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ケアクラークとは | 独学は可能?介護事務管理士との違いや受験資格

資格
ケアクラークとは、介護事業所の事務作業における即戦力となる人材を示す資格です。この記事では、ケアクラークについて、独学で取得できるかどうかや、おすすめのテキスト、介護事務管理士との違いなどを解説します。
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更新日

(1)ケアクラークとは

介護事務に関する民間資格

介護保険サービスの仕事というと、高齢者にケアを行う「介護福祉士」、支援を行う「社会福祉士」や「介護支援専門員(ケアマネジャー)」などが広く知れ渡っていますが、その介護事務所の事務処理を行うスタッフ向けの民間資格「ケアクラーク」をご存知でしょうか。

この記事では、ケアクラークについて試験の概要や、難易度、独学での資格取得方法についてご説明します。

ケアクラークとは、介護保険サービスに関する報酬の計算や請求などの事務に関する知識やデータ入力などの実務、高齢者とのコミュニケーション能力、高齢者や障害者の心理、一般的な医学などを習得していることを認める資格です。

ケアクラークの試験は、年齢などの条件はなく誰でも受験することができます。

(2)ケアクラークの試験内容

ケアクラークの資格を取得するための試験は、学科試験と実技試験で構成しています。

学科試験

学科試験は、一般知識を25問で試験時間は50分です。

一般知識の出題の範囲は、

  • コミュニケーション
  • 高齢者・障害者の心理
  • 社会福祉
  • 老人福祉
  • 地域福祉
  • 社会福祉援助技術
  • 介護概論
  • 介護技術・障害形態別介護技術
  • リハビリテーション
  • 医学一般
  • 介護保険制度
  • 介護事務業務

と幅広くなっています。

実技試験

実技試験は、介護報酬請求事務に関する2問で試験時間は60分です。

介護報酬請求事務の内容は、居宅サービスや施設サービスの介護給付費明細表の作成などです。

(3)ケアクラークの試験実施情報

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2019679

ケアクラークの試験は、各都道府県の公共施設を使って、年6回(2月、4月、6月、8月、10月、12月)実施されます。

この試験を受験し、学科試験、実技試験ともに70%以上の正解率をとれば合格となります。

受験の条件

受験できる年齢や実務経験などの条件はなく、誰でも受験できます。

費用

受験料は6,500円(税込み)となっています。

試験会場

試験は、全国で約30カ所の会場で実施しています。

試験の時期

試験は年6回(4月、6月、8月、10月、12月、2月)実施しています。

(4)ケアクラークの試験の難易度(合格率)

ケアクラークの試験の合格率は60~70%となっていて、難易度はそれほど高くはありません。

基本的な学習をしっかりしておけば、合格できる確率が高い資格です。

(5)ケアクラークは独学でも取得できる?

ケアクラークの資格取得は、独学でも可能なのでしょうか。それとも有料の講座を利用したほうがいいのでしょうか。独学で取得する場合と有料講座を利用する場合に分けてご説明します。

独学の場合

学科試験対策については、試験書店やインターネット上で販売している本などを使って必要な知識を身につけることは可能ですが、実技試験対策については実際にパソコンで入力するなど請求書を作成する経験を積んだ方がいいでしょう。

有料講座の場合

どんな本を買えばいいのかわからない、独学では勉強を続ける自信がないという場合は、専門学校などに通って勉強する方法があります。また、仕事をしながら空いた時間に勉強したい、近くに専門学校がないという方には、自宅で通信講座を受けるという方法もあります。

おすすめの有料講座

介護事業を行っているニチイ(株式会社ニチイ学館)が行っている介護事務講座は、通学コースと通信コースがあります。通学コースは45日間で費用が約7万円、通信コースは120日間で費用が約4万円となっています。

その他の通学コースは、介護事務に関するカリキュラムを設定している専門学校もあります。一例では、日本スクールオブビジネスや、アール医療福祉専門学校、東北保健医療専門学校などがあります。

また、通信コースは、生涯学習のユーキャンやヒューマンアカデミーなどで受講できます。

(6)ケアクラークの問題集・テキスト

講座に通わない限り、ケアクラーク技能認定試験専用の問題集・テキストはありません。

しかし、試験内容の中で鬼門とされる介護保険制度に関しては勉強することをお勧めします。

1.「入門図解 最新 介護保険【サービス・費用】と介護施設 のしくみと手続き 」(三修社)

高齢化社会において必要になる介護保険のしくみを平易に解説。各種サービスの内容から利用者の負担する費用、保険外サービスとの関係、事業者の指定、介護施設まで網羅。

2.「これならわかる〈スッキリ図解〉介護保険 第3版」(翔泳社)

難解な介護保険制度と2018年の改正ポイントについて、できるだけわかりやすく解説します。また、単に今回の制度改正の話にとどまらず、今後の課題、さらには医療制度や障害福祉サービスの見直し、次回の改正ポイントまで、多くの視点から解説しています。

(7)ケアクラークの資格を取得するメリット

ケアクラークの資格を取得するメリットを大きく3つに分けて説明します。

長期的に安定した仕事

全国的に高齢者が増えており、介護保険の認定件数も、介護保険サービスを利用する高齢者も増え続けています。また、介護保険サービスの事業は行政が実施主体(保険者)となり、介護保険料と税金で運営しているので、介護保険サービスの事業は長期的に安定した仕事です。

働きやすい環境

介護事業所での事務の仕事なのでデスクワークが中心となります。また、日中の業務になるので、小さなお子さんをお持ちの方など時間が限られた主婦層の方は、とても働きやすい環境といえます。

事務員の不足

ニーズが高まる一方で、介護業界に限らず慢性的な人手不足により、介護事業所での事務作業は、ケアマネジャーなど現場のスタッフやサービス提供責任者、所長などが兼務で行っている事業所も多く、介護報酬を請求する月初めは慣れない事務作業に追われてしまうこともよくあります。

ケアクラークの資格を所有している方は、介護事業所で即戦力になるので、採用面や雇用条件面で非常に有利になる資格です。

(8)ケアクラークと介護事務管理士の違い

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1608382

ケアクラークと似た資格に「介護事務管理士」というものがあります。介護事務管理士も、介護保険サービスの事務を行う際に必要なスキルについての資格という点は類似していますが、資格を取得するために必要な知識、資格の取得方法、資格の性質に違いがあります。

資格を取得するために必要な知識

介護事務管理士の資格を取得するためには、介護保険法や介護保険の制度の知識が必要となり、ケアクラークのようにコミュニケーション能力や高齢者の心理、医療知識などは問われません。

取得方法

介護事務管理士は、JSMA(株式会社技能認定振興協会)が認定する資格で、介護事務管理士の他に医療事務や調剤事務などの資格試験も実施しています。試験は学科試験が10問、レセプトの点検、レセプトの作成3枚という内容になっています。

資格の性質

資格に必要な知識の違いなどからも分かるとおり、介護保険サービスの報酬事務などに特化した資格が介護事務管理士で、介護保険サービスの事務を含めた介護事業所のマネジメントに関する資格がケアクラークなのです。

(9)介護事務の仕事とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1242993

介護の仕事というと、ヘルパーデイサービスなどで働いているスタッフのイメージがつきやすいですが、介護の事務の仕事というと、あまり表に出ない仕事なのでなかなかイメージがしづらいのではないでしょうか。

介護事務の仕事について代表的な事務作業をご紹介します。

利用料の管理事務

介護事業所を利用料は、利用者のした高齢者の要介護度や自己負担割合などにより変わってきます。

この利用料を利用者ごと、月ごとに計算し、請求、納付の管理を行います。

介護報酬請求事務

介護保険サービスの報酬のうち自己負担分を除いた保険者負担分も、要介護度や自己負担割合、生活保護の受給状況によって変わってきます。なお、請求先は利用者が住んでいる市区町村ごとにまとめます。

また、事業所加算分などについては、必要な計画書や調書、報告書を作成し、市に提出したり、事業所加算分などの計算、請求などの管理を行います。

(10)ケアクラーク以外の管理事務関連の資格

ケアクラーク以外の管理事務関連の資格といえば、介護事務管理士があります。

介護事務管理士の試験は、全国で年6回(奇数月)行われています。

合格率は約50%で、ケアクラークよりも難易度が高くなっています。

介護事務管理士について、より詳しくはこちらの記事もご参考ください!

(11)介護事務に関する知識が深まるケアクラークの資格を取得しよう

ケアクラークは、介護事業所で行っている、利用料や介護報酬、事業所加算などの計算・請求といった管理や行う介護事務のための資格で、年齢や実務経験などの条件はないので誰でも取得することが可能です。

ケアクラークに似た資格で介護事務管理士というものがあります。介護事務管理士も介護事業所の事務に関する資格という点では似ていますが、ケアクラークは、コミュニケーション能力や高齢者や障害者の心理、一般医療の知識も必要とされています。

ケアクラークの試験の合格率は70%

ケアクラークの資格を取得するためには、全国約30か所、年6回実施されている試験を受験します。

試験は学科試験と実技試験があり、それぞれ70%以上の点が取れれば合格となります。なお、試験の合格率は60%~70%という結果がでており、それほど難易度も高くはありませんので、独学で試験勉強をしてみるのもいいかもしれません。

ケアクラークの学習方法

もし、「どのように勉強をすればいいのか分からない」というのであれば、介護業界で実績のあるニチイが有料講座として実施している通学コースや通信コースを利用するのもいいでしょう。その他にも通学コース、通信コースともにいろいろな企業が資格取得のための有料サービスもあります。

高齢者の増加に伴い、介護保険サービスの利用者も増加しており、介護事業所における介護事務のニーズは高くなっています。そんな介護事務にとってケアクラークは、介護事業所のマネジメントの即戦力となる資格です。運営母体が行政機関である介護事業は、長期的に安定した業界です。また、事務職はデスクワークで、日中の業務なので子育て中でも働きやすい環境です。

ぜひ、あなたもケアクラークを取得して、介護事業所で活躍しましょう。


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