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厚生年金「受給額」の計算機 | 平均受給額や各種加算についても説明

公的制度
「厚生年金の受給額がいくらなのか知りたいけど計算方法がわからない」という方は多いのではないでしょうか。この記事では厚生年金の受給額を求める計算方法、受給額が増える特例、また厚生年金の仕組みをわかりやすく解説していきます。厚生年金の受給額を把握して、第二の人生のライフプランを考えるのに役立てましょう。
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(1)そもそも厚生年金とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1641624

会社員の方は、毎月のお給料を受けとる際には必ず 給与明細が渡されるはずです。 この給与明細を確認すると「厚生年金保険料」という名目があります。 毎月保険料として控除されていますが、まとまった額が差し引かれているので目につきますよね。

しかし、この厚生年金がどのような仕組みでどのように金額が決まるのか、といったところまでしっかり把握されている方は、それほど多くはないかもしれません。会社員の方は、会社から天引きされるので仕方ないものと感じている方もいらっしゃるでしょう。

厚生年金とは、1942年に創設された、民間企業で働く会社員を対象とした制度です。

現役時代に保険料を支払っていくことで、定年退職をしたのちも年金として受け取れる、という制度であり、 年齢を重ねることにより収入が減少することへのリスク軽減が目的として導入されています。

特に現在の日本では、「2040年には高齢者1人に対し、現役世代の人が1.5人しかいなくなる」という、少子高齢化のピークを迎えており、 高齢者が老後の生活を安心して送るためには必要不可欠な制度となっています。

まずは、以下の計算機を用いて自身の受給額を計算してみましょう!

(2)厚生年金のしくみ

公的年金制度には 「国民健康保険」と「厚生年金」の二種類があります。

公的年金のひとつである厚生年金は、主に企業に勤める会社員、公務員などが加入する保険です。

公的年金は2階層に分かれているというと、イメージしやすいかもしれません。

1階部分は誰もが受給する権利がある国民年金です。 国民年金に比べ受給できる人が少なく国民年金の上に乗っている2階部分が厚生年金です。

つまり厚生年金に加入している人は、厚生年金保険の報酬比例部分の給付を基礎年金に上乗せして受け取れるといことです。

これは、厚生年金に加入している人は国民年金の加入者でもあるからです。厚生年金は、 管理・運営も国民年金に上乗せした形で行われています。

被保険者は年収の一定割合の保険料を労使で折半することにりなります。 つまり会社が半分は支払ってくれるのです。 受給資格は、原則25年以上の加入、満60歳等の条件を満たす場合のみです。

(3)厚生年金の受給額の平均はどのくらいなのか

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2339758

年金受給額の平均はいったいどのくらいなのでしょうか?

2018年の年金額改定が厚生労働省より発表されたものは、以下の通りとなります。

国民年金の平均受給額 64,941円(満額納付時)
厚生年金の平均受給額 156,336円(年収513万×40年としたとき)

厚生年金の受給額は標準受給額を表しています。

夫婦二人分の標準的な受給額は221,277円で、昨年と比較するとほとんど変わりません。 また過去5年間の年金受給額は減少傾向にあります。

平均寿命は伸びているにも関わらず年金受給額は少しずつ減ってきています。 少子高齢化という日本では、高齢者が増えているにも関わらず、 それを支える下の世代が少ないのだから仕方のないことなのかもしれません。

  • 国民年金の受給額 65,541円⇒64,941円  600円減額で1%減少
  • 厚生年金の受給額 163,599円⇒156,336円  9,063円の減額で5.5%減少

最新の年金平均受給額は次の通りです。

  • 国民年金の平均受給額は55,464円
  • 厚生年金の平均受給額は147,927円  次に様々なケースで確認していきます。

【専業主婦・共働き世帯などのケース別】

  • 専業主婦世帯の平均年金受給額は203,391円
  • 共働き世帯の平均年金受給額は295,854円

【男性・女性1人当たりの標準報酬額(年額】

男性は501万2千円 ・女性は329万2千円 このように男性と女性とでは賃金格差が大きいのです。 上記を基準として厚生年金の上乗せ部分を計算してみると次のようになります。

  • 男性 89,188円
  • 女性 58,581円

このような条件やケースをまとめてみると以下のような平均受給額となります。

  1. 独身で会社勤めをしていない人の平均受給額: 55,464円 (国民年金満額納付なら64,941円)
  2. 独身で会社勤めをしてきた男性り平均受給額: 144,652円 (国民年金満額納付なら154,129円)
  3. 独身で会社勤めをしてきた女性の平均受給額: 114,045円 (国民年金満額納付なら123,522円)
  4. 既婚で片働き(男性)世帯の平均受給額: 200,116円 (国民年金満額納付なら219,070円)
  5. 既婚で片働き(女性)世帯の平均受給額 169,509円 (国民年金満額納付なら188,463円)
  6. 既婚で共働き世帯の平均受給額 258,697円 (国民年金満額納付なら277,651円)

(4)厚生年金の計算方法

厚生年金保険料の計算方法についてご説明します。

厚生年金保険料は、毎月の給料(標準報酬月額)や賞与(標準賞与額)に、決められた一定の保険料率を乗じて求めます。 保険料率は18.3%となります。

保険料は被保険者である従業員が半分、残りの半分を事業主である会社等が負担をします。 

保険料の種類 計算方法
毎月の保険料額 標準報酬月額×保険料率
賞与の保険料額 標準賞与額×保険料率

次に厚生年金受給額の計算方法です。

計算式は次の通りです。

厚生年金受給額 = 報酬比例年金額+経過的加算+加給年金額

報酬が高い人ほど報酬比例年金額は増加する仕組みとなっています。 ここに国民年金との大きな違いがあります。 満額が設定されていないため、受給額は人によって大きく変わります。

次からは、受給額の計算に必要な3つの要素の算出方法をそれぞれ詳しく説明していきます。

(5)報酬比例金額の計算方法

報酬比例金額の計算式は次の通りです。

(標準報酬月額+平均標準報酬額)×一定乗率×加入期間

現役時代の報酬に比例して金額が決まることになります。 つまり稼いだ人ほど多くもらえるのです。

(6)経過的加算の計算方法

続いて、経過的加算額の計算式を紹介します。

定額部分 - 老齢基礎年金の額

経過的加算とは 60歳~65歳の一定の人に支給される特別支給の厚生年金の受給額より、 65歳以降に支給される厚生年金の受給額が下がってしまう場合 その差額分について老齢厚生年金に加算して支給されるもののことです。

(7)加給年金額の計算方法

加給年金の支給条件は2つあります。

  1. 厚生年金の被保険者期間が20年以上
  2. 65歳未満の配偶者や18歳年度末までの子供がいる場合

対象者ごとに加給年金の額は決まっているので参考にしてみてください。

対象者 加給年金額
配偶者 224,300円
1人目・2人目の子 各224,300円
3人目以降の子 各74,800円

(8)受給額が増える、528ヶ月特例とは

出典:https://www.photo-ac.com/

厚生年金期間単独で528ヶ月以上に到達した場合、65歳前から厚生年金受給額が非常に増えるという特例です。

44年特例とも言われます。正式名は長期加入者特例と言います。 定額部分と加給年金により約725万円もお得となる特例制度です。

(9)今後厚生年金の展望

年金の受給額は、支払った保険料の総額、加入期間などの条件によって変わります。年金制度自体も改正されることから、保険料率や年金の金額なども変わるので将来的な予測は難しいものとなっています。

また働き方によっても変わってくるので、受給額には個人差が出ます。

(10)厚生年金の受給額を知り引退後のライフプランを立てよう

将来もらえる年金の目安を知ることで、見通しが立ちにくい引退後の人生の計画を立てやすくなります。将来どのくらいの収入があり、どんな暮らしができそうか、早いうちからシミュレーションしておきましょう。

医療や科学技術の発展で人生100年時代は到来しつつあります。充実したシニアライフを送るために、収入に関する制度はしっかり把握しておきましょう。

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