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グループホームの費用の仕組み|内訳、相場、例を用いた算出方法など

施設サービス
認知症やその他の障害を抱える方が入居することのできる「グループホーム」ですが、入居に際して想定すべき費用は、返還制度もある「入居費用」と、介護サービス費や水道光熱費などからなる「月額費」に分けられます。 本記事では、そんなグループホームの費用に関して、初期費用や月額費を、返還方法や、具体例、内訳なども示しながら説明していきます。
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(1)グループホーム入居時にかかる初期費用とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2253382

入居一時金(保証金)

グループホームの初期費用には一般の賃貸契約で言うところの礼金に相当するものが必要です。それを入居一時金と呼び、入居一時金が0円~数百万円かかります。その金額は施設ごとに異なります。中には数千万~数億といったグループホームもあります。

この入居一時金は早期退所した場合には一部返還されます。その返還額は償却期間、つまり在籍期間の長さと施設ごとに定められた償却率によってきまります。

その他生活費など

グループホームに入居した人はそこに住むことになるので、初回月にかかる生活費なども入居後に月額費用として請求されます。この初回月にかかる生活費も入居費用に含めて契約する施設もありますのでよくご確認ください。

この毎月の生活費(食費・光熱費)は施設ごとに異なっており、だいたい15万円~30万円が平均的相場となっています。

(2)初期費用の目安

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/400984

グループホームでは入居一時金が0円~数百万円かかります。中には数千万~数億といった施設もあり、施設ごとに金額など対応は異なります。

初期費用には月々の施設利用料金15万円~30万円を含んで契約する場合もあります。

(3)入居一時金の一部が返還金となるのはどのような場合か

返還金となる場合は大きく分けて、早期退所した場合と90日ルールが適用される場合の2パターンがあります。

早期退所

先述しましたが、早期退所をした場合、入居一時金の一部は返還されます。

在籍期間の長さにより、償却期間が異なり、償却率は施設ごとに設定が異なります。在籍期間が長い場合、全額償却済みなので返金は0円となる場合があります。

90日ルール

多くの施設が事前入居時に説明を省きがちな「90日ルール」というものが存在します。

厚生労働省によると「解約特例制度(90日ルール)」は次のように定められています。

「90日以内にホームから退去する場合、一時金など前払い金は経費を除き全額返還する」 (90日ルール)を定める。

これは施設へ入居したがやはり事前調査したことや聞いた内容とは違い、居住に不安や適応性が見いだせず、居づらくなり、継続してこれからもずっと住むのが嫌になり、退去したくなった場合、90日以内なら一時金が全額返還されるという制度です。

有料老人ホームなどのこれらの施設では入居時に多額の礼金(保証金)を求める施設が多く、その扱いについては国の定めるところには該当しないため、施設ごとに償却率が異なります。

(4)返還金の算出方法

入居一時金(保証金)の返還金は施設ごとにとりきめが異なってきます。

償却期間とは

償却期間とは想定入居期間であり、償却期間内に退去した場合、払いすぎているお金、つまり未償却分が返還されるという仕組みです。

施設に住んでいる期間が長くなるにつれて、入居一時金は償却されていき、退去時に返還される金額が少なくなっていきます。

また、償却が月ごとか年ごとなのかは施設によります。

初期償却とは

施設によっては、契約時に一定額が償却される初期償却の有無が異なります。また、初期償却がある場合、その割合も施設によって異なります。

入居一時金が350万円、入居から1年2か月で退所を決めた場合

ここではわかりやすく、入居一時金(保証金)が350万円であった場合を例に説明をします。

まず、入居の時点で施設の初期償却が20%であった場合、元金の350万円は70万円(350万×20%)差引かれて、残額が280万円となります。早期退所した場合この、280万円が返還金として返還されます。

次に、償却期間が50ヵ月であった場合、350万円から初期償却分を差し引いた、280万円を50で割った5万6千円が1ヵ月ごとに差し引かれていきます。

*90日ルールでは初期償却も償却許可はされず、本人の食費など経費(光熱費など)だけ差引いて、ほぼ全額350万円返却されて戻ってきます。

90日以降は90日ルールは適用されず毎月5万6千円ずつ償却として返還金は減少していきます。

よって、入居から1年2か月で退所を決めた場合、

(350万円-70万円)-(14ヵ月×5.6万円)=201.6万円

グループホーム入居から1年2か月で退所を決めた場合は返還金は201.6万円です。(この例での施設の場合)

(5)毎日かかる月額費用とは

グループホームでの月額費用には以下のようなものが含まれます。

  • 家賃に相当する居住費用
  • 食費・光熱・水道 / 下水

このような一般的な居住にかかる費用が含まていることが多く、施設によっては共有場(レクリエーション部屋、プール、フィットネス、駐車場)などにかかる共用施設使用料が含まれる場合もあります。

洗願品やおむつや散髪など、すべてを含めて定額だったり、使った分の自己負担だったりと施設により異なるので検討している施設に問い合わせてみるとよいでしょう。

(6)グループホームでの月額費用の目安

平均月額費用(自己負担額)の目安

一般的にグループホーム(居住タイプ)では月々の費用は10~30万円程度が相場です。

そこから、介護保険の自己負担額割合に応じて、1割から3割の負担と考えると、おおよその目安は以下のグラフのようになります。

(グラフ:平成28年度全国グループホーム実態調査のデータをもとにいろはにかいご編集部で作成)

グループホームの月額費用シミュレーション例

要介護度3の方がグループホームに入居した場合にかかる月額費用の内訳と目安費用を紹介します。

例:要介護度3の方がグループホームに入居した場合の月額費用

内訳 費用
介護サービス費 267,741円(国・自治体負担)
29,749円(自己負担)
居住費 78,000円
食費 4,5000円
その他費用 43,000円

介護サービス費は国・自治体負担と自己負担にそれぞれ分かれ内訳は次のようになっております。

  • 国・自治体負担=サービス費253,638円 サービス加算14,103円
  • 自 己 負 担 =サービス費28,182円 サービス加算1,567円

介護サービス費は地方や自治体により施設ごとに差はありませんが、居住費や食費などは施設ごとに扱いが異なります。

先述したように、洗願品やおむつや散髪などすべてを含めて定額だったり、使った分の自己負担だったりといった具合に、各施設で異なりますので確認が必要です。

(7)グループホームにおける介護サービス費はどのように決まるか

本記事の前見出し(6)にて説明したように、グループホームでは、介護サービスは月額で支払うことになっています。

その介護サービス費は、主に以下の3つの要素によって異なっていきます。

施設内に共同生活住居(ユニット)がいくつあるか

1つ以上の場合と2つ以上の場合で、数百円~千円程度、自己負担額に差が出てきます。

(1割負担の場合)

利用者の要支援・介護度がどの程度か

要介護度が高ければ高いほど、自己負担額は減っていきます。要支援1と要介護5の間には、およそ3000~4000円程度の差が生まれます。

(1割負担の場合)

サービス加算による追加費用がどのくらいか

  • 初期加算
  • 認知症専門ケア
  • 退所時相談
  • 看取り介護加算

の3つのサービスが備わっていると、追加の費用がぞれぞれかかっていきます。これらの費用については、以下で説明します。

(8)サービス加算による追加の費用にはどのようなものがあるか

グループホームによっては、介護人が看取り(最期)を行ったり、介護サービス体制の充足度により、利用者にサービス加算を請求する場合があります。

  • 初期加算:入所間もない施設に不慣れな者に従事した場合、世話人も大変なので加算される。
  • 認知症専門ケア加算:認知症者のレベルや入所者数により、責務が大変加担するであろうからと加算される。
  • 退所時相談援助加算:施設入居者が退去する場合のお世話と相談を行い、
  • 自治体へ情報伝達する際の責務などに支払われる介護加算。
  • 看取り介護加算:施設入居者が不遇にもお亡くなりになり、看取った場合、当日看取りの担当者や、前後の日付などに応対に対処した介護者へ支払われる介護費。

(9)生活費の内訳

グループホームの生活費は一例として、居住費78,000円 食費4,5000円 その他費用43,000円が平均相場となります。居住費などは施設ごとに異なります。

ニッチ層に向けた来賓にもVIP対応な来賓用駐車場が豪華仕様な施設は供用施設費などが高額だったり、居住者のためにフィットネス施設などを構えるものもあります。

光熱費などは施設・地方、それぞれ違うでしょうが、同じ施設内なら入居者一括、1人1人個人の使用料は定量制を用いている場合もあり、おむつや洗願具なども含まれる場合もあります。

逆に、おむつや洗願具などもすべて従量制で使用した分だけ、個人へ課金する施設もあります。

(10)費用について知って、施設選びに役立てよう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1564944

グループホームは基本、自立されてる方が入居の対象なので、入居者同士の老後生活をたのしく円満できる環境を提供してくれるものです。

ニッチ層に向けた来賓にもVIP対応な来賓用駐車場が豪華仕様であったり、居住者のためにフィットネス施設などを構えていたり、居住共有部を豪勢にしたり、自室を豪華仕様にしている施設もあります。

このようにグループホームでも施設ごとで設備などが違うため必然的に費用も異なってきます。

費用は施設選びをするうえで重要な基準となるのでグループホームの費用についてその内訳など理解しておくとよいでしょう。

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