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介護福祉士になるにはどんなルートがあるか?最短で介護福祉士になるためのルートを解説

資格
介護の仕事は特別な資格を持っていなくても行うことができます。例えば、特別養護老人ホームや短期入所生活介護(ショートステイ)、 小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、通所介護(デイサービス)などの施設系のサービスは、無資格でも仕事に就くことができます。 とはいっても、業務を行う上である程度の専門的知識は必要ですし、施設によっては無資格者に夜勤などの一部の業務をさせない場合もありますので、 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得してから就職するのが一般的です。また、資格があると職務給のプラスなど、待遇や給与面でのメリットがあります。 介護の仕事を始め、「ゆくゆくは高齢者施設等で重要な役割を果たしたい」「キャリアアップをしたい」と考えているならば、国家資格である「介護福祉士」を取得することが目標となります。 今回は介護福祉士になるためのルートを解説します!  
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(1)介護福祉士とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/953238

介護福祉士とは、介護が必要なお年寄りや障害のある人に対して、円滑な日常生活が送れるよう状況に応じた介護を行い、 またその人やその介護者に対して介護に関するアドバイスを行う専門職の「国家資格」です。

介護福祉士は、現時点では介護福祉系資格の中で唯一の国家資格であり、その主な職場としては、特別擁護老人ホームなどの社会福祉施設、 病院やリハビリテーション施設などが挙げられます。

この資格の取得は、具体的に次のような大きなメリットがあります。

事業所は、介護福祉士資格を持っている人を採用したい

現在の法律では、「介護福祉士を保有している人が一定の割合で雇用されている事業所」に対して介護報酬が加算されています。事業所サイドは、資格を持っている人を優先的に採用していきます。

管理職に就くことができる

介護福祉士を持っていると、訪問介護事業所や居宅介護支援事業所などにおいて「サービス提供責任者」になることができ、通常の介護ヘルパーよりも良い待遇や給与を受け取ることができます。

再就職の際、正規職員として働くことができる

家庭の事情(結婚・子育て)などを契機に仕事から離れていた場合、再就職で希望の仕事に巡り会えないことが一般的には多くみられます。

ですが、介護福祉士を持っていると再就職の際に非正職員ではなく正規職員として雇用される確率が格段に高くなります。 

今後のスキルアップに有利

介護の仕事を続けていく上で更なるスキルアップを考えるとき、介護福祉士の資格を持っていることは大きなメリットとなります。

例えば、介護支援専門員(ケアマネージャー)になりたいと思ったとき、介護福祉士の資格を持っていると試験の際に「介護部門」の免除が受けられます。

また、これから新設予定の「認定介護福祉士(仮称)」を目指すこともできます。

本来、介護の仕事は誰にでもすぐできる仕事ではなく、高齢者や障がい者の「生命や暮らしを守る」高い専門性を必要としている仕事です。ですので、長期的に介護業界で働きたい意欲があるなら、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格を取得してから介護福祉士の資格を受験するのがよいでしょう。  

(2)介護福祉士になるためのキャリアパス

資格を取得するには、大きく分けて以下の3つのアプローチがあります。

  1. 介護施設にて実務経験3年以上の経験を積み、さらに「実務者研修」の受講を修了し、国家試験を受ける
  2. 福祉系高校を卒業し、国家試験を受ける
  3. 高校卒業後、各種養成施設を経験したのち国家試験を受ける

この中でも、既に成人している人や他業種からの転職を考える人にとって、最もスタンダードな資格取得方法と言える「1.実務経験を積んで介護福祉士になるルート」について詳しく見ていきましょう。

このルートでは、従業期間3年(1,095日)以上、かつ従業日時540日以上が必要条件となります。 従業期間とは「実務経験の対象となる施設(事業)及び職種での在職期間」で、産休や病休などの休職期間も含まれます。

従業日時とは「従業期間内において実際に介護等の業務に従事した日数」をいい、年次有給休暇や研修など実際に介護業務に従事していない日数は除かれますので注意が必要です。

実務経験の対象となる施設(事業)は主な業務に介護等が含まれる施設で、社会福祉施設(特別擁護老人ホーム・障がい者施設・地域福祉センター等)、病院や診療所がこれに当たります。

またその職種は介護職員、介護従事者、介助員、支援員(養護老人ホームのみ)、看護補助など主な業務が介護等の業務となります。

2017年からは「実務研修の修了」も条件に

また、2017年(平成29年)1月の試験からは、3年の実務経験に加え「実務者研修の修了」が義務づけられました。 社会人でしたら、まず介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得し、次に実務者研修を受講するのが一般的です。

これは初任者研修を修了している場合、実務者研修は450時間から320時間に短縮されるためです。 実務者研修にはそれなりの受講料が必要となりますが、介護福祉士の受験資格の一つが得られると同時に 「介護職に必要な専門的な知識・技術をしっかり習得できる」「サービス提供責任者になれる」など大きなメリットがあります。

介護職員実務者研修について、より詳しい記事はこちら

→『介護福祉士(介護職員)実務者研修とは | 費用・受験資格・カリキュラム

実務経験ルートは、介護現場で働いて給料を確保でき、実力を身につけながら受験資格を得ることができます。

そして、受験資格を満たし国家試験に合格すれば、「即戦力の介護福祉士」として最短3年で目に見える形でのキャリアアップが実現します。

(3)まとめ

以上のように、無資格者や介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)から介護の仕事を始めた人でも、3年以上の実務経験を積めば介護福祉士試験を受験することができ、 合格すれば国家資格を取得することができます。

さらに、5年以上の実務経験でケアマネージャーの資格試験が受験でき、 7〜8年以上の実務経験で厚生労働省で現在検討されている介護福祉士の更に上のキャリアである「認定介護福祉士(仮称)」の取得も視野に入れることがきます。 本格的に介護業界でキャリアを積んでいくのでしたら、ぜひ取得を検討してみてください。

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