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認定介護福祉士とは | 受験資格、介護福祉士との違い、取得方法や給料など

資格
認定介護福祉士とは、介護福祉士の上位資格です。現場をとりまとめ、介護スタッフの指導をおこなったり、医療期間やリハビリテーション職の方と連携して適切なケアを行うことができます。資格取得には、介護福祉士を取得した後5年以上の実務経験と、認定介護福祉士養成研修の受講が必要です。
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(1)認定介護福祉士とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1351938

「認定介護福祉士」とは、「一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構」が認定する、介護福祉士の上位資格のことです。

利用者やその家族からの要望をくみ取って適切なケアをするために、医療機関やリハビリテーション職の方、その他専門職の方と連携を強化し、ほかの介護スタッフを取りまとめていくリーダーの役割を担います。

認定介護福祉士として勤務するのに必要なスキルや知識がとても多いため、介護に関する資格の中でも最上位のプロフェッショナリティを証明できる資格である、ともいえるでしょう。

(2)認定介護福祉士の仕事内容

認定介護福祉士は介護福祉士よりも高度な実務が求められます。役割は大きく分けて、

  • 対人援助
  • マネジメントの役割

の二つに分けられます。認定介護福祉士の役割は、単に利用者との対人援助を行うことだけではありません。

認定介護福祉士について、介護老人保健施設や介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などの介護施設では、ユニットのリーダーとして認定介護福祉士が指導者的な役割を受け持ったり、利用者やその家族のサービスへの満足度をより向上するため、現に実施されているサービスの質を認定介護福祉士の目線で見直し、助言をしたりといったことが求められます。

(3)認定介護福祉士と介護福祉士の違い

介護福祉士と認定介護福祉士は、主に以下の3点において、違いが見られます。

待遇

介護福祉士の上級資格である認定介護福祉士は、より専門的な職務であるがゆえに、資格手当などが増額される可能性があります。

また、もちろんケアマネージャーや生活相談員になる場合と比べ、認定介護福祉士となることで業務が大きく変わることはありませんが、経験や知識を生かしてよりマネジメント寄りの業務が増えるケースはあるでしょう。

資格の性質

介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格で、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公簿に搭載して登録されますが、認定介護福祉士は一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構が認定する民間資格です。

職務内容

介護福祉士は、ケアワーカーとして対人援助を主体とした業務を行いますが、認定介護福祉士は資格の方向性が現場介護福祉士の教育的指導に特化しています。利用者と直接的な関係性を持つことは介護福祉士よりも少ないでしょう。

(4)認定介護福祉士の受験資格

認定介護福祉士の資格を受験するためには、実務経験ルートや専門学校・短期大学ルート、専攻科高校ルートなどを経て「介護福祉士」の資格を取得する必要があります。

図のように、自分の現在の状態にあったルートを選択することができます。それぞれのルートで、もちろんのことですが、かかる費用や受験資格取得までにかかる時間が異なります。

上の図が記載されている、介護福祉士になる方法についてより詳しい記事はこちら

(5)認定介護福祉士の取得方法

認定介護福祉士の資格取得方法なのですが、介護福祉士の資格を取得した後、実務経験研修の受講が必要となります。

具体的には、介護福祉士として現場での経験を5年以上積みます。さらに、認定介護福祉士養成研修Ⅰと認定介護福祉士養成研修Ⅱの二種類の養成研修を受講することが求められます。講義の時間は総時間数600時間となります。

その2つの研修を修了したのち一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構に認定介護福祉士の認定申請に提出します。申請が認定されることで、認定介護福祉士の資格を取得できます。

(6)認定介護福祉士の給料

認定介護福祉士は導入されて間もない資格であるため、給料が高くなったという明確なデータは現状ありません。

しかし、介護福祉士の資格を持っていると無資格な方に比べて給料や優遇が良いことが分かっています。今後介護業界の需要が高まっている見通しを加味すると、認定介護福祉士の資格保持者は、今後活躍や優遇の幅が広がる資格であるといえるでしょう。

(7)認定介護福祉士養成研修とは

認定介護福祉士養成研修は、Ⅰ類とⅡ類の二部構成となっており、原則としてⅠからⅡと順を追って受講する必要があります。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ

認定介護福祉士養成研修Ⅰは、介護福祉士として現場での対人援助経験が5年以上が必要です。なお、5~10名程度を1ユニットとした介護施設のユニットリーダーや居宅系サービスと施設系サービスの双方で実務経験を得ていることが望ましいものとされています。

認定介護福祉士養成研修Ⅱ

認定介護福祉士養成研修Ⅱは、認定介護福祉士養成研修Ⅰを受講した方を対象としています。また、こちらも5~10名程度を1ユニットとした介護施設のユニットリーダーや居宅系サービスと施設系サービスの双方で実務経験を得ていることが望ましいものとされています。

(8)認定介護福祉士養成研修のカリキュラム

カリキュラムは全部で総計600時間とされています。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ

認定介護福祉士養成研修Ⅰ類は345時間のカリキュラム構成で、主に介護福祉士養成段階では身につけない医療職やリハビリテーション職などの専門性の高い知識を習得します。

それぞれの他職種との連携を高めるための学習のほか、利用者を主体としたケア(パーソンセンタードケア)を実践するために必要なアセスメントやケアプランの作成を適切に展開できるよな知識を獲得することを目的にしています。

認定介護福祉士養成研修Ⅱ

認定介護福祉士養成研修Ⅱ類は255時間のカリキュラム構成で、主に認定介護福祉士養成研修Ⅰ類で獲得した知識や技術を適切に実践するために必要なチームマネジメントを獲得することを目的としています。また、地域包括ケアシステムの推進のため、施設のみならず地域を巻き込んだプログラムのマネジメント力の獲得も目的の一つです。

(9)認定介護福祉士養成研修以外の研修

認定介護福祉士以外にも、介護福祉士としての資格専門性を高める研修がいくつかあります。ここでは、そんな研修のうちの代表的な2種類の研修をご紹介します。

介護福祉士基本研修

介護福祉基本研修とは、介護福祉士国家資格を取得して2年程度の実務を経験した者を対象に、介護福祉士の倫理性や専門性について再度確認し、他職種との連携を中心としたケアの推進に必要な知識の習得し、演習も交えてより現場に即した研修を目的とした研修です。

ファーストステップ研修

ファーストステップ研修とは、介護福祉士国家資格を取得して2年程度の実務を経験した者を対象に、利用者のその人らしさを守るためのケアの実践のため、ユニットやグループのリーダーなど、中間的な役職配置を目指した研修を目的としています。ここでは、単にケアだけでなく、ケアをする職員のマネジメントや他職種との連携も学びます。

(10)認定介護福祉士養成研修の一部は、他の研修でも補える

先ほども述べたとおり、認定介護福祉士の資格を取得するためには、一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構により開催される研修を受講・修了する必要があります。

ただ、その研修の一部は、認定介護福祉士認証・認定機構に赴いて受験することなく、全国に展開している介護福祉会にて行われている研修を受験することで、いわゆる単位読み替えが可能となっています。各認定介護福祉士志望者が遠くの研修期間にいく必要がなくなり、認定介護福祉士の早期な養成が促進されます。

ただし、認証基準が厳格に定められていますので、一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構のホームページ又は研修を実施している主体に確認することが重要です。

(11)認定介護福祉士の資格取得者数

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3919

認定介護福祉士の有資格者は、認定介護福祉士の資格が誕生してから間もないこともあり、2019年10月時点で50~60人と、まだまだ少ないといえます。

ただし、研修は盛んに行われていますので時間をかけてゆっくりと有能な人材が、この認定介護福祉士の資格者として活躍することが望まれているとも読み取れます。

(12)認定介護福祉士の需要

また、介護福祉士は事業所の加算体制やケアの質の確保上、必要不可欠であり、年々需要が高まっている一方で、人員不足が叫ばれている昨今の介護業界では、資格や経験を問わずに募集する傾向があり、入職後のOJTやOffJTなど、研修の充実具合が新規採用者の仕事の質・スキル形成などに大来な影響を与えてしまいます。

その点、これまでは、様々な専門職との連携や後進の教育的指導は、実務経験の長い介護福祉士や専門職が、誤った考え方や手法などを含む経験を頼りに行なってきました。

そのため、専門的な知識の偏りはもちろん、身体介護では指導者の長年の癖や方法がお手本として取り扱われてしまいます。そのような場面で認定介護福祉士は実務経験と正しい知識や技術を融合させて、相手に伝わるような手法を用いることで、確固とした経験と知識、スキルに基づいた指導などもできる、という「施設内教育」の点で、非常に需要が高いのではないでしょうか。

(13)認定介護福祉士になってキャリアアップを考えてみては

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/942755

認定介護福祉士は、資格の性質こそ異なるものの、介護福祉士のより上級資格として位置付けられていることは言うまでもありません。

今後、認定介護福祉士の需要が高まることは昨今の介護業界を鑑みれば間違いないことであり、認定者数が右肩上がりになるにつれ、介護業界に精通していない一般の方も認定介護福祉士の存在は認知されていくでしょう。施設利用を検討している家族からは認定介護福祉士が複数在籍している事業所を選択するような時代がやってくるかもしれません。

自分自身のスキルアップはもちろん、介護職そのものの社会的地位向上や、それに伴う介護職に対するよりよい待遇の望むため、認定介護福祉士の取得を考えてみましょう。


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