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(1)尿とりパッドとは
年齢を重ねると尿漏れや尿失禁を起こしやすくなってしまい、恥ずかしさから一人で悩み外出できなくなってしまうこともあります。また、外出しなくなることで運動の機会や他者との交流が軽減し体力の衰えや認知症を引き起こしてしまいます。
尿失禁や尿漏れに悩まず活気良く生活するために排泄サポートとして便利なのが尿とりパッドです。尿とりパッドには種類があり、高齢者の介護に使うだけでなく産後や中年期の女性にも用いられています。
尿とりパッドは下着やおむつに装着し、失禁や漏れによって汚れたパッドを交換するだけで快適に過ごせるため、介護をする人、される人どちらにとっても心身の負担や介護負担を軽減できる便利グッズです。
(2)尿とりパッドの使用対象者
尿とりパッドは以下のような悩みを抱えている人におすすめです。
- 下着だけでは尿漏れしたときの不安がある
- 普段ちょっとした尿漏れや軽失禁をしてしまう
- 毎回おむつを替えるのは大変
必ずしも介護用として使用するのではなく尿漏れに悩む人にも大変便利な尿漏れ対策グッズです。
(3)尿とりパッドの機能
尿とりパッドの構造についてご説明します。
まず、1回目の尿は尿取りパッドのトップシートに入り、ポリマーを通り吸収紙へ拡がり、最も下層部のポリマーに吸収されゼリー状となり固まります。2回目、3回目の尿は下層部のポリマーから上層部へ吸収され、ゼリー状となり固められます。
尿とりパッドは下層部から順番に吸収、固められ尿が後戻りせず、表面はサラッとし多いもので2~3回分の尿を吸収できるような構造となっています。
よく軽い尿漏れなら生理用ナプキンで代用しようとされる方がいますが、尿とりパッドはサラッとした尿を吸水することが想定されており、生理用ナプキンはドロッとした経血を吸収することが想定されています。そのため、生理用ナプキンでは尿がうまく吸収されず漏れたり肌が荒れたりする可能性があります。尿失禁や尿漏れでは尿専用の尿とりパッドを使用しましょう。
(4)尿とりパッドの使い方① 通常の下着で使用する場合
通常の下着に尿とりパッドを装着して使用する場合、下着の股部分のギャザーの内側に装着します。
女性の場合
女性の場合、尿は後方に流れやすいため、尿とりパッドの幅広い方を背中側にあて使用します。幅が同じ尿とりパッドであれば後方にやや長めに装着します。
男性の場合
男性の場合、尿は前方に流れやすいため、尿とりパッドの幅広い方を腹側にあて使用します。幅が同じ尿とりパッドであれば前方にやや長めに装着します。
広げたまま使用して尿漏れがある場合、三角巻きを試しみてください。尿とりパッドの中心に男性器をあて、中心から半分を斜めに折ります。そして底辺をおり、片側も斜めに折り、男性器を包み込むスタイルにします。底辺を折り、パッドを尿道口に密着させることで尿漏れが少なくなるでしょう。おむつをあてる場合は、三角巻きごと包むのがポイントです。
最近では、男性用の尿とりパッドも販売され、より尿漏れや装着の不快感が軽減され、快適に使用できるようになりました。男性専用として男性器を包み込む形に開発され、従来の尿とりパッドに比べて漏れにくくなりました。
(5)尿とりパッドの使い方② おむつと併用する場合
尿とりパッドをおむつと併用する場合、上手に装着することで尿とりパッドからの尿漏れを防止することができるので、おむつを替える回数が減り、コスト削減ができます。
おむつと併用する場合の手順は以下の通りです。
- 装着前に尿とりパッドの両端を軽く引っ張り、立体ギャザーをしっかりたてます。
- おむつの背中側の吸収する面から3㎝ほど内側にくるように置き、おむつから尿とりパッドがはみ出していないかをチェックしましょう。
- おむつから尿とりパッドがはみ出していると尿漏れしてしまいますので、ズレ止めテープを貼りズレ防止します。
- 尿とりパッドの前後を確認し、女性なら幅広い方が後方、男性なら幅広い方が前方と向きを変えます。尿とりパッドの幅が同じものなら、女性は後方にやや長め、男性は前方にやや長めに装着することで尿漏れを防止することができます。
(6)尿とりパッドとおむつを併用するメリット
尿とりパッドとおむつを併用する場合のメリットは2つあります。
交換の負担の軽減
尿漏れのたびに都度おむつ交換をするとなると、本人の心身への負担が大きく時間がかかり手間ですが、おむつと併用すれば中の尿とりパッドだけ交換すればよいので本人はもちろん、介護者側の介護負担の軽減、手間の削減にもつながります。
経済的負担の軽減
尿漏れのたびに外側のおむつ交換をせず、中の尿とりパッドを交換すればいいので、おむつの消費量が減り、経済的負担を減らすことができます。
例えば、1日おむつを5回交換すると仮定します。おむつを単独で使用する場合、1枚約100円のコストがかかり、1日に500円かかりますが、尿とりパッドとおむつを併用する場合、尿とりパッド1枚約25円と考えると、おむつ1枚と尿とりパッド5枚で1日に約225円の費用ですみます。就寝時に1枚約50円コストの夜用パッドを使用しても約250円となり、経済的負担が軽減されます。
(7)おすすめの尿とりパッド① ライフリー パンツ用尿とりパッド
価格:¥1,382 (¥27 / 枚)(※)
特徴:一人で歩行できる方、介助で歩行できる方、男性・女性ともに対象となります。
パンツの中でスムーズに広がり、前後のズレ止めテープがパンツにしっかりとくっつき一体化されますので、トイレでの上げ下げでも尿とりパッドがズレにくいことが特徴です。
ズレ止めテープは紙をはがす手間がなく何度でも付け外しできます。2回分の尿をしっかり吸収し、立体ギャザーで横漏れしにくく、Ag+抗菌招集ポリマー配合によって気になる尿臭を防止します。
(8)おすすめの尿とりパッド② アテント 下着につける尿とりパッド
価格:¥799 (¥19 / 枚)(※)
特徴:一人で歩行できる方、介助で歩行できる方、男性・女性ともに対象となります。
全体に配置された5点ズレ止めテープによって下着にしっかり固定され、動いてもズレにくいことが特徴です。
薄型全面通気性シートでムレにくくいつも快適に過ごせ、消臭機能付きで安心です。2回分の尿を吸収し、バックシートにおしゃれなデザインがついていますので尿とりパッドを使うのに抵抗がある方も導入しやすい商品です。
(9)おすすめの尿とりパッド③ サルバ 尿とりパッド スーパー(男性用)
価格:¥1,018 (¥15 / 枚)(※)
特徴:一人で歩行できる、介助で歩行できる、座位がとれる男性を対象にした尿とりパッドです。
男性器を固定ホールに差し込み、固定することで尿漏れを防止、2回分の尿を吸収します。気になる尿のアンモニア臭に消臭効果のある吸収ポリマーと肌に優しいさわやかシート、弱酸性素材が採用され長時間使用しても快適に過ごせます。
※価格はAmazonを参考にしています。時期によって変動する可能性があります。
(10)尿とりパッドを使って尿漏れの不安を取り除こう
「最近尿漏れが気になって外出しにくい」「匂いが気になるし友人付き合いも消極的」「尿とりパッドをつけるとゴワゴワして気になるし…」と、尿漏れの不安を誰にも相談できず一人で悩んでいる方も多いでしょう。
尿とりパッドには生活スタイルや体の状態に合わせた様々なタイプのものが販売されていますので、自分に合った尿とりパットを選び、毎日を快適に過ごすことができます。
トイレ、尿漏れの心配をせず、おしゃれや外出を楽しみましょう。