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未経験から介護への転職について | 仕事内容や求人、志望動機など

就職・転職
介護の仕事をしてみたいと考えても、資格がないからと諦めてはいないでしょうか。介護の仕事は資格がない未経験者でも就業が可能です。介護未経験者の方が介護職につくにはどうすればよいかなど、ここで紹介していきますので参考にしてください。
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(1)介護未経験者も歓迎~介護業界の現状~


出典:https://www.photo-ac.com/

現在の日本は、高齢化が進み介護が必要な高齢者が急速に増えている状態です。2025年問題というのを聞いたことはないでしょうか。2025年には、団塊の世代と言われる第一次ベビーブームに生まれた方が、75歳以上の後期高齢者となることで、医療や介護を必要とする方が急増するということが懸念されているのです。

2025年には、65歳以上の高齢者が国民の3人に1人、75歳以上は5人に1人となる超高齢化社会となると予測されています。それに対し働き手は減少する傾向にあり、介護職は人手不足で需要はとても広がっているといえます。

2025年問題について詳しくはこちら

→『2025年問題で医療業界はどう変わる?とるべき5つの対策総まとめ

(2)介護未経験でも就業できる?

介護業界の背景

新たな産業である介護業界の業界規模は、右肩上がりに推移しています。そうした中、人手が不足しているという認識と景気の悪化によって、多くの未経験者が介護市場へと流入しました。その結果、介護職への定着率が悪化しました。

介護の仕事についてよく知らない多くの求職者が安易に介護職に就き、仕事のきつさ、給料の安さといった理由で次々と辞めていきました。

現在、人材の定着を図るための取り組みも積極的に行われはじめました。採用では、すぐに辞めてしまわないかといった点をチェックされます。

介護未経験者は就職できる?

介護の仕事をするためには資格が必要だと思っている方が多いのですが、制度上は無資格でも就業できることになっています。ただ求人情報などを見ると、応募条件などに初任者研修以上などを記載している施設が多いといえます。また介護福祉士資格があれば、就職にはより有利となるでしょう。

だからといって、経験がないと応募できないというわけではありません。先ほど説明したようにこの業界は人手不足となっているのです。応募条件でも未経験者OKで、就職してから資格を取るというようにしている施設もあります。

未経験であってもこの分野に興味を持ち、仕事をしたいという意欲があれば就職できるといえます。

(3)介護未経験者のための資格取得支援制度

では無資格で経験のない方が仕事をすることに、問題はないのでしょうか。家で自分の身内の世話をするのとは違い、大勢の高齢者や障害を持った方のサポートをするのです。間違ったサポートをしてしまうと、命の危険が起きるかもしれません。

そうならないよう、無資格で経験がない方であっても就職してから、資格を取得できる「資格取得支援制度」があります。介護職員初任者研修や実務者研修などに必要な費用を、施設や事業所が一部または全額負担して受講することができるのです。

この制度により、未経験者は受講することでスキルアップを図れ、必要な資格を取得することができます。また施設や事業所側にとっても職員の知識や技術が向上し業務が円滑に回るようになるため、どちらにもメリットがある制度と言えるでしょう。

福祉の資格について詳しくはこちら

→『【保存版】福祉の資格一覧 | 種類・難易度・大学卒業は必要?

(4)未経験から始められる介護のお仕事

先に説明したようにこの職種は、経験がなくても始められる仕事です。30代や40代から働き始める方も、多くなっています。女性が多い職場ではありますが、力仕事などもあり、男性の方でも働く意欲と思いやりの心を持った方なら、採用したいと思っている施設や事業所は多いといえます。

就職場所となるのは、入所施設であれば、

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 軽費老人ホーム(A型・B型・ケアハウス)
  • グループホーム有料老人ホーム

また通所施設である、

  • デイサービス
  • デイケア

高齢者の施設ばかりではなく、障害を持った方を対象にした、

  • 障害者支援施設

でも就職することができます。

就職するときには経験がなく無資格であっても、資格を取得しスキルアップしていくことで、給料なども良くなっていくはずです。未経験の方では、受験資格などがなく誰でも受けることができる、基礎などが学べる介護職員初任者研修や、より専門的な内容が学べる実務者研修を受けることをお勧めします。

実務者研修の資格があれば、サービス提供責任者になることができ、また3年の実務経験があれば、国家資格である介護福祉士の受験資格を得ることができるため、ぜひ資格を取得しましょう。

(5)介護職の給料

厚生労働省が発表した2018年の「介護従事者処遇状況等調査結果」によると、施設やデイサービスなどすべての常勤職員の平均給料は、平均勤続年数7.6年で300,970円となっています。また何かの資格を有している場合は勤続年数7.7年で303,460円、無資格の場合は勤務年数5.2年で261,600円です。

(参考・引用:厚生労働省『介護従事者処遇状況等調査結果』)

高齢者や障害を持った方のお世話をする仕事は、「給料が安い」というイメージがありますが、2017年度の平均が290,170円であることをみても、少しずつ良くなっているのがわかります。また資格や働いている職場によっても給料に差があります。

施設ごとに2018年の平均給料と無資格者の平均給料を、紹介してみます。

施設 平均給料(有資格者含む) 平均給料(無資格者のみ)
特養 332,260円 288,120円
老健 317,350円 269,450円
グループホーム 262,900円 232,720円
デイサービス 276,320円 245,610円

無資格であると給料が低いということがわかりますが、全体の平均での無資格者の給料は261,600円に対し、初任者研修の資格取得だけで285,610円となります。施設ごとでみても、無資格者に対し、初任者研修の資格がある方では、2~3万円も給料がアップしています。資格を取得することで、給料アップに繋げることができるといえます。

(6)介護未経験者が求人を探す方法と気を付けるポイント

経験のない方が仕事を探す場合、どんな媒体を利用するのが良いでしょうか。求人情報は、ハローワークやネットの求人サイト、求人情報誌、新聞などで探すことができます。それぞれどんな特徴があるか、紹介していきます。

ハローワーク

ハローワークがある場所まで、足を運ぶ必要がありますが、情報を見るだけであればネットでもできます。また運営しているのが民間・公共どちらも幅広く取り扱われています。

求人サイト・求人情報誌

求人サイトでは、全国の求人情報をみること、また応募することができます。また登録すれば情報を見るだけでなく、就職するまでアドバイスを受けることができるなどのサービスが受けられるものもあります。

新聞

新聞の求人欄だけでなく、折り込みチラシなどでも求人情報を見ることができます。地域の情報であり、近くで探したい場合などに活用できますが、情報量としてはハローワークや求人サイトなどに比べ、少ないといえます。

また求人欄に応募条件などがないか、未経験や無資格であっても応募可であることが記載されているかなどはしっかり確認しておきましょう。これはどの分野でも同じですが、優良事業所を見つけることが大事です。

求人情報には、給料などの待遇などがしっかり記載されているか、近くであるなら施設を見学したり評判などを聞いてみたりして、求人情報と違っていないか確認してみるのも、良い方法といえます。

(7)介護未経験で応募の際に気を付けること


出典:https://www.photo-ac.com/

良い施設や事業所が見つかり求人に応募する場合、履歴書の書き方や面接の受け方など、注意したいポイントについて紹介していきます。

履歴書の書き方

手書きで履歴書を書く

人事をしている方は年齢が高い方が多いため、手書きである方が良い印象になります。また、字が下手であっても構いません。できるだけ丁寧に書きましょう。慎重で丁寧な作業ができることが重要な仕事です。丁寧に書くことで、丁寧な作業ができる方と見られ、熱意や誠意も伝わります。

前職がある方はすべて書いておく

前職で培った技術や能力が、活かされることになるかもしれません。ただあまり短い期間のバイトなどは、記載しない方が良いでしょう。この分野に関係ないものであっても、持っている資格があるなら、自分をアピールできるものですからしっかり書いておきましょう。

志望動機や自己PRを簡単にしすぎない

自分をアピールできる、重要な箇所です。詳しいことは、面接でも伝えることができますが、あまり簡単にしてしまうのも担当者の方に響きません。

面接の受け方

私服で良いとなっても、できればスーツで面接に挑む方が無難です。女性の方であれば、爪は切っておきましょう。長い爪で介護は無理です。男性の方は髭を剃っていきましょう。清潔感がある方が、印象が良くなります。

当たり前のことですが時間厳守で、遅れないよう注意してください。もし交通事情などで遅れる場合は、早めに連絡を入れ遅れる旨を伝えましょう。連絡は仕事でも重要な行動です。遅れるときに連絡ができる、できないで大きく評価が違ってきます。

面接中は、小声でぼそぼそ話すようなことはず、相手を見てはっきり聞こえるように話しましょう。転職理由や前職のことを聞かれた場合、転職したい理由などはポジティブな内容にし、前職の不満や悪口を話すことはやめましょう。

(8)介護未経験者の志望動機のポイント

介護職未経験で無資格であることは、経験があり資格を持っている方と比べられてしまうと不利だといえます。経験がない方の離職率も高いため、採用後もしっかり働いてくれる方を施設や事業所は望んでいます。

そのためには志望動機をしっかり記載し、この仕事がしたいのだということをアピールすることが重要になります。ここでは志望動機のポイントなどを紹介していきます。

他の職種ではなくなぜ介護職を選んだのか理由をしっかりと書く

(例)祖父が脳梗塞になり、半身麻痺になったことから自分も介護に関わるようになりました。家に来てくれていたヘルパーの方から、介護についての情報を聞く機会もあり、高齢者のサポートをする仕事をしたいと考えるようになりました。など

なぜ他の施設や事業所ではなく、この施設や事業所を選んだのか明確に書く

(例)貴施設の送迎車に乗られる高齢者の方を拝見する機会がありました。とても笑顔で、利用を楽しみにされているのがわかりました。「多くの方に喜んでもらえる施設」という貴施設の目指されているビジョンに、自分も参加させて頂きたく貴施設に応募いたしました。など

就職後どのように働きたいか書く

(例)まだ経験がなく無資格ですが、初任者研修などの資格を取得し、介護の基礎をしっかり学んでいきたいと考えています。また将来的には、介護福祉士の資格が取得できるよう、努力していきます。など

前職での経験でこれからの仕事に繋げられることを書く

(例)前職は接客業でしたので、このコミュニケーション能力を活かして、利用される方の気持ちをくみ取り、利用者や家族の方をサポートできるように努めたいと考えています。など

(9)未経験でも介護職に向いている人

高齢者や障害を持った方に接する経験がない方であっても、この仕事に向いている方というのは、次のような方だといえます。

高齢や障害に対し、ネガティブなイメージを持っていない方

入浴や排せつなど、身体に直接触れることも多い仕事です。そのため高齢者や障害を持った方を特別な存在に感じ、触れることに抵抗があるような方は向いていません。

思いやりの気持ちを持って接することができ、忍耐強い方

高齢者や障害を持った方は、何かを行うにも時間がかかる場合が多くなります。そういった方の特徴を理解し、どんな時でも焦らすことなく思いやりを持ち忍耐強く見守り続けることが必要になるからです。

観察力がある方

高齢者や障害を持った方の中には、体調が悪いときでも自分で訴えられない方がいます。そのためいつもと違うなど、小さなことでも変化に気付くことができる観察力を持っている方は向いているといえます。

コミュニケーションが図れる方

介護はチームプレーが必要になります。ホウレンソウという「報告」「連絡」「相談」を行うことが重要であるため、コミュニケーションが図れない方は向いていないといえます。

慎重で責任感がある方

何でも時間をかけずに、早くできることが重要ではありません。高齢者や障害を持った方の命にかかわることもあります。少しばかり時間がかかっても、慎重に責任ある行動がとれる方が向いているといえます。

(10)未経験でも介護職を検討してみては


出典:https://www.photo-ac.com/

先に説明したように、現在でも人手不足である介護職は2025年問題などから、需要は今後ますます高まっていくと考えられます。

2025年問題について、詳しくはこちら

→『2025年問題で医療業界はどう変わる?とるべき5つの対策総まとめ

またAI技術の進歩により、将来的に人間からAIに代わってしまいなくなってしまう職種が出てくると予想されています。しかしこの分野は細かな配慮などを要する仕事であるため、AIに代わってしまうとうことがなく、将来的になくなることがない職業だといえます。

そのため未経験であっても、介護職に興味がある方なら歓迎されるはずです。

ただし求人などを見ると、未経験者歓迎ではない施設や事業所もあります。未経験者歓迎であっても、就業後資格取得支援制度によって、資格を取得しなければいけない場合や研修が存在することもあるので注意してください。

未経験者であっても重要なのは、高齢者や障害を持った方に寄り添う気持ちがあることです。目上からの意識ではなく、高齢者や障害を持っている方を一人の人間として敬う気持ちの元で仕事ができる方であれば、ぜひ未経験者であっても介護の仕事を選択してみてください。

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