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リハビリパンツで自立排泄を | 種類、吸収量、おすすめ薄型パンツ

介護用品
リハビリパンツとは、「一人で排泄ができるけど不安がある」という方におすすめの紙パンツです。履き方や履き心地が布製の下着と似ているため、おむつに抵抗がある方や、パッドだけでは不安という方にもおすすめです。リハビリパンツの特徴や対象者、介護用パンツの種類や介護用のおすすめ薄型パンツを紹介します。
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(1)リハビリパンツとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2375744

そもそもリハビリとは、「年齢を重ねても、障がいを負っても、その人らしく尊厳を持って生きる」という意味を持っています。

それを叶えるために自立排泄を目指し、尊厳を失うこと無く生きてほしいという思いから制作されたのが「リハビリパンツ」です。

おむつでは、その動きづらさから行動に制限がかかってしまいます。また、失禁や排便をすれば、漏れや臭いが気になり、動く気力や自尊心も失われてしまうでしょう。

リハビリパンツは「動きやすく」「漏れや臭いの不安が少ない」という特徴があるため、自分でトイレに行こうという意欲を湧かせてくれます。

最期まで、たとえ身体が思うように動かなくても、尊厳をそこなわずに自分らしく生きてほしい。そんな思いから1995年に誕生し、今や多くの方が自信を持って生活する1つの支えとなっているのが「リハビリパンツ」です。

(2)介護用パンツの種類

介護で使う下着やおむつには主に以下の種類があります。

  • 失禁パンツ
  • 使い捨てパンツ
  • 使い捨ておむつ
  • パッド

失禁パンツは尿漏れした場合でも外に染み出さないように尿を吸収する布がついているものです。使い捨てパンツは形は一般的な下着と同様ですが、紙製なので汚れたら捨てられるものを指します。

使い捨ておむつは、使い捨てパンツと同様紙製ですが、脇をテープで止める形になっており、寝たきりなど、身体を自由に動かせない高齢者の介護に向いています。

最後にパッドですが、これは下着に付けたり、おむつと併用したりして、下着本体を交換する手間やコストを削減できるものです。くわしくは尿とりパッドについて解説した記事をご覧ください。

上記の中で、リハビリパンツは使い捨てパンツに分類できます。

(3)リハビリパンツと失禁パンツの違い

リハビリパンツは紙の素材で作られていて、尿を吸収するための部分は厚く構成されています。

自立排泄を促し、排尿が間に合わない時に対応するためのもので、着脱方法は履くタイプが多いです。

一方、失禁パンツは布の素材で作られています。一般に、パンツの股の部分に強化された吸水性加工を施した、尿を吸水・消臭する機能付きパッドと下着が一体型になっているもののことを言います。

見た目は普通の下着と同じようなものが多く、着用の抵抗感は少ないですが、尿の吸収量ではリハビリパンツの方がすぐれている場合が多いです。

(4)リハビリパンツの特徴と使用対象者の目安

リハビリパンツは、上げ下げがしやすいように作られています。

その特徴は以下のとおりです。

  • 足回りを覆う安心形状のパンツ型
  • 尿漏れを吸収するための部位があり、尿漏れの量に応じて選ぶことができる
  • 数回分の尿漏れを吸収でき、消臭効果もある

リハビリパンツは、普段自己排泄をしているけれど時々間に合わない方や、尿意を感じられるが失禁してしまうという方に適したアイテムです。

尿意にあわせて介助をしてもらっているという方も、間に合わなかったときのためにリハビリパンツを使用すると安心です。

また、脳梗塞の後遺症がある方はオムツを使用しますが、リハビリによって自己排泄ができるようになった方はリハビリパンツを使用している方が多くいます。

(5)状態が悪化した場合は

状態が悪化した場合、尿漏れパッドとの併用や吸収性の高い紙おむつへの移行が必要です。

リハビリパンツと紙おむつはどちらもそれ単体で使用できますが、パッドと併用することで吸収量がさらに増え、経済的にもお得になる場合があります。

リハビリパンツも紙おむつも、汚れるまで使用するという方法が多くの病院で進められているため、お財布にも優しいのです。

また、紙おむつに切り替えたほうが良いのかわからないという場合、ADLという日常生活動作から考えるようにしましょう。

ADLとは食事や更衣、排泄、入浴、移動などの生活をするうえで、必要な行動のことをいいます。

基準として、「寝たきりの状態」や「介助があってもトイレまでの誘導が困難になった」場合は、リハビリパンツから紙おむつへの移行を考えたほうが良いでしょう。

(6)リハビリパンツを使うメリット・デメリット

リハビリパンツを使用するメリット・デメリットを説明します。

メリット

便意や尿意が感じにくくなったり、排泄のコントロールがうまくできなくなるのは、加齢によって引き起こされる症状の1つです。

咳やくしゃみがきっかけで尿漏れしたり、トイレに座る前に多少漏れてしまうという経験は、高齢者であれば珍しくありません。

排泄に関するトラブルが続くと、介護用の紙おむつを使用したほうが良いのかもしれないと思う方もいるでしょう。

しかし、紙おむつは非常に動きにくく、不快感も強いです。自然と1日の動作も少なくなるため、筋力が低下したり転倒の原因になるリスクもあります。最悪の場合、紙おむつの使用の開始が寝たきりを引き起こす要因になりかねないのです。

また、おむつを提案するご家族にも抵抗があると思いますが、それを使用する本人からすればその拒絶反応は計り知れません。

トイレを恐れてしまい外出を控えたり、生活を営む気力を失うことにも繋がります。

排泄をトイレで行うためにも、「リハビリパンツ」をうまく活用するようにしましょう。

リハビリパンツなら、簡単に上げ下げするだけで着脱できるため、要介護者の方にもオススメです。介護用おむつよりも動きやすく、尿もしっかりとガードしてくれます。

万が一失敗しても大丈夫という安心は、排泄に関する不安を払拭することができ、日々の活力を取り戻すきっかけになるはずです。

デメリット

リハビリパンツに限らず、使い捨ておむつなどにも共通する問題ではありますが、尿を吸収する部分が蒸れやすいため、かぶれやかゆみが起きやすい点はデメリットとなります。

こまめに交換したり、肌を拭いたりし、清潔に保つ工夫をしましょう。

(7)リハビリパンツを選ぶ際のポイント

リハビリパンツを選ぶ際には、その人の排尿状態を把握する必要があります。

尿漏れの量や回数、どのような状況になるとトイレに間に合わないのか、就寝時の排尿回数なども考慮して、まずは吸収量の面で検討しましょう。

それから身体に合ったサイズのリハビリパンツを選び、上げ下げのしやすさや履き心地、肌触りの良さなどもチェックしてみてください。

(8)おすすめリハビリパンツ

「リハビリパンツ」の名称で販売されている最も有名なものに、ライフリーのリハビリパンツがあります。以下、ライフリーのリハビリパンツについてくわしくみていきます。

簡単に交換できモレにくいライフリーリハビリパンツ

価格:1,375円(※)

ライフフリーのリハビリパンツは、支えや介助があれば立てる方のために、軽い力で上げ下げができるよう設計されたリハビリパンツです。

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特許技術によって、以下のような魅力があります。

  1. 「背中、足ぐりピタッとギャザー」によって、背中や足まわりにもふんわりフィットし尿漏れ、すきま漏れを低減
  2. 「パッドすっぽりギャザー」で、尿とりパッドの交換がしやすい
  3. おしりに引っかからないスルッとゾーンによって、ゴムの巻き込みを低減
  4. Ag+配合により、アンモニア・硫化水素・ジメチルアミンの消臭効果

ライフフリーのリハビリパンツは、漏れにくく、使いやすいからこそ選ばれている、排泄リハビリに最適なリハビリパンツです。

(参照:ライフリーリハビリパンツ

ライフリーリハビリパンツの吸収量

ライフリーのリハビリパンツの尿の吸収量は下表のとおりです。

サイズ別吸収量
Sサイズ 50~70cm 排尿5回分
Mサイズ 60~85cm 排尿5回分
Lサイズ 75~100cm 排尿5回分
LLサイズ 90~125cm 排尿5回分

(参照:ライフリーリハビリパンツ

(9)その他の介護用おすすめ薄型パンツ

ライフリーのリハビリパンツ以外にも、様々なメーカーから薄型の使い捨てパンツが出ています。

介護用のおすすめ薄型パンツをいくつかご紹介します。

アテント うす型さらさらパンツ

価格:1,661円(※)

尿を瞬間吸収し逆戻りが少ないさらさらとした感触が持続するパンツです。男女共用で、一人で歩ける方・介助があれば歩ける方を対象にしています。

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リリーフ パンツタイプ安心のうす型

値段:2,372円(※)

日本転倒予防学会推奨の紙パンツです。しっかりと体にフィットし、消臭力も高いため、外に響かず安心です。上記のさらさらパンツ同様、男女共用で一人で歩ける方を対象にしています。

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※値段はAmazonを参考にしています。時期によって変動する可能性があります。

(10)自立排泄の重要性

自立排泄は人間が人間らしい生活を営むための原点といえます。

自尊心や羞恥心に関する行為のため、排泄行為を一部、もしくは全て任せることを快く受け止められる方は1人もいません。

大切なのは的確なケア技術はもちろん、さりげない配慮です。

さりげない配慮とは、たとえばトイレに失敗してしまった時に、嫌な顔や言動をしないということです。

相手の心の機微を感じ取り、排泄ができない自分を責めてしまった結果、排泄行為自体が良くないことだと感じてしまう危険さえあります。

介助行為のなかでも、特に排泄に関わる介助を受けるいなかは尊厳に大きく関わります。

介護のための介護ではなく、自立と尊厳を守るための介護を行うことで、自立排泄の支援につなげることができます。

(11)自立排泄の条件

自立排泄の条件は以下の2つです。

  • 背もたれなしで10分間座り続けられる
  • 何かにしがみついてでも20~30秒間は立てる

これが可能であれば、自分で洋式トイレで排泄することができます。

そのため、毎日の生活のなかで「下肢の筋力の低下」を防ぐために、毎日身体を起こして座る心がけをするべきです。

車椅子に座っているという方は、1日のなかに背もたれに付かない時間を意識的に作りましょう。

また、ベッドから車椅子への移動の際には、介助者が即座に移してしまうのではなく、短い時間でも良いので自身の足で立つ時間を作るようにすることが大切です。

現在、自己排泄が叶わずにいる方も諦めないでください。

筋力の低下を防ぐ取り組みこそ、自己排泄を叶えるための最適なトレーニングです。

(12)リハビリパンツで自立排泄を目指そう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2400367

トイレはできる限り自分の力でおこなうことが大切です。排泄行為は毎日おこなう習慣の1つで、本人の尊厳にも大きく関ります。

現在、自己排泄が叶っていない方も諦めずに、リハビリを続けていくことが大切です。決めた時間だけでも背もたれにかからない、短時間でもいいから自身の足で立つなど、小さい積み重ねがトイレトレーニングにつながります。

リハビリパンツは「リハビリテーション」を叶えるために、自己排泄を目指して作られた下着です。動きやすく、尿漏れを防いでくれるリハビリパンツで安心感を得、自己排泄を目指してください。

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