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お葬式のお金マナー | 費用相場を表でわかりやすく解説

ノウハウ
お葬式のお金マナーや費用相場についてまとめます。故人が亡くなった時、家族は悲しみにくれながらも送りだすためのお葬式の手配に動きださなければなりません。そこで気になるのは、葬式を行う際にどのくらい費用がかかるかということです。そこで、葬式をとり行う際にかかる費用の種類、平均相場、費用を抑えることができる制度をに分かりやすく解説します。
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(1)お葬式にかかるお金の種類

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/610436

通夜や告別式、葬式などの儀式には多くのお金がかかります。この費用について把握しておくことで、安心して故人を送り出すことができるでしょう。葬式全般にかかる費用には、大きく分けて以下の3種類存在します。

  • 通夜・葬式などの儀式全体にかかる「儀式一式費用」
  • 寺院や僧侶に対して支払う「寺院費用」
  • 儀式の際にふるまう料理などにかかる「飲食接待費用」

今回はそれぞれの費用や、そこにかかる目安金額について説明していきます。

(2)儀式一式費用の内訳

故人が亡くなった際には、通夜・葬式・火葬を行います。これらの儀式全体にかかる費用を「葬儀一式費用」といいます。儀式ごとにかかる費用の内訳・目安を見ていきましょう。

通夜・葬式にかかる費用

通夜や葬式の儀式一式費用には通夜・葬式の会場代や花代、故人を運ぶための車代などが含まれます。ここにかかるお金は、その規模によって目安の金額が大きく増減します。

一般的に葬式一式費用は平均約120万円程度とされていますが、家族葬や一日葬にする場合は70~100万円と大幅に費用を押さえられます。予算と規模を相談して、無理のない計画を立てましょう。

火葬にかかる費用

火葬にかかるお金とは、主に棺代や車代、火葬場への使用料や人件費などです。これらの相場金額はおよそ20~30万円とされています。

(3)寺院費用の内訳

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1849572

寺院費用とは、主にお寺やお坊さんに対して包むお礼のお金です。代表的なものは葬式でお経を上げてくれる僧侶に対する読経料、戒名(かいみょう)をつけてもらうための戒名料です。

読経料

読経料は葬式に来てくれた僧侶に対して一定のお金を「お布施」という形で渡します。これはあくまで寺院に供えるお金なので、料金・手数料という表現はしません。お布施は不祝儀袋に入れて手渡しましょう。

戒名料

戒名とは、僧侶が故人に対して名づけるあの世での名前です。戒名を付けてもらうには、お布施としてお金を包まなければなりません。

戒名は「信士(しんし)」、「信女(しんにょ)」から「院居士(いんこじ)」、「院大姉(いんたいし)」までいくつかのランクに分かれています。

(4)宗派別、寺院費用の目安

寺院費用の目安金額は宗派や地域、規模によって異なります。以下に、読経料・戒名料金のおおよその目安を記載するので、参考にしてください。

読経料の目安金額

僧侶・寺院に対する感謝の気持ちという側面が強いので明確な目安は無く、相場もお15万円〜50万円程度と幅広くなっています。

一つの目安として、関東で通夜・葬式と2日に渡って読経を依頼する場合20〜30万円が相場とされています。親戚に自分の宗派で葬式を行ったことがある年配者の方がいたら、どのくらいのお金を御布施として包むべきか相談してみるのもおすすめです。

戒名料の目安金額

戒名料の相場は戒名のランクによって異なり、高いランクをつけてもらう場合には100万円以上必要な場合もあります。一般的に使われる「信士・信女」の場合は30〜40万円程度が相場金額とされています。宗派によって相場金額が異なるので、以下の金額を目安にしましょう。

曹洞宗

戒名のランク 相場金額
信士・信女 30~50万
居士・大姉 50~70万
院信士・院信女 100万~
院居士・院大姉 100万~

真言宗

戒名のランク 相場金額
信士・信女 30~50万
居士・大姉 50~70万
院信士・院信女 80万~
院居士・院大姉 100万~

天台宗

戒名のランク 相場金額
信士・信女 30~50万
居士・大姉 50~70万
院信士・院信女 80万~
院居士・院大姉 100万~

浄土宗

戒名のランク 相場金額
信士・信女 30~50万
居士・大姉 50~60万
院信士・院信女 70万~

臨済宗

戒名のランク 相場金額
信士・信女 30~50万
居士・大姉 50~80万
院居士・院大姉 100万~

日蓮宗

戒名のランク 相場金額
信士・信女 30万~
院信士・院信女 50万~
院居士・院大姉 100万~

※なお、浄土真宗に関しては戒名の付け方が大きく異なり10万~50万円以上と相場の幅も変わります。

(5)飲食接待費用の内訳

飲食接待費とは、参列者に料理をふるまったり、参列のお礼品を渡すために使用するお金です。以下の3つの費用が主な飲食接待費の内訳です。

通夜料理

通夜料理とは、通夜ぶるまいとも呼ばれ「故人との最期の食事」という意味の会食を指します。通夜に参列した人は、料理や飲み物に口をつけ、故人との最期のお別れを行います。

通夜料理は会場に大皿が用意され、そこから自分で小皿に取り分けて食べるスタイルが一般的です。飲み物はアルコール・ソフトドリンク類を数種類用意しておきましょう。

告別料理

告別料理とは、告別式に参加した人たちで会食を行う、いわゆる「精進落とし」と呼ばれる会で提供される料理です。通夜料理とは異なり、参列者が予め把握できている為大皿での提供では無く一人一人にお弁当やコース料理といった形で提供されます。

本来は初七日や四十九日後に行われる慣習でしたが、告別式時に初七日を繰り上げで行うことが多くなったため、今では告別式・火葬後にセットで執り行われるようになりました。

会葬返礼品

会葬返礼品とは、葬式に参列してくれた人に対して渡す「お礼の品」です。これは香典返しとは異なり、香典を持参した人・していない人問わず参列者全員に手渡しするものとなります。一般的に、持ちかえりやすくすぐに消費できるお菓子などが選ばれます。

(6)飲食接待費用の目安

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/608881

では次に、飲食接待費用の目安金額を見ていきましょう。それぞれ状況によってかかる費用は変わりますが、大体の目安を把握しておけば葬式の進行に役立つでしょう。

通夜料理の目安費用

通夜料理は大皿料理と飲み物なので、目安金額が立てにくい場合もあります。しかし、料理の量が足りなくなることが一番問題です。

通夜料理の目安金額は1人2,000円程度とし、参列者の概算人数をかけた数を用意しておきましょう。少し多めに設定しておくと、足りない、少ない、と言った事態を避けられます。

告別料理の目安費用

告別料理の目安金額は1人当たり5,000円程度とされています。これは料理・飲み物を含めた額となります。例えば、会食に20人参加する場合には目安金額は10万円、100人参加する場合は50万円と人数によって金額が変わるのであらかじめ参加者の数を確認しておきましょう。

会葬返礼品の目安費用

会葬返礼品の目安は1人あたり1,000~3,000円程度です。あまり高価なものを渡すと相手の負担になるので、金額の中で適した物品を選びましょう。

(7)葬式後に必要となるお金

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1555317

通夜・葬式では上記のようなさまざまなお金が発生します。しかし、葬式が終わってやっと一息つけるというわけではありません。人が亡くなった時には、葬式後にもいくつか必要な費用が存在するのです。

葬式を無事終わらせたと思ったら新たな金銭問題が、とならないように葬式後に必要なお金をチェックしておきましょう。

香典返し

香典返しとは、通夜・葬式の時に参列物から受け取った「香典」に対して、頂いた金額の3分の1~半額程度の物品を送るという慣習です。香典返しのタイミングは四十九日が終わって2週間以内とされているので、忘れずに準備しましょう。

故人の入院費

故人が生前入院していた場合、その入院費を清算しなければなりません。病院によっては故人の死後処理が終わるまで待っていてくれる場合もありますが、すぐに支払うようにと言われた際に困らないようにあらかじめ準備しておきましょう。

初七日・四十九日の費用

初七日・四十九日とは、死亡後、直近で行われる法要です。初七日は告別式の際に繰り上げで行われる場合もあります。それぞれ、寺院に支払う御布施や参加者をもてなす飲食代、お車代が必要となります。

(8)収入となる香典とは

通夜・葬式での費用の一部は、参列者による「香典」でまかないます。香典とは、葬式の儀式に訪れる人が持参する「花やお香の代わりに故人に供える金品」を指し、香典袋に入れて相手に渡すことが慣習となっています。

「香典」の金額相場は故人との関係性によって異なります。

故人との関係性 相場金額
友人や会社関係、近所の人 5,000円
祖父母 2~3万円
両親 5~10万円
兄弟姉妹 3万~5万円

通夜・葬式を執り行う時には、誰に連絡し何人の参列が見込めるかを予めチェックしてある程度、得る金額を把握しておきましょう。

(9)健康保険などの補助・扶助制度が適用される場合がある

このように、葬式の儀式には驚くほど多くのお金がかかってしまいます。

ですので、中には家族が亡くなったけれど葬式で支払うお金が捻出できないというご家庭もあるでしょう。日本では、そういった人を対象に葬式にかかるお金を国が負担してくれる「葬祭扶助制度」と呼ばれる物があります。

これは生活保護法に基づき、ある条件を満たした家庭に対して、葬式費用を支給してくれるものです。条件などが細かく設定されていますが、もし生活に困窮し葬式もできない、という場合には利用を検討してみましょう。

その他に、国民健康保険や社会保険でも葬祭費の支給制度が設けられています。これは保険加入者が申請すれば誰でも受け取れるので、葬式費用の足しにしましょう。

(10)お葬式に必要なお金を把握しておこう

葬式というのは、お金がかかり準備も大変なものです。しかし、故人と穏やかにお別れするためには自分たちが満足して送り出せる儀式を行うことが何よりも重要です。

とはいえお金をかければかけるだけ良い、というわけではありません。あらかじめ葬式にかかるお金がどのくらいかを把握し、家族と相談し予算を決めた上で、しっかりと納得のいく葬式を執り行いましょう。

お葬式のマナーについては以下の記事で解説しています。あわせてお読みください。

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