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介護施設向け見守りセンサー徹底比較 | 主要4社の機能、価格を調査

テクノロジー
介護施設、病院向けの高齢者見守りセンサーは各社販売していますが、それぞれ製品毎に機能が異なり、導入する目的や施設の規模、施設形態によって重要視すべき選定基準が異なります。また、建物の環境によっては導入困難なパターンもあります。この記事では、施設へ見守りセンサーを導入したいという方に向け、見守りセンサーで解決できること、製品ごとの機能面の違い、価格の違いを比較しています。そして施設形態や予算規模に合わせて適切なサービス選定を行うための方法をご紹介します。
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更新日

(1)見守りセンサーとは


出典:https://www.photo-ac.com/

介護施設、病院向けの高齢者見守りセンサーは各社販売していますが、それぞれ製品毎に機能が異なり、導入する目的や施設の規模、施設形態によって重要視すべき選定基準が異なります。

この記事では、施設へ見守りセンサーの導入を検討している、という方に向け、機能、価格の違いを比較し、施設形態や予算規模に合わせて適切なサービス選定を行うための方法をご紹介します。

利用者の様子がわかる

高齢者が居住している部屋に設置したセンサーやカメラ、外部通信機能を使って、利用者の様子を見守ることが出来ます。多くの高齢者や複数の部屋の様子を一括して見守ることが出来るので、介護施設や病院などにとっては、なくてはならない機器のひとつです。

バイタルチェックができるので、緊急対応が早い

見守りセンサーの機種によっては、各部屋の温度や湿度の管理ができます。また、入居者の心拍数や呼吸数、離床状況を知ることが出来るので、体調管理や徘徊などをいち早く察知でき、緊急時にもすぐ対応ができます。

体調の急変にすぐ対応

入居者の体調が急変した場合などでもセンサーや赤外線などで入居者の異常を検知できます。本人が呼び出しボタンを押さなくても、見守りセンサーをつうじて入居者の異変に気付くことが出来るので、急変時にもすぐ対応ができます。

(2)見守りセンサーの種類

IT化の推進に伴い、介護や医療現場でのいろいろなタイプの見守りセンサーがあります。検知方法や設置の方法も様々です。

検知方法

  • 赤外線:夜間帯など暗い部屋の見守りや温度の管理ができるのが特徴です。
  • カメラ:映像による見守りです。録画できるのが特徴です。
  • バイタルセンサー(心拍数、呼吸数など):ベッドマットの下に設置し、心拍数や呼吸数、離床状況などの見守りができるのが特徴です。

設置方法

  • 天井埋め込み型:介護施設の各部屋の天井に埋め込むタイプで、部屋全体にセンサーが行きわたります。
  • ベッド埋め込み型:バイタルセンサーなどベッドマットの下に埋め込むタイプです。天井埋め込み型に比べて容易に後付けできるのが特徴です。
  • ドアに設置:ドアとドア横の壁に設置するタイプです。離床や部屋から出ていく状況が分かります。また、後付けが容易にできます。

(3)【一覧表】介護施設向け見守りセンサー比較


出典:https://www.photo-ac.com/

いろいろなタイプの見守りセンサーがありますが、使用方法やどんなデータが得られるのか、気になる費用など分かりやすく、おすすめする4社の見守りセンサーについて一覧表にしてまとめてみました。

商品名 ライブコネクト 眠りSCAN ライフリズム ケアサポートソリューション
製造会社 Z-Works パラマウント エコナビスタ コニカミノルタ
アプリや使用方法(職員の確認方法) パソコンや携帯端末(スマホ・タブレット)

パソコンや携帯端末

パソコンや携帯端末

パソコンや携帯端末

センサーの種類 バイタルセンサー、人感・温度センサー、ドアセンサー

体動センサー

体動センサー

行動分析センサー・人感センサー・室温度センサー
設置場所 ベッドフレーム裏、ベッドフレーム横、居室出入口、トイレ ベットマット下 ベットマット下 天井・居室出入口
取得可能なデータ

モニタリング・心拍数・呼吸数・離床状況・トイレ利用状況

心拍数・睡眠・覚醒・起き上がり・離床状況

睡眠詳細情報・生活状況・温度、湿度

モニタリング
臨床通知時間 リアルタイム リアルタイム 1分毎 リアルタイム

設置工事の有無

工事不要 Wi-Fiの設置が必要 工事不要 設置工事が必要
設置コストの目安

初期コスト¥75,000程度 月額\3,000程度

16~20万円 約36万円~ 121万円~(12床)
その他 レンタル可 レンタル可

(4)介護施設向けのおすすめ見守りセンサー ~ライブコネクト~

これより、介護施設向けの見守りセンサーのうち、おすすめの4製品の特長をご紹介します。

1つ目のおすすめ見守りセンサーは、“ライブコネクト”(株式会社Z-Works)です。

特徴

  • 操作不要・見るだけで使える(施設全体を見える化します)
  • WiFi不要・工事不要の為、初期コスト削減可能 
  • ベッド・ドア・トイレにセンサーを設置して直ぐに使える
  • 必要なセンサーを目的や予算に合わせて選択可能
  • ベッドだけでなく居室内(トイレ含む)の行動がわかる
  • スマートフォンやタブレットで確認が出来ます

おすすめポイント

  • 工事不要で一部屋15分程度で設置できる
  • 複数のセンサーを使うことで利用者の状態だけでなく、生活リズムなども把握できる
  • スタッフの作業を可視化できる

費用

1部屋あたり…

 初期費用¥75,000-程度

 月額費用¥3,000-程度 

参照(ホームページ)

公式サイトはこちら

(5)介護施設向けのおすすめ見守りセンサー ~眠りSCAN~

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1242509

おすすめ見守りセンサー2つ目は、“眠りSCAN”(パラマウントベッド株式会社)です。

特徴

  • パソコンなどの端末で、施設の各入居者の状態をリアルタイムに一覧で表示。ただし、大規模な施設だとのモニター管理が大変
  • 寝返り、呼吸、心拍などの把握可能
  • ベッドの上のみの離床センサーなので、トイレなど離床後の様子は分からない
  • Wi-Fi環境などの設備が必要

おすすめポイント

  • 睡眠時の呼吸数及び状態(睡眠、覚醒、起き上がり、離床)の把握に優れている
  • レンタルも可

費用

  • NN-1100(測定データをSDカードに記録):16万円(税抜き)程度
  • NN-1300(測定データをSDカードに記録+有線・無線LAN対応):20万円(税抜き)程度

参照(ホームページ)

公式サイトはこちら

(6)介護施設向けのおすすめ見守りセンサー ~ライフリズム~

3つ目のおすすめ見守りセンサーは、“ライフリズム”(エコナビスタ)です。

特徴

  • 設備工事不要
  • ベッド・ドア・トイレにセンサーを設置
  • 細かい睡眠状態(在症、離床、入眠時刻、覚醒時刻、睡眠深度、中途覚醒、心拍数、呼吸数、無呼吸の回数と時間)のデータが得られる
  • 居室の状況(温度、湿度)が分かる
  • 生活の状況(体動検知、活動時間、ドアの開閉)が分かる
  • 大阪市立大学医学部疲労医学講座との共同開発

おすすめポイント

  • 取得したデータを連携している医療機関へ送信し、医療機関からのアドバイスが受けられる
  • クラウドで情報を集約するので施設スタッフだけでなく家族も睡眠に関する情報共有が可能

費用

システム名 センサーの数 費用
ライフリズムナビ徘徊感知システム 357,000円
ライフリズムナビ徘徊感知システム 人感センサー×1 376,000円
ライフリズムナビ徘徊感知システム 人感センサー×2 395,000円
ライフリズムナビ徘徊感知システム

人感センサー×1

開閉センサー×1

392,000円
ライフリズムナビ徘徊感知システム

人感センサー×1

開閉センサー×2

407,000円
ライフリズムナビ徘徊感知システム

人感センサー×2

開閉センサー×2

426,000円
ライフリズムナビ介護支援モデルセンサー機器セット 535,000円

参照(ホームページ)

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(7)介護施設向けのおすすめ見守りセンサー ~ケアサポートソリューション~

4つ目のおすすめ見守りセンサーは“ケアサポートソリューション”(コニカミノルタ)です。

特徴

  • 携帯端末で確認できる
  • ナースコールの機能がついている
  • 睡眠時のセンサーはないが、起き上がり動作は検知できる
  • 天井埋め込み型なので大規模工事が必要。(完全介護施設向け)

おすすめポイント

  • 介護スタッフから入居者に呼びかけが出来るので、安否確認が容易にできる
  • 介護スタッフが携帯端末からケア記録を入力できる
  • 転倒時の映像を保存できるので、その後の医療処置に活かせる

費用

参考価格

ケアサポートソリューションとナースコール(ナースエコールⅬタイプ)

12床+トイレ2か所

  • 設置費用:1,210,000円(税込)
  • レンタルの場合:月24,640円(税込)

参照(ホームページ)

公式サイトはこちら

(8)施設別のおすすめ見守りセンサー

次に、施設の形態別にあった、おすすめの見守りセンサーをご紹介します。

大規模施設向け

眠りスキャン

  • たくさんの利用者の状態を一度に可視化できる
  • 設置工事が必要なので小規模施設にはコスト面での課題あり
  • スタッフによるPCの運用が必要なため、ある程度施設設備が整っていれば導入しやすい

新設施設向け

ケアサポートソリューション

  • システム特有のネット環境が必要なので、既存の施設での後付けの導入よりも建設時からの導入する方がコスト面、施工面で合理的
  • ナースコールの問題解決ができるため、パフォーマンスはよい。

個室が広い施設向け

ライブコネクト ライフリズムナビ

  • 3つのセンサーで利用者の詳細な状態が分かる。
  • 3つセンサーで居室内を網羅できるので、シニア向けマンションや有料老人ホームなど広い個室がある施設にもおすすめ。
  • ユニット型特養など、様々な施設形態での導入実績があるため、施設形態を問わず検討しやすい。

(9)見守りセンサーの特徴を比較して最適な製品を選ぼう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3860

2025年に向けてケアが必要な高齢者が増え、一方で介護業界を含む労働者数の減少という課題があります。そんななか、IT化は効率的なケアを可能にします。介護施設において見守りセンサーを導入することで職員の負担を大幅に軽減できるだけでなく、緊急時に瞬時に対応できるというメリットがあります。

また、睡眠データなどを簡単に記録できるため、利用者に合わせたケアの向上も期待できます。ぜひ、施設の規模や入居者のADLに合った見守りセンサーを使って、介護される人も介護する人も安心できるケアを実現しましょう。

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