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おねしょ布団の洗い方 | 羽毛布団の処理方法や臭いを残さない方法

ノウハウ
おねしょの布団は、すぐ水分をふき取り、洗ったり除菌したりしましょう。洗う場合、濡れた部分だけの部分洗いで問題ありません。尿で汚れてしまった布団を放置しておくと臭いが発生したり、そのままカビが発生したりすることもあるため、早めの対処が必要です。乾かすときは外に干すのが一番ですが、雨などで外干しができない場合は、布団乾燥機を使って乾かすのがよいでしょう。
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(1)おねしょ布団の洗い方① まずは水分を取る

水滴の図 出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/221170

おねしょをしてしまった場合には、布団から尿による水分を取り切るのが最優先です。

消臭スプレーなどをいきなりかけることはせず、まず水分をできる限り取りましょう。

まずは布団にかかっていたシーツをはがして、乾いている部分で布団の水分をふき取りましょう。バスタオルや、吸水性に優れたマイクロファイバークロスなどでも問題ありません。

また、紙おむつも吸水性に優れているため、紙おむつが余っている場合はそちらもおすすめです。

このとき、こすったり揉んだりすると汚れがひどくなる場合があるので、汚れた部分をポンポンと叩くようにして水分を吸い取ります。

(2)おねしょ布団の洗い方② ぬるま湯で洗う

尿による水分を取り除いたら、汚れた布団を浴室へ持っていき、おねしょで汚してしまった部分を中心にシャワーでぬるま湯をかけて汚れを洗い流します。

温度は40度くらいが目安です。70度を超える熱湯で洗ってしまうと、凝固してかえって汚れやにおいが落としにくくなってしまします。

このとき、浴槽のふたに布団を広げると容易に洗うことができます。

また、お湯をかけるのは汚れた部分だけにしておき、全体にかける必要はありません。これで、洗った後の乾燥時間が短縮できます。

尿を流しきることができたら、尿をふき取った時と同じように、今度はきれいなタオルなどで水分をふき取ります。

(3)おねしょ布団の洗い方③ 乾かす

布団を干す図 出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/526376

布団の部分洗いが終わったら、天日干しで布団を乾燥させます。太陽光に含まれる紫外線には殺菌効果があるので、できるだけ日の当たる場所に干しましょう。

また、天気が悪い場合や、布団が陰干しをしなければならないデリケートな素材の場合でも、できるだけ風通しのよい場所か、部屋干しの場合であれば扇風機の風をあてることによって、乾燥時間を短縮することができます。

干した布団は、十分に乾燥しているか確認しましょう。触っても湿り気を感じず、布団に水分による重みがなくなれば取り込むことができます。

(4)おねしょ布団の洗い方④ 雨で外に干せない時の対処法

布団を部分洗いしたら、外に干すことが一番です。しかし、雨などの理由で外に干せないときはどうすればよいのでしょうか。

方法① 布団乾燥機を使う

もし、布団乾燥機が家にある場合は、そちらを使いましょう。簡単にきれいに乾燥させることができます。

出典:Amazon

布団を乾燥させるだけではなく、ダニを死滅させられたり、布団をふかふかにさせられたりするものも多いため、一家に一台あっても良いかもしれません。

方法② ドライヤーを使用する

洗った後の布団は、ドライヤーで乾かすことも可能です。

ただし、特定の場所にずっと熱風を当て続けると、焦げてしまったり、発火してしまったりするため注意が必要です。また、元々は髪を乾かすものですので、布団を乾かすのには時間がかかることを念頭に置いておきましょう。

方法③ 扇風機を利用する

扇風機にあてて乾かすという方法です。椅子などに布団をかけ、濡れた部分に扇風機を当てるようにしましょう。

常温の空気で乾かすことになるため、乾くのには時間がかかります。また、乾くのに時間がかかることから、菌が繁殖する可能性もありますのでできれば避けたい方法です。

(5)おねしょ布団の洗い方⑤ におい対策

布団をしっかり洗えていた場合は、そこまでにおいはないかもしれません。

気になる場合は、抗菌や殺菌効果のある消臭スプレーをかけておいてもよいでしょう。

 

アマゾンより引用

(6)部分洗いをした後も臭いが気になったら?

おねしょを繰り返してしまう場合、部分洗いでは徐々ににおいが気になってくることがあります。

独特の鼻を刺すようなにおいは前述の尿に含まれるアンモニアによるものですが、部分洗いの場合、尿が取り切れずにアンモニア臭の原因となってしまうことがあります。

クエン酸が効果的

気になるにおいには、アンモニア成分を分解する効果のあるクエン酸や酢酸を使用するのが効果的です。クエン酸は酸性のため、アルカリ性のアンモニアを中和することができます。

クエン酸の場合は、水500mlに対して、25g程度を溶かして使うとよいでしょう。

クエン酸は100円ショップなどでも入手が可能です。掃除にも利用できるほか、人体にも悪影響を及ぼすこともないので、常備しておくと何かと便利です。

(7)おねしょの羽毛布団は家で洗える?

羽毛布団におねしょをしてしまった!という人も多いのではないでしょうか。

羽毛布団は洗えるのか

羽毛布団は洗濯していいの?と不安になることもあるかもしれません。羽毛布団は、実は洗うことができます。

洗濯機での洗濯は推奨されておらず、布団クリーニングに出すのが一般的です。家で洗っても問題ない場合もありますので、もしどうしても洗いたい!という場合はチャレンジしてみてもよいかもしれません。

洗った後は完全に乾燥させなければカビがはえたり、臭いが出たりする場合があります。そのため、しっかり干して中まで乾燥させる必要があります。

羽毛布団以外の布団は洗えるのか

布団の素材によっては、乾いたときに中身が寄ってしまう場合があるので、もし家で洗うとなった場合にも洗濯タグの確認をしっかりする必要があります。

見分け方① 洗濯タグ

洗えるかどうかは、布団についている洗濯タグを見て見分けましょう。

もし、下記のような「家庭での洗濯禁止タグ」の表記がある場合、家庭での洗濯はできませんので、クリーニング屋さんに相談してみる方がよいといえます。

家庭での洗濯禁止タグ

逆に、洗濯機で洗えるタグが付いている場合は、家で洗濯や手洗いができます。

例)

上記のほかにも、手洗いOKなどのタグもありますので確認してみましょう。

 (参考:消費者庁)

見分け方② 布団の素材

洗濯タグが見当たらないなど、タグで判別できない場合は布団の素材である程度見分けることも可能です。

素材

洗濯可否

綿

×

羊毛

ポリエステル

綿の場合、洗濯してしまうと綿が固くなってしまう可能性があります。できる限り、専門のクリーニング店に依頼してみましょう。

羊毛の場合は、洗濯機などで激しく洗うとフェルトのように固くなってしまいます。そのため、手押し洗いなど手洗いで優しく洗うようにしましょう。

ポリエステルは乾きやすく、高温にも耐える性質を持っています。そのため、ポリエステル素材の場合は家で洗うことが可能でしょう。

※上記はあくまで目安です。すべての場合に対応するものではありません。

(8)おねしょ布団を丸洗いする場合は

布団が黄ばんできたり、においが気になるなど、汚れが取り切れないと感じてきたら、丸洗いをしたいものです。家で洗える布団を丸洗いするには、主に次のような2つの方法があります。

自宅でできる丸洗い① 浴槽で洗う

洗濯機には入れられない布団でも、浴槽を使えば丸洗いすることができます。浴槽では以下のような手順で布団を踏み洗いします。

  1. 浴槽に布団を入れ、布団がつかるくらいのぬるま湯をためます。
  2. 適量の洗濯用中性洗剤を加えます。
  3. 途中で裏返し、汚れを絞り出すように布団を踏み洗いします。
  4. 汚れが十分に洗い流されたら、浴槽の栓を抜き足踏みをして洗剤と水分を取り除きます。
  5. シャワーをかけながら足踏みをします。
    (この時、洗剤が十分に取り除かれるまでよくすすぎます。)
  6. 再度浴槽に水をため、柔軟剤を浸透させます。
  7. 足踏みをしながら再びよくすすぎます。
  8. 布団を絞るのは難しいため、浴槽のふちに布団をかけて水分が切れるのを待ちます。
  9. 中央をたるませるように干す「M字干し」で天日干しし、乾燥させます。

以上が布団を丸洗いする方法ですが、乾燥には時間がかかるので、事前に天気予報を確認しておくとよいでしょう。また、浴槽で洗えるのは洗濯タグに洗濯機マークと手洗いマークの表示があるものに限られます。

自宅でできる丸洗い② 洗濯機で洗う

洗濯機に入るサイズのものであれば、洗濯機で洗うのも手です。掛け布団であれば洗濯機に入る、というご家庭も多いのではないでしょうか。

洗濯機で洗う場合は、布団洗濯用のネットに入れて洗うことをおすすめします。ネットを使うことで布団が傷むことを軽減できます。

自宅で洗えない場合 クリーニングに出す

おねしょで汚れてしまった布団が浴槽やコインランドリーで洗えない素材や、洗うことが大変な場合にはクリーニングに出し、プロの手に委ねましょう。事前におねしょが原因の汚れであることを伝えておけば、においの除去などもしてもらえます。

料金は1枚当たり3,000円から6,000円といったところですが、サイズや素材によっても異なります。

またクリーニングであっても古くて傷んでいたり、嘔吐物がかかったもの、キルティング加工がされていない羽毛布団、クイーンサイズなど大きなサイズの布団は対応できない場合があるので、事前の確認が必要です。

(9)おねしょ布団をそのままにすると危険な理由

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/220433

おねしょをしてしまった場合、排せつの直後はさほど臭うことはありません。しかし、尿にはアンモニアの成分が含まれているため、時間の経過とともに刺激臭を発するようになります。

アンモニアの濃度は体調や食事によって摂取したものでも変化し、ニンニクやニラ、チーズなどが濃度を高める食品として知られています。汚れた布団を放置しておくと、このアンモニア臭が染みつくのをはじめとして、雑菌が繁殖し、カビが発生することもあります。

そのため、おねしょで汚れてしまった布団はできるだけ早く洗うか、洗えない場合は汚れをとる必要があります。

汚れた布団を丸洗いするのは簡単ではないため、ひとまずは尿がしみ込んでしまった部分だけを洗っておき、可能であれば定期的に洗濯するという方法が現実的でしょう。

(10)おねしょをしても大丈夫?防水シーツを使おう

おねしょのたびに布団を洗うのはかなりの手間です。そのため、おねしょをする子供や高齢者が家にいる場合には、防水シーツの利用がおすすめです。

防水シーツは、おねしょをしても水分を通さないため、布団を洗ったり、布団につく臭いを気にしたりしなくてよくなります。

防水シーツには、下記のようなものがあります。

出典:Amazon

(11)子どもだけじゃない、高齢者の「おねしょ」の原因

おねしょといえば、子どものイメージが強いですが、介護が必要な高齢者にとっても遠い問題ではありません。原因もさまざまですが、高齢者のおねしょの原因には次のようなものが考えられます。

原因① 身体能力の低下

加齢に伴って腎臓や膀胱、尿道などの機能が低下すると、尿量が増えたり漏らしやすくなってしまいます。このため、体を起こそうとしたときに腹部にかかる圧力で尿を漏らしてしまうこともあります。

原因② 認知能力と判断能力の低下

認知症の症状がみられる場合、自分のいる場所が認識できなくなったり、トイレの場所がわからなくなるなどしておねしょをしてしまうことがあります。

そのため、ご家庭に介護が必要な方がいる場合もおねしょの対策をしておくことが必要です。

さらに、認知能力の低下からくる頻尿も一つとして考えられます。頻尿の原因も様々で、頻尿の度合いも個人差があります。

(12)高齢者のおねしょ対策

高齢者のおねしょは、病気や生活習慣などが原因で、治療や改善が見込める場合はそちらを優先しましょう。そうでない場合には、おねしょで布団を汚さないための事前の対策が必要です。

対策① 下着

おねしょといっても、尿漏れ程度であれば下着で対策が可能です。最近では、大人のおねしょ対策のために薄くて履きやすい男性用の「失禁パンツ」や女性用の「尿漏れショーツ」が数多く登場しています。

タイプもさまざまで、尿漏れパッドを装着できるものや、吸水パッドが付属しているものもあります。

対策② 大人用おむつ

おむつをつけるのは抵抗があるという高齢者も少なくありませんが、安眠や費用面、布団を洗う労力などを考えると、効果的な対策です。寝たきりなどではなく、おねしょだけが心配なのであれば、就寝の際だけおむつを利用するという方法も考えられます。

また、布団を汚す心配がなくなって睡眠の質が向上すれば、おねしょが改善する可能性も期待できます。

おむつを着用していても、おむつがずれてしまうなどして、尿が漏れてしまうこともあります。(11)でも述べたように、そんな時には、防水シーツを活用するのが有効です。

対策③ 防水シーツ

防水シーツは布団やマットレスにかぶせて使うもので、撥水加工が施されているので、布団に尿が染み出すのを防ぐことができます。

(13)おねしょ布団はすぐに洗うことが重要

洗濯物を干す図 出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2413584

おねしょをしてしまった布団はそのまま放置すると臭いが気になったり、カビが発生したりしてしまいます。このため、布団を汚してしまった場合には早めの対処が必要です。

やむを得ず汚してしまった布団は、できるだけ簡単な方法で汚れを落とし、清潔な状態を保つように心がけましょう。

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