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介護のキーパーソンとは | 選び方や負担を減らすためのサービス紹介

悩み
介護におけるキーパーソンとは、介護の中心となる人のことを指します。キーパーソンの選び方や、キーパーソン一人に負担がかかりがちな現状を改善するための介護サービスを紹介します。
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(1)介護におけるキーパーソンとは


出典:https://www.photo-ac.com/

キーパーソンを直訳すると「鍵となる重要な人」をさします。介護においては、「介護をしていくうえで中心となる存在」「介護を受ける本人の生活を左右する存在」を意味します。

キーパーソンの具体的にこなすこととしては、介護保険サービスを利用する場合は本人に代わって契約をしたり、介護を受ける本人の身体的・精神的・社会的状況を理解した上で、介護サービス事業所や医療機関への情報提供を行うなどです。

(2)キーパーソンの役割

キーパーソンの最も大きな役割は、介護保険や医療保険、介護サービスを利用する際などに介護において必要な情報を提供することです。

例えばデイサービスや訪問入浴を利用する場合、本人の身体についての情報を提供し、それに合ったサービスを受けられるようにします。病院に受診する場合も同様です。既往歴や現病歴、今飲んでいる薬などの情報を提供し、適切な医療が受けられるようにします。

また本人に代わって物事を決定したり、介護サービスなどに対して予防などを伝えて、それにそったサービスを提供してもらえるようにします。

(3)キーパーソンの決め方

キーパーソンの役割を考えると、家族や親族・もしくはそれに近しい関係の人がなることが望ましいといえます。

介護を受ける本人に子供が複数いる場合、「長男だからする」とか「末っ子だからしない」とかいう理由で決めると、適切なキーパーソンになることはできません。

大切なことは、「介護を受ける本人の状態をよく理解して、本人に代わり様々な意見や要望を言える人」です。

例えば、直接血のつながりのある長男よりも、その嫁がなる場合もあります。

また、本人もそのキーパーソンを信頼していることが大切です。

(4)キーパーソンの現状

キーパーソンの役割を果たす人は、介護を受ける本人にとって身近で、信頼される人である必要があります。逆にいうと、在宅介護を行う中心人物になりやすく、時にはほかの家族や親族から「介護を押し付けられる」状態になってしまう場合もあります。

キーパーソンが必ずしも、介護をしないといけないというわけではありません。在宅介護において、直接介護をする人を一人に限定してしまうのはよくありません。なぜなら、精神的ストレスと肉体的疲労がその人に集中してしまうからです。

誰か一人に介護の役割が集中した結果、親の介護をするために仕事を辞めないといけなくなる『介護離職』という問題が発生するのです。働き盛りや、一家の大黒柱が介護離職のため退職してしまい、結果金銭的に問題を抱えてしまうという場合も十分あります。

(5)キーパーソンの介護期間

一度キーパーソンになったら、その後いつまでもキーパーソンであり続けるということはありません。

本人やその時のキーパーソンが置かれている状況によって、期間は変化します。例えば一人暮らしをしていて親の近くに住んでいる息子がキーパーソンであっても、少し離れた娘と同居することになれば、娘へとキーパーソンが変わます。このように、キーパーソンをする期間は状況に応じて変化することをおさせておくとよいでしょう。

(6)キーパーソンの負担を減らすために①家族で役割分担

介護を受ける人のことをキーパーソンが一番よく理解しているとなると、ついついその人に介護まで任せてしまうことになります。

繰り返しますが、在宅介護でキーパーソンとして大切はことは、『介護を受ける本人の状態をよく理解して、本人に変わり様々な意見や要望を言えること』です。

そんなキーパーソンが疲労で倒れてしまっては、介護を受ける人へ影響がでるのは理解できるでしょう。家族で同じ割合で負担を分散するのは現実的に難しいですが、出来ることを出来る範囲で助け合うことが大切です。

(7)キーパーソンの負担を減らすために②公的サービスを利用する


出典:https://www.photo-ac.com/

ここでいう公的サービスとは介護保険制度のことです。介護保険制度で一番の要となる人は介護支援専門員(ケアマネージャー)です。

ケアマネージャーは介護を受ける本人はもちろん、キーパーソンをはじめとする家族のよき相談相手でもあります。さらに、訪問介護やショートステイなどの介護サービスと結び付けてくれるというとても重要な役割を担っているのです。担当になったケアマネジャーさんと上手くお付き合いをすることによって、精神的ストレスはかなり軽減できます。

介護サービス事業所と関わることで、介護負担を減らすことはもちろんですが、本人にとっても介護をする家族にとっても気分転換することができるのです。さらに、介護サービス事業所との相性が合えば、サービスを利用することを楽しみにしてくれる場合もあります。

(8)キーパーソンの負担を減らすために③民間サービスを利用する

ここでは、介護保険制度以外のものをご説明します。介護保険制度では1~3割負担ですが、民間サービスは全額自己負担となります。

一般的なサービスとしては配食サービスがあります。食事を自宅まで届けてくれるサービスですが、一般的なお弁当屋さんが実施する場合と、高齢者専用に事業を行なっているお弁当屋さんがあります。特にひとり暮らしの高齢者には便利で、栄養のバランスも考えられているので安心です。

介護保険制度で行なわれる介護保険タクシーもありますが、自己負担となる介護タクシーというもあります。介護タクシーには利用制限がなく、思いついたときにすぐ利用できる便利なサービスです。

(9)キーパーソンがいない場合

地域包括支援センター

介護保険に関係なく、高齢者介護についてなんでも相談にのってくれる身近な存在が「地域包括支援センター」です。地域包括支援センターには、ベテランのケアマネジャー以外に、社会福祉士や保健師も在籍しており、様々な角度からアドバイスや相談にのってくれます。

ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)

これまでにもケアマネジャーという言葉はたくさん出てきましたが、実はケアマネジャーという資格は誰でもなれるものではなく、別の資格を持って一定の経験がないと受験する資格がないのです。

その別の資格ですが、例えば介護福祉士、栄養士、看護師などがあります。なので、ケマネジャーとはいっても、実は最も得意とする分野があるのです。その辺をよく理解していれば、担当ケアマネジャーさんはとても頼もしい存在です。

近所の方々

介護保険サービスだけを利用すのではなく、社会資源も有効的に使います。特に昔から顔なじみの近所に人は頼りになります。天気のいい日は外に出て30分でも世間話などで花が咲けば、その間は少しでもストレスが軽減するかもしれません。

(10)キーパーソンは一人で介護を抱え込まないで

キーパーソンになる人は責任感がある一方で、逆にストレスやプレッシャーになる場合もあります。キーパーソンが倒れてしまうと、一番困るのは介護を受けている本人です。そうならないように、一人で抱え込まないで気軽に相談できるところを作っておくようにしましょう。

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