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有料老人ホームの看護職員夜間配置に介護報酬上乗せ|施設でのみとりを促す狙い

最新情報
有料老人ホームがみとり対応のために看護職員の夜間配置を行った場合、報酬を上乗せする方針が示されました。夜間の医療態勢を充実させることで、施設でのみとりをうながすねらいがあります。昨年度の調査では、夜間に看護職員を配置している有料老人ホームはわずかな割合にとどまっています。
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更新日

夜勤や宿直の看護職員配置が対象


出典:https://www.irasutoya.com/

来年度の介護報酬改定に向け、厚生労働省は高齢者のみとりについて以下の方針を示しました。

記事によると…

 介護保険サービス事業者に支払う「介護報酬」の2021年度改定に向け、厚生労働省は16日、有料老人ホームが終末期の高齢者のみとりに対応するため夜勤や宿直の看護職員を配置した場合に、報酬を上乗せする方針案を社会保障審議会の分科会に示した。夜間の医療態勢を充実させ、施設でのみとりを促す狙い。

それと同時に、医療機関でのみとりをできるだけ軽減していきたいという方向性がうかがえます。

夜間配置を行なっている施設は15%のみ

昨年度の調査では、夜間配置について以下のようなデータが出ています。

 厚労省の19年度の調査によると、有料老人ホームで夜勤や宿直の看護職員がいるのは15%にとどまる。みとりの希望を受け入れていない施設に理由を複数回答で尋ねたところ、「夜間は看護職員がいないから」が63%と最多だった。

夜間配置が増えることで、実際に施設でのみとりも増えていくかを見守っていく必要がありそうです。

(記事URL:「介護施設での『みとり』促す 看護職員を配置で報酬上乗せ」)

Twitterの反応

看取りをすることは
入居者様にとっては
良いことだと思います!

ただ…
夜勤に看護職員を
配置できればいいけど
人件費と加算の比率がどうなんだろう…
また介護員を集めるのも大変なのに
看護職員を集めるのも大変ですね 

なんてネガティブ発言すみません。
https://t.co/8Cs8arNnSK

— 五味 和仁♿介護コンシェルジュ✨ (@kazuhito53) November 16, 2020

看取ろうと思っていても、結局何らかの理由で病院に搬送が多い気が。

家族とのコミュニケーション不足で「なぜ、病院に搬送しなかった?」って訴えられたら、報酬の上乗せ分なんて消えてなくなるからかな?

介護施設での「みとり」促す 看護職員を配置で報酬上乗せ https://t.co/33AeBH94Hc

— くまお@手術室看護師長+医療経営士 (@Nsmmskuma) November 16, 2020

理想はわかったけど、夜勤できないけど働きたい看護師の就職先が介護施設なんだけど…介護施設での「みとり」促す 看護職員を配置で報酬上乗せ(共同通信) https://t.co/PcWF6p8eMj

— あやまる (@sD71ZncpjAxCkFD) November 16, 2020

看取り加算の算定率も、特養と老健以外では1桁%なので、算定率を上げる狙いもありそうですね。

2030年には47万人が"死に場所難民"になるとも言われているので、対策も兼ねていると思います。

現場では、新規入居者がことごとく「看取り」になる日も近そうです。

— このはぎつね@介護ブログ【ケアけあ】 (@JlYVNyiRzJYa8bE) November 16, 2020

ネットの意見

看取りの過程で大きな労力を要するのは介護職員です。
いくら夜間で看護師を配置しても介護職員が足りなければ看取りなんて到底できるものではないと思います。
現状、見取りを行っている施設でも何か理由を付けて救急搬送後に病院で亡くなるケースも少なくありません。
まずは見取りの定義をしっかりと決めて介護職員の待遇を改善すべきだと思います。

看取りって本当に大変なこと。夜中に急変あっても1人ではどうすることも出来ない。ワンフロアで夜勤1人。急変起きても他の利用者はどうするの?って毎回不安に思いながら夜勤してます。夜勤の時は日中介護でおわれ出来なかった仕事をこなします。排泄や体位交換しながら…。看取りの時が来てもコールを鳴らし医師を待つ…。それに変わりはない。
もう少し介護の現状知って色々話して欲しい。

現状、看取りの方と要介護の方達の対応を1人の介護士で夜勤対応していたりする施設は割と有ると思います。急変有れば看護師や医師、ご家族へ連絡しながら、急変対応、他の介護者への対応を同時に1人では限界があります。介護士は、介護業務だけでなく、医療行為以外の看護業務にも携わっています。看護師も介護業務に携わります。曖昧な人員・業務体制の線引きが、それぞれの業務に集中出来る状況を遠ざけ、現場は時間に追われ、業務に追われています。働き方改革といわれる中で、介護士1人体制の夜勤で、急変・突発的な出来事への判断と対応と介護を同時にこなす現実に、1人でも看護師がいてくれると心強いのに、と思うことがあるのではないでしょうか。

看護師を夜勤に配置することはいいことかもしれないが、それにより貰える加算と人件費を天秤にかけたらどちらが重いだろうか?それに有料は比較的裕福で手厚い介護を求めている人が入居する事業所。看取りの需要がそこまであるのか疑問点は残るかな?

まとめ

日本では医療機関で亡くなる人の数が年々増加傾向にあり、その割合はすでに全体の80%以上となっています。今後、高齢化によるさらなる死亡者数の増加が見込まれるなか、病医院以外の受け皿となる介護施設での「みとり」の重要性はますます高くなっています。

今回、厚労省が示した方針には、そのような状況に対応していこうという意図が十分に見られます。しかし、一方では現場からの異論も多く、これだけで簡単に解決できるような問題ではないということも分かります。

まずは、改定によって実際にどれだけ施設でのみとりが増えるのか。その推移を見守りつつ、段階的によりよいかたちへと進めていくかまえが必要となるでしょう。

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