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お風呂場に手すりを付けて転倒予防!選び方、付け方、おすすめ商品4つ

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年齢関係なく、お風呂場の床で滑って転倒してしまった経験や話を聞いた方は多いのではないでしょうか。筋力や視力が低下した高齢者では、転倒やつまずきによる事故はより多くなってしまいます。転倒を予防するための手段として、手すりの取り付けが推奨されます。お風呂場に取り付ける手すりについて、詳しく説明していきます。
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(1)お風呂に手すりを設置するメリットとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/804437

お風呂場は、高齢者の事故が起こりやすい場所の一つに挙げられます。足腰の筋力が衰えてくると、つまずいたり転倒したりしやすくなりますが、手すりを掴んで移動することでお風呂場での高齢者の転倒を防ぐことができます。

高齢者に多いお風呂場での事故として主に次の3つが挙げられます。

  • 脱衣場とお風呂場の段差でつまずく
  • 浴槽をまたぐときにふらつく
  • 床が濡れていることで滑って転ぶ

また手すりを取り付けるメリットがあるのは、高齢者ばかりではありません。高齢者でなくても足腰に痛みがある人などでは、お風呂場での動作で起こる痛みの軽減が期待できます。妊婦や子供などは高齢者と同じく転倒を防ぐことができ、椅子から立ち上がりやすくなるなどのメリットがあります。

(2)お風呂に設置する手すりを選ぶ際のポイント


出典:https://www.photo-ac.com/

①形状を決める

浴室に取り付ける手すりには、いくつかの形状があります。どの形状のものが使用する人にとって合っているのか確認しましょう。

手すりの形状

  1. 縦型:床に対し垂直に取り付けます。段差がある場所や立ち上がり時等に利用します。
  2. 横型:床に対して水平に取り付けます。お風呂場を歩いて移動するとき等に利用します。
  3. L字型:縦型、横型が合わさっています。立ち上がり時や浴槽をまたぐ際等に利用します。
  4. 逆T字型:L字型同様に縦型、横型両方の機能があり、また左右どちらからでも摑まることができます。
  5. グリップ型:浴槽に取り付け浴槽をまたぐ際に利用します。浴槽が狭い場合は逆に入りづらくなることがあるため、注意が必要です。

②取り付ける場所を決める

取り付け場所としては、どこに取り付けても良いわけではありません。一般的に取り付け場所として良いとされる場所を紹介します。おすすめする取り付け場所を参考に、利用する人が使いやすい場所に取り付けましょう。

おすすめの取り付け場所

お風呂場の出入り口

脱衣場とお風呂場の間に段差がある場合つまずく原因になりやすいため、出入口に縦型かL字型を取り付けるのがおすすめです。

洗い場

洗い場が広い場合は洗い場の移動のためと、立ち座りに負担がある方には立ち座りの負担軽減のために、横型と縦型別々かL字型を取り付けるのがおすすめです。

浴槽回り

浴槽をまたぐ際にふらつく場合があるため、取り付けましょう。浴槽が広ければ浴槽にグリップ型、浴槽が狭くグリップだと邪魔になる場合は壁に縦型がおすすめです。また浴槽から立ち上がる際にも入る際とは別に、縦型、横型、L字型どれかがあった方が安心です。

(3)お風呂に設置できる手すりの商品例

具体的にどんな手すりがあるのか気になりますよね?

ここでは形状ごとに編集部がお勧めしたい商品を紹介していきます。

縦型・横型

TOTO インテリアバーI型 一般浴室・ユニットバス用

TOTOが提供する縦・横型の手すりは長さが60㎝でシンプルなデザインになっております。

料金はAmazon価格で6,800円(税込み)となります。


【特徴】

  • 軟質樹脂で仕上げられており滑りにくくなっている
  • 握力が弱い方でも握りやすい材質
  • 抗菌加工されているので衛生的

L字型


Garosa L字型滑り止めの手すり

Garosaが提供するL字型手すりは高齢者の援助に特化した商品で、浴室での安全性を高める様々な特徴があります。

料金はAmazon価格で5,559円(税込み)となります。

【特徴】

  • 全体的に滑り止めがついているので、転倒・滑りから身を守ることができる
  • ステンレス鋼材料で作られているので水にぬれてもさびにくい
  • 非常にシンプルな構造なので、取り付けが簡単

逆T字型


TOTO インテリア・バー 逆Tタイプ

料金はAmazon価格で18,800円(税込み)と上2つのタイプより高いですが、左右どちらからもつかめるので安全性は非常に高いといえます。

【特徴】

  • 軟質樹脂で仕上げられており滑りにくい
  • 裏側が波型形状になっており指がかかりやすくなっている

グリップ型


アロン化成 安寿 浴槽手すりUST-130 

こちらも料金がAmazon価格で11,084(税込み)とお高くなっていますが、グリップ式のため利用者が使いやすいところに設置できるなど様々なメリットがあります。

【特徴】

  • ループ形状のグリップで握りやすい
  • 浴槽や利用者に合わせて高さ調節が可能
  • 浴槽内側についている内グリップで、浴槽内での姿勢が保持できる
  • 防カビ加工がされているためメンテナンスが楽

(4)お風呂に手すりを設置する際の費用

出典:https://www.photo-ac.com/

取り付ける際にかかる費用について説明します。費用となるのは手すりの商品代と取り付けてもらう業者に支払う工事費になります。

手すり自体はシンプルな縦型、横型であればホームセンターや通販などでは4,000円から販売されています。L字型や逆T字型、素材によってはもう少し高くなり、10,000円から20,000円程度になるでしょう。

また工事費は取り付け本数で違ってきますが、一本なら一般的に15,000円程度と考えていれば良いでしょう。ただし浴室の壁の状態により補強が必要になる場合もあります。そのときは別途補強代金が必要になるため注意しておきましょう。

また、介護保険が利用できる方であれば、特定福祉用具として1割(所得により2割の場合もあり)負担で購入できる場合もあります。

住んでいる地域により、特定福祉用具として認められる手すりが違います。浴槽に取り付けるグリップタイプしか認めていない市町村もあるため確認しておきましょう。またホームセンターなどで手すりを購入してしまうと、介護保険が利用できません。都道府県の指定を受けている業者から、購入しましょう。

またレンタルができればよいですが、福祉用具貸与に含まれる手すりは、取り付け工事を伴わないものとなっているため、原則壁にネジなどで取り付けてしまうお風呂場の手すりは当てはまりません。

(5)お風呂に設置する手すりに介護保険住宅改修は適用されるか

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1641947

浴室の手すりも、取り付け工事が必要なものは介護保険の住宅改修の適用となります。要支援1から要介護5の認定を受けている方が利用できます。工事費を入れても1割負担(所得により2割、3割負担の場合あり)です。利用限度額は、要介護区分に関係なく20万円までとなります。他にも改修したい場所がある場合は、利用限度額を考慮しながら、ケアマネージャーと相談して取り付けましょう。

介護保険の住宅改修を利用する場合は、事前に申請してから取り付ける必要があります。工事を行ってから申請や、承認が下りていないのに工事をしてしまうと支給対象にならないため注意してください。

住宅改修で手すりを取り付ける場合の流れ

  1. ケアマネージャーに相談
  2. 施工業者が工事費の見積もり・改修前のお風呂の写真を撮る
  3. 償還払いか受領委任払いかを決め市町村役場に申請する
  4. 住宅改修承認通知書が届く
  5. 取り付けの工事を着工する
  6. 工事が完了すれば施工業者から工事費内訳・領収書・改修後の写真などをもらう
  7. 実績報告を市町村役場に届ける
  8. 住宅改修の支給が決定する

(6)設置にはどれほどの時間がかかるか


出典:https://www.pakutaso.com/

業者に依頼して設置する場合、設置にかかる時間は取り付ける本数や壁などの状態にもよりますが一般的に1~2時間で終わります。ただ依頼してからとなると、業者が訪問してお風呂場の状態などを確認してもらってからになるため、数日かかる場合もあります。

介護保険が利用できる方であれば自分で取り付けが可能であっても、まずケアマネージャーに相談し介護保険で取り付けができるか確認してもらうことをおすすめします。

(7)お風呂の手すりをDIYで設置することはできるか

壁によっては、自分で取り付けることも可能です。ただしどんな壁でもできるわけではありません。ユニットバスでは鋼板の壁は取り付け可能ですが、ホーローや一部のタイル・FRP板・大理石・プラスチックなどの壁材では取り付けられません。また一般浴室のタイルの場合、厚過ぎたり薄すぎたりするものや、タイルの中が空洞になっているもの、ヒビが入っているものなどは自分で行わない方が無難です。

自分で手すりを取り付ける際に必要となる道具、また手順を説明していきます。

用意するもの
  • 電動ドリル
  • タイル用のドリル
  • シリコーン
  • 樹脂プラグ
手順
  1. 手すりを取り付ける壁にねじで固定する位置に印をしてから、ドリルで穴を開ける
  2. 開けた穴に樹脂プラグを詰め込む
  3. 樹脂プラグの上からシリコーンを塗る
  4. 穴とネジで止める位置を合わせてからネジでしっかり留める
  5. 固定した部分にカバーをはめれば完成

(8)お風呂に設置すると便利なその他の用具


出典:https://www.photo-ac.com/

その他、お風呂場にあると便利な用具を紹介していきます。

シャワーチェアー

洗い場に置きこれに座って体を洗います。一般的なバスチェアーよりも高さがあり立ち座りがしやすくなっています。

バスボード

浴槽をまたがずにこれに一旦座ってから浴槽に入ります。片足になってふらつく危険がなくなります。

浴槽内チェア

浴槽内に沈めて使用します。浴槽が高い場合にまたぎやすくなり、また浴槽内での立ち上がりがすやすくなります。

滑り止めマット

お風呂場の床に敷いて滑って転倒するのを防ぎます。

シャワーキャリー

シャワーチェアーにタイヤがついており、脱衣場からそのままお風呂場に入ることができます。また洗いやすいよう座面がO型にくり抜かれているタイプもあります。

入浴介助用ベルト

シャワーチェアーへの移動などに介助が必要な人に装着することで、しっかり力を入れて介助でき、また介助者の負担を軽減できるものです。

介護リフト

介助者を吊り上げ、脱衣場から洗い場、洗い場から浴槽へと運ぶタイプと、バスボードのように浴槽の上に取り付けられたリフトが浴槽内を上下するタイプがあります。自力で入浴できない方でも入浴できるようになる用具です。

(9)手すりを用いて入浴をより快適にしよう


出典:https://www.photo-ac.com/

若いころは問題がないお風呂場も、高齢になり筋力が低下してくると転倒などの危険が潜む場所になります。賃貸で取り付けが難しい場合もあるかもしれませんが、介護保険が利用できるならケアマネージャーに相談してみましょう。

また、高齢者以外でもお風呂場に手すりを取り付けることでメリットはあります。新築を建てる、リフォームするような場合には、前もって取り付けを考えてみてはいかがでしょうか。お風呂場に手すりを取り付けたり便利な用具を利用したりすれば、安心して快適な入浴タイムが作れるようになります。

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