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介護の資格一覧 | 種類や取得方法、費用が一目でわかる

資格
民間の介護資格は近年どんどん増えている状態です。介護資格を取得しキャリアアップすれば、ケアの質が向上し給料アップにも繋がります。ここではどんな介護資格があるか、また取得しやすい介護資格などについて、詳しく紹介していきますので、キャリアアップの参考にしてください。
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(1)介護の資格はたくさんある

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504451

介護は誰にでも行うことができ、無資格であっても仕事をすることはできます。しかし、介護の資格を取得することで、スキルが向上しキャリアアップに繋がるといえます。キャリアアップできれば、給料が良くなったり転職時に有利になったりとメリットが多くなることは言うまでもありません。

取得するべき介護の資格は、

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

など介護のスキルアップができる主要資格だけでも3つあります。これ以外にも取得しておきたい資格はいくつもあります。通信教育や講習を受けるだけで取得できる資格など、取得しやすい資格も多くあるため、ぜひ自分のスキルアップに役立ててください。

(2)主要な介護の資格とは

介護の資格の中でも、介護技術のスキルや連絡相談スキルが向上できる、介護の仕事をする上で取得しておきたい主要な資格を紹介していきます。まず以下が介護の現場で多く取得されている資格です。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉実務者研修
  • 介護福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)
  • 社会福祉士

以下の表で、それぞれの資格について詳しく解説します。

介護職員初任者研修 介護初心者のための資格といえます。初任者研修により、介護の基礎的な知識や技術が身に付き、この資格が有れば、訪問介護員としても働くことが可能です。誰でも受けることができ、研修終了時に試験が行われ合格すれば資格が取得できます。
介護福祉実務者研修 初任者研修よりも、さらに専門的な介護の知識を身につけることができる介護の資格です。実務経験を3年以上行い介護福祉士の資格を所得したい場合は、この実務者研修を取得する必要があります。
介護福祉士 介護福祉士は国家資格です。高い介護スキルを獲得でき、キャリアアップに繋がります。介護の仕事をしながらでも取得は可能ですので、ぜひ取得しておきたい資格と言えます。後で受験資格について詳しく説明していきます。
介護支援専門員(ケアマネージャー) 2000年に施行された介護保険制度と同時に創設された資格になります。受験資格には、介護や福祉の資格を持った方で5年以上の実務経験が必要です。
社会福祉士 福祉全般の相談援助を行う仕事で、国家資格となります。福祉系の大学を卒業して取得するだけでなく、介護施設の相談員などの実務(4年以上)を経て養成校(1年以上)を卒業することでも取得が可能です。

(3)取得しやすい介護の資格

介護の資格には、仕事をしていても取得しやすい通信教育で取得が可能なものもあります。民間資格ですが、スキルアップに繋がりますので、取得してみてはいかがでしょうか。

介護事務実務士は通信教育課程修了で資格が取得でき、その他の資格はカリキュラム終了後に自宅で試験を受けることができ、60~70点で合格となり資格が取得できます。

レクリエーション介護士2級

日本アクティブコミュニティ協会が認定する資格で、高齢者とコミュニケーションをとるポイントがわかるようになり、企画を立てたり実行したりする能力が身につきます。

認知症予防レクインストラクター

日本能力開発推進協会が認定する資格で、認知症の発症の予防や進行の遅延を目的にしたレクリエーションが行えるようになります。

准サービス介助士

日本ケアフィット共育機構が認定する資格で、高齢者や障害を持つ方に対しての、正しい介助スキルを身につけることができます。介護関係ばかりではなく、サービス業や接客業の方にもおすすめの資格です。

介護事務実務士

医療福祉情報実務能力協会が認定している資格で、介護保険請求事務や施設の窓口業務などの介護事務能力を評価してもらえるものです。

介護食アドバイザー

日本能力開発推進協会が認定する資格で、高齢者でも食べやすく美味しい食事が食べられるよう、介護食の知識や調理法が学べます。

(4)その他の介護の資格はどんなものがあるのか

その他にも、スキルアップできる資格があるため紹介していきます。

同行援護従業者(視覚障がい者ガイドヘルパー)

視覚に障害がある方の外出に同行して、サポートを行うことができる資格です。都道府県や地方自治体指定の養成研修機関でカリキュラムを終了すれば、資格が取得できます。

移動介護従業者(ガイドヘルパー)

知的障害者・肢体不自由者の外出に同行し、サポートを行うことができる資格です。都道府県によって、受講対象者や研修科目、時間数などが違うため住んでいる地域で確認してください。

行動援護従業者

知的・精神・発達などの障害で常時介助が必要となる方を対象に、行動によって危険が及ばないよう、サポートするスキルが学べます。資格取得には、都道府県の指定する養成研修機関でカリキュラムを終了するだけでなく、2018年より知的障害児者、または精神障害者に対する1年以上の実務経験が必要になりました。

認定介護福祉士

介護福祉よりさらにスキルアップした資格で2015年より認定が開始されましたが、これは民間資格です。受験資格には介護福祉士の資格取得後5年の実務経験が必要になります。

難病患者等ホームヘルパー

難病患者のニーズに対応できるスキルが学べる資格です。都道府県、地方自治体指定の養成機関の研修を終了すれば資格が取得できます。

重度訪問介護従業者

障害度区分が3~5の重度肢体不自由者を、日常的にサポートするための資格です。都道府県の指定養成機関で行われる研修を終了すれば資格が取得できます。

喀痰(かくたん)吸引等研修

以前は痰(たん)の吸引、および経管栄養は医療行為であるため、介護職員は行うことができませんでしたが、この研修のカリキュラムを終了し認定評価に合格すれば行えるようになりました。第1号研修から第3号研修まであり、履修した研修により対象者や行える内容が異なります。

(5)介護の資格の代表介護福祉士の資格を取るには

介護福祉士の受験資格ができるのは、一つのルートだけではありません。受験資格取得には4つの方法があるため、取得しやすいルートを利用しましょう。

①養成施設を経ての取得方法

高校卒業後、2年制以上の介護福祉士養成校を卒業するか、福祉系大学・社会福祉養成施設・保育士養成施設のどれかを卒業した後、1年制以上の介護福祉士養成校を卒業する方法です。

2016年までは、介護福祉士養成校を卒業すれば試験を受けることなく介護福祉士の資格が取得できましたが、2017年からは法律の改正にて、介護福祉士の試験(実技は免除)に合格する必要があります。

しかし2017年~2022年までに卒業した方に限り、すぐに受験しない、また試験に不合格になった方でも5年間限定の介護福祉士の資格が与えられます、ただし5年後も資格を保持したい方は、5年の間に介護福祉士の試験に合格するか、5年介護実務業務を行う必要があることは知っておきましょう。

②実務経験からの取得方法

介護施設などで実務経験が3年以上ある方が、介護福祉士実務者兼研修を終了すると実技免除の受験資格が取得できます。また2013年の制度改正まで行われていた介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を終了した方も実技免除の受験資格が取得できます。

3年以上の実務経験は介護従業機関が1,095日(3年)以上で、そのうち従業した日数が540日以上になります。

③福祉系高校からの取得方法

2009年以降に入学して新カリキュラムを履修していれば、実技試験無しの受験資格を取得できます。

2008年以前に入学して旧カリキュラムを履修した方は、介護技術講習を受ければ実技免除の受験資格が取得できます。介護実技講習を受けない場合は、介護福祉士試験にて実技試験が行われます。

2009年以降に特例高校に入学した方は、カリキュラムを履修後9か月以上の実務経験(勤務日数135日以上)が必要です。また介護実技講習を受ければ実技免除、受けない場合は実技試験ありの受験資格が取得できます。

④外国人の方対象の取得方法

外国人の方というのは、EPA介護福祉士候補者のことです。日本の介護福祉士の資格取得を目指しインドネシア・フィリピン・ベトナムから来日している方のことで、3年以上の実務経験が必要になります。また介護技術講習か実務者研修を受ければ実技免除の受験資格、受けない場合は実技ありの受験資格となります。

(6)介護の資格取得にかかる費用や期間はどのくらいか

主な介護の資格取得にかかる費用や、資格を取得する、または受験資格ができるまでの期間について紹介していきます。施設によっては、一部費用を負担してくれるところもあるため、資格取得のサポート体制について確認しておきましょう。

介護職員初任者研修(カリキュラム130時間)

期間:1.5か月~4か月
費用:キャンペーン価格などで行っている所が多く、4万円~8万円程度

介護福祉士実務者研修(カリキュラム450時間)

初任者研修(ヘルパー2級)の資格が有ると免除されるカリキュラムがあるため、資格のあるなしで期間も費用も異なります。

無資格

期間:6か月
費用:10万円~20万円

資格有り

期間:1か月~
費用:6万円~15万円

介護福祉士

受験資格取得までの期間:養成校卒業の場合は2年、実務ルートの場合は介護の仕事に従業した期間3年以上(1095日)でなおかつ従事日数540日以上
費用:受験料は15,300円
養成校の場合100万~200万 実務ルートの場合 実務者研修費用が必要

介護支援専門員

受験資格取得までの期間:受験資格となる資格を保有してから5年以上の実務が必要
費用:受験費用は都道府県により異なり7,000円~13,800円 実務研修費用は20,000円~75,000円

(7)介護の資格でなくても介護に生かせる国家資格とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2382786

介護の資格ではなくても介護の現場で、生かすことができる資格があります。その中でも高いスキルが必要となる国家資格を紹介していきます。

正看護師

医療的なケアが行え、病院だけではなく介護施設にも必ず必要な職種です。指定された大学や養成校を卒業すれば受験資格ができます。また准看護師から、正看護師になるルートもあります。

精神保健福祉士

統合失調症やうつ病、認知症などの精神的疾患を持つ方をサポートする仕事です。福祉施設や介護施設に必要な職種で、福祉系大学や養成校で指定カリキュラムを履修して卒業するか、指定施設で4年以上の相談業務を行えば受験資格ができます。

理学療法士(PT)

高齢の方や身体に障害を持った方に対し、身体機能の維持や回復、障害の悪化や予防ができるようリハビリを指導していく仕事です。指定された養成校を卒業すれば、受験資格ができます。

作業療法士(OT)

高齢の方や身体に障害を持った方に対し、日常的な動作がスムーズに行えるようリハビリを指導していく仕事です。理学療法士と同じく指定された養成校を卒業すれば、受験資格が与えられます。

言語聴覚士(ST)

言語機能や聴覚などに障害を持つ方に対し、それらの機能の維持や回復ができるようリハビリ、助言、検査などを行っていく仕事です。指定された3~4年制大学や養成校を卒業するか、一般の大学を卒業した後、養成校(2年以上)卒業で受験資格ができます。

管理栄養士

食事や栄養に関して、栄養士よりも更に高いスキルをもつのが管理栄養士です。4年制の管理栄養士の養成校を卒業して栄養士の資格を取得した場合は、実務なしで受験資格が与えられます。それ以外の方法では、栄養士の資格を取得後、1~3年の実務で受験資格が取得できます。

(8)資格取得以外で介護技術を身に着けることもできる

介護の資格が取得できるものではありませんが、介護の基礎や知識を知ることができる講習がります。少しでも介護のことを知りたい方や、家庭での介護に生かしたい方におすすめです。

認知症介護基礎研修

介護の基礎や認知症に対する基礎知識などを学ぶ講習です。21時間程度の講習で、都道府県や市区町村が主催していることが多いです。この講習を受けても訪問介護員になることはできませんが、都道府県によっては、初任者研修の一部が免除となる場合があります。

この研修のさらに実践的な研修として、認知症介護実践者研修というものもあります。都道府県のホームページなどで参加要項を確認してみてください。

短期専門講習

介護労働安定センターで、認知症ケアや口腔ケア、高齢者の虐待や身体拘束についてなどの講習が行われています。半日から2日間程度の講習で、都道府県の各支所により行われる内容や実施日などが異なります。介護の知識を深めたい方にお勧めです。

(9)介護の資格が無くても働けるのか

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/348208

介護は家族間で行われることもあり、誰にでもできる仕事といえます。そのため無資格であっても、介護の仕事を行いたいという思いがあれば、受け入れてくれる施設は多いはずです。

ただし、無資格の場合できる仕事とできない仕事があります。介護施設であれば、無資格でも掃除・洗濯・送迎・事務などの仕事が可能です。しかし、要介護者の身体に触れて介護をする仕事はできません。

また訪問介護では、たとえ家事援助であっても無資格者は従事することができないと決められています。

無資格で仕事を始めても、介護の資格を取得すれば、スキルアップし質の高いケアを行うことができるはずです。介護を続けていきたいと思うなら、スキルアップが図れる介護の資格を取得することをおすすめします。

(10)介護の資格を取って自分らしく働こう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/417780

現在でも介護人員が不足している状態ですが、今後高齢者はどんどん増えていき、介護人員不足は顕著になると考えられ、2025年問題などと呼ばれることもあります。そのため、介護の求人は減る事はなく、引く手あまたといえるでしょう。

先に紹介したように介護は無資格でもできますが、介護の資格を取得することで質の高いケアができるといえます。要介護者も、介護施設で働いている職員には満足できる介護を期待しているはずです。

介護の仕事を続けていくなら、スキルアップすることができる介護の資格を取得してみてはいかがでしょうか。スキルアップができれば介護に余裕もでき、より自分らしく働けるようになるかもしれません。

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