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健康型有料老人ホームとは|施設の特徴や費用、入居基準など

施設サービス
健康型有料老人ホームとは、生活は自立しており介護の必要はなくても、一人暮らしなどに不安があるというような方にはおすすめの施設です。本記事では、健康型有料老人ホームの特徴、費用や入居手続きなどのポイントから具体的に説明していきます。
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(1)健康型有料老人ホームとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1782216

高齢者のための施設には、特別養護老人ホームなど社会福祉法人や自治体などが運営する公的な施設と、民間が運営している有料老人ホームがあります。健康型有料老人ホームは、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどと共に、民間が運営している有料老人ホームの一つとなります。

健康型有料老人ホームは、厚生労働省が管轄する介護施設になりますが、介護の必要性が低い高齢者が利用対象となっています。生活は自立しており介護の必要はなくても、一人暮らしなどに不安があるというような方にはおすすめの施設といえます。

(2)健康型有料老人ホームの特徴

健康型有料老人ホームは介護付き有料老人ホームとは違い、健康で介護が必要ない方が入所対象になっているため、施設によっては多少異なりますが、介護サービスは食事の提供や居室の掃除などの家事程度です。

しかし、介護サービスがない代わりに元気な高齢者が快適に楽しく過ごすことができるよう、イベントやサークル活動などを行っている所が多くなります。カラオケやトレーニングジムの設備が施設内にあるところもあり、活動的に過ごすことができます。

(3)健康型有料老人ホームに入居するメリット・デメリット

健康型有料老人ホームに入居したいと考えた場合、メリットとデメリットをしっかり把握しておいた方が良いでしょう。ここでは、メリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

高齢者の一人暮らしは、何かと不便に感じたり不安になったりしやすいものといえますが、管理された中で過ごすことで不安が解消できます。また利用者の家族も、高齢者の一人暮らしは病気や事故など心配ごとがたくさんありますが、施設に入居することで安心できます。

その他、面倒な食事や掃除などの家事はサービスを受けることができ、イベントやサークル活動などに参加したり、施設内に設置された娯楽設備で過ごしたりして、他の入所者と楽しくメリハリのある生活を送ることができます。

デメリット

介護が必要になった時には介護サービスが受けられる介護付き有料老人ホームとは違い、入居の条件が介護の必要がない人であるため、身体的な介護が日常的に必要な状態になれば退所しなくていけません。

また、施設で生活しているのは気の合う人ばかりとは限りません。一人で過ごすことも可能ですが、全く他人と交流しないで生活をするのは難しいといえ、人間関係で問題が起きる場合があることも知っておきましょう。

(4)健康型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅との違い

老人ホームではありませんが、高齢者が安全で快適に生活できるように整備された住宅に「サービス付き高齢者向け住宅」があります。健康型有料老人ホームと同じように、入所時点で介護の必要がない、元気な高齢者のための施設です。

サービス付き高齢者向け住宅と健康型有料老人ホームは、介護をあまり必要としていないという利用対象者が似ているところから混同されやすいため、どんな違いがあるのか説明していきます。

物件としての取り扱いと介護サービスの提供有無

有料老人ホームの種類 物件としての取り扱い

家事サービス

身体介護サービス
健康型有料老人ホーム 厚生労働省が管轄する介護施設

×
サービス付き高齢者向け住宅 厚生労働省と国土交通省が管轄する賃貸住宅 × ×

入居時の敷金・礼金

サービス付き高齢者向け住宅では、有料老人ホームでは必要になる入居時の一時金は必要なく、その代わりに敷金や礼金などが必要になることが多くなります。

(5)健康型有料老人ホームの入居基準

健康型有料老人ホームの入所基準は、先に紹介したように介護の必要がない健康な高齢者となります。

年齢は60歳以上で自立の方、もしくは要介護認定を受けていても要支援レベルの方が対象となり、施設によっては認知症などがあると入居できない場合があります。

その他収入や資産などがチェックされ、支払い能力があることが認められる必要があります。

また連帯保証人や身元引受人がいる人、伝染病などに罹患していない人など独自の入居基準を作っている施設もあるため、入居を決めるときに確認しておきましょう。

(6)健康型有料老人ホームにて提供されるサービス

健康型有料老人ホームにて、提供されるサービスは、家事援助(食事の提供・居室の掃除・洗濯など)や、スタッフの見回りによる見守りや相談になります。

医療機関と連携を取っている施設では、一時的な病気や緊急時に対応してくれるところもあります。

また入居者が参加できるよう、レクリエーションやイベントなどを企画したり、スポーツジムやリハビリ施設、プールなどで健康を維持できるよう指導したり、カラオケや図書館などを設置している施設もあります。

入居者の娯楽を考えたサービスは施設ごとに異なるため、入居を決める際には、自分に合ったサービスがされているか確認しておくことが大事です。

(7)健康型有料老人ホームの設備

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/548602

個室

健康型有料老人ホームの居室は個室になりますが、広さは施設ごとで異なります。同じ施設内でも価格などを変え、広さの違う居室を用意しているところも多く、居室には簡単な料理ができるキッチンやトイレ、洗面所、浴室などが設置されています。

共同施設

食堂・リビング・洗濯室・健康管理や相談などが行える部屋などがあります。また施設によって大きく違いますが、リハビリ室やスポーツジム、プールなど筋力の低下を防ぐ設備や、カラオケや麻雀、図書館、シアター、理美容室などが設置されています。

職員

職員に関しては、管理者は1人必要と決められていますが、生活相談員、介護職員、看護職員、機能訓練士などは介護付き有料老人ホームとは違い、サービスに必要な人数というだけで基準は設けられていません。

(8)健康型有料老人ホームの費用

出典:https://www.photo-ac.com/

健康型有料老人ホームなどの有料老人ホームは、特養や老健などの介護施設と違い、初期費用として入居一時金が必要になります。入居一時金は、施設で生活をするための権利を買うものです。国が定めた基準がなく施設によって償却期間や償却率が異なりますが、途中で退所になった場合、未償還分があれば返還されます。

入居一時金は施設の立地や設備などで異なり、数百万円から数千万円が相場ですが、近年は入居一時金を取らずに、その分毎月支払う生活費を高く設定している施設もみられるようになりました。

その他入居一時金だけでなく、入居申し込金や施設協力金などの名目で料金が発生する場合がありますが、これらは償還対象ではない可能性が高いため、入居時に十分確認しておきましょう。

また必要な費用は、入居一時金だけではありません。15~35万円程度の毎月の生活費も必要です。家賃や管理費、食費、光熱費などはこの生活費に含まれると考えられますが、健康管理費や利用した娯楽に関しては別料金となっているかもしれません。施設ごとで異なるため、こちらも申込前に確認しておきましょう。

(9)健康型有料老人ホームの入居手続き

健康型有料老人ホームに入居すると決めたら、各施設に直接申込金と一緒に入所申込書を提出します。その後施設で面談が行われ、利用者の身体状況や、支払い能力、連帯保証人や身元引受人などがチェックされ、問題がなければ契約に移ります。

施設によって契約時に必要になる書類などが異なるため、確認しておきましょう。必要書類として頻度の高いものを挙げておきます。

  • 戸籍謄本
  • 住民票
  • 健康診断書
  • 印鑑証明
  • 実印

契約時には、施設の情報や提供されるサービスなどが記載された重要事項説明書に基づいて説明が行われるため、これに納得すれば契約書に署名・押印します。契約が成立すれば、入居ができるようになります。

また「入居一時金や毎月の生活費などの費用」、「提供されるサービスについて」、「トラブル発生時の対応」などは、トラブルになりやすいため、重要事項の説明時にしっかりと確認しておきましょう。

(10)要介護者の健康状態や予算などを考慮し、適切な有料老人ホームを選ぼう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/443961

まだまだ健康で元気な高齢者でも、一人で暮らすのは不安という方は多いものです。介護が必要な方なら、待機者が多くても公的な介護施設を探すことになるでしょうが、介護が必要ない状態であるなら自立でも入居ができる有料老人ホームが良いでしょう。

ここで紹介した介護が必要になれば退所することになる健康型有料老人ホームは、有料老人ホームの中では一番施設数が少なく、全体の0.2%程度であるため地域にない場合もあります。

しかし、有料老人ホームは他にも介護保険サービスが充実した介護付き有料老人ホームや、介護が必要になれば施設外の介護サービスを利用できる住宅型有料老人ホームなどがあります。

それぞれに特徴があり、また必要な入居条件、予算なども異なってきます。利用する高齢者がどういう生活を送りたいかよく考えて、適切な有料老人ホームを選ぶようにしましょう。

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