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介護脱毛は男性も増加中、デメリットやどこまで必要か、クリニック等

ノウハウ
介護脱毛とは、将来自分が介護を受けるときのために、あらかじめ行っておく脱毛のことです。本記事では、そんな介護脱毛についてのメリットやサービスの種類、また利用方法や費用についても具体的に説明していきます。
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(1)介護脱毛とは


出典:https://www.photo-ac.com/

介護脱毛とは、将来自分が介護を受けるときに備えて、あらかじめアンダーヘアなどのムダ毛を処理しておくことをいいます。

たとえば、おむつなどの排泄介助を行う際には、ムダ毛が蒸れや臭いなどの元となり、介護者にとっての負担の要因ともなり得ます。そこで、あらかじめ脱毛しておくことで清潔感を保ち、少しでも介護者の負担を軽くしようということが、この介護脱毛の目的となります。

介護を受ける側としても、それで心理的な負担をやわらげることができるため、近年では多くの中高年層がこのような介護脱毛を行うようになっています。

(2)【男性/女性】共に増加している介護脱毛

アンダーヘアの脱毛というと、これまでは主に女性、なかでも20〜30代の若い年代が行うもの、というイメージがあったのではないでしょうか。

しかし、近年では男性でも気軽にアンダーヘアの脱毛を行うようになり、特に2010年代半ばからは、介護のことを考えて脱毛を行う中高年層の増加が目立つようになりました。医療脱毛専門クリニック「リゼクリニック」ではそうした状況に着目し、そのような脱毛のことを「介護脱毛」と命名しました。

当時のアンケートによると、すでに中高年女性の5人に1人がアンダーヘアなどの永久脱毛を考えており、4割以上の女性が介護のための脱毛に共感を示していたことがわかりました。さらに2019年のアンケートでは、6割以上の女性、男性でも3割以上が介護脱毛を希望し、それを裏づけるように、過去10年間で45歳以上の男女の来院者数は20倍以上まで伸びていました。

こうした介護脱毛が増えてきた背景には、医療脱毛が普及してきたことに加えて、実際に親の介護を経験してその必要性を感じた、というケースが多かったからではないかと考えられます。

(3)介護脱毛をしないことが招くデメリット


出典:https://www.irasutoya.com/

介護脱毛は、ただ見られて恥ずかしいからという精神的な理由だけで行うものではありません。

特に重要となるのが、おむつ交換などの際に排泄物を拭き取る場合です。アンダーヘアがあると、汚れがからまって拭き取りにくく、とても不衛生な状態になります。きれいに拭き取ろうとすると介護者にとっても負担がかかり、さらに強くこすることで肌を傷つけ、皮膚トラブルの元にもなりかねません。

また、アンダーヘアがあるとおむつのなかが蒸れやすく、炎症やかゆみ、不快な臭いを引き起こし、細菌やシラミが繁殖して感染症の原因となることもあります。介護を受ける人の多くは免疫力や肌バリア機能が低下している場合が多いので、なかなか治りにくく、健康面にも悪影響をもたらしてしまいます。

こうした健康面のトラブルを避けるためにも、介護脱毛を行っておくことには大きなメリットがあります。

(4)介護脱毛はどこまで必要?

実際に介護脱毛を行う場合には、どの範囲まで脱毛を行えばよいのでしょうか。

まず考えられるのは、アンダーヘア全体を完全になくしてしまうパターンです。排便時に汚れが付着することもなく、拭き取りの介助も簡単に行えるようになります。衛生面だけを考えれば、これがもっともおすすめできる方法でしょう。

しかし、日本人にとってアンダーヘアが全く無い状態というのはなじみが薄く、入浴時など人前で裸になるときには気になってしまう人も多いでしょう。また、すべてのアンダーヘアを処理するには、それだけ時間も費用もかかってしまうことになります。

そこでおすすめしたいのが、正面のアンダーヘアだけは薄く自然な形で残して、それ以外をすべて脱毛するというパターンです。これなら違和感もなく、介護脱毛としてのメリットも十分に得られるようになるでしょう。

(5)VIO脱毛とは?

VIOラインとは、アンダーヘアの形状をあらわした造語のことです。

まずVラインは正面の太ももの付け根、そけい部にそったV字形のアンダーヘアのことで、ビキニラインともいいます。特に毛量が多くなる部分で、おむつのなかでも蒸れやすく、臭いの元となりがちです。ただし、汚れはあまり付かないので、介護脱毛では見た目を考えて自然な形で残しておくケースが多くなります。

Iラインは、股間の性器周辺のアンダーヘアのことをいいます。排尿時に尿がかかりやすいので、できるだけすべて脱毛しておくとよいでしょう。

Oラインは、肛門の周りを円状に取り囲むアンダーヘアのことです。排便時に汚れが付着しやすく、乾くと拭き取るのも大変で、介護脱毛のなかではもっとも重要な箇所です。自分では見にくく、手入れもしづらいので、すべて脱毛しておくことが望ましくなります。

こうしたVIOラインをきれいに処理しておけば、介護を受けるときだけではなく、常日頃から排泄時の拭き取りがしやすくなるので、とても衛生的です。

(6)介護脱毛はクリニックで受診できる


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介護脱毛は、医療クリニックや脱毛サロンで施術を受けることできます。それぞれ、脱毛の内容に特徴があるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

まず医療クリニックでは、主にレーザー脱毛を使用します。出力が高いので毛穴の奥の毛母細胞までしっかり破壊して、永久脱毛を可能にします。施術の時間も回数もあまりかかりません。その分、痛みがやや強めなのが難点ですが、笑気ガスや麻酔クリームで麻酔をほどこしてくれるところもあります。

また、万が一トラブルが起きてしまった場合でも、その場で医療処置を受けられるのも安心です。

一方、脱毛サロンではおもに光脱毛を用います。こちらは出力が低いので、痛みをあまり感じないのが大きなメリットです。ただし、毛乳根を破壊することはできないので、脱毛は一時的なものとなり、また効果があらわれるまでにも時間や回数がかかります。

どちらも、シニア世代でも問題なく受けることができます。脱毛というとどうしても若者のイメージが強く、抵抗のある人もいるかもしれませんが、落ち着いた大人の雰囲気の店舗も多いので、ぜひ利用してみてください。

(7)介護脱毛クリニック選びの注意点

介護脱毛を行う際には、何より自分に合ったクリニックを選ぶことが大切です。

たとえば、医療クリニックの脱毛は効果がとても高い一方、一回の料金は高めで、肌への負担も大きいことから、蕁麻疹や炎症などを起こす可能性もあります。特に、敏感肌やアレルギーのある人は気をつけてください。

一方、脱毛サロンではほとんど肌にダメージは残らないので、そのような人でも安心して受けることができるでしょう。ただし、長期間で何度も通うことになるため、しっかり継続できるように、スケジュールを立てておくことも重要です。

ほかにも気になることがあれば、かならずカウンセリングなどで事前に相談しておくようにしましょう。

その際、施術や脱毛器の説明を丁寧に行なってくれるかどうかもチェックしておいてください。また、リスクについてもしっかり触れ、照射テストなどを行なってくれるかどうか、といった点も見ておきましょう。

(8)介護脱毛は白髪も対応

介護脱毛は、できるだけ毛髪が黒いうちに行っておくのがおすすめです。

なぜなら、レーザー脱毛や光脱毛は、毛髪のメラニン色素に反応して照射される、という方式を取っているからです。そのため、色素の薄い産毛や白髪にはあまり反応しなくなってしまうのです。

一方、白髪でも対応できる脱毛の方法に、針脱毛があります。これは、電気針で毛穴の毛乳根をひとつひとつ焼いていくというものなので、白髪でも全く問題無く施術することができます。電気を通すというと危険なイメージを抱くかもしれませんが、現在の針脱毛は絶縁体加工が施されており、針も毛穴のサイズに合わせたものを使用するので、安全性もしっかり保たれています。

ただし、痛みはどうしてもレーザー脱毛や光脱毛にくらべると強くなります。また、脱毛効果も高いのですが、一度に広範囲に照射できるレーザーとくらべると、時間や費用が余計にかかってしまうのもデメリットです。

できるだけ選択肢を増やすためにも、介護脱毛は早めに行っておくようにしましょう。

(9)介護脱毛の料金・費用

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1896829

脱毛には、どれぐらいの料金や費用がかかるのでしょうか。

まず、料金体系は医療クリニックと脱毛サロンの間で大きく異なります。

一回ごとの施術は医療クリニックのほうが高いのですが、脱毛効果が強いので、回数自体は5回程度とそれほどかかりません。一方、脱毛サロンでは少なくとも10回以上の施術は必要となるので、結果的にそちらのほうが費用がかさんでしまうこともあります。

以上の点を踏まえると、だいたい介護脱毛の費用は5〜20万円程度が目安となるでしょう。

店舗ごとによっても料金はかなり異なってくるので、気になるクリニックやサロンがあれば、公式サイトをチェックするか、あるいはカウンセリングで直接たずねてみましょう。

(10)エチケットとして、介護脱毛を始めよう

介護脱毛は、かならずしも行わなければいけないというものではありません。しかし、その効果はとても高く、将来的に介護者の負担を大きく軽減してくれる可能性があります。

そうした他人へのエチケットとして、今から準備しておくことは決して悪いことではないでしょう。今からでも、衛生面で日常的にも大きなメリットがあるので、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

ただし、介護脱毛は白髪が増えてしまうと脱毛方法もおのずと限られてきてしまうので、できるだけ早いうちにはじめておくことをおすすめします。

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