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成長著しいコミュニケーションロボット | 種類や今後の展望を紹介

テクノロジー
企業や飲食店、銀行、公的機関や医療、介護現場において活躍するコミュニケーションロボット。多種多様なロボットが開発されていることをご存知でしょうか?コミュニケーションロボットの活躍のシチュエーションやメリット、また展望や今後の課題についても解説します。
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(1)昨今、日々技術が進歩している分野「コミュニケーションロボット」とは?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1711259

少子高齢化、超高齢社会を突き進む日本において、介護や医療現場では介護を必要とする高齢者のニーズが増える一方、同時並行で大きくなりつつある問題が「人材不足」です。介護人材そのものの数が減少しているので、結果的に在宅介護がの割合が大きくなり、家庭においても、高齢者の一人暮らしや老々介護が増加傾向にあります。

このように、人材の不足にあえぐこれからの日本社会を支えるコミュニケーターとして注目されているのが、会話や動作など人間と同じようなコミュニケーションがとれる「コミュニケーションロボット」です。

コミュニケーションロボットとは、利用する方と会話や動作、娯楽などを通じてコミュニケーションをとり、利用する方の心身の向上や精神的な癒しとなることを期待されたロボット全般のことを指します。また、コミュニケーションロボットによって、家族が離れていても、その人が元気に過ごしているかどうかを伝えてくれる、見守りサービスとしての役割も期待されています。

今現在、このコミュニケーションロボットの分野に家電メーカーや玩具メーカーなど様々な企業が参入し、多種多様なロボットが開発されているのです。

日々の会話によって利用者の生活パターンや好みを学習し、利用する方に合ったコミュニケーターとなるでしょう。

「ペットロボット」と呼ばれる動物型のロボットには介護施設やデイサービスなど介護現場や医療現場では癒しの効果が期待されたり、人型のコミュニケーションロボットには、体操や歌を歌うなどレクリエーションで楽しませたりといったように、ロボットの種類に応じて様々なニーズに応えてくれるのがコミュニケーションロボットなのです。

(2)年々成長を続けるサービスロボットの経済規模

先述したように、サービスロボットとはコミュニケーションロボットの中でも主にサービス分野に特化したロボットのことですが、飲食店や医療施設の入り口や店頭で多くみられます。

例えば、人型ロボットのPepperが案内をしていたり予約受付をしていたりするのを見たことはありませんか?

導入された当初、Pepperの前を通ると声をかけ「何か御用はありませんか?」と案内してくれるのでびっくりされた方も多いと思われます。今では多くの企業やモールで導入されていますので、珍しくない光景となりましたが、最近では人の生活により寄り添ったサービスが提供できるような技術が開発されています。

私たちの日常生活にサービスロボットが浸透した背景として、情報処理技術が向上したことと前述したように労働力や介護ニーズに対しての人材不足が深刻化していることが挙げられ、ロボットビジネスの活用技術が推進されています。

ロボット産業において、サービスロボットの活用が急成長しており、これから約15年の間に産業用ロボットの約2倍規模になることが予想されています。

サービスロボット、とりわけコミュニケーションロボットの認知度は高いものの、今後サービスロボットの導入を検討している企業は約10%に留まり、活用用途の問題や導入時のコストによってなかなか活用に踏み出せないとしている企業が多いとされています。

活用用途の多様化、明確化や導入時コストの削減により、企業だけでなく一般消費者にもニーズが拡大することで今後の普及が期待されています。

(3)近年熱を帯びるコミュニケーションロボット市場

コミュニケーションロボットは近年の市場動向において動作タイプと不動タイプが半々となっており、普及されているコミュニケーションロボットの約60%が人間型、約45%がAI対応となっています。

企業や店頭での受付・案内、家庭用、イベント会場などでの多種多様な用途に分かれています。

今後の市場予測では、2030年には約900万台普及されるとされ、企業や業務で活用される50万円を越える高価格のコミュニケーションロボットは100万台、10万円以下の低価格のコミュニケーションロボットは450万台普及される見込みです。

日本ではロボット研究開発が世界に比べ進んでおり、2018年現在では企業や家庭用など様々な用途で活用される約60種類のコミュニケーションロボットが発表され、今後も拡充し続けることが予測されています。

(4)コミュニケーションロボットが活躍するシチュエーション

少子高齢社会の日本での人材不足の解消と労働力減少を目的として、各種業界でコミュニケーションロボットが活躍しています。

例えば以下のような活躍のシチュエーションが挙げられます。

  • 企業や銀行での受付

  • 企業訪問した来客の対応や受付、案内など
  • 飲食店や量販店

  • 店頭に設置され、受付予約や案内、店舗のキャラクターとしても活躍
  • 医療施設や介護施設

  • 患者や利用者の精神安定を図り、コミュニケーターとして活躍

また、血圧計などのセンサーが導入された医療用コミュニケーションロボットも開発され実用化が期待されています。

企業や店舗の案内を行い、時には歌やダンスで利用者を和ませるコミュニケーションロボットですが、人材不足を補い、直接的な接客を行うシーンが急増しています。

(5)コミュニケーションロボットの種類① 会話型

会話型のコミュニケーションロボットをここでは2つ紹介したいと思います。

Kibiro

FRONTEO独自開発の人工知能が搭載、専用アプリと連動しテキスト入力や日々の日常会話から利用者の嗜好を学習し利用者に合った商品の紹介、ニュースや天気などの情報提供、行動のアドバイスの機能が備わっています。

離れて生活する高齢家族や留守番中の子供への見守りロボットとしても活躍。生活リズムの確認や遠隔コミュニケーションが可能です。

Unibo

利用者の特性や趣味、嗜好、生活パターン、健康状態などの情報を学習する高精度な最先端人工知能、喜怒哀楽を推定できる感情認識機能を搭載しています。

「ただいま」といえば「おかえり」と答え、悲しいときには優しく励ましてくれる相棒のようなコミュニケーションが特徴です。

また、家電のコントロールや遠隔地とのビデオ通話や写真撮影が可能なので、離れて住む家族の安全を確認することもでき、見守り機能も充実しています。

(6)コミュニケーションロボットの種類② 非会話型/動作型

会話はすることができませんが、動作型のコミュニケーションロボットを紹介します。

PARO

医療現場や介護現場での普及が多いコミュニケーションロボットのアザラシ型「PARO」。会話はできませんが愛らしい見た目と動作でアニマルセラピーや認知症高齢者の脳機能改善の効果が特徴です。

末期がん患者の心身の安定や安らぎにつながるとしてホスピスでの導入も増え、2002年「世界で最もセラピー効果のあるロボット」としてギネス認定もされています。

ハートエナジープーチ

セガトイズから販売され、日本おもちゃ大賞2014 コミュニケーション・トイ部門 優秀賞したコミュニケーションロボット。タッチセンサーが搭載されプーチに話しかけ、手で触れて可愛がることで感情変化が表現されます。

ニンテンドー3DSと連動することでプーチが成長し、価格も他のコミュニケーションロボットに比べると安価なため、お子様の成長のサポートとして活躍しています。

(7)コミュニケーションロボットの種類③ 会話・動作複合型

会話と動作、両方できる機能を持つコミュニケーションロボットを紹介します。

Pepper

Pepperは、コミュニケーションロボットの中でもかなり有名なのではないでしょうか。人間の感情を理解し、個々に合わせた感情表現が可能となったコミュニケーションロボットです。銀行や飲食店、百貨店、量販店などでの受付案内、企業での顧客行動の分析や業務改善において活躍するほか、家族の一員として家庭向けでの普及率が高いことが特徴です。

また、2020年からの小学校でのプログラミング教育必須化に向けた教育活動の支援も行われています。

NAO

顔、音声認識、音声合成機能が搭載され、来客を感知して対応し、人と自然なコミュニケーションをとることができます。

対話機能や画像表示、アクションを用いて店舗での受付や案内、商品の紹介などで活躍しています。

身長58㎝で二足歩行、丸みのあるフォルムで可愛らしい人型ロボットNAOは、コミュニケーションロボットの範囲にとどまらず家庭でのフレンドリーコンパニオンとしても期待されています。

(8)コミュニケーションロボットを導入することで得られるメリット

コミュニケーションロボットを導入することで得られるメリットを説明します。

人材不足解消

人工知能による学習機能やプログラムにより作業効率がよく、正確な作業が可能。企業や店舗での受付案内、その他商品紹介に関り、人材不足解消につながります。

心身の安定

会話型や動作型など人とのコミュニケーションを行うロボットは、利用する方の精神を安定させ、ストレス軽減、活気の向上などのメリットがあります。

生活をサポート

見る、聞く、話す、考える機能により、人の意思決定や行動をサポートします。生活シーンに深くかかわり、親しみある家族の一員として共に生活を楽しむことができます。

企業業績アップ

人工機能により企業での売り上げ、顧客行動の分析、業務改善により集客率や販売増につながります。

家族の安心

遠隔地での見守りが可能なコミュニケーションロボットでは、離れた場所に住んでいる高齢の両親や留守番中の子供など、日々の生活を見守り、安心を提供します。

(9)コミュニケーションロボットの今後と課題

多くのメリットがあり感情表現が豊かになりつつあるコミュニケーションロボットですが、対人援助、対人サービスに関してはすべてを任せるのは難しいという意見も少なくありません。温かみのある人間らしいサービスは人間が行い、代替できるサービスはコミュニケーションロボットが行うといった人間とロボットとの協力が大切でしょう。

しかし、人間対ロボットだからこそ可能となるコミュニケーションもあります。

対人関係のような深いコミュニケーションは難しいですが、ただ話をしたい、話を聞いてもらいたい、共感してもらいたいといっただけでも癒しを与え、ロボットとの親近感や信頼関係が生まれるでしょう。

将来的には一家に一台、スマートフォンのように一人一台所有する時代も実現するかもしれません。

ロボットが学習する情報により利用者のデータが活用され、様々なサービスにも反映され、生活はより暮らしやすいものとなり、私たちのよき理解者、パートナーとなるでしょう。

(10)サービス分野で活躍の場が増す「コミュニケーションロボット」の今後に注目しよう

多種多様なコミュニケーションロボットが開発により、ロボットは身近な存在となりつつあります。コミュニケーションロボットの正しい知識や役割を理解し、生活のサポーターとしてロボットの存在価値を認めることが大切です。

コミュニケーションロボットの利点を生かした活用、今後に注目していきましょう。

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