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(1)たった半年で日本語をマスター!マジメさが魅力
外国人介護士の方々は、日本語の研修を受講し、合格してから介護施設での仕事をスタートさせます。たった半年で日常会話ができる程度まで日本語を上達させるそのひたむきや、仕事に対する熱心さはとても魅力だそうです。しかし、まだまだ日本で生活を始めて間もないことから、生活習慣などの違いはやはりあるそうです。
(2)日本に永住する人かを見極める
外国人介護士は、期間を定めて勉強するために日本へとやってくる、留学生のような立場です。留学生の中には、資格取得した後に母国へ帰る人と、日本で生活していく覚悟を決めてやってきている人の2パターンの方がおり、どちらに該当するかを見極めることが重要です。 もし指導方法を間違えると、早期離職につながる恐れもあるので、事前に外国人介護士の方と話し合いの機会を持って、人生プランを確かめておきましょう。
(3)平日は学校優先、シフトは午後だけのことも
外国人介護士はあくまでも研修生なので、平日には学校の授業が入ることがあります。そのため学校がある日は、午後の4時間程度しか勤務することができません。 働く施設によって違いはありますが、外国人介護士は学業優先ということもあり、夜勤シフトに入れない場合が多いとのこと。 外国人介護士は真面目に働いてくれるので、施設ではとても助かっているそうですが、1人前の介護士として働きを期待するのは、難しい現状があるようです。
(4)言葉以外にもある!外国人介護士との壁を乗り越えるには?
まだまだ日本での生活を始めたばかりの外国人介護士。言葉の壁以外にも乗り越えなければいけないこともあります。ここでは、一緒に働くとぶつかることが予想される壁をご紹介します。外国人介護士受け入れ前に、きちんと対策を考えられてみてはいかがでしょうか?
(5)介護士がいない国がある
今回インタビューをさせていただいた、介護職員の方が働いている施設にいる中国国籍の女性。日本に来ている目的は、看護の勉強のためだそうです。
中国には「介護士」という仕事自体が存在せず、日本で介護士が担当する仕事は、すべて看護士の仕事として病院や施設が運営されているとのこと。 国によって、医療や介護に対する考え方はさまざまですが、「介護」というものが何なのかをきちんと伝えなければいけない可能性があることを肝に銘じておきましょう。
(6)日本の歴史を知らない
外国人介護士が一番壁に感じてしまうといわれるのが、日本の歴史や文化について知らない点です。介護施設で外国人介護士が受け持つことになるのは、日本でずっと生活してきたお年寄りが中心。 例えば、お年寄りが生きてきた時代に起きた第二次世界大戦や東京オリンピックなどといった出来事、昔の流行歌など、お年寄りが話す内容が全く分からず、戸惑うことが多いようです。
じゃんけんやけん玉などを覚えて、馴染んでいる外国人介護士の方もいるそうですが、全員が必ずしもお年寄りとのコミュニケーション方法が見つけられる方ばかりではありません。 外国で生活するということは、私たちの想像以上に過酷で精神的に負担もあるものです。外国人介護士を受け入れるのなら、日本人介護士以上の手厚いフォローが求められるでしょう。
(7)終わりに
まだまだ始まったばかりの外国人介護士受け入れ制度ですが、人手不足解消の期待がある反面、現場レベルではまだまだ課題が残されているのが現状のようです。 今後、外国人介護士の受け入れは拡大していく可能性がありますが、もし一緒の施設で働くことになった際は、今回ご紹介したポイントを参考に、快適な施設運営に励まれてみてはいかがでしょうか。