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土日休みのデイには××が役立つ!介護の仕事を施設別に紹介します

就職・転職
就職をしてしばらく経つと、「この職場は自分に合っているのかな?」「他の施設ではどうなのかな?」などと考えたり、新たな環境でチャレンジしたいと思うこともあることでしょう。 また引っ越しや結婚、出産などライフスタイルの変化によって働き方も変わってくることもあります。若いときは自分のキャリアだけを考えていればよかったかもしれませんが、育児や年老いた両親の介護などの問題が出てくると、自らの家庭環境や家族構成に合わせて働かざるを得ないケースも出てくることだと思います。 今回は各種介護の職務内容について基本的な特徴をおさらいします。皆さんのライフスタイルに合った無理のない働き方の実現に向けて役立てほしいと思います。
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(1)特別養護老人ホーム(特養)

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1117938

介護保険施設のうち、最も施設数の多いのが「特別養護老人ホーム」(特養)です。寝たきりや重度の認知症など、自力での生活が無理と判断された高齢者が多く入所しています。

現在は「要介護3」以上の高齢者の入所を原則としており、24時間365日体制で入所者の生活を見守るため、比較的ハードな業務内容と言えるでしょう。

ベッドから車いすへの移乗に始まり、食事、排せつ、入浴介助など普段の生活の中で起こるあらゆる行為・行動に対し手助けが必要となるので、体力的な疲労に加え常に周囲に気を配らなくてはいけない集中力も求められます。

ほとんどの施設では週1回以上の夜勤がシフトに組み込まれ、1夜勤の勤務時間は夕方から翌朝までの16時間勤務とかなりの長時間拘束になります。

当然仮眠時間はありますが、呼び出しボタンを何度も押されたり徘徊する入所者に気を配ったりなど、「休憩時間でも気が休まない」と多くの職員が漏らしています。ただし夜勤手当が付くため通所系や訪問系に比べ給与面ではメリットがあります。

給与面 ★★★★
体力消耗度 ★★★★★
専門性 ★★★★
休みの取りやすさ ★★

(2)介護老人保健施設(老健)

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/306017

特養と同じく介護保険施設の1つである介護老人保健施設(老健)。病院で治療を終えた後、自宅に戻り今までの生活が送れるようになるまでの期間を過ごす施設で、リハビリに重点を置いているのが大きな特徴です。

自宅へ戻れる見込みが少ない特養と異なり、3〜6カ月を入所の目安としています。

リハビリの施設ということもあり、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士などが多く働いている職場でもあります。入所期間が決まっているとはいえ、24時間365日体制であることには変わりなく、生活介助に関わるスキルも特養同様、介護士に求められます。

給与面 ★★★★
体力消耗度 ★★★★
専門性 ★★★★★
休みの取りやすさ ★★

(3)有料老人ホーム

高齢者に対し住居と日常の生活支援を提供するタイプの介護施設です。特養や老健と異なり、株式会社など民間の企業が運営している施設がほとんどです。

入居条件は特になく、要介護でない高齢者でも入所できます。 運営している企業によってリゾートホテルのような豪華な設備を売りにしているところ、レクリエーションの充実などアミューズメント要素を売りにしているところなど、施設によって特徴が大きく異なります。

そのため有料老人ホームへの転職考えている方は、各施設のコンセプトをよく理解しておく必要があります。

また比較的要介護度の低い人が多いこともあり、服装や言葉遣い、細かなマナーなどを入所者やその家族から注意されるケースも目立ちます。特養よりも体力面での負担が低い反面、コミュニケーション能力が問われる職場と言えるでしょう。

給与面 ★★★★
体力消耗度 ★★
専門性 ★★
休みの取りやすさ ★★★

(4)認知症グループホーム

高齢者の認知症の進行を緩和させる目的の施設で、高齢者が1つ屋根の下で共同生活を送る場所です。

職員は食事の支度や掃除などを入所者と協働して行います。 1ユニットは5〜9人と小規模のため、建物の各部屋を東奔西走するといった体力的な負担は低いと言えます。

また医療が必要となった場合や重度の要介護となった場合、入所者は退去しなければならず、大がかりな身体介護は苦手という人には向いているかもしれません。

それでも24時間体制のため夜勤は避けられません。

名前からもわかるとおり認知症に特化しているため、認知症高齢者と接することに慣れている人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

給与面 ★★★★
体力消耗度 ★★★
専門性 ★★★
休みの取りやすさ ★★

(5)デイサービス(通所介護)

在宅の高齢者が定期的に通う施設で、食事、入浴、レクリエーションなどのサービスが受けられるほか、日帰りで遠足に出かけるなど施設外でのサービスを実施しているところもあります。

職員は利用者とお話しをしたり一緒に食事の支度やレクリエーションを楽しんだりと、身体介護の技術よりはコミュニケーション能力が問われる職場です。

また利用者の自宅‐事業所間の送迎がサービスに含まれているため、自動車免許を持っていると有利になるケースがあります。

自動車の運転を頼まれる場合もあるので、面接の段階で確認しておく必要があります。

営業時間が決まっており日曜は休業のところも多いため、比較的余暇は取れる環境にあります

しかし夜勤がないため給与面では施設系と比べ劣る点は否めません。

最近では宿泊サービスを開始した事業所、認知症やリハビリに特化した事業所も増えており、サービスの形態はより多様化していく可能性があります。 同時にデイサービスの多くの利用者層である「要支援」が介護保険適用外になることが決まり、安定した収益を得るために、より事業者の企業努力が問われることになります。

すでに淘汰されていった事業所もあるため、どのようなビジョンを持った会社なのか、就職時の見極めは大事です。

給与面 ★★★★
体力消耗度 ★★
専門性 ★★
休みの取りやすさ ★★★★

(6)訪問介護

1人暮らしや日中家族が家にいない高齢者のため、自宅に出向き介護サービスを提供するのが訪問介護です。買い物の代行や食事の提供、部屋の清掃、病院への送り迎えなど支援の範囲は多岐に渡ります。

また各家庭の経済事情によって使える金額も限られていることから、買い物を代行する場合は気をつけなくてはなりません。

訪問介護で一番頭を悩ますのが「時間との戦い」です。決められたタイムテーブルに則って各家庭を訪問しなければならないため、与えられた時間内でサービスを終わらせ、スピーディに次の家庭まで移動しなければなりません。

また1人で訪問するため、不測の事態でも冷静に対処できる判断力、介助記録やトラブルなどをサービス提供責任者へ正確に伝えられる誠実さも問われます。

施設系や通所系と比べ休みが取りにくいということはありませんが、急病などで休みたい場合、他のスタッフを代わりに派遣しなければならず、“急に休む“ことが許されない雰囲気にあります。

また都心部では寒い冬でも自転車で移動するため厳しい体調管理が求められます。

給与面 ★★
体力消耗度 ★★
専門性 ★★
休みの取りやすさ ★★★

(7)終わりに

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/232833

厚生労働省は今年に入り、介護職へ復帰する人へ最大20万円を助成する計画を打ち出しました。 一定の職務経験があり、助成金を受け取った人は復職後2年以上勤続しなければならないなどいくつかの条件はありますが、安倍総理大臣が打ち出した「新3本の矢」の1つである「介護離職ゼロ」に向けた介護人材確保に対する国の本気度が伺えます。

助成に関して言えば、一般の転職サイトでも「お祝い金」という形で無事就職が決まったときに金一封が支給されるという形態もよく見られるようになりました。

IT化で幅広い求人情報を一度にたくさん入手できるようになったことや各所から現金が支給される現状を考えると、介護業界へ転職(復職)するにはよいタイミングと言えるかもしれません。

どこの現場でも経験者は優遇されますが、家庭の事情で続けたかった仕事を辞めざるを得なかったのは本当に悔やまれることだと思います。もし可能なかぎり介護の現場に携われるのならば、今一度自分のライフスタイルに合った職種や職場を検討して転職・復職を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

作:大西啓介(Live-up Works

■参考資料・文献 ・『福祉・介護の仕事&資格がわかる本』資格試験研究会編、実務教育出版 ・現場へ復帰する介護職員に最大20万円 新制度の具体的な要件は?

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