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介護技術とは | 移乗やオムツ交換の方法、研修などを紹介

テクニック
介護技術とは、 移乗やオムツ交換などの身体介助の技術と、高齢者からの信頼とやる気を出させるコミュニケーション技術があります。技術を学ぶには実務者研修があります。この記事では、介護支援者のプロフェッショナルに求められる介護技術についてご紹介します
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(1)介護技術とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/348207

最近、高齢者のご自宅で生活のお手伝いをする民間サービスが増えています。このお手伝いサービスと介護保険の介護支援は、何が違うのでしょう。

介護技術というと、一般的には高齢者を車いすへの移乗、食事の介助、入浴の介助といった身体をケアするための技術を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、“高齢者ができないことを手伝ってあげる“だけでは、家政婦や便利屋さんと勘違いされてしまいます。

介護の目的は、「進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。」(介護保険法第4条)と謳われています。

つまり介護とは「自立した生活を送れるように支援をする」なのです。このことから介護支援者に求められる介護技術は、高齢者が自ら生活を送れるように身体ケアだけでなく、精神的な支援の技術も必要となります。

身体ケアのための介護技術

身体ケアとは、車椅子への移乗や、オムツ交換、食事の介助、入浴の介助、着替えなど生活の中での行動のうち、手や足が麻痺しているなどで本人ができない部分を介助します。

このときに、入浴中や車いすへの移乗の際に転倒しないようにするといった、介護を受けている高齢者だけでなく、介護介護者も安全にケアをする介護技術です。

精神的なケアのための介護技術

精神的なケアとは、自立した生活のために高齢者自らリハビリなどに取り組む意識を持たせるための技術です。

介護者は、適切なコミュニケーションをとりながら、高齢者から信頼を得て、やる気を持たせることが必要になります。また、高齢者との普段の会話や行動から気持ちの変化や悩み事などを察知し、悩みを解消するお手伝いや声掛けなども大切な介護技術になります。

(2)介護技術① 移乗

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/187131

高齢者の場合、足腰やひざの老化や病気の後遺症や転倒などのケガにより、自力での歩行が困難という方が多いのが特徴です。歩行が困難な方にとって車いすは生活するうえで重要な移動手段になります。

しかし、車いすの移乗は、失敗すると高齢者が床に落ちてケガをする危険性や介護者自身が腰を痛める原因にもなります。

車いすの移乗の際に気をつける6つのポイントをおさえて、お互いが安全に動作できるようにしましょう。

6つの基本動作

1.ベッドと車いすの間隔は15~30度

高齢者をベッドから車いすにスムーズに移乗されるためには、ベッドのフレームに対し、車いすのタイヤがある面との角度が15度から30度になるように保ち、車いすをベッドにできる限り近づけ平行に停めます。

2.ブレーキをかけて、フットレストを上げる

車いすのブレーキをしっかりかけます。ブレーキのかけ方が甘いと移乗中に車いすが動いてしまい、落下の原因になります。次に、車いすの足を乗せるフットレストを両方とも上げます。フットレストが上がっていないと、移乗の際に足が引っかかってしまい、転倒する原因になってしまいます。

ここまでが移乗の前の準備です。

3.高齢者の腕を介護者の肩に手を回し、介護者の腕は高齢者の腰(または背中)に回す

ここからは移乗になります。高齢者にベッドで浅めに座ってもらいます。次に高齢者の腕を介護者の肩に回してもらいます。介護者は高齢者の腰に腕を回します。もし、高齢者が腰を痛めている場合は、背中に手を回し抱きかかえるようにします。

4.前傾姿勢で立ち上がりやすい状態にする

高齢者に前傾姿勢になってもらい、お尻が浮きやすい状態にしてもらいます。

次に、高齢者の上半身を介護者側に重心を傾けます。このときに介護者が高齢者側に重心を傾けてしまうと、介護者の腕力だけで移乗させることになり、高齢者の身長や体重が介護者よりも上回る場合などは、高齢者を持ち上げられず、ベッド側に倒れてしまうことがあるので注意してください。

5.介護者は両足を広げて、安定した姿勢をとる

介護者は、高齢者の両足の外側に片方の足を置き、もう片方の足を車いすの外側に置き、挟み込むようにして、どっしりと腰を少し低くし、安定した姿勢をとります。

6.声をかけて、お互いのタイミングを合わせる

移乗するときに「イチ、ニの、サン!」と声を出すことで、介護者が力を入れるタイミングと、高齢者がお尻を浮かすタイミングを合わせます。このタイミングが合わないと、両者とも腰を痛める原因になります。

片麻痺がある場合

病気などの後遺症で体の片方(右側または左側)に麻痺がある場合は、麻痺がない方に車いすを置き、麻痺がある方に介護者が入ります。例えば右側に片麻痺がある場合は、ベッドの左側に車いすを置き、高齢者は麻痺がない左側の手と足を軸にして移乗します。介護者は高齢者の右側に寄り添い麻痺で動かない体を介助します。

車いすの点検

この他にも、事故防止のために、定期的に車いすのブレーキの利き、タイヤの空気圧、座る面の傷み具合なども確認しておきましょう。

(3)介護技術② オムツ交換

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/684209

日常の生活で毎日必ず行うのがトイレ(排泄行為)です。しかし、足や膝が悪く、トイレに便座に座ったり、立ったりできないなど自分で排泄行為ができない場合は、オムツの使用そしてオムツ交換が必要となります。

ここでは、オムツ交換のポイントをご紹介します。

便座や手すりでのオムツ交換

1.手すりでオムツを外す

トイレに設置されている手すり、もしくは固定された介助バーなどのわきに立ち、手すりなどをしっかり握ってもらいます。このとき高齢者には安定してもらうために足を肩幅程度に広げてもらいます。

この姿勢でオムツを外します。

2.トイレの便座に座る

高齢者が介護者の首の後ろ当たりで両手を組んでもらいます。介護者は片手を高齢者の背中に、もう片方の手を高齢者のお腹の横側あたりに手を置きます。この体制でトイレの便座に座らせてあげます。自身で排泄をしたのち、先ほどと同じ体制でトイレの便座から立たせてあげます。

たとえ、排泄が出来ないからといって便座を使わない生活習慣になると、“自力で、トイレで、排泄する”といった行為を奪ってしまうことになります。あくまでも自立に向けた支援であることを主眼におきましょう。

3.オムツをつける

高齢者が立った状態で、お尻や陰部を清拭します。その後、新しいパッドの位置を調整しながらオムツを上げます。最後にズボンを上げて終了です。

ベッドでのオムツ交換

  1. ベッドの高さが調整できる場合は、介護者の腰に負担がかからないように介護者がオムツ交換をしやすい高さに調節します。
  2. 高齢者の寝たまま、腕を胸の上で組んでもらいます。
  3. オムツを外します。
  4. 陰部やその付近を清拭します。
  5. 高齢者の両膝を立てて、横に倒します。
  6. お尻を清拭します。
  7. 使用済みのオムツを半分丸め、新しいオムツをお尻の下に入れこみます。
  8. 膝を反対側に倒します。
  9. 丸めた使用済みのオムツを取り除き、お尻の下に入れこんだ新しいオムツの位置を調節します。
  10. 足を戻して、足を少し広げて延ばします。
  11. オムツをしっかり取付けて終了です。

尿や陰部に触れるので、介護者は衛生面をしっかり気をつけましょう。

オムツ交換は、下半身が裸になるのでオムツ交換をされる高齢者にとっては非常にナイーブな行為です。高齢者といえども介護者が異性の場合はなおさらのことです。介護者は、的確に、そしてできるだけスピーディーに行いましょう。

(4)介護技術③ 着替え

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/3023558

3つ目は、着替えの介助です。

まず着替えをする前の準備として、冬などは室内の温度を少し高めにしておきます。また、着替えがスムーズに行えるよう、着替える服を近くに用意しておきます。

着替えの介助のポイント

以下が着替えの介助のポイントです。

  1. 着替えは出来る限り自分で出来る範囲は自分で着替えてもらい、出来ないことだけを介助するようにします。
  2. ズボンの着替えはバランスを崩しやすいので、壁や手すりなどを使うようにしましょう。
  3. 片麻痺がある場合は、高齢者をイスなどに座らせて、介護者はイスの後ろ側にまわって介助します。洋服を脱がせるときは麻痺がない方から始め、洋服を着るときは麻痺がある方から始めます。
  4. 着替えは単に洋服やパジャマを着替えさせるだけでなく、プロの介護者として次の点にも注意が必要です。
  5. 洋服などを脱がせたあと、清潔の保持のために汗を拭く。
  6. 洋服のしわは、褥瘡の原因になるので、洋服を着た後は、しわが無いようにしっかり伸ばします。

洋服もいろいろなタイプがあり、ボタンの代わりにマジックテープなどを使った脱着しやすい洋服が売られていますので、ぜひ試してみてください。

(5)介護技術④ 食事

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2089733

4つ目は食事です。

高齢者に限ったことではありませんが、食事は1日の生活の中で楽しいひとときです。しかし、介助技術次第では、のどに詰まらせたり、火傷などの事故に繋がることがありますので注意が必要です。

この章では、準備、食事、食後の3つのポイントに分けてご説明します。

準備のポイント

やわらかいもの

高齢者は歯が抜けたり、あごの力が落ちているため、しっかりと噛むことが難しくなります。このため食べた物をかみ切れないまま飲み込むので、のどを詰まらせてしまうことがあります。食べるものは固いものを避けやわらかいものにします。

乾燥したものはNG

高齢になると、唾液の分泌量が減ってしまうため、口の中が乾燥しがちです。このためパンやサツマイモのようにパサパサした物は口の中にくっつきやすくなり、うまく呑み込めなくなります。食べるものには水分を含んだ物にするか、とろみをつけるなどの工夫が必要です。

水分補給をこまめに

高齢者の特徴として、口に中が乾燥しやすくなる、のどの渇きを感じにくくなる、筋力が落ちてペットボトルのキャップなどが開けづらくなり自分自身で水分補給をするのが難しくなる、トイレに行く回数を減らしたい、または尿漏れが不安といった理由で、水分が不足がちになるので、介護者が水分補給を促してあげる必要があります。特に乾燥しやすい冬は、風邪の予防も含めてこまめに水分補給を行ってください。

味付けに注意

高齢になると舌の味覚が鈍ってくる“味覚障害”が起こりやすくなります。このため通常の味付けだと味が分からず濃い味を求めるようになります。しかし、濃い味は塩分の過剰摂取となるので味付けには注意してください。

食欲低下

高齢化により胃粘液の分泌量の低下や腸などの消化機能の低下、運動不足、水分不足などによる便秘のために食欲が低下することがあります。食欲不振のときは、フルーツやゼリー、栄養補助食品などを使って栄養不足にならないよう工夫が必要です。

トイレ

食事中にトイレに行くと食欲が落ちたりすることがあります。食事の前にトレイを済ませるようにします。

テレビやラジオを消す

テレビを見ながら、ラジオを聴きながらの食事は、食事に集中できず、食べこぼしや飲みこぼし、食欲低下を招きます。

口の準備

高齢者は口が乾きやすいので、食べやすくするためや、雑菌をとるために水分を使って口の中を綺麗にしておきましょう。また、独居や施設などであまり会話をしていなと口の筋肉が衰えてしまうので、食前に口の体操をする絶好のチャンスです。

衛生面の徹底

高齢になると抵抗力が衰えるので、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなります。介護者は、手洗い、エプロン着用など衛生面を徹底しましょう。

メニューの説明

食事は楽しみのひとつです。今日のメニューや食べ物の効果を説明し、高齢者の食欲をそそりましょう。また、食事をとおして高齢者が好きなもの、苦手なものなども把握しておきましょう。

正しい姿勢

イスは背中が背もたれに着くように深く座ります。小柄な方やいすが大きい場合は背中と背もたれの間にクッションなどを挟んでください。足は床に着くようにします。車いすの場合でも、フットレストを上げて足を床に着くようにします。足が浮いていると体も気持ちも安定せず食べる量が減ってしまいます。

ただし、リクライニングタイプの車いすやベッドで食事をする場合は、無理に足を床に着ける必要がありません.車いすやベッドの角度は高齢者本人の希望を聞き、食べやすい角度に調節してください。また、必要に応じてクッションなどで背中に隙間ができないようにします。

介助のポイント

楽しく食事をするために、また、事故を防ぐためのポイントをご説明します。

  1. 高齢者に介助用のエプロンをかけます。
  2. 介護者は高齢者の隣に座り、高齢者と同じ目線で介助を行います。
  3. 水分補給をして口の中を潤わせます。
  4. はじめはみそ汁など水分が多い物から食べてもらいます。
  5. 主食、副食、水分を交互に食べて(飲んで)もらいます。
  6. 1回の口入れる量は、スプーンに軽く1杯くらいです。スプーンに盛った食べ物や飲み物は、口の下側から口に向かって持ち上げるようにして差し出します。このとき、口の奥の方まで入れてしまうとむせてしまうので注意してください。
  7. 食事は、誤嚥防止や消化をたすけるために急がせず、ゆっくりと介助してください。

食後のポイント

  1. 食べ残しなどから、摂取量や健康状態を確認し、その状況を記録しておきましょう。
  2. 口の中に食べかすが残っていると病気や口内炎などの原因になります。しっかり口腔ケアを行います。
  3. 食べた後にすぐ横になると、食道から逆流する危険性があります。会話をしながらしっかり消化するよう食べているときの姿勢を保つようにしましょう。 

高齢者の食事についてくわしく知りたい方はこちら

(6)介護技術⑤ コミュニケーション

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/348154

高齢になると体力や記憶の低下、役割がなくなるといった状況から自信を失いがちになります。特に施設での生活では、介護者との会話が唯一の会話という場合もあります。このため介護者はコミュニケーション技術も必要となります。コミュニケーションは、単なる意思疎通のためだけでなく、次の効果があります。

  • 会話により不安の解消や孤独感の解消ができるので、心の安定が得られます。
  • 会話を通して脳に刺激を与えるので、脳が活性化します。
  • 会話をすることで、口の運動になります。

会話をするときの注意点

会話をするときは、次の点に注意しましょう。

  • 高齢者との適度な距離
  • 「話を一生懸命聞いてますよ」という態度・姿勢・表情
  • 大きさなどを話すときは、ジェスチャーを効果的に使う
  • 声の大きさやトーン
  • 話すスピード

常に、高齢者が分かりやすくするためには、どうすればいいのかを考えましょう。

コミュニケーションのポイント

次にコミュニケーションを円滑に進めるための5つのポイントです。

  1. 介護者は基本的に傾聴。聞き上手になる
  2. あいづちや同調しながら、相手が気持ちよく話すように、言わせ上手になる
  3. 忙しくても気持ちに余裕を持って聞きましょう
  4. たとえ高齢者が言っていることが間違っていても、思いやりのある心で聞きましょう
  5. 高齢者は年齢も人生経験も大先輩です。相手を尊重する気持ちで聞きましょう

(7)介護技術の一つ、ボディメカニクスとは

ボディメカニクスとは、人間が動作するときの骨や筋肉、関節がどのように作用するするのかを力学的にとらえ、これを介助に活用するものです。

身体介護は高齢者の身体を直に介助するので、介護者が腰を痛めてしまうことは決して珍しくありません。介護者の事故やケガの防止も介助において重要な要素です。この章では、介護者のけが防止のためにぜひ身につけたい「ボディメカニクス」についてご説明します。

ボディメカニクスの7つの基本原理

ここでボディメカニクスの基本原理7つをご紹介します。

支持基底面積を広くする

高齢者を介助するときに必要なスペースのことを「支持基底面積」といいます。

高齢者をしっかりと支えるには、介護者は両足を肩幅程度に広げた方が安定するので、両足が左右、そして前後、斜め前後に足が広げられるよう支持基底面積を広くとる必要があります。

重心を低くする

高齢者を介助するとき、介護者は膝を少し曲げて重心を低くすると、高齢者を支えるときに安定します。また、腰など体が伸びた状態で力仕事をすると腰を痛めやすくなるので、重心を低くすることは介護者の腰痛予防にもなります。

スムーズな重心移動

一般的に力仕事をする場合、上に持ち上げてから横に移動しようとすると体への負担が大きいので、できるだけ横移動にして体への負担を抑えます。

高齢者を介助するときも、高齢者を上に持ち上げてから移動するよりも、できるだけ横に移動するようにすると介護者の負担が減ります。

重心を近くする

重たい物を持つときに、手提げバックよりもリュックの方が運びやすくなります。これは荷物が体に密着しているからです。介護者も高齢者との距離を近くにして密着すれば、介助が安定し、介助がしやすくなります。

てこの原理

公園にある遊具のシーソーのように、てこの原理を使うと少ない力でも重たい物を動かすことが出来ます。体格のいい高齢者を介助するときは、高齢者の肘や膝を支点にして遠心力を使うと上体を起こしやすくなります。

小さくまとめる

屋外のテントは、広げてしまうと移動しにくいですが、小さくまとめると移動しやすくなります。高齢者を介助するとき、高齢者の腕をたたんだり、ひざを曲げて体を小さくまとめると介助がしやすくなります。

大きな筋群を使う

介助をするときに腕の力だけで行うと、介助が安定しないので介助される高齢者が不安になります。また、介護者がケガをする原因にもなります。介護者は腰や足など全身の大きな筋肉を使うことで、大きな力が生まれます。

どんな時に使うのか

ボディメカニクスを使った有効な介助をご紹介します。

  • 立ち上がるとき
  • 身体の向きを変えるとき
  • 座るとき
  • 歩くとき

いずれもボディメカニクスの基本原理を組み合わせることで、介助が安定し、高齢者が安心できます。また、介護者の負担がへるので、事故や怪我の防止にもなります。

(8)介護技術の向上に福祉用具を使おう

足腰に不安がある高齢者が自立した生活を送るためには、介護者の支援だけでなく、福祉用具を上手く使うことが必要です。福祉用具をうまく使えば、介護者がいないときでも自分自身で行動が起こせたり、介護者の負担も減ります。

ここでは、福祉用具についてご紹介します。

移動に使う福祉用具

紐ではなく、マジックテープで調整できるので、脱いだり、はいたりが楽になります。また、濡れている場所でも滑りにくい材質を使用していたり、材質が軽く歩いても疲れにくいもの、かかとの部分にクッション材が入っていて疲れを軽減するタイプなどもあります。

介護靴について詳しくはこちら

歩くときに安定させるためや、立ち上がるときの補助に利用できます。最近では、折りたためて携帯しやすいタイプや、花柄などおしゃれなデザインのものもあります。

杖について詳しくはこちら

歩行器(シルバーカー)

両手で押すので、歩くときに安定します。また、荷物が詰めるので買い物の時などにも使えます。

歩行器について詳しくはこちら

入浴に使う福祉用具

シャワーチェア

椅子のあしに滑り止めがついているので、濡れた浴室でも滑りません。安全に頭や体を洗うことができます。

浴槽用手すり

浴槽などに後付けできる手すりがあります。手すりは滑りくい素材が付いているので、安全に浴槽から出る、浴槽に入ることができます。

浴槽台

浴槽の外側に置いて踏み台にすることで浴槽の出入りを楽にします。台の足には滑り止めが、足を乗せる台は滑りくい素材になっています。

居室内の移動に使う福祉用具

上がりかまち用手すり

玄関の段差の移動を助ける手すりで、玄関に後付けできます。手すりが上がり待ちに合わせてかまちに合わせて斜めになっているのが特徴です。

固定用スロープ

室内の段差があるところに設置する小型のスロープです。廊下から室内に入るところに設置することが多いです。

滑り止め

階段など滑りやすいところに着けます。

この他にも、いろいろな福祉道具があります。ぜひ利用してみてください。

福祉用具について詳しく知りたい方はこちら

(9)介護技術を学べる研修とは

介護に必要な技介護技術を学べる「実務者研修」についてご紹介します。

実務者研修とは

実務者研修とは、介護技術を学ぶことが出来る研修です。実務者研修は、32時間のカリキュラムで構成されており、コミュニケーション技術や移動、食事、起き上がりの介助といった介護に必要な知識と実践的な介護技術を習得することができます。

受講のメリット

実務者研修は介護技術を習得できるだけでなく、介護福祉士国家試験を受験するために修了が必須となっており、その他にも研修修了者は福祉系の資格を取得する際に免除になる項目があるので、今後のステップアップのためにも受講をお勧めします。

受講するには

平成31年(令和元年)度は、全国9府県10会場で実施されます。費用は50,000円から65,000円で会場によって違います。日程や会場、申し込み方法につきましては、公益社団法人 日本介護福祉士養成施設協会のWebサイトをご覧ください。

実務者研修について詳しく知りたい方はこちら

(10)介護技術を向上させて、課題を解決しよう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/348234

本来の介護とは、自立支援のための援助です。この自立支援のための援助を行うためには、専門的な知識と技術が必要になってきます。

身体的ケアと精神的ケアの両方の技術を向上させて、介護する側もされる側も安全で気持ちよく過ごせるようにしましょう。

介護に限らず、日々の仕事はルーチンワークになりがちです。しかし、高齢者は一人一人状況が違います。また、一人の高齢者でも、体調などは変わっていきます。いつもと違う“気づき”を感じ取れるために介護技術を磨いていきましょう。

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