄せて行うことができます。受験費用は5700円であり、これは全国一律です。また、一度支払いますと返金はされません。 結果の通知は1か月以内に文章で通知されますので、合格であれば認定合格証が付与されます。  

(7)今後、活躍の場が増える介護事務管理士

介護事務管理士は受験日も多く、受験資格もありませんので比較的取得しやすい資格です。また、受験に際しての費用も比較的安いです。

介護事務は医療事務と同様にある程度知識がないと仕事ができないので、知識がある証として取得することをお勧めします。また、介護事務の資格には様々な種類がありますが、JSMAという機関が認定している資格で、介護事務の中の資格としては信頼感が高く、将来的にも役立つ資格になります。

知名度も他の資格に比べても高い資格ですし、今後はさらに活躍の場が増える資格でしょう。 将来的に介護の経営者になろうと考えている方にも、この資格は非常に有効な資格になります。介護のお金の流れを知りたいという方も是非取得を目指しましょう。

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