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地域密着型特別養護老人ホームとは|料金やメリット、人員基準など

施設サービス
特別養護老人ホーム(特養)の他に、地域密着型養護老人ホームという施設があるのを知っているでしょうか。特養と入居条件が異なる地域密着型養護老人ホームの特徴、サービス内容、メリット、利用までの流れを説明していきます。
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(1)地域密着型特別養護老人ホームとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/400984

地域密着型特別養護老人ホームは、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう常に介護が必要な方の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを提供します。 

地域密着型特別養護老人ホームを行う施設は、所定員29人以下の介護老人福祉施設であり一般的には「特別養護老人ホーム」と呼ばれます。

地域密着型特別養護老人ホームは、大きく分けると、サテライト型と単独型の2つに分けることができます。

サテライト型

サテライト型とは、定員が30人以上の広域な特養などを本体の施設として、密接な関わりを保つことを前提に違った場所で運営されている施設です。

本体の施設から原則20分以内の場所にあるとされており、設置されている市区町村に住んでいる人しか入所することができません。本体の施設は同じ法人で運営されていなければならず、特養のほかに老人保健施設、病院もしくは診療所に限られています。

単独型

単独型とは、居室などの設備や介護サービスは、広域な特養と同じですが、リビングを中心に個室が配置されているユニット型の施設が多いです。サテライト型とは違い本体の施設がないため、少人数であり、アットホームな雰囲気があるのが特徴です。

単独型は、ショートステイの実施、小規模多機能介護やデイサービスの併設などがされている施設が多いです。

では、あまり聞きなれない地域密着型特別養護老人ホームの入居条件やサービス内容について詳しくみていきましょう。

(2)地域密着型特別養護老人ホームの特徴

この地域密着型特別養護老人は、平成18年4月の介護保険制度改正に伴って導入された地域密着型サービスの一つで、定員が29名以下という小規模であることが最大の特徴です。

地域密着型特別養護老人ホームは地域密着型サービスとされ、原則として施設がある市町村に住民票を有する被保険者のみがサービスを利用できる特徴のあるサービスです。

そのため住み慣れた地域にそのまま住むことができ、住民票のある地域からのみ申し込めるため特別養護老人ホームより入りやすい傾向にあります。

他の特別養護老人ホームと同様に、地域の住人である他にも要介護3以上の認定を受けた方しか入所できないという条件が地域密着型特別養護老人ホームにもあります。しかし、稀に要介護1、2の方でも特例的に入所ができることもあります。

例外として認められる特例として、次の条件を満たす際だけ要介護1、2の方でも以下の特例で入所が認められる場合があります。

  1. 認知症で日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること。
  2. 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られること。
  3. 家族等による深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態であること。
  4. 単身世帯、同居家族が高齢または病弱等により、家族等の支援が期待できず、地域での介護サービス等の供給が不十分であること。

これは施設によって異なるため、施設もしくは各市区町村に問い合わせることをお勧めします。

(3)地域密着型特別養護老人ホームにて受けられるサービス

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/767654

このように、地域密着型特別養護老人ホームは基本的に受けられるサービスは特別養護老人ホームとさほど変わりません。

地域密着型特別養護老人ホームと特別養護老人ホームはどちらも、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、常に介護が必要な方の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを提供する施設です。そのためサービス内容もほぼ変わりません。

しかし利用対象者の条件が異なります。地域密着型特別養護老人ホームは、利用施設と同一の市町村に住んでいて原則、要介護3~5の認定を受けた方が対象となります。

特別養護老人ホームが提供するサービス、メリット・デメリットについて

詳しく知りたいという方はこちら

→『特別養護老人ホームとは | サービス内容や費用、メリットなど

(4)地域密着型特別養護老人ホームを利用するための条件

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1564944

入居の条件としては主に、要介護3以上(特例では要介護1~2)であることが他の特別養護老人ホームと同様条件となります。

地域密着型特別養護老人ホームのみの条件としては、地域密着型特別養護老人ホームは地域密着型サービスとされ、原則として施設がある市町村に住民票を有する被保険者のみがサービスを利用できる特徴のあるサービスです。

(5)地域密着型特別養護老人ホームを利用すると便利な点

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/430332

では地域密着型特別養護老人ホームの一番のメリットはなんでしょう。

利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、入所定員30人未満の小規模な特別養護老人ホームであるため、10人以下を1つのグループ(ユニット)として介護することができ、少人数の家庭的な雰囲気の中で支援を行うことができます。

地域密着型特別養護老人ホームは従来の特別養護老人ホームと比べ、入居者一人一人の人格や尊厳を重視しながらも暖かい支援を行うことができるメリットがあります。

このように一番のメリットはユニット形式では介護を行うため、行き届いた介護と共により家族との生活に近い環境で過ごすことができる点と言えます。

またその他のメリットとした、入居者にとっては住み慣れた地域での生活を続けることができ、入居前の生活と入居後の生活が連続したものとなるよう配慮されている点も挙げられます。

その他にも住民票のある市区町村の方の入居のため、ご家族にとっても気軽に面会に足を運ぶことが可能な場合が多いです。

(6)地域密着型特別養護老人ホームには、複数の種類の居室がある

地域密着型特別養護老人ホームには、次の4つのタイプの居室があります。

  • 多床室
    定員2人以上の相部屋
  • 従来型個室
    居間がない居室だけの部屋
  • ユニット型個室
    居間など共有スペースを併設し、個室の床面積が8畳以上の部屋
  • ユニット型個室的多床室
    床面積が8畳未満など、基準が緩和された部屋

上記のユニット型と呼ばれる居室タイプは、全室個室であるが10人ほどのグループに分けられ介護「ユニットケア」を受ける居室タイプになります。

個室の真ん中に共有部分であるリビングを設置し、一人一人の部屋が家族でいう一人部屋のような役割を果たします。

近年作られた地域密着型特別養護老人ホームではユニット型がほとんどです。

(7)地域密着型特別養護老人ホームを利用する際の流れ

まず介護サービスを利用するには介護申請が必要なため、介護申請を行っていない場合は、はじめに市役所・地域包括支援センターに連絡し申請手続きを行います。

介護保険証が届いたら、入居を希望する施設へ問い合わせ訪問や郵送で申し込み書類を貰います。

貰った申込書類を記載し必要書類(施設や市町村によっては、介護認定調査票の写しや健康診断書など)と一緒に施設へ提出し申し込みを行います。

その後は空き部屋ができれば入所可能の連絡が来るので、それまでは連絡待ちとなります。

連絡が来れば入所日を調整しホーム入所となります。

(8)【施設スタッフ向け】地域密着型特別養護老人ホームの設置基準

地域密着型特別養護老人ホームの設備基準としては、居室の定員は1名又は2名で、いずれかのユニットに属するものとし、1つのユニットの入居定員は10名以下とされています。

居室の面積は10.65㎡、2人居室は21.3㎡以上とされています。

共同生活室は、いずれかのユニットに属するものとし、1つの共同生活室の床面積は、2㎡にユニットの入居定員を乗じた面積以上とされています。

(9)【施設スタッフ向け】地域密着型特別養護老人ホームの人員基準

人員基準としては、経験のある施設長、社会福祉士等の要件を満たす生活相談員、機能訓練指導員、医師、ケアマネジャー、入所者3人につき1人の介護職員(1人は常勤)、看護職員1人以上(1人は常勤)の配置が必要です。

昼間については、ユニットごとに常時1人以上の介護職員又は看護職員の配置が必要であり、夜間はユニットごとに1人以上の介護職員又は看護職員を配置することになります。

(10)地域密着型サービスの一つでもある、地域密着型養護老人ホームの利用を検討してみては

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1079572

このように地域密着型養護老人ホームは、できるだけ「家族」との生活に近い小規模の介護を受けることができ、また地域密着サービスであるため住み慣れた地域かつ家族の近くで生活することができます。

施設を検討している人は、地域密着型サービスの一つでもある、地域密着型養護老人ホームの利用を検討してみましょう。

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