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介護用品の歩行器の選び方 | 種類や利用のメリットも解説

介護用品
歩行器を使うと、転倒防止になったりスムーズに移動できたりというメリットがあります。歩くという行為は、身体に異常がない人であればとりたてて意識することのないものですが、足腰の弱った高齢者にはそうはいきません。転倒の危険や疲労感から寝たきりに繋がるケースも少なくありません。高齢者の歩行を助ける歩行器について、その種類や選ぶときのポイント、正しい使い方についてご紹介します。
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(1)介護用品の一つ、歩行器とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2375744

歩行器とは、歩行の補助をする為のものです。杖では歩きにくい、支えなしでも歩けるが長距離は歩けないといった人が使用する介護用品で体重を預けながら使用します。

乳幼児用やリハビリテーション用など様々な種類があります。介護用は主に高齢者が使用しており、足元が不安定な人にとって欠かせないものとなっています。

両手が使用できることが前提

体重を預けながら歩行できるため転倒を防ぐことができますが、両手で支えて使用するため、両手が問題なく使用できることが前提となっています。

価格は種類にもよりますが、平均すると3~6万円ほどとなっています。

(2)介護用品の歩行器はレンタルできるの?

歩行器は購入ではなく、レンタルすることもできます。歩行器は介護用品として定められているので、介護保険が適用されます。

歩行器のレンタルは要支援、要介護の認定を受けている方は、どの度合いの方でも介護保険が適用されます。そのため、レンタルする際も料金は1割負担でかりられることになります。

料金は保険適用の1割負担の場合、一か月200~300円程度です。

短期間での利用の場合は、レンタルのほうが安くすむ可能性も考えられますので、一つの選択肢にして利用してみるのも良いでしょう。

福祉用具のレンタルについて詳しくはこちら

(3)介護用品の歩行器を選ぶポイント

歩行器を選ぶときには、いくつかのポイントがあります。

  • どこで使うのか
  • 使用する距離はどのくらいか
  • 使う人の身体状況はどうか

といった事項を確認する必要があります。また、以上の点を確認したうえで、安定性や調節ができるかなどもチェックしましょう。

環境や使用者の状況を確認する

介護用の歩行器を選ぶときは環境や使用者の状態を確認しておきましょう。

具体的には、まずはどこで使うのかということです。室内で使う場合は段差があまりないので安定性のあるものが向いていますが、屋外がメインとなるならブレーキはあった方が安心です。

また屋外で長距離の利用になるのであれば、座ることができるものが使いやすいです。まずは屋外で使うのか屋内で使うのかを考えて選ぶようにしてください。

次に、使う人の体力や身体状況です。歩行器を持ち上げることができるか、バランスがとれるかといったことです。

選び方を間違えると使いにくいばかりか体に痛みがでてくることもあります。上半身に痛みがないか、両手はどの程度使えるかといったことを考えて安定性や移動率を考えて選択しましょう。

安定性

介護歩行器は体重を預けて使用するため、安定性が高ければ高いほど安心です。単に歩く補助となるわけではなく肘をついて休憩することもできるため、バランスを崩さないようなものが最適です。

人によって身体の痛みや体格は違うので、その人にとって安定性があるかどうかのチェックも必要です。

高さの調整が可能か

高齢になると身体の変化が起こりやすいため、高さが調整できるかどうかは重要です。

腰が痛くなる、腕の力が無くなってきたということも多いため、高さ調整はあった方が便利です。無理をして使うと体に負担となるため、適切な高さで使用できるようにすることが大事になります。

前傾姿勢になり体の体重を無理なく預けることができる高さが理想だといわれています。

(4)介護用品の歩行器の種類① 四脚歩行器

セーフティーアームウォーカー SAWR(ダスキンヘルスレント)

四脚歩行器は脚が4つあり、歩くたびに持ち上げて進むタイプです。

4脚あるので転倒しにくく安定性があり、自分の足への負担を減らすことができます。スチールなどの軽い素材でできていますが、歩行器自体を両手で持ち上げて歩くことになるため、両手や上半身に痛みなどがある場合は使用しにくいです。

しかし安定性が高いため、介護でも使いやすく足腰に不安のある人に向いています。主に屋外で使用する、安定性の高いものを探している人に向いています。

(5)介護用品の歩行器の種類② 固定型歩行器

スリム立ち上がりフレームウォーカー固定型(ダスキンヘルスレント)

固定型歩行器は四脚歩行器の中の1つです。歩くたびに持ち上げる必要があるため、上半身に問題があると使用できないこともあります。この歩行器は室内で使用することにも向いています。

歩くときの支えとしてだけでなく、立ち上がりの際に手すりとして使用できます。

フレームが固定されているので移動性は高くはありませんが、安定性は高くなっています。下半身に痛みがあったり、下半身の筋力が低下している方におすすめです。屋外でも使用でき、室内では手すりになるものを探している人に向いています

(6)介護用品の歩行器の種類③ 交互型歩行器

セーフティーアーム交互式歩行器(ダスキンヘルスレント)

交互型歩行器は四脚歩行器の中の1種類です。

フレームが固定されていますが、4脚の脚を交互に動かせるようになっています。前進するときに持ち上げる必要がなく、右と左の脚を交互に前に出すことで前進します。

持ち上げる必要がないため通常の歩行のようなスムーズさがあり、常にどちらかの脚が地面についているので安定性も高いです。

ただしバランス感覚も必要になってくるので、体の動きが制限されている場合には使いにくいです。脚を交互に出して使う歩行器を探している人、バランス感覚がある程度ある人に向いています

(7)介護用品の歩行器の種類④ キャスター・モーター付き歩行器

セーフティーアームウォーカー Mタイプ SAWMR(ダスキンヘルスレント)

キャスター・モーター付き歩行器は、車輪やモーターがついている歩行器です。

キャスター付き歩行器

キャスターであれば一部に車輪がついているタイプ、4脚全てが車輪となっているタイプがあります。

体重をかけて車輪を転がして移動できるため、他の介護歩行器のように持ち上げるといった必要もありません。腕力の弱い方でも使用できます。移動がスムーズですがその代わりにコントロールが難しく、安定性は高くありません。

モーター付き歩行器

モーター付きであればモーターがついているため、移動するのが楽です。また傾斜センサーもついていて、移動率が高いというのも特徴です。しかし、ある程度は操作方法や使い方を覚えなければなりません。

長距離の移動をするという人、下半身の筋肉が衰えているという人に向いています。

(8)歩行器の正しい使い方

歩行器はとても便利な介護用品ですが、正しい使い方をする必要があります。ここでは自立歩行と介護に使う場合とでそれぞれ正しい使い方を説明していきます。

自立歩行のとき

まず自立歩行のときですが、歩行器を持ち上げて少し前に出します。そのまま手をつきながら前に歩きますが、このとき不安のある方の足から進むようにしてください。右足が悪いなら右足から前に出し、次に左足を出して揃えます。

1歩1歩ゆっくりと進み、楽に1歩を踏み出せる距離ずつ進んでいくようにします。

介護のとき

次に介護のときの使用方法です。介護の場合は、介護する人が使用者の後ろに立ち、腰や腕などを支えながらサポートしていきます。使用する人が1歩進めば介護する人も1歩進むようにし、ペースを合わせていきます。

ゆっくり前に進んでいくのでぶつかならいように注意し、歩幅を合わせてサポートしていくようにしてください。介護する側が倒れないように支えつつ、ぶつかならないようにペースを合わせていきます。

(9)歩行器を利用するメリット

歩行器を使うメリットはいくつかあります。以下に代表的なメリットをあげます。

転倒防止になる

歩行に不安があると転倒する恐れがあります。

介護用であれば高齢者が使用しますが、高齢者は転倒すると骨折などの怪我が起こりやすいです。そういったことを未然に防ぐことができるという大きなメリットがあります。

心身ともに健康維持できる

歩行に不安があると外出をしたくなくなりますが、それはつまり運動量が減ることに繋がります。歩くことは運動にもなりますし、寝たきりの予防にもなります。適度に散歩をすることで筋力を保つことができ気晴らしにもなります。さらに、歩くことで認知症の予防、うつ病の予防にもなります。

介護が楽になる

歩くことで病気や体の衰えを防ぐこともでき、自力で歩くことができるため結果として介護にかかる負担が少なくなることがあります。介護をする側にとっても大きなメリットに繋がります。

(10)使用者にあった歩行器を選ぼう

歩行器は便利な介護用品です。ですが使い方や選び方を間違えてしまうと危ないことが起こることもあるため、適切な種類を選んで正しく使うようにしてください。

自力歩行や手すりとなってくれるだけでなく介護にも役立つものなので、使用者にあった種類を選ぶようにしましょう。使用する人の身体のこと、どこで使うのかを考え、種類を把握した上で選ぶと失敗しにくいです。

高さ調整ができるかどうか、重量はどのくらいなのかもチェックしておきましょう。軽ければ持ち上げやすいですが安定性が少なくなるため、適度な重さも必要です。

自力で歩くことができれば外出もしやすくなりますし、歩くことは健康にも良いので、歩行器の力を借りて散歩を促してみるといいかもしれません。

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