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「愛、アムール」のあらすじ・テーマ・予告編【おすすめ映画紹介】

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「愛、アムール」は老人が直面する介護、そしてそこにまつわる感情を表現した映画です。数々の賞を受賞し、名作との呼び声も高い「愛、アムール」について、あらすじやテーマを解説します。
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(1)映画「愛、アムール」とは

映画「愛、アムール」は2012年にミヒャエル・ハネケ監督・脚本で製作された映画です。オーストラリア、フランス、ドイツによる共同製作で2013年に公開されました。2012年のカンヌ国際映画賞でのパルム・ドール受賞を始め、多くの賞を受賞し人々を魅了しました。

主な受賞歴とキャストは以下をご参照ください。

主要キャスト

  • ジャン=ルイ・トランティニャン
  • エマニュエル・リヴァ
  • イザベル・ユペール
  • アレクサンドル・タロー

受賞歴

  • 2013年 アカデミー外国語映画賞
  • 2013年 セザール賞作品賞
  • 2013年 インディペンデント・スピリット賞 国際映画賞
  • 2013年 セザール主演男優賞/主演女優賞
  • 2013年 ゴールデングローブ賞 外国語映画賞
  • 2013年 英国アカデミー賞 主演女優賞
  • 2012年 ヨーロッパ映画賞 作品賞男優賞女優賞 他

(2)「愛、アムール」のあらすじ

「愛、アムール」は老夫婦の介護を通じて愛の形を描いたヒューマンドラマ映画です。

主人公はジャン=ルイ・トランティニャン演じるジョルジュとエマニュエル・リヴァ演じるアンヌ。パリのアパルトマンに住む元音楽家の老夫婦は、引退後も二人で穏やかな生活を送っていました。

しかし、アンヌの病によって生活に異変が訪れます。病が発覚したアンヌは手術を受けますが、その後遺症で手に麻痺が残ってしまいます。病院より自宅で過ごしたい、と訴えるアンヌにジョルジュは自宅での介護を決意します。しかし、老夫婦2人きりの介護生活は2人を徐々に追い詰めていき…

(3)「愛、アムール」のテーマ

「愛、アムール」で語られているテーマは誰にでも平等に訪れる「老い」と「死」です。生きていればどんな人でもこの2つから逃れることはできません。「愛、アムール」では、愛する伴侶が老いて病に倒れた時、そして衰弱と最期の時を静かに追うストーリーの中で、人が思うこと、その感情をしっとりと表現しています。

さらに、「愛、アムール」のテーマはそれだけではありません。映画では、表現されている最期の時と通して、2人の夫婦、そしてその娘が歩いてきた人生を魅せ、絆や愛についても追求しています。

(4)いろはにかいご編集部が「愛、アムール」をおすすめする理由

いろはに介護編集部が「愛、アムール」をおすすめする理由は、作品全体を通して語られる介護される側、介護する側のリアルな心理描写です。

特に、現実社会においては介護される側の苦しみや葛藤、徐々に自分が自分ではなくなっていくことへの恐怖などはなかなか理解されにくく、どうしても焦点が介護する側の苦しみに絞られてしまいます。

「愛、アムール」で語られる要介護者の心理は、今後介護に携わっていく人々が要介護者に対してどんな風に接していけばいいのかを考えられる重要な鍵となるでしょう。

また、映画としての完成度も非常に高いので単純に映画が好き、感動する映画が見たい、と言う方にもおすすめできる映画です。真剣に物語と向き合った映画を見たいと言う方はぜひ「愛、アムール」を鑑賞してみてください。

(5)映画を見て介護への理解を深めよう

映画を見るだけで介護について理解できるのか、そんな疑問を抱く人もいるでしょう。

しかし、映画というのは視覚や聴覚でストーリーを意識しやすく、自然に内容を理解できる効果的なツールです。免許更新などの講習でストーリー仕立ての動画を流すのも、その効果を狙っています。

映画を見ることで高齢者の介護現場を具体的にイメージしやすくなり、同時にどのような問題が課題となっているかを把握できるようになります。介護に詳しくない人も介護職に従事している人も、映画を通して介護への理解度を深めていきましょう。

介護職に興味が出てきた方はこちらの記事も併せてご覧ください。

(6)なぜ今、介護への更なる理解が求められているのか

今、日本は急速に高齢者の数が増加し、人口の21%以上が65歳の「超高齢化社会」に足を踏み入れようとしています。

このまま超高齢化社会が続いていけば、自分が家族の介護をする立場になることは大いにあり得るでしょう。さらに、いずれは自分自身が介護を受ける側となる可能性もあります。

介護というのは人々が思っている以上に繊細で、解決しなければならない課題が山積みな分野です。

例えば、介護する側、される側両方が高齢者となる「老老介護」や、介護によって仕事を続けられなくなる「介護離職」、介護生活に疲れ発症する「介護うつ」などは今現在すでに介護に携わる人々を苦しめている問題です。

さらに、介護業界では深刻な人手不足や待遇の悪さによる離職が相次ぎ、このまま介護の問題を放置しておけば介護環境はますます悪化していくでしょう。

こうした問題を解決するには、国民一人一人が介護と向き合いいずれ自分がその世界に足を踏み入れた時に後悔しない準備、対策を行わなければなりません。

映画を見て少しでも介護に対する関心が沸いたら、まずは実際の介護について学ぶ、考える時間を設けてみましょう。その一歩が、きっと未来の介護生活を変えるはずです。

(7)その他にも多数挙げられる「愛、アムール」の映画としての魅力

これまで「愛、アムール」の介護問題面からの解説を行ってきましたが、この映画は決して介護の苦しみや問題だけをテーマにした作品ではありません。

まず、特筆すべきは映像の美しさです。ミヒャエル・ハネケ監督はアートとしての映画演出に優れていることが特徴で、まるで絵画を見ているかのような美しい映像は感動すら覚えるでしょう。

さらに、美しい映像で紡がれる淡々とした人間関係、感情表現は映画への没入感が強く感情移入しやすい仕上がりです。

また、キャラクターを演じる俳優・女優陣の演技も素晴らしくさまざまな俳優賞、女優賞を受賞しているのも頷けます。

レベルの高い監督、役者が作り上げた「愛、アムール」は映画としての評価も高く、純粋に楽しめる作品であると言えるでしょう。

(8)「愛、アムール」予告編

シネマトゥデイがYouTubeで公開している、「愛、アムール」の予告編です。

(9)「愛、アムール」を見てみたい方は

「愛、アムール」は残念ながら映画館上映は終了しています。見てみたい、という方はDVDレンタルや購入を利用しましょう。

TSUTAYAなど街のレンタルショップでも借りることはできますが、おすすめはAmazonでの購入・レンタルです。

Amazonを利用すれば、自宅にいながらすぐにDVDを購入したり、レンタル配信を利用して見たい映画を楽しむことができます。

AmazonではDVD購入が1,573円から。さらにAmazon primeによる視聴も可能です。

Amazon primeとは、Amazonの便利なサービスが月額500円で受けられる有料会員プランです。30日の無料期間もあるので、有効に活用しましょう。

(10)「愛、アムール」を見てみよう


出典:https://www.pakutaso.com/

介護というのはいつ自分の身の降りかかってくるか分からず、いざという時、問題も多くのしかかってくる人生の岐路の一つです。

しかし、「愛、アムール」で語られているように、人は老いや死から逃れることはできません。

その瞬間を迎えたとき、自分がどんな考えを持つのか、また介護される側がどのような気持ちになるのかを理解するためにも、「愛、アムール」を家族で見て感想を話し合ってみましょう。

きっと、それまで話し合えなかった介護に対する深い部分まで素直に共有することができるようになっているはずです。

映画に興味のある方は、いろはにかいご編集部がおすすめする「ケアニン」も併せてご覧ください。

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