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【生活シーン別】自助具の種類とおすすめ商品を厳選して紹介!!

介護用品
高齢になっても障害があっても、できるだけ他人の力を借りず自分で行うために作られた道具があります。時間がかかったとしても、自力で行えることは生活に意欲を与えます。高齢者や障害者の方ばかりではなく、誰でも使いやすく工夫された自助具について、紹介していきます。
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(1)自助具とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1445481

疾患や加齢などによる身体機能低下をカバーする道具

近年、少子高齢化などの影響もあり日常生活を支える道具に関してより「すべての人にとっての使いやすさ」というものが求められるようになりました。そのような流れで生まれたものの一つが、「自助具」です。

自助具とは、

  • 病気や怪我などにより起こった障害
  • 加齢による身体機能の低下

などで、生活を行う上で不便が出てしまった人をサポートする道具のことを一般的に言います。

自助具の具体的な例としては、スプーンなどの食器や更衣のサポート用具などを指すのですが、ただの食器・サポート用具ではなくそれぞれ高齢者・障害を持つ人にも使いやすいように、改良が加えられているものなどが挙げられます。自助具はそのような改良を加えられた商品の総称だといえます。

自助具は障害者や高齢者が日常生活を快適に送ることができるよう作られているため、使う人にかかわらずさまざまな場面で活躍し障害者や高齢者の生活をサポートしていきます。

自助具を使用することにより、それまでは自分一人では行えなかったことも自分でできるようになることから、QOL(生活の質)の向上にも繋がるものです。

最近はネットなどで自助具を取り扱う店も増えてきましたが、自分のサイズに合っていないと使い勝手が悪くなるものもあるため、逐一サイズなどの確認が必要なこともあります。

安価でまた自分の家にあるものなどを利用して作ることも可能であり、作り方をレクチャーしているサイトもあります。家族やリハビリのための担当作業療法士がいる方なら、相談して作ってみるのも良いかもしれません。

(2)自助具の種類と商品例|食事・家事編

自助具には、使用されるシーンに応じて様々な種類があります。

まず、食事や家事を行う上で補助してくれる自助具は、自分で好きな物を食べるために必要なアイテムです。食事は毎日行われることなので、それをサポートする自助具は自分に合ったものを選ぶことが重要です。

以下で食事・家事に使われる自助具の種類と、おすすめ商品を紹介します。

スプーン・フォークなどの洋食用

スプーン・フォークなどの洋食用の自助具には次のような特徴を持ったものがあります。この中からおすすめ商品を2つ紹介します。

  1. グリップの部分が握りやすい太さに調節されているもの
  2. 握力が弱い方でも落としにくいよう手にグリップを巻き付け固定できるもの
  3. 口に運びやすい角度に自由に曲げられるもの
  4. トングのように先が割れるようになったスプーン

おすすめ商品

3.口に運びやすい角度に自由に曲げられるもの

斉藤工業が提供する「曲げれるユニバーサルスプーン」

スプーンとしてだけではなく、フォークとしても機能することができます。

手が不自由な人でも持ちやすいように持ち手にスポンジがついており、また首の部分が上下に自在に曲げられるので口に運びやすい角度に簡単に調整することができます。

料金はAmazon価格で1274円(税込み)

4.トングのように先が割れるようになったスプーン

斉藤工業が提供する「オールステンレス スプーン箸」

トングのように分かれているので、食べ物を挟むこともでき普通のスプーンとしても機能するという優れものです。

また、2つに分かれたそれぞれの先端部分にくぼみがあり、食べ物を刺すこともできます。

料金はAmazon価格で1365円(税込み)

箸などの和食用

和食用の自助具には次の特徴をもった6つの種類があります。

  1. 指の力が弱くても挟んだ食べ物を落とさないように作られている箸
  2. お皿・お椀・コップ
  3. 軽く割れにくい素材でできている
  4. 持ちやすいようにお皿やお椀は縁が広く、コップはグリップが掴みやすくなっている
  5. お皿が深底で傾斜がつき、残った食べ物が食べやすいように作られている
  6. お皿やお椀・コップに滑り止めがついており、落としにくい工夫がされている

おすすめ商品

1.指の力が弱くても挟んだ食べ物を落とさないように作られている箸

フセ企画が提供する「箸ノ助」

安定感とフィット感を生み出す構造になっています。

また、ピンセットをつまむように親指と人差し指で小さな力でも容易には挟めることができます。

料金はAmazon価格で2714円(税込み)

4.お皿が深底で傾斜がつき、残った食べ物が食べやすいように作られている

東海興商が提供する「リズムシリーズ」

スプーンですくいやすくまた、食べ物が逃げないように傾斜がついている構造になっています。また、底部には滑り止めがついているので残った食べ物をこぼさずにすくい上げることが可能です。

持ち手の部分が広くなっているので、容易につかむことができます。

料金はAmazon価格で2456円(税込み)

その他、家事全般用

その他家事全般用の自助具は次のようなものがあります。こちらも、この中からいくつかおすすめ商品を紹介したいと思います。

  1. ペットボトルやビンの蓋を握力がなくても開けやすい瓶オープナー
  2. 缶詰や缶コーヒーなどのプルトップに先を引っ掛け開けるプルトップオープナー
  3. 油や醤油などを詰め替え、持ちやすく必要量だけ注げるプッシュ式容器
  4. まな板や食器の下に置く滑り止めマット
  5. 握力が弱い方のために持ち手がカーブし、自分が握りやすい位置に動かせるよう可動式になっているナイフ

おすすめ商品

1.ペットボトルやビンの蓋を握力がなくても開けやすい瓶オープナー

ウエルファンが提供する「簡単 万能オープナー らくらく瓶あけフタアッキー」

内側が軟質ゴム素材でできているためその摩擦力をつかって簡単に瓶などを開けることができます。

デザインも魚の形で見た目がかわいい商品となっています。

料金はAmazon価格で1026円(税込み)

2.缶詰や缶コーヒーなどのプルトップに先を引っ掛け開けるプルトップオープナー

ダイイチが提供する「らくらく実感オープナー」

持ち手の部分では缶詰や缶コーヒーについているプルトップを簡単に開けられ、輪っかの部分ではペットボトルのふたなどを楽に開けられるという1つで2通りの使い方ができる商品です。

料金はAmazon価格で568円(税込み)

(3)自助具の種類と商品例|入浴・トイレ編

入浴は介助を受けず、一人でゆっくり入りたいと思う人が多いものです。トイレでの排泄行為に関しても、「他人に見られたくない」「後始末が自分で行えるなら、そうしたい」と考える方の方が多いのではないでしょうか。

自助具を用いることで、入浴やトイレなどのシーンにおいて自分一人でできることが増え、他の人の助けを借りずに自分だけで済ませることができるようになるかもしれません。

入浴やトイレに使用される自助具を紹介していきます。

入浴用

  1. 背中などが洗いにくい方のために、握りやすいグリップ長い柄を付けたボディブラシ
  2. 両端にある輪の中に手や腕を入れて輪を持って洗えるようになったタオル
  3. 片手で押しても倒れにくく使いやすいシャンプーやボディソープの容器
  4. 軽くて持ちやすいように作られた洗面器
  5. 洗面器を使いやすい位置に固定できる洗面器ホルダー

トイレ用の自助具には次の3種類があります。

トイレ用

  1. 片手でトイレットペーパーを切ることができるペーパーホルダー
  2. 力を入れなくても流せる排水レバー
  3. トイレットペーパーを挟み自分で用便後の処理ができるトイレエイド

おすすめ商品

1.片手でトイレットペーパーを切ることができるペーパーホルダー

レックが提供する「CERA COLOR 片手で ペーパーホルダー」

片手で簡単にペーパーを切ることができるだけでなく、取り換えもワンタッチで簡単にすることができます。

シンプルなデザインで清潔なトイレ空間を生み出すことができます。

料金はAmazon価格で642円(税込み)

(4)自助具の種類と商品例|更衣・身だしなみ編

身だしなみは毎日のことだけでなく、身だしなみを整えられることで、外出への意欲に繋がります。 市販品もありますが、簡単に作れるものもあるため、自分が使いやすいように、作ってみるのも良いかもしれません。

では、更衣や身だしなみを整えるために使用されるものを紹介します。

更衣

  1. 片手でもボタンをひっかけて留めることができるボタンエイド
  2. 片手でファスナーの引き上げ引き下ろしができるファスナーエイド
  3. つま先まで手が届かない方でも靴下がはけるソックスエイド
  4. 片手でも結べるループ付きネクタイ

おすすめ商品

1.片手でもボタンをひっかけて留めることができるボタンエイド

AFROMARKETが提供する「ボタンエイド」

持ち手はクッション素材で細かい溝があるので滑らず、持ちやすい形になっています。

料金はAmazon価格で1220円(税込み)

3.つま先まで手が届かない方でも靴下がはけるソックスエイド

AFROMARKETが提供する「靴下エイド」

楽な姿勢で簡単に靴下をはくことができます。

料金はAmazon価格で1980円(税込み)

身だしなみ

  1. グリップの部分が握りやすくなっており長くなっているヘアブラシ
  2. 固定され片手でも使える爪切り
  3. 片手でもコップに歯ブラシを固定し歯磨き粉をつけることができる歯磨き用コップ
  4. グリップを持ちやすくした歯ブラシや電動歯ブラシ

その他生活シーンで活躍するもの

  1. ドアノブなどにつけてドアを開けやすくしたドアノブレバー
  2. 手の届かないところにあるものを取ったり引き寄せたりできるリーチャー
  3. 小さなカギを回すなどが難しい人のためのカウンターハンドル
  4. 片手でも背中や腰の自分でシップが貼れるシップ貼り器
  5. 錠剤やカプセルを置いて上から押すだけでシートから取り出せる薬取り出し器

おすすめ商品

1.ドアノブなどにつけてドアを開けやすくしたドアノブレバー

ILCが提供する「ドアレバー」

持ち手も太くつかみやすい形になっています。

料金はAmazon価格で2個組842円(税込み)

4.片手でも背中や腰の自分でシップが貼れるシップ貼り器

旭電機化成が提供する「湿布貼り 一人でペッタンコ」

この商品にシップをセットするだけで自分で簡単に背中・腰に貼ることができます。

料金はAmazon価格で824円(税込み)

5.錠剤やカプセルを置いて上から押すだけでシートから取り出せる薬取り出し器

大同化工が提供する「錠剤調剤機器 お薬取出器 トリダス」

錠剤でもカプセルでも挟んで押すだけで簡単に取り出せることができる便利グッズです。

取り出した薬を受け入れる容器も下についており、取り出した後バラバラになる心配はありません。

料金はAmazon価格で970円(税込み)

(5)自助具の種類と商品例|コミュニケーション・娯楽編

自分の気持ちを相手に伝えることは、日常生活において重要なことです。最近はパソコンの普及により、コミュニケーションを図る手段が増えています。自助具を使って操作を上手く行えれば、コミュニケーションっを広げることができます。

では、コミュニケーションや娯楽において使用されるものを紹介していきます。

コミュニケーション

  1. 文字を指すだけで会話ができるコミュニケーションボード
  2. キーボードを打つためのスティック
  3. 大きく動かしやすく作られたマウス

おすすめ商品

1.文字を指すだけで会話ができるコミュニケーションボード

フィンガーボードが提供する「対面式会話補助具」

指が入れられるように文字の下には穴が開いています。

そのため指が震える方でもしっかり意思を伝えることができます。

料金はAmazon価格で3450円(税込み)

娯楽

  1. 持たずにカードゲームができるよう作られたカード
  2. マグネット式などで駒が動いたりしにくく作られたボードゲーム
  3. 片手で使える織り機や編み機
  4. ライト付きルーペ
  5. 握力が弱い人のためのハサミ
  6. 片手で切りやすいテープカッター

(6)自助具を利用するメリット

例えば握力が弱い方では、ペットボトルを開けて飲み物を飲みたいと思っても、キャップが開けられない場合があります。自分で開けることができなければ、誰かにキャップを開けてもらうか、飲まないで我慢するしかありません。しかし、自助具を利用することで、ペットボトルのキャップを開けることができ、自分で飲みたいときに飲めるようになるのです。

高齢や障害があっても、誰かの助けを受けず日常生活を送りたいと願う方はたくさんいます。他の自助具でも同じように、今までは誰かの援助がなければできなかったことが、自分1人でできるようになることは自信にもなり、自立した生活を送る上で大きなメリットであると言えます。

(7)福祉用具との違い

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/489854

福祉用具もまた、高齢者や障害者の不便を補うものです。福祉用具として挙げられるものは、車椅子ポータブルトイレなどで大体決まった形のものになります。それに対し自助具は、福祉用具店などでも取り扱っている商品もありますが、購入後に個人個人にフィットするようカスタマイズされることが多くなります。

また福祉用具は介護保険が適用されるものが多く、福祉用具を扱う店舗で購入したり、レンタルをしたりして利用しますが、自助具では、すべて介護保険適用外で購入するしかない点が、大きな違いです。

福祉用具について、より詳しい記事はこちら

→『福祉用具とは | レンタルと購入どちらがお得?種類や費用を紹介

(8)自助具にはユニバーサルデザインが反映されている

自助具には、ユニバーサルデザインの考えが反映され作られています。似た言葉に、バリアフリーがありますが、ユニバーサルデザインとバリアフリーは考え方や対象が違います。バリアフリーの対象は障害者や高齢者ですが、ユニバーサルデザインの対象はすべての人となります。

ユニバーサルデザインには7つの原則があります。

ユニバーサルデザインの7つの原則
  1. 誰でも公平に使うことができること
  2. 使い方を自由に選ぶことができること
  3. 使い方が簡単で誰もが使えること
  4. 一目で必要な情報がわかること
  5. 危険に繋がらないデザインであること
  6. 身体に負担がかかりにくいデザインであること
  7. 十分な広さや大きさがあること

自助具は高齢者や障害者が不便を感じないように作られていますが、誰が使っても使いやすく便利なものとして開発されています。軽く割れにくい食器やオープナーなどは、便利商品としても販売されています。

ユニバーサルデザインについて、より詳しい記事はこちら

→『身近なユニバーサルデザインの例|トイレやお金、信号機など

(9)選ぶ際のポイント

スプーンやフォーク、箸などは持ちやすいように工夫されていても、自分に合っていないと逆に持ちにくくなってしまう場合もあります。箸などは、物が摘まめるよう先が合わなければいけませんが、中には握力がないと先が交差して上手く掴めないという商品もあります。同じような商品に見えても実際使うと少しずつ違い不便になるものもあるため、毎日何回も使うものは、特に選ぶ際に自分に合ったものか確かめましょう。

ネットで販売されているものが多いですが、福祉用具を扱っているお店や福祉用具の展示会などに行くと、見本品などがたくさん置かれています。確かめられるものはできるだけ、実際に見てみたり手に取ったりして、確かめてから購入することをおすすめします。

(10)生活シーンごとに利用者にあった自助具を選ぼう

出典:https://www.photo-ac.com/

自助具は、生活の様々なシーンに合わせていくつも作られていることを説明しましたが、不便を感じる人からの訴えで、これからも工夫し開発され増えていく可能性があります。すべての高齢者が、同じように使いにくくなることはなく、また同じ障害を持っているから、使いにくくなっているところも同じではありません。

自助具は自分や家族ができない・不便・困難なことを、できるように変えるためのものです。利用する人に合った、また不便を感じている生活シーンに合わせて選ぶようにしましょう。

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