介護に関わるすべての人を応援します

バスボードとは | レンタル可能?値段や跳ね上げ式・回転式の使い方

介護用品
入浴の際に転倒防止に役立つバスボードの使い方やおすすめ商品をまとめます。高齢になると筋力が低下し、浴槽をまたぐ動作が転倒の原因になる可能性があります。浴室でけがをしないために、バスボードをぜひ活用してみてください。
公開日
更新日

(1)バスボードとは

バスボードは、浴槽をまたがずに入浴できるようにするための介護用品です。

板にグリップがつき浴槽に橋渡しするタイプと、浴槽の縁に備え付け回転させて使用するタイプがあります。簡単に取り付けることができ、入浴の際に転倒などの不安がある方におすすめです。

バスボードは介護用品店や通販などでも購入が可能です。

介護保険を利用できる方であれば福祉用具購入対象商品になっているため、申請すれば1割負担(所得によっては2割・3割負担もあり)で購入が可能になります。

福祉用具購入対象商品には、基本的に介護に必要なものの中でも利用する人が直接触れて使用するものが該当します。代表的なもので、入浴用品やトイレ用品などです。

要支援1から要介護5までの認定を受けた方が利用でき、利用限度額は1年間で10万円です。利用する際は申請が必要であるため、利用の際はケアマネージャーに相談してみましょう。

(2)バスボードはレンタルできる?

バスボードのレンタルを行っている会社はあまりありません。

前述のとおり、バスボードは入浴の際直接触れて利用するもので、福祉用具購入対象商品に該当します。インターネットではそれほど値の張らない商品も多数販売されているので、バスボードの利用をお考えの方は購入を検討しましょう。

バスボードの選び方は後述しますが、必ず安全性を確認するようにしましょう。

(3)バスボードの利用対象者

バスボードの利用対象者は、主に高齢者です。

高齢になると足腰の筋力が低下することで浴室での事故が増えます。脱衣場から浴室への間に段差で躓く、濡れた床で滑って転倒するなどの事故が起こりやすくなります。

また、浴槽をまたぐ際にも片足となることでバランスを崩しやすく、転倒の危険が出てくるのです。

基本的に足腰の弱い高齢者が利用対象者に設定されていますが、高齢者以外にも足が不自由な方や、妊婦、子供など浴槽をまたぎにくいと感じる方は一度利用してみてください。

転倒の不安が減り、より入浴を楽しめるようになるはずです。

(4)バスボードを使った入浴方法① 橋渡し式

バスボードを利用して入浴を行う場合、バスボードの種類によって、入浴の仕方が異なります。以下で、バスボードのタイプ別に入浴方法を解説します。

浴槽に渡して利用するバスボードの場合

浴槽に入る場合

  1. 使用する方にボードに深く座ってもらう
  2. シャワーチェアがあれば、シャワーチェアからゆっくりとスライドするようにして移る
  3. ボードについているグリップにつかまり、片足ずつ浴槽に入れる
  4. 完全に両足が浴槽内に入ったところで浴槽の縁やあれば手すりにつかまり腰を浮かす
  5. その間に介助者がボードを取り外すし、利用者は浴槽内に身体を沈め入浴する

1人で入浴する場合は、両足を浴槽内に入れたらボードの取っ手や浴槽の縁・手すりなどにつかまり、ボードを取り外さず身体を180度回転させ、ボードがない方で浸かります。

浴槽から出る場合

  1. 浴槽内で利用者に移動してもらいボードを取り付ける
  2. 浴槽や手すりにつかまったり、介助者がいる場合は抱えあげたりして浴槽内に両足で立つ
  3. ボードに深く腰掛ける
  4. ボードのグリップや手すりを持ち身体を回転させ片足ずつ浴槽の外に出して立つ

シャワーチェアがある場合は、身体の向きは変えず少しずつ身体をスライドさせ、片足ずつ浴槽からだしシャワーチェアに移動します。一人の場合もボードを取り付けた後は同じです。

(5)バスボードを使った入浴方法② 回転式

回転式の場合な入浴方法を紹介します。

浴槽に入る場合

  1. 腰を下ろしたあとグリップや手すりにつかまり、身体を安定させる
    (グリップや手すりがない場合は身体が不安定になる方もいるため注意が必要)
  2. ボードに腰を下ろしたらお尻で回転させながら、片足ずつ浴槽内に入る
    (回転タイプは、取り外さなくても浴槽内に入ることができる)

浴槽から出る場合

  1. 浴槽の縁や手すりにつかまって立ち上がる
  2. 回転座面に腰を下ろして、お尻で回転させながら片足ずつ浴槽から出す
    (ボードについているグリップや手すりにつかまって必ず身体を安定させてから行う)

(6)バスボードを使った入浴方法③ 跳ね上げ式

跳ね上げ式は、橋渡し式と似ていますが、座面となっている部分が跳ね上げ可能なので、ゆったりと入浴できるタイプのバスボードです。

跳ね上げ式のバスボードの代表例として「はねあげくん」が挙げられます。使い方は下動画をチェックしてみてください。

(7)バスボードを利用するメリット

バスボードを利用するメリットは、浴槽を安全に出入りできるという点です。

一般的に浴槽を出入りするときには、浴槽をまたぐかたちになります。またぐ際には片足立ち状態になる時間が発生し、体のバランスを崩しやすく、転倒しやすい状態になります。

筋力の低下した高齢者にとって、片足立ち状態は体に負担ですし、お腹の大きな妊婦の方は、またぐ行為自体が難しくなるケースもあります。

バスボードを利用すれば一旦腰を下ろして出入りできるため、高齢者や妊娠中の方も安全に浴槽を出入りできるようになり、入浴に際するストレスが軽減されます。

浴室における転倒防止アイテムの一つに、手すりも挙げられますが、手すりでは片足立ち状態を回避することはできません。

もちろん、手すりがあることで手で体を支えられるため転倒のリスクは下げられますが、浴室に手すりがない場合、新しく着工するには費用面でハードルがあります。

その点、バスボードは1万円以内で用意でき、さらに自分で設置できるので手軽で便利というメリットもあります。

(8)利用する際の注意点

バスボードを利用する際には、いくつか注意点があります。安全に利用できるように注意点をチェックしておきましょう。

取り付ける時

浴槽に橋渡しするボードの場合、動かないよう固定するストッパーが緩んだりしていないか定期的に確認しましょう。またストッパーの位置が悪く浴槽との間に隙間ができると、利用時にボードが動いて危険です。隙間を作らないようにしてください。

浴槽の縁に設置し回転するボードの場合は、浴槽の縁にある程度の平面が必要です。また縁に傾斜がある場合は何度まで取り付け可能か商品によって違うため、自宅の浴槽に合うタイプか確認してください。

入浴の時

浴槽に橋渡しする種類は着脱しやすくなっていますが、利用するときはしっかり浴槽に取り付けられたかをチェックしましょう。

また回転する種類を設置の場合は、浴槽が小さいと取り付けることで狭くなってしまわなければ、入浴のたびに着脱しないで使用できます。

しかし、取り付ける場所が浴槽の縁であるため、グラグラするようでは危険です。しっかり固定できるタイプであるかを確認してください。

また、どちらのタイプも、座面に石鹸やシャンプーなどがついていると滑って危険であるため、良く洗い流してから利用するようにしてください。浴槽の縁や手すりをつかんでも身体が安定しない方は、必ず介助者が付き添うようにしましょう。

(9)バスボードを選ぶ際のポイント

バスボードはいくつか種類があるため、選ぶ際のポイントを紹介していきます。

サイズ

  • 浴槽に橋渡しできて固定できるサイズか
  • 介助者がいればボードの着脱は可能ですが1人で入る場合、浴槽の上にボードが置かれたままになるため、それでも入浴ができるスペースが確保できるサイズか
  • 浴槽の縁に取り付ける場合、取り付けても入浴に支障がないサイズか

重量

  • 楽に取り外しができる重量か
  • 逆に軽すぎて固定しにくくないか

固定について

  • 橋渡しタイプの場合、どんな介助者でも簡単にしっかり固定ができるか
  • 縁に固定し回転させるタイプの場合、自宅の浴槽の縁の幅、傾斜角度などが商品に記載されたサイズと合っているか

その他

  • 一人で入浴するのか、介助者がいるのかどうか(橋渡しタイプで、一人でボードを外さず入浴したい場合、安全に向きを変え浴槽に入ることができなければ使用は難しい)
  • 浴室内に手すりがなく浴槽に取り付け回転させるタイプの場合、商品にグリップがあるかどうか(一人で入る場合、手すりもグリップもない場合は危険)

(10)おすすめバスボード

バスボードは自宅の浴室や使用する方に合わせて選ぶようにしましょう。おすすめの商品を紹介しますので参考にしてみてください。

イーサプライ バスボード

価格

5,980円(※)

サイズ

幅73×奥行35×高さ18cm

取り付け可能浴槽内寸:44~67cm(浴槽のふちに傾斜や段がないもの)

重さ:2.64kg 耐荷量:100kg 材質:PP樹脂

特徴

  1. 軽量で且つ取っ手付きなので着脱がしやすい
  2. 水切り穴がついており、水が溜まりにくく清潔が保てる
  3. グリップ部分は湯気で見えにくい浴室でも目立つ赤色
  4. グリップは握りやすい形状になっている

イーサプライバスボードをAmazonで見る

UNITREND 回転式バスボード

価格

18,700円(※)

サイズ

幅50×奥行32×高さ30cm 

取り付け可能浴槽幅 5.5~13cm(浴槽内傾斜12.5度まで)

重さ: 約5.5kg 耐荷重: 120kg 材質:プラスチック・ステンレス

特徴

  1. 座面にあるレバーを押すと回転して入浴がしやすい
  2. 回転座面は90度毎にストッパーがかかるため安心
  3. グリップ部分は取り外し可能で左右どちらにも取り付けできる

UNITREND回転式バスボードをAmazonで見る

安寿 はねあげくん

価格

22,764円(※)

サイズ

幅76×奥行40×高さ15cm

(ボード厚さ:3.5cm)

重さ:5.9 Kg

特徴

はねあげくんはボード本体に座って浴槽を出入りすることができるだけでなく、グリップを手すりのように使い安定感を保ちながら出入りすることも可能です。

家族やヘルパーの方に入浴介助してもらう際にはボード部分をあげることで邪魔にならずに済みます。

安寿はねあげくんをAmazonで見る

※価格はAmazonを参考にしており、変動の可能性があります。

(11)バスボードを利用して安心・安全な入浴を心がけよう

高齢になるとどうしても足腰の筋力が低下し、浴槽をまたぎにくくなってしまいます。無理な体勢で入ろうとするのは事故に繋がるため危険です。バスボードがあれば、転倒などの危険が減るため、筋力に不安がある方や、浴槽をまたぐ際に困難を感じる方はぜひ利用してみてください。

高齢になってもゆっくり浴槽に浸かって入浴したい方も多いはずです。バスボードも種類があります。利用する方に合わせたものを購入し、ゆっくり安心して入浴を楽しめるようにしましょう。

この記事が気に入ったら
いいねしよう!