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老後の生活では何をする?老後に備えて考えておくべきこと

ノウハウ
老後の生活を想像した際、自分が歩けなくなっていたり、食事ができなかったりと普段の生活に支障があるかもしれません。そうならないように、老後の生活に備えて、今日から私たちができることについて解説します。
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(1)老後の生活について考える重要性

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1597018

年金制度などの動きにより、老後の生活における不確実性が高まるこれからの日本

超高齢化が止まらない現代社会において、老後の生活を考えることはとても重要です。

一昔前までであれば老後は年金をもらって悠々自適な生活をおくることもできましたが、年金制度はすでに破たん寸前ともいわれています。

受給開始年齢(現在は原則65歳以上)の引き上げが何度も繰り返され、今後さらに高齢にならないと年金がもらえなくなる可能性は十分に考えれられます。

年金の支え手である若者世代も人口減少が著しく老後への不安にさらに拍車をかけています。

昭和初期には老人1人に対し10人の若者が支えていたのが、平成に近づくにつれどんどん支え手が少なくなってきました。上記の図の通り、平成に入ってからもこの流れは止まらず、このまま高齢化が進行すれば、若者2人で老人を支えなければならなくなるのは遠い未来の話ではもはやありません。

超高齢化社会になれば医療費の増大も深刻な問題です。医療費を抑えるために保険適用範囲が見直される可能性も否定できません。

病気になっても保険が効かなければ医療費を時効負担しなければならず、老後を豊かに過ごすには今以上の準備が求められます。

老後は誰にもかならず訪れる未来です。まだまだ先のことだからといい加減に考えていては年をとったときに泣きを見る可能性があります。

高齢の自分を想像するのは楽しい作業ではありませんが、先送りにすれば老後の生活で苦労するのは自分自身です。よりよい老後を迎えるためにも若く元気のあるうちに老後の生活について真剣に考えておく必要があります。

(2)老後の生活に対して不安を感じている人の割合と内容

厚生労働省が実施した「高齢社会に関する意識調査」(平成28年度)によると、70%以上の人が老後に対する何らかの不安を抱えていると回答しています。

具体的な不安の内容を割合が多い順に並べると、

  • 健康上の問題(73.6%)
  • 経済上の問題(60.9%)
  • 生きがいの問題(23.1%)
  • 住まい・生活上の問題(17.6%)
  • 家族や地域とのつながりの問題(10.0%)

のようになっています。

年齢別に見ると、高齢になるほど生きがいの問題を上げる人が多く、年齢が下がるほど経済上の問題や住まい・生活上の問題をあげる割合が多くなっています。

この調査結果からは若い世代ほど老後に金銭的な不安を感じていることが読み取れます。

老後に直面している高齢者ほど金銭的な問題よりも精神的な充足度を不安に思う人が多いのは、現在の経済状況が強く影響しているといえます。

現在50代以上はバブル期の給与水準が高い時代に就職した世代であるため経済的に豊かな人が多く、金銭面ではそれほどの不安材料をかけていません。それに対し40代前半より下の世代はバブル崩壊後に社会に社会に出ているため給与面での満足度が上の世代に比べて高くありません。

老後にそなえた資産形成を行う余裕も少なく、結果的に将老後の生活における金銭面の不安を感じていると考えられます。

(3)豊かな老後の生活をおくるコツその1 健康維持

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/322737

高齢であるかどうかに関わらず、豊かな生活を送るために健康は欠かせません。老後になると特に、健康であればあるほどできることが増えると考えてよいでしょう。

ボランティアや社会貢献で老後の生活を充実させるにも健康でなければ十分な活動はできませんし、趣味に没頭するにしても健康に問題を抱えていれば楽しみの多い老後の生活にはなりません。

再就職で生涯現役な老後の生活をめざすにしても健康でなければ働くことは不可能です。

豊かな老後の生活に欠かせない健康を維持するためには食生活の改善と運動の2つが肝要です。

食生活の改善

食生活は健康維持の基本です。好きなモノを食べたいだけ食べる老後の生活にあこがれる人もいますが、そんな生活をしていればあっという間に体を壊してしまいます。歳を取れば必要な栄養素も変わってきます。

若いころと変わらない食事を食べ続ければ成人病になるリスクは跳ね上がり、豊かな老後の生活どころか入院生活を送るは目になりかねません。

食生活見直しのポイントは調味料を控えることです。塩や砂糖など調味料の取り過ぎは成人病への第一歩です。だしをしっかりきかせるなど、少ない調味料で満足感を得られる食事をめざしましょう。

食生活の改善の一環として、今の自分の年齢において推奨されている食事摂取基準について確認してみてはいかがでしょうか?

→『日本人の食事摂取基準とは | 栄養別の基準量を男女別に紹介

運動

老後の生活は現役時代に比べて運動量が減りがちです。通勤で毎日数十分歩いていたのが一日中家出過ごすようになれば、運動不足になってしまうのは自明でしょう。

無理なく出来る範囲で構わないので、現役時代から毎日運動をする習慣をつけておくと体力の低下を防ぎ健康維持に効果的です。

以下に、家でも簡単に行えるストレッチの一例を紹介しておきます。

肩こりを感じ始めた方へ

肩こりに効くストレッチ│首や肩甲骨などの周辺部位からもアプローチ

(4)豊かな老後の生活をおくるコツその2 交流をはかる

家族や友人との交流の減少は様々なリスクを孕む

人との交流も豊かな老後の生活をおくるのに欠かせない要素です。

老後の生活は一人で静かに過ごしたいという人もいますが、現役時代とは違い老後の生活では積極的に人と交流しないとどんどん孤立化してしまいます。

仕事をしていればイヤでも他人と交流する機会がありますが、退職して家に引きこもってしまうと一日家族以外と誰も話さなかったというのが当たり前になります。『一人でいるほうが好き』という方にとっては精神的なストレスの心配はないかもしれませんが、自分らしい生活を老後になっても続ける際には、社会的な孤立というリスクはやはり大きいといえます。

社会的孤立の主な問題は、孤独死のリスクです。人との交流がない高齢者が自宅にいるときに急病や発作に襲われると誰にも気づかれないまま息を引き取ってしまう可能性があります。

家族や知人がいれば助かるうちに発見されていたのに、孤立していたがゆえに誰にも気付かれなかった、というケースは少なくありません。

人との交流がなく孤立化してしまえばなにかトラブルが起きても誰にも助けてもらえません。最悪の事態を防ぐためにも老後の生活ではある程度の人との交流をはかる必要があります。

社会的孤立を防止するには

社会的孤立を防止し、対人交流の機会を確保するために必要なのは、まずは様々なコミュニティに属してみることでしょう。

住んでいる地域の交流イベントやサークル、ボランティア団体などがあれば、そういったコミュニティに属することで、同じように人との会話やコミュニケーションを求める同世代の友人と出会うことができるかもしれません。

もし家族が遠方に住んでいるなどの事情によりご家族の対人交流が少なくなることが懸念される場合、孤立死を防ぐ見守りサービスや訪問サービスなどを利用していくのも方法の一つでしょう。

見守りサービスについて、より詳しい記事はこちら

【種類別】見守りサービスとは|特徴、費用、メリットデメリット

(5)豊かな老後の生活をおくるコツその3 お金の管理

老後の生活で頼りになるのがお金です。

人の幸せはお金では測れないとは言うものの、お金があるとないとでは老後の生活は全くの別物です。

老後に発生する悩みのほとんどはお金で解決できるものばかりです。誰にも頼らず老後の生活を充実させたいのならお金をためておくのが手っ取り早くて最も確実な方法です。

お金をためておくのと並んで重要なのがお金の管理です。

老後の生活は何かと物入りです。バリアフリー工事をするにはまとまったお金が必要ですし、栄養バランスのとれた食事を毎日食べるにはそれなりのコストがかかります。病気になれば医療費も必要ですし、祝儀や不祝儀など交際費はいくらあっても足りません。

収入がいくらあって何にどれだけかかるのか、きちんと管理できなければ老後の生活はあっという間に破綻しかねません。

年金をベースに副収入も含めて総収入を把握し、必要な生活費や出費をきちんと計算して破綻しないよう管理することが豊かな老後の生活を支えます。

(6)豊かな老後の生活をおくるコツその4 老後にかかるお金の把握

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/390526

豊かな老後の生活をおくるのにお金はどのくらいかかるのでしょうか。

ファイナンシャルプランナーが一般的に掲げる目安が「年金プラス3000万円」です。豊かな老後の生活をおくるのに必要な毎月の生活費は30万円前後が目安です。

男女ともに平均寿命まで生きると仮定して60歳から年金を受給して生活費を支払っていくとすると不足分は総額で約3000万円になります。豊かな老後の生活を送るには年金では足りない3000万円を現役のうちに貯金しておく必要があります。

老後のお金はどのような費用で構成されているの?といった疑問にはこちらの記事がお答えします。

→『老後に必要なお金とは|金額の内訳や月額の計算方法、参考書籍など

(7)豊かな老後の生活をおくるコツその5 節約する

高齢になってからも働くのなら貯金は少なくてもいいのですが、いつまで現役で働けるかは人それぞれです。

老後も働くつもりだったのに体力が落ちて仕事ができなくなることも十分考えられます。年金では足りない額を貯金できないのなら年金の範囲で楽しく暮らせるよう生活を見直して節約する習慣をつけておく必要があります。

節約と聞くと生活を切り詰めるというイメージがありますが、必ずしも切り詰めるだけが節約ではありません。節約とは無駄を省いて必要な支出はきちんと負担する作業であり、ぜい肉だけをそぎ落として痩せる健康的なダイエットのようなものです。

必要なものにだけ支出するのが本来の意味での節約です。楽しみながら支出を減らせる節約をめざしましょう。

(8)豊かな老後の生活をおくるコツその6 長く働けるスキルをつける

老後も働いて収入を得られれば生活は豊かなものになります。老後の生活でも仕事を続けたいのなら長く働けるスキルが役立ちます。

高収入をめざすなら不動産鑑定士など専門資格が役立ちますが、文章を書いたりイラストを書いたりといったスキルでも収入を得ることはできます。

オススメなのは在宅でも仕事ができるパソコンスキルです。クラウドソーシングなら年齢不問で仕事ができるので自由時間の多い老後の生活にピッタリの仕事が見つかるでしょう。

老後の仕事についての詳しい記事はこちら

賢い定年後の仕事の選び方|老後のお金の計算、身に着けたいスキル等

(9)豊かな老後の生活をおくるコツその7:趣味を持つ

趣味は人生を豊かにしてくれます。趣味のある人は無趣味の人よりも健康寿命が長いという調査結果もあり、豊かな老後の生活を送りたいのなら楽しめる趣味を見つけましょう。

趣味があれば交流範囲も広がります。趣味のサークルやイベントに積極的に足を運ぶことで刺激にもなり、単調になりがちな老後の生活に満足感が生まれます。

老後だからこそ打ち込める趣味としてどのようなものが挙げられるでしょうか?こちらにて一例をご紹介しています。

→『【男女別】老後の趣味 | ランキング・お金のかからないものも紹介

(10)今から老後について考えておくことが豊かな老後の生活へとつながる

冒頭でも説明した通り、老後について考えるのに早過ぎることはありません。将来に備えるということは今現在の生活の見直しにも深く関わります。

老後というゴールを設定することで初めて見えてくる道もあります。豊かな老後の生活のために日頃から老後について考えておきましょう。

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