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見守りサービスとは | 高齢者へのメリット・デメリットを種類別に比較

在宅介護サービス
見守りサービスは「遠く離れた土地に暮らす両親の様子を定期的に確認したい」、そんな希望を叶えるサービスです。見守りサービスの種類、利用する上でのメリット・デメリットや、種類別の特徴や予算を知って、両親や高齢家族の老後をサポートしましょう。
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(1)見守りサービスとは

出典:https://www.photo-ac.com/

離れた場所で暮らす両親や祖父母など、高齢者の家族の健康状態や生活が気になるけれど、同居するのは難しい。

そんな状況に悩んでいる方におすすめのサービスが「見守りサービス」です。これは、電子機器やネット通信、専任スタッフの訪問などを通じ、離れて暮らす高齢家族の安否確認ができるサービスを指します。

サービスの種類によっては、定期的な安否確認だけでは無く緊急時の駆けつけ対応や、高齢家族からの相談なども受け持ってくれるため、大切な家族をトラブルや事故、孤独死から守ることができます。

(2)見守りサービスの利用目的

見守りサービスを利用する目的は、やはり離れて暮らしている高齢家族の健康管理孤独死防止です。

高齢者は、歳を重ねるにつれ、室内での転倒やちょっとした風邪などが多くなります。そうした小さいトラブルから思わぬ重大な事態に陥る危険があるため、「家族として常に安否を確認したい」、「緊急時、すぐに対応してほしい」などのニーズからこの見守りサービスは生まれました。

また、健康的には大きな問題がない高齢者に対しても「振込詐欺」などのトラブルに巻き込まれていないかを確認するために見守りサービスを利用するという人も存在します。スタッフが訪問するタイプの見守りサービスにおいては、高齢者がスタッフと会話ができる機会が確保できるため「人寂しさから一見親切な詐欺師に騙される」といった事態を予防しやすいです。

このように、見守りサービスは健康面でのリスクを回避するだけでなく、精神面でのリスクを回避するという目的にも利用できます。

(3)見守りサービスの種類

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/433921

今や様々な会社が提供している見守りサービスですが、そのサービス内容は大きく分けて、以下の5種類に分類できます。

見守りサービス種類

  • 訪問宅配型
  • 宅配サービス型
  • オート電話・オートメール型
  • センサー型
  • カメラ型

実際に人が高齢者の自宅を訪ねるタイプには「訪問宅配型」と「宅配サービス連動型」があります。

これらのサービスは実際にスタッフや宅配業者が自宅を訪ねて高齢者と接し、生活状況や安否の確認を行うタイプの見守りサービスです。人の目で見守りを行うため、機械ではわかりにくい些細な変化をキャッチしやすいとともに、緊急時の柔軟な対応にも期待できるでしょう。持病を患っているため、定期的な安否確認が必要な高齢者などによく使用されているようです。

次に、センサーなどの電子機器を使用するタイプは「オート電話・オートメール型」と「センサー型」、「カメラ型」の3種類です。

これらはセンサー機器やカメラ、電話機などを通して高齢者の安否を確認するタイプの見守りサービスであり、比較的健康で日常生活でのリスクがそこまで大きくない高齢者をチェックしたい方が多く利用している傾向にあります。

(4)見守りサービスのメリットとデメリット

「見守りサービス」は、離れた場所で暮らす高齢者の方のために、第三者が安否確認や生活のチェックをしてくれるというサポートです。そのため、お互いに心配する・されるという心理的負担を軽減できるという点で、距離が離れた家族同士からすれば見守りサービスは非常に便利でしょう。

しかし実際に利用する時には契約後に思わぬトラブルが起こらないよう、利用を検討する前に「見守りサービス」によってもたらされるメリットやデメリットをしっかり把握していく必要があります。

見守りサービスのメリット

見守りサービスのメリットは、離れた場所で暮らしていてもお互いの生活に負担をかけることなく高齢者の暮らしを見守れるという点です。様子を見に行くために仕事を休んだり、休日の予定を空けておく必要がないため、契約者本人の負担はとても軽くなるでしょう。

また、高齢者側も「わざわざ来てもらっている」という申し訳なさを感じず自然体で日常生活を送ることができます。

見守りサービスのデメリット

見守りサービスのデメリットは、どんなタイプのサービスであっても初期費用や月額費用などがかかるという点です。特に、実際に人が訪問するタイプや緊急時の対応も任せる契約内容の場合、費用の割高になる傾向にあります。サービス利用時には予算と内容をよく比較して検討しましょう。

また、見守りサービスは基本的に高齢者が自宅にいる時の状況を確認するサービスです。外出先や旅行先でのトラブルには対応できない場合もあるので注意してください。

(5)「訪問型」の見守りサービス

出典:https://www.photo-ac.com/

「訪問型」の見守りサービスとは、担当のスタッフが定期的に高齢者の家を訪問し、安否確認・生活の様子のチェックを行うタイプのサービスです。

スタッフは、実際に対象高齢者に対して、健康や食事の状況、日常で困っていることなどをヒアリングし報告書を作成します。契約者はその報告書やスタッフからの報告を受けて、対象高齢者の生活状況を把握することができます。

「訪問型」サービスを提供している会社

訪問型の見守りサービスは地域との密着度が高いガス・電気会社や郵便局、運送会社などがサービス提供しています。こういった企業のスタッフは常日頃から担当エリアを巡回し、地域の高齢者と顔見知りになることも多いため、通常業務と訪問型見守りサービスと紐付けしやすいのでしょう。

「訪問型」サービスの費用相場

訪問型見守りサービスは、月1〜2回、30〜60分間程度の訪問を行うケースが一般的です。訪問回数や滞在時間で変わりますが、費用相場はおおよそ月額2,000〜3,000円程度です。

(6)「オート電話・オートメール型」見守りサービス

「オート電話・オートメール型」の見守りサービスとは、定期的なメールや電話の発信に対して対象高齢者が返事をすることで安否確認する見守りサービスのタイプです。電話の場合、プッシュホンでその日の体調を選択するタイプなどもあるので、スマホや電話機器の操作方法に疎い高齢者でも比較的簡単に利用できるといわれています。

「オート電話・オートメール型」サービスの利用方法

「オート電話・オートメール型」サービスは、決まった時間にかかってくる電話に対して、その日の体調を答えたりプッシュホン通知で返事を返す方法や、送られてきたメールの質問に返信メールを送る方法で利用します。

通知を受け取る家族も、高齢者が答えた内容やメールの文面を通知してもらえるので、連絡ができない時でも対象高齢者の安否を確認することができます。

「オート電話・オートメール型」サービスの費用相場

このタイプのサービスは、見守りサービスの中でも特に安価なタイプといえます。初回契約料は相場で2,000円程度ですが、キャンペーンで契約料金無料としている会社も多く存在します。

月額費用は電話の場合、約1,000円前後で、メールの場合は2,000円前後が相場となります。気軽に始められる価格帯なので、初めて見守りサービスを利用する方やお試しで使ってみたい方にもおすすめです。

(7)「センサー型」見守りサービス

「センサー型」の見守りサービスとは、室内のにセンサー機器を設置し、対象高齢者を感知することで安否を確認するタイプの見守りサービスです。トイレや浴室など室内の出入り口に設置されたセンサーが、対象者の動きを一定時間感知しない場合、家族や管理者に連絡がいきます。そうして、家族は、対象者の身動きが取れない状況をいち早く察知でるのです。

近年は、出入り口のセンサーだけではなく、家電と連動したタイプのセンサーも多いので、対象者のライフスタイルにあったものを選びましょう。

「センサー型」サービスを提供している会社

センサー型の見守りサービスは、センサーを設置する場所によってガス・電気会社やセキュリティ会社、家電メーカーなど様々な会社から提供されています。

人体の動きを感知したいのか、家電のオンオフを感知したいのか、など、ニーズによってセンサーの設置個所や価格が大きく変わってくるので、サービス内容をよく確認して選択しましょう。

「センサー型」サービスの利用方法

「センサー型」見守りサービスの利用方法はセンサーさえ設置してしまえば、対象高齢者はいつも通り生活するだけ。通知を受け取る側も、センサーが感知した時の通知をチェックするだけで良いので、手間がかからないことが魅力です。

その他にも、例えば寝室の扉にセンサーを設置しておけば、朝、開閉されたというセンサー通知が無ければ何らかの原因で身動きが取れずにいると判断できます。受信頻度を比較することで、間接的に対象高齢者の安否確認を行うのも、「センサー型」サービスの有効な利用方法なのです。

「センサー型」サービスの費用相場

センサー型見守りサービスの費用は、初回契約料・月額費用に加え、機器設置料が必要です。具体的な金額は契約する会社によって異なりますが、大まかな費用相場は次の通りです。参考にしてみてください。

初回契約料 15,000〜20,000円
月額費用 3,000〜5,000円
機器設置料 50,000〜80,000円

センサー型見守りサービスは初期投資が必要ですが、機器設置料などを支払った後は比較的安価な維持費で見守りサービスを利用できるタイプと言えます。

(8)「カメラ型」見守りサービス

カメラ型サービスとは、対象高齢者の自宅にカメラを設置してその映像を通して安否確認を行う見守りサービスです。映像は管理者が24時間365日体制で監視している他、スマホやパソコンを通して離れたところにいる家族もいつでも確認できるようになっています。

「カメラ型」サービスの利用方法

カメラ型見守りサービスは契約後、カメラを対象高齢者の自宅に設置すればすぐにサービスを利用できます。映像はリアルタイムで確認できる他に、録画したものを後日チェックすることも可能です。

また、管理会社は映像を常時確認しているので、万が一転倒したり身動きが取れなかったりした際には高齢者の呼びかけを受けて緊急通報を行う体制も整っています。

「カメラ型」サービスの費用相場

カメラ型見守りサービスは初期契約料にカメラの設置代や保証金が含まれている場合が多く、初期費用の目安は50,000円程度となります。ただし、解約時には保証金分は返金するという契約も多くなっています。

カメラ型の場合、映像を常にチェックしてもらう見守りサービスとなるため、契約中は毎月8,000〜10,000円程度の月額費用が発生します。

(9)「宅配サービス連動型」見守りサービス

「宅配サービス連動型」サービスとは、老人向け宅配食の配達時に、受取人である対象高齢者の安否を確認するタイプの見守りサービスです。人が直接家を訪ねるという点では「宅配型」に似ていますが、食事の提供も合わせて行えるため、食事制限がある病気の高齢者などにおすすめのサービスです。

「宅配サービス連動型」サービスを提供している会社

このサービスを提供している会社は、高齢者向けの食事宅配業者となります。担当者は同じルートを巡回して食事を届けるため、地域密着型の会社や支店が多く、独自の目線で見守りサービスを展開している会社が多いようです。

今現在では、見守りサービスを含めた食事宅配事業の市場規模は小さく、会社も数少ないという問題がありますが、今後高齢社会化が進めば、より多くの会社が「宅配サービス連動型」見守りサービスを展開していく見込みがあります。

「宅配サービス連動型」サービスの費用相場

「宅配サービス連動型」見守りサービスの場合、1回分の料金内に食事代と見守り代が含まれている場合が多く、料金は1回500円程度が相場となっています。つまり、1日2食の宅配と見守りサービスを30日丸々利用する場合、月額使用料は約30,000円程度となります。

対象高齢者の健康状況やライプスタイルに合わせて宅配の回数や日数を調節すると、それに合わせて料金も変化します。

(10)ライフスタイルに合った見守りサービスを利用しよう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1500487

家族のことなのだから自分がしっかり様子を見に行かなければ…と思いつめてしまうと、自分の生活に支障が出たり、かえって相手に「申し訳ない」というストレスを与えてしまう可能性があります。

見守りサービスは離れ暮らす大切な家族と無理無く繋がり、健康をサポートするためのとても有効な手段です。こういった方法を取り入れることができれば、離れていても家族の絆を感じられる穏やかな老後を過ごしてもらうことができるでしょう。自身や対象家族の状況にあった種類を選び、気を煩わせることなく安全に生活してもらうための見守りサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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