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福祉業界で注目されているユニバーサルマナー検定とは?

資格
ユニバーサルマナー検定とは、高齢者や障害者など自分とは違う誰かの視点に立って、行動する人を育てることを目的としています。多様な方々が生活する現代社会において、そういった方々の特徴や心理状況を学ぶことができます。
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(1)ユニバーサルマナー検定とは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2370965

近年、高齢者や障害者に対する支援方法が注目されていたり、社会的弱者に対する虐待などがメディアで取り上げられており、その対応が急務となっています。

そんな中ユニバーサルマナー検定とは、高齢者や障害者に対するサポート方法やコミュニケーション方法の習得を目的としており、援助者の質の向上の効果が期待できます。ユニバーサルマナー検定では障害のある当事者がカリキュラムを監修しています。

また実際の講義の場でも講師として、壇上に立ち講義を行っています。本当に喜ばれる細やかな配慮というのは、当事者自身が一番理解しています。当事者自身の視点ならではのこだわりと発想が講義には盛り込まれています。

(2)ユニバーサルマナーとは

ユニバーサルマナーとは、「ユニバーサル=普遍的な」・「マナー=礼儀、作法」から、直訳すると普遍的な作法という意味になります。健常者だけでなく高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人等に重点を置き、そういった様々な方々へ向き合うためのマインドとアクションをユニバーサルマナーと呼んでいます。

「自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること」は、専門的で特別な知識ももちろん必要ですが、相手の気持ちに立って考える「こころづかい」が何よりも重要です。私たちの生活している空間のハード(設備)を変えることは簡単ではありません。しかし私たち一人ひとりのハートを変えることは今すぐでも実践できます。

(3)ユニバーサルマナー検定のねらい

ユニバーサルマナー検定とは、一般財団法人日本ユニバーサルマナー協会が主催してる検定試験です。ユニバーサルマナー検定には2級と3級があります。検定のねらいについて、各級ごとに説明します。

3級

ユニバーサルマナー検定3級は高齢者や障害者への基本的な向き合い方や声掛けの方法などについて学ぶ、導入のための講座です。具体的な対応の仕方を学ぶというよりは、それ以前のどんな人がどんなことに困っているかという、様々な方の心理状況を考えることをメインとしています。普段、高齢者や障害者とかかわりのない方にとっては、そういった方々との向き合い方について新たな気づきがあるでしょう。

2級

ユニバーサルマナー検定2級は、3級で学んだマインドを基礎として、実践的なサポート方法についてより詳しい知識を学びます。実際に車いすの押し方や持ち上げ方を学んだり、高齢者体験キットを着用し疑似高齢者体験をしてもらったりします。

(4)ユニバーサル検定は誰もが受けられる

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2338002

ユニバーサルマナー検定は、高齢者施設や障害者施設などでそういった方々と直接触れ合ってお仕事をされている人だけでなく、医療福祉系以外の人でも受講可能です。普段の生活において、「あの人困ってるんじゃないのかな。」とか「手伝った方がいいんじゃないかな。」と思ったけどどうしていいかわからないと言った経験のある方は多いのではないでしょうか。そういった方が受講すれば、様々なことに気付き普段の生活にいかせると思います。

(5)検定3級のカリキュラム

ユニバーサルマナー検定3級は基礎の基礎的な講座で、高齢者や障害者への向き合い方やお声掛け方法を学ぶことを目的としています。カリキュラムの内容としましては、「そもそもユニバーサルマナーとは何なのか?」、「どんな人がどのように困っているか?」など皆さんが普段の生活の中で、高齢者や障害者に対して思っている疑問を解消します。

検定3級は、「多様な方々に向き合い、声をかけられる人になる」ことを目的としています。具体的にどのように声掛けをしたらいいか、どのように高齢者や障害者と向き合ったらいいかなどを学習してもらいます。所要時間は講義75分・グループワーク45分となっています。

(6)検定2級のカリキュラム

ユニバーサルマナー検定2級は3級で学んだことを基礎とし、より実践的なサポート方法を学ぶ講座となっています。3級よりも多くの「多様な方々の心理状況」について、より詳しく学習します。具体的には車いすに乗ってみて押し方や持ち上げ方を学習したり、視覚障害者や聴覚障害者や高齢者の体験キットを着用し実際にそういった方々がどのような状況で生活をしているか感じ取ってもらう疑似体験をしたりしています。

また、それに伴い座学にて多様な方々の特徴と心理状況について学んだり、様々なシーン別でどのような対応の仕方が適切かグループでディスカッションをしたりします。所要時間は講義50分・実技研修150分となっています。

(7)試験内容

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1471377

ユニバーサルマナー検定3級の試験内容

ユニバーサルマナー検定3級については試験がありません。受講者全員が受講日当日に認定証を発行してもらえます。

ユニバーサルマナー検定2級の試験内容

ユニバーサルマナー検定2級については試験があります。3級認定者のみ試験を受けることができ、試験の約1か月後に合格発表があります。

試験時間は30分で、試験形式は選択問題となっています。試験内容は、講義で学んだ多様な方々の特徴と心理状況についてや実践的なサポート方法についてです。合格点は100点満点中70点で合格となります。また、合格しても3年に1度の更新精度があるので、その都度講義を受講しなければなりません。

 (8)受験費用

受験費用についてご紹介します。ユニバーサルマナー検定2級は15000円、3級は5000円となっています。2級の更新時には3000円必要となります。

(9)認定までの流れ

ユニバーサルマナー検定の認定までの流れを簡単に説明すると、

  1. 開催日のチェック
  2. 日程調整
  3. 当日
  4. 結果発表

となります

①開催日のチェック

まずはユニバーサルマナー検定3級・2級の開催日をチェックしてください。東京・大阪・福岡など様々な場所で開催されているので、お近くの会場と日程を確認して調整しましょう。

②日程調整

日程が調整出来たら、申し込みと支払いをしてください。ユニバーサルマナー検定のホームページよりお申込みフォームがあるのでそちらに必要事項を記入のうえ受講料を支払いましょう。

③当日

開催当日になったら、筆記用具を持って会場に行きましょう。テキストなども当日配布されるので、特に用意するものはありません。ユニバーサルマナー検定3級に関しては、座学のみなので服装は何でも構いません。ユニバーサルマナー検定2級は実技研修があるので、動きやすい服装と靴を準備して受講する方がいいでしょう。受講後、そのまま会場で検定試験を受験します。

④結果発表

結果が発表されます。ユニバーサルマナー検定3級に関しては、試験がないので受講後すぐに認定証を受け取ることができます。ユニバーサルマナー検定2級に関しては受講後、30分間の試験を受験します。試験後、1か月以内に採点結果が郵送されます。合格者のみ、認定証と認定カードが同封されています。不合格だった方は再び試験を受ける必要がありますので、再度試験のみ申込み再受験をしましょう。

(10)高齢者・障害者との向き合い方を学べるユニバーサルマナー検定を受けてみよう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1352189

どんな人でも不自由に感じることなく暮らすことのできる社会が求められています。しかし、現実はまだまだ高齢者や障害者などにたいする知識や理解がまだまだ足りていないのが現状です。普段の生活の中で、困っている人がいれば自然と助けられるように、ユニバーサルマナー検定でそういった方々の向き合い方を学び、みんなで支えあう社会を作っていきましょう。

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