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ケアマネージャーとは |試験内容や資格取得方法、試験概要など

資格
ケアマネージャーは利用者が適切な介護サービスを受けれるようサポートする重要な役割を担っています。 そんなケアマネージャーの仕事内容、資格の取得方法、取得のメリット、試験制度の変更点などについて解説します。
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(1)ケアマネージャーとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504416

ケアマネージャーとは、利用者が介護サービスを受けられるようにサポートをするスペシャリストのことです。

さまざまな介護サービスの中から、その利用者に合う介護サービスを選択し、利用者や家族に提案する『介護のコーディネーター』とも言えます。

正式には『介護支援専門員』といい、2000年に介護保険制度が始まるにあたって誕生した比較的新しい資格です。

介護保険制度の基本理念とされる『利用者本位』『自立支援』の考えた方に基づき、利用者とその家族を支援していきます。福祉や保健医療の分野での実務経験がある人などのキャリアアップとして人気の高い職種でもあります。


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(2)ケアマネージャーの仕事内容その1 介護関連の仕事について

介護サービス提供者とサービス利用者をつなぐ役割を持つ

施設内でのケアマネージャーは、支援が必要な介護保険利用者とその家族、介護サービス等を提供する施設や業者をつなぐ橋渡し的な存在です。利用者が保険制度を利用して自立した生活を送れるよう、総合的なコーディネートやマネジメントをするのが主な仕事です。介護サービスの選択・実施のために、利用者のケアプランを作成する業務を担います。

また、介護を行なっている施設や業者の数・サービスの種類は多様で、利用者のコンディション・目的にあった施設や業者を利用者自身で探すことは非常に難しいことです。そんな時に、1人ひとりのニーズに合ったサービスをケアマネージャーが探し出し、紹介・調整をしてくれるのです。利用者が施設や業者に直接クレームを入れられない場合に、ケアマネージャーが代弁したり、間に入って調整役を務めてくれることもあります。

(3)ケアマネージャーの仕事内容その2 生活支援の仕事について

各種手続きのやケアを行う

介護支援専門員とも呼ばれるケアマネージャーですが、その仕事内容は介護業務以外にも及びます。

ケアマネジャーは依頼された相談内容をもとに、利用者本人だけでなく家族も含めて面接、相談をおこないます。介護が必要な方に介護保険サービスを提供する以外にも、生活困窮者には生活保護申請の補助を行い、食事に困っている方に配食の紹介を行うなどそれぞれの必要に合わせた支援を行います。

居宅ケアマネジャーは時に地域と利用者をつなぐように働きかけ、利用者に地域活動の参加を促したりすることもあります。利用者の生活改善、安心して介護サービスを受けるための縁の下の力持ちがケアマネージャーなのです。

(4)ケアマネージャーの資格を取るメリットは?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/348234

ケアマネジャーの給料は、働いている企業の規模や経験年数によっても大きく変わってくるので一概にはいえませんが、一般的に介護職種の中では看護職員に次いで高収入です。

ケアマネージャーは

  • 「施設ケアマネージャー」

  • 「居宅ケアマネージャー」

に2分されますが、施設ケアマネジャーの方が給料は高い傾向にあります。

しかし、施設ケアマネジャーは介護職兼任が多く、シフト制で夜勤があることもあります。

一方で、居宅ケアマネジャーは専任が多く、介護を行う場面はほぼなく、土日が休みの事業所も多いです。

資格を伴う介護職の中ではキャリアの到達点となるのがケアマネージャーであり、昇進や転職のプラス材料として高く評価されることもメリットといえるでしょう。

(5)ケアマネージャーはどのような職場で活躍できるのか

施設ケアマネか居宅ケアマネかにより異なる

ケアマネージャーの資格を持っていても「施設ケアマネージャー」と「居宅ケアマネージャー」で活躍できる職場は大きく変わってきます。

施設ケアマネージャーの場合、担当人数はケアマネージャー1人につき利用者100人程度である一方、居宅ケアマネージャーが担当する利用者は最大でも40人程度です。

施設ケアマネージャーの仕事はほとんど施設内で完結します。しかし居宅ケアマネージャーは一人ひとりの自宅に訪問し、状況に合わせてプランの提案・調整が発生するので、1人にかける手間と時間の量はどうしても多くなります。

下記にケアマネージャーが活躍している主な場を居宅、施設別にそれぞれ紹介します。

居宅介護支援事業所

  • 社会福祉法人
  • 医療法人
  • 訪問看護ステーション
  • 地域包括支援センター

介護保険施設

  • 特別養護老人ホーム
  • 老人保健施設
  • 療養型医療施設

(6)ケアマネージャーと介護スタッフの違いについて 

プランを作るか、実際に介護サービスを提供するか

介護福祉士は介護現場にて利用者に対し、身の回りの介護を行う専門職(国家資格)です。

排泄・食事・入浴・外出など、利用者の体に直接触れて行う「身体介助」と家事全般のお手伝いをする「生活援助」の2種類の介護を中心に行っています。

それに対し、ケアマネジャーの主な仕事は、介護福祉士が利用者の介護をする上で必要になるケアプランの作成となります。基本的には実際に介護はしませんが、ケアプランを作成する上で、利用者やその家族のことを介護スタッフ以上に理解している必要があります。

またケアマネジャーが作成したケアプランを介護スタッフが実行するので、ケアプランが円滑に実行されるようにお互いの協力が必要になってきます。

(7)ケアマネージャーになるためには

実務研修受講試験に合格する必要がある

ケアマネージャーになるためには、年に1回行われている介護支援専門員実務研修受講試験(公的資格)に合格することが必要です。

全問が5肢複択のマークシート方式による筆記試験で、全60問・120分の試験です。

合格目安として各分野70%以上の正答率を望ましいです。試験合格後も介護支援専門員実務研修を修了することが必要です。

ケアマネージャー試験の大きな流れ

  1. 勤務先・または住居地の都道府県にて、受験の申し込み
  2. 10月、介護支援専門員実務研修受講試験が実施される
  3. 同年12月、合格発表
  4. 年明け、介護支援専門員実務研修が実施される(87時間以上・全日程出席)
  5. 都道府県にて介護支援専門員資格登録簿の登録を申請
  6. 申請を受けた都道府県が承認
  7. 介護支援専門証(ケアマネージャーの資格)を取得

(8)試験の合格率と難易度について

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2303738

受験資格の変更により、合格率が高い傾向に?

介護保険制度が始まった2000年当初は、ケアマネジャーの人数が必要だったため合格率も高かったのですが、それ以降年々合格率が下がっています。2017年は2万8,233人のケアマネジャーが合格し、合格者が過去最低だった2016年の13.1%を8.4%上回った21.5%の高い合格率となりました。

ケアマネージャーの試験を受けた40%以上の受験者が介護福祉士の資格を持っています。受験者数は年によって変動しますが、だいたい12万人から14万人、このうち12%から16%が合格となるので、合格率は決して高くはありません。

2018年から受験資格が変更され、受験対象者がかなり限定されます。2017年の合格率が上がったのは受験資格が変更される前に資格を取得しようと、試験を受けた結果だったとも考えることができます。

(参考:厚生労働省『第20回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について』)

(9)ケアマネージャーの試験制度見直しの背景と変更内容

2018年10月に実施予定の試験から受験資格が改正されることになりました。大きな変更点は、今まで受験可能だった『無資格で介護業務に10年以上従事』『介護職員初任者研修・ホームヘルパー2級・実務者研修等の資格を保有し、5年以上介護業務に従事』等に当てはまる人たちが、2018年以降は受験対象から外れたことです。

2025年に向けて国が進めていこうとしている地域包括ケアシステムは、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるものです。これにより介護サービス利用者は、今まで以上にいくつもの機関や施設からそれぞれの介護サービスを受けることになります。そうなった時に特に重要になるのが、利用者と介護サービス提供者の橋渡しをするケアマネージャーです。より多くの分野にまたがる専門的な知識と、豊富な経験をもつ質の高いケアマネジャーを育て、活躍してもらいたいという期待が今回の試験制度見直しの背景にあるのでしょう。

(10)ケアマネージャーの資格を取得し介護業界で役に立つ存在になろう

出典:https://www.photo-ac.com/

ケアマネジャーは今や介護・医療・福祉業界には無くてはならない存在であり、利用者とその家族を助ける大きな存在です。介護に関する豊富な経験・知識が求められますが、それまで以上に従事できる仕事の領域が増え、今まで以上により大きなやりがいを得られることも事実です。

自身のスキルアップを目指したい人や今後、介護業界で役に立つ存在になりたいという方にはオススメの職種です。現場で働きながら上位資格であるケアマネージャーの資格取得にチェレンジしてみるのはいかがでしょうか。

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