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要介護認定の基準 | 申請方法・有効期間・サービス利用の流れ

在宅介護サービス
要介護度には基準が設けられており、要介護認定のためには申請が必要になります。また認定には有効期間があります。認定を受けるメリットはサービスを受けられるということ、費用が一部免除になるというメリットがありますが、申請しても必ず認定されるものではありません。この記事では、要介護認定についてくわしく解説します。
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(1)要介護認定とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2368678

要介護認定とは、介護を必要としているという状態を公的に認定するものです。

基本的には65歳以上に人が対象となっていますが、40歳以上で特定疾病がある方ば申請することができます。

判定によって決定

要介護認定は対象となっている人が申請すれば誰でも認定されるというものではなく、いくつかの判定によって認定されるかどうかが決定します。

認定されると7つの区分に分けられ、その区分によって受けられるサービスが異なってきます。介護や介助などの支援が必要である人に対してのサービスが受けられる認定であり、介護保険サービスを受けるためにはこの認定が必要となっています。

(2)要介護認定の基準

要介護認定されるかどうかは医師の意見書、介護保険認定調査員の聞き取りが大きな判断要素となります。

この聞き取り調査は1次判定で行われることになるのですが、主に5つのチェック項目が基準となって調査を行います。

調査項目 内容
身体機能・起居動作 生活に支障なく動作をすることができるかどうかの確認。麻痺がないか、関節は動くか、寝返りや視力など13項目を調べる。
生活機能 食事や排泄、着替えなど普段の生活について聞き取りをしていく。
認知機能 自分のことが分かるか、記憶力や意思の疎通ができるかどうかを調査する。
精神・行動障害 過去1ヶ月にわたり感情が不安定になることがあったか、大きな声をだしたかなどの質問をする。
社会生活への適応 集団生活ができるか、買い物や金銭の管理など一般的なことができるかどうかなどを調査する。

(参考:www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/nintei/gaiyo2.html

(3)要介護認定の申請方法

要介護認定を申請するにはお住まいの市町村に申し込みをする必要があります。地域によって申し込む窓口が違いますが、「介護保険課」「地域保健課」などの窓口です。

申請に必要な書類

申請に必要な書類は介護保険要介護(要支援)認定申請書、介護保険被保険者証、主治医の意見書の3つです。

介護保険要介護(要支援)認定申請書は市町村の窓口にありますし、インターネットから印刷して持参することも可能です。

介護保険被保険者証は65歳以上の場合に持参しますが、それ以外の場合は健康保険被保険者証を準備して持っていきます。

主治医の意見書は、直接医師にもらわずとも申請する際の窓口で依頼できます。その際は主治医の氏名や病院名、連絡先などが必要となっています。印鑑も必要となりますから、忘れないように持参しましょう。

(4)認定結果の有効期間と更新手続き

新たに要介護認定をされた場合

新たに要介護認定をされた場合、6ヶ月の有効期限があります。しかし市町村の判断により3~36ヶ月の間で月単位で決定されることもあります。その期限が切れてしまうと使用できなくなるため、更新をして更新認定してもらうことになります。

更新認定の場合

更新認定の場合は12ヶ月の有効期限となっていますが、こちらも市町村が判断した場合のみ期限が変わることもあります。更新手続きは、満了になる60日前~満了日までの間に行います。60日前からなら更新申請ができるようになっているので、早めに申請しておくと安心です。

この手続きも市町村の窓口で行います。介護保険被保険者所を持っていき手続きを行いますが、申請した結果がでるまでに1ヶ月ほどかかることとなります。

(5)要介護認定の7つの区分

要介護認定は7つの区分にわけられています。大きく分けると支援が必要である要支援、介護が必要である要介護の2つです。

要支援には2段階あり、要支援1と2があります。

要支援1

日常生活のことはほとんど自分で行えますが、少しの支援が必要である状態です。

要支援2

日常生活に一部だけ支障があるものの、健康状態の回復などができる状態です。介護サービスを受けることで、改善していくことが予想される場合などに区分されます。

そして要介護ですが、こちらは5段階にわけられています。

要介護1

要支援よりも日常生活に支障をきたす状態で、排泄時や歩行など部分的ではありますが介護が必要となっています。

要介護2

排泄や歩行の他、日常生活の動作についても介護が必要な状態です。

要介護3

全面的な介護が必要な状態であり、歩行などが一人では行えません。

要介護4

日常生活全般の介護に加え、理解力も低下しコミュニケーションがとりにくくなっている状態です。

要介護5

いわゆる「寝たきり」も含まれ、完全に一人では生活することができないと判断された状態です。

(6)要介護認定を受けるメリット

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2366515

要介護認定を受けると様々なメリットがあります。具体的にいうと介護保険サービスを利用できる、費用が一部免除になるといったことがあります。

介護保険サービスには「施設サービス」や「地域密着型サービス」と呼ばれる介護や支援を直接受けるサービスだけではありません。

居住サービスを利用できる

「居住サービス」を利用すると、自宅に手すりを設置する、玄関を改修するといった住宅改修を行うことができます。もちろん介護保険サービスを利用しなくとも住宅の改修を行うこともできますが、介護保険サービスを利用すると費用は一部免除となります。

その他、在宅介護に必要なさまざまなサービスが全額負担とはならず基本的には1割負担のみで利用できるという大きなメリットがあります。(※介護保険の支給対象とならないサービスもあります。サービス利用の際は必ず確認しましょう)

要介護認定での要介護度によって介護保険の支給限度額は異なり、要介護度が高くなれば支給額も大きくなります。

基本的に要支援1であれば限度額は50,320円ですが、要介護度5となると限度額は362,170円となっています。この金額は介護保険サービスを利用する際に使われ、限度額を超えた金額に関しては全額自己負担となります。

(出典:

(7)要介護認定までの流れ

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504414

要介護認定はまず市町村の窓口で申し込みますが、そこから1次判定と2次判定を行っていきます。

1次判定

1次判定では本人の状態を知るためにも、介護保険認定調査員が自宅などへ訪問して聞き取り調査を行っていきます。その聞き取り調査と医師の意見書から7段階にレベル分けされます。

2次判定

2次判定では1次判定の結果、医師の意見書を参考にしながら要介護認定をするかどうかの審査が行われます。この審査は介護認定審査会が行い、最終的に要介護認定されるかどうかが決まります。

要介護認定されてもされなくても、最初に申し込みを行ってから30日以内に郵送で通知がくることになります。

(8)認定後、介護保険サービスを利用するまでの流れ

要介護認定を受けてからサービスを受ける前に、まずはケアプランと呼ばれるプランを作成することになります。このケアプランは要支援の場合は地域包括支援センター、要介護の場合は旧宅介護支援事業所に作成してもらいます。そして実際に出来上がったケアプランにそってサービスを受けていきます。

このサービスにはいくつか種類がありますが、多くの人が自宅サービスや施設サービスを利用しています。

自宅サービスは訪問介護や訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問入浴看護、医療療養管理指導で、自宅へ来てもらうことができるサービスです。

施設サービスは施設に通うもので、デイサービスや通所リハビリテーションなどがあります。

(9)認定結果に納得いかないときは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/433921

申請をしても結果に納得がいかなった場合は、不服申し立てや区分変更申請を行うことができます。思っていた要介護度ではない場合にこういったことを行いますが、主にこの2つの方法で解決していきます。

不服申し立て

不服申し立ては結果を受け取ってから60日以内に行う必要があります。不服申し立てをするとまた調査をすることになりますから、そこから数か月かかることもあります。

区分変更申請

区分変更申請とは、要介護度を変更する申請です。この申請はいつでもできますが、結果が通知されるまでに30日ほど要します。あくまで申請なので、この申請は許可されるとは限りません。

(10)要介護認定の申請をして介護保険サービスを利用しよう

要介護認定を受けることができれば、介護保険サービスを利用することができます。まずは市町村に問い合わせ、準備ができれば必要書類をもって窓口へいきましょう。

まだ家族だけで介護ができているという状態でもいつ症状が悪化するかは分かりません。要介護認定されれば必要なときにすぐ行動に移すことができますし、この先でも要介護度を変更をすることができます。

申請は面倒に感じるかもしれませんが、ある程度流れを知っておけば申請も利用もスムーズです。

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