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訪問入浴介護とは│費用/所要時間/業者選びのポイントなど徹底解説

在宅介護サービス
自宅に看護師や介護職員が訪問して入浴の介助を行ってくれる訪問入浴についてご紹介します。所要時間や費用などのポイントをおさえて、在宅介護に役立ててください。
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(1)訪問入浴とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1667400

訪問入浴とは、自宅に看護師や介護職員が訪問して入浴の介助を行ってくれるサービスのことです。これは介護保険サービスの中の1つであり、高齢者が受けることができるものです。

入浴には、身体を清潔にするだけでなく、精神的にもリフレッシュできるという効果があるため、要介護状態かどうかにかかわらず、日常生活には欠かせない活動であるといえます。

しかし、介護状態にある人、特に寝たきり状態にある人にとっては、自力での入浴というのは極めて困難になります。さらに、体調が変化しやすい人の場合は、家族であっても入浴の介助をすることができない場合もあります。

そのように自力で入浴ができない人のために、入浴介助を訪問ヘルパーにしてもらうサービスのことを、訪問入浴と呼ぶのです。

訪問入浴は基本的に看護師1名と介護職員2名の3人体制で行います。全身を洗ってもらえる全身浴と部分的に洗ってもらえる部分浴とがあり、どちらも3名体制で行います。

入浴の際は自宅にある浴槽を使うのではなく簡易浴槽を持ってきてくれるため、サービスを受けるにあたり、特に用意するものもありません。

(2)訪問入浴サービスの対象者

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2400367

訪問入浴のサービス対象者は、自力で入浴をすることが難しい、要介護状態に認定されている人となります。

寝たきりであれば入浴すること自体が難しいですし、動くことができても麻痺や体の衰えがあると入浴の際に事故に繋がる可能性もあります。

また家族が入浴の介助をするということもできますが、体調や状態によってはそれも難しい場合があります。

訪問入浴であれば入浴介助に慣れたスタッフが自宅へ来てくれるため、家族の負担も減り本人も安心できます。基本的に看護師も来てくれるため体調をみてもらうこともできて安心です。

寝たきりであれば床ずれの予防にもなりますし、肌状態のチェックを行うこともできます。体を清潔にすることは、気持ちにも良い影響を及ぼすため、自力での入浴が困難な人におすすめのサービスです。

(3)訪問入浴の利用条件

訪問入浴は、誰でも受けることができるサービスではありません。基本的には要介護1~5に認定されている人のみが対象となっています。

しかし要介護ではなく要支援1~2に認定されている人であれば条件つきで利用することもできます。

その条件は次の通りです。

  • そもそも家に浴室がない
  • 感染症に感染している可能性があるため、他の施設で入浴できない

要介護の人であれば訪問入浴、要支援の人の場合は予防訪問入浴と呼ばれ区別されています。名称に違いがあるものの、受けられるサービスの内容はほとんど同じです。

また両者ともに医師の許可が必要となっています。入浴はリフレッシュ効果や健康効果がありますが、状態によっては大きな負担となるため医師の許可がなければ利用することはできません。

(4)訪問入浴のサービス内容

訪問入浴サービスの基本的な内容は、洗髪と入浴です。浴室を自宅へ運び、着衣の着脱から移動まで全て任せることができます。入浴が終わったあとの片づけなども依頼者がすることはなく、スタッフが行ってくれます。

また、入浴のサービスをする業者によっては+aのサービス内容がある場合もあります。

例えば、

  • 入浴剤を入れる
  • 温泉水を使用する
  • 保湿クリームを塗ってくれる
  • 爪を切ってくれる

などのサービスです。こういったサポートに関しては、サービスの担当者によって異なる点もあるので、前もって確認しておくようにしましょう。

(5)訪問入浴の際の一日の流れ

訪問入浴サービスの1日の流れを説明します。

まず事前にスタッフが自宅へ来て環境のチェックを行います。このときに浴室を持ち込めるかということや、利用者の移動方法なども確認していきます。

当日になると予定した時間に入浴車とスタッフが自宅まで来てくれます。

その後看護師が体調のチェックを行い、血圧などを測定していきます。健康状態に問題がなければ浴槽を自宅内に運び、設置してお湯をはっていきます。

このときに健康状態に問題があれば入浴ではなく、体の拭き取りだけになる場合もあります。

問題がなければスタッフが利用者の洋服の脱衣を手伝いながら準備した浴槽に移動させていき、入浴サービスを提供します。

基本的なサービスである洗髪や入浴を介助し、終われば体を流しタオルで拭いていきます。(4)でも述べたとおり、業者によって爪を切ってくれるなどの+aサービスを行ってくれる場合もあります。

入浴が終わると再び看護師が体調のチェックを行っていきます。最後に浴槽などを洗浄して撤去し、訪問入浴は終了となります。

(6)訪問入浴の所要時間

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504416

訪問入浴の主要時間の目安は1時間です。

平均して1時間程度あれば終わるのが一般的ですが、条件によって変動する場合があります。

例えば訪問入浴をする利用者の状態、希望するサービス、自宅タイプなどです。

利用者が寝たきりであれば歩行困難な人よりも若干時間がかかります。

希望するサービスについても全身浴あれば1時間ほどですが、部分浴であればもっと早い時間で終わります。

自宅タイプについては一軒家の場合とマンションの場合によっても変わります。浴槽の運び込み、入浴車でお湯を沸かすことができるかといった違いがあります。

基本的には訪問から1時間ほどとなっていますが、気になるのであれれば前もって確認しておくと安心です。

(7)訪問入浴にかかる費用

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1896829

訪問入浴にかかる費用は要介護か要支援、全身浴か部分浴か、清掃かによっても違います。

要介護1~5 要支援1~2
全身浴 1,250円 845円
部分浴 875円 892円
清掃 875円 592円

要介護1~5であれば全身浴は1,250円、部分浴なら875円、清掃は875円です。

要支援1~2であれば全身浴は845円、部分浴は892円、清掃は592円です。

この費用は介護保険が1割負担である場合の金額です。所得の関係で介護保険が2~3割負担である場合もありますし、地域によっても若干の違いがあることもあります。

(8)訪問入浴サービス利用までの流れ

訪問入浴を利用するときは、まず担当のケアマネージャーに相談します。

相談してサービスを利用することが決まればケアマネージャーから業者へ連絡をしてくれます。

業者が決まれば、その業者から担当医の方へ連絡をし、入浴しても問題ないのかの確認を行っていきます。

医師から入浴をしても問題がないと判断されると、ケアマネージャーが具体的なケアプランを作成していきます。

このケアプランに沿って業者との間で契約をし、訪問入浴ができるようになります。あとはケアマネージャーや業者と相談し、実際の訪問入浴日を決めていきます。

(9)業者を選ぶ際のポイント

訪問入浴サービスを行っている業者は色々とあります。

基本的な入浴や洗髪といったことはどの業者でも行っていますが、利用する業者が他にどのようなサービスを提供し、基本料金に何が含まれているかをしっかりと確認するようにしましょう。

利用者がどういった環境でどういったサービスがほしいのかということも考え、利用者や家族に合った業者選びをしましょう。

信頼のおける業者であるかどうかといったことも重要です。

態度や言葉使い、周りからの評判も確認するようにしましょう。言葉遣いが丁寧である質問したことに対しての的確な返答がある、口コミでも評判が良いという業者であれば安心です。

契約について細かい説明があるかどうか、料金についてしっかり説明があるかどうかといったことも注意しておきましょう。

途中から業者を変更することはもちろんできますが、最初からしっかり業者選びをしておいた方が安心です。

(10)訪問入浴サービスを利用してみよう

訪問入浴サービスは寝たきりや体調が悪化しやすい人、自宅では浴室を使えない人などにとって、とても助かるサービスです。入浴をすることで体も温まりますし、清潔になり心もリフレッシュすることができます。

まずは担当のケアマネージャーに相談し、訪問入浴できるかどうかの確認作業を行ってもらいましょう。訪問入浴は自宅に来てから1時間ほどで終わりますし、家族が何かしなければならないということもありません。

看護師に体調をみてもらいながらの入浴になるので安心ですし、自己負担額は1割なので費用も良心的です。

利用するかどうか迷っている人は、まずケアマネージャーに相談するところから始めるといいかもしれません。利用者とケアマネージャーに相談しつつ利用してみましょう。

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