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なかなか進まない介護ロボットの普及|ラボ所長が語る現状と今後の課題とは

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SOMPOホールディングスとSOMPOケアが運営する「フューチャーケアラボ in Japan」では、ロボメーカーとともに介護ロボットの開発が進められています。スタッフの高齢化や人手不足の解決策として期待される介護ロボットですが、現場からは「使えない」という声も上がっています。その現状と今後の見通しについて、所長に話を聞きました。
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介護の現場ではより高い安全性が必要

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/691341

介護ロボットには、現場の人手不足を解消する大きな期待が寄せられています。一方で、肝心の現場から「使えない」という声が多く聞かれるのも事実です。

その現状について、介護ロボットの開発を進める「フューチャーケアラボ in Japan」片岡真一郎所長にたずねました。

同ラボでは、昨年のオープンから60機種の使用を検討し、そのうち20機種が現在も使われています。

記事によると…

―ということは、導入したロボのうち3台に2台は、現在は使用していない計算になります。使われ続けるロボと、そうでないロボの差は何でしょう。 

「まず精度と安全性。高齢者の入浴状況をチェックする風呂センサーなどは、警報が鳴らないと生命にかかわる。また一般家庭だと風呂に入る回数は1日に1、2回だが、介護施設では8回や10回は当たり前。何度も使っても故障しない耐久性が必要になる」

しかし、介護機器の認知がまだ進んでいないため、メーカー側でも一般と同等の基準性能で考えてしまうケースが多いそうです。

環境次第でコストパフォーマンスも変わる

一方で、耐久性を上げすぎると価格が高くなってしまう、というジレンマもあります。

そのため、現状ではそれぞれの仕事内容に合わせて、基準やコストを変えていくやり方を取っているそうです。

―零細施設が多い介護業界にとって、価格は大きな問題です。 

「確かに大きな問題だが、利用現場や職員次第で使えるケースもある。高齢者を入浴させて体を洗うロボなどは典型だ。グループホームでは入浴以外に食事や体操などやることが多いため、稼働効率を考えると採算に合わない。しかし、訪問介護の入浴支援サービスならば、重労働を軽減できる利点は大きい」

「身体装着型のロボスーツも介護施設だと着脱に時間がかかり、稼働効率を考えても不経済だ。だがリハビリ施設なら相応の省力化効果が見込める。食事配膳ロボや車いすロボも同様。居室数が多い施設や廊下が長く歩くのが大変な施設なら導入メリットはある」

仕事内容によっては、たとえば清掃ロボやコミュニケーションロボのように、一般用の製品でもすでに十分以上の効果を上げられているものもあるといいます。

衣服着脱や排便介助などのロボは難易度が高いようですが、性別を気にしなくてよい、感染防止に役立つ、といったメリットも多く、開発が進むことが期待されます。

(記事URL:「精度と安全性が重要な介護ロボット、費用対効果で考える活用場面 | ニュースイッチ」)

Twitterの反応

介護現場で力作業が問題になっていますが、着脱に時間がかかる理由で使われないことが多々あります
そのあたりも含めて効果的なロボットを是非作って欲しいところです / 精度と安全性が重要な介護ロボット、費用対効果で考える活用場面 (ニュースイッチ) #NewsPicks https://t.co/Ow4wPy5RSg

— suguru 理学療法士×動画編集 (@suguruprogramm1) September 6, 2020

人手不足が深刻な介護業界はロボットの導入に期待をかけるものの、現場からは「使えない」という声があるという。
用途と価格を考えると活用場面は限定されるのが現実だが開発意義はあるという。

「使えない」のではなく「コレじゃない」のです。
現場の要望とズレているからではないでしょうか? https://t.co/zDfgygV1xp

— 覇勢川 (@henri_hasegawa) September 6, 2020

はっきりいって使いこなそうとしない職員も悪い。うちの職員は使うまえから使えないとホザいてるからそりゃあ普及しないですわ。正直言って自分は介護ロボで使いたいものはいっぱいある。

— sts (@IttetsuShioya) September 6, 2020

「費用対効果の壁が高いのは事実だが、開発意義はある」みんなそう思ってはいるでしょうが、どうなっていきますかねぇ / 精度と安全性が重要な介護ロボット、費用対効果で考える活用場面 (ニュースイッチ) #NewsPicks https://t.co/MfTSbtVu8k

— Hiroyuki Sunazuka (@hiroyuquinho) September 5, 2020

ネットの意見

介護職に限らず、少子高齢化や地方では若者の流出により、労働力不足は深刻なものとなるのは目に見えています。
ロボットの導入により、労働力不足の解消や働き方改革の推進に繋がる事を期待します。

知人が介護の仕事で腰をダメにして、賃金のことも含め体を壊してまで続けられないと介護職を辞めていた
介護の進んだ国だと、何十キロもある人間を人が持ち上げるなんて双方に危ないからやらないんだそう
他にも課題は山積みだろうけど、少しでも改善するなら大きな意味がある

そういえば前いた施設に、ベッドから車椅子への移乗に使う
リフトあったけど…固定用のベルトが4カ所くらいあったり
面倒!手間も時間もかかる!ってんで
結局誰も使わず、人力で移乗してたわ
使い勝手がよくないと結局宝の持ち腐れだよね
本当に省力化になるかは、まだまだ試行錯誤の途中って感じ

介護する側の辛さだけで無く、される側の辛さもロボットによって緩和される。
特に排泄や入浴はされる側にとってはする側が身内であれ他人であれ恥じらいを感じる。
ロボットが排泄や入浴の過程を助けてくれるなら、これほど頼りになるものはない。

まとめ

人手不足などの問題を一気に解決できると期待される介護ロボットですが、現実的な普及に向けてはまだまだ課題が多いようです。

しかし、今後の超高齢化社会を考えても、その方向性自体が決して間違っているわけではないでしょう。

なので、使用する側でも、いきなり環境を劇的に変えてしまうものをのぞむのではなく、あくまで身近な困難や不便を少しずつ埋めていくもの、として受け入れていく必要がありそうです。

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