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いつまで続く?介護現場の人手不足|問題の原因や現状、対策など

社会問題
介護業界は慢性的な人手不足に陥っています。この人手不足はなぜ生じるのでしょうか。どのような原因があるのでしょうか。ここでは介護業界の人手不足の問題を検討しながら、なぜ人手不足になるのかを考えます。
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(1)介護業界における大きな課題の一つである「人手不足問題」

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3927

介護業界での一番の問題であり、大きな課題のひとつが「人手不足問題」です。また、少子高齢化のため介護が必要な老人が増え、介護をする若者がいないのも現状です。

介護業界は、「3K」と言われ、「危険」「キツイ」「汚い」の3つのKが問題視されています。そのため仕事をする人が少なく、介護職は少ない人員で仕事をしていますので、ストレスから利用者に対して虐待をしたりする傾向になってきています。

そのような事から介護業界の人手不足は緊急性の高い問題となっています。人手不足の原因は多いので対応していくことは難しいですが、介護業界の改善のため、考えていかなければならない問題と言えます。

(2)介護業界における人手不足問題の現状

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3859

介護業界の人員不足はどのような現状でしょうか。介護労働安定センターの調査では介護施設全体の66%が「人手不足」と回答しています。その内9.6%が「大いに不足」、24.4%が「不足」、32.6%が「やや不足」となっています。

その中で特に不足しているのが、「訪問介護員」で、82.4%の施設が人員不足を感じています。これは、訪問介護員は正規職員で雇用されていることが少なく、ほとんど非正規雇用の場合が多いため、給与などの金額が低いことも原因のひとつと言えます。

また社会福祉法人よりも会社組織の事業所の人員不足が多いですが、配置基準でスタッフ1人に対して利用者3人となっていることも負担になっています。また2025年には38万人の人材不足が発生すると言われ、もはや日本人は介護の仕事をしたがらないと言われています。

(3)人手不足からどのような問題が生じるか

介護の人手不足の影響を一番に受けるのは、「利用者」です。人員が十分に足りていれば介護も適切に提供されますが、人員が足りないために雑に扱われたり、虐待されたりする懸念があるからです。

介護職も人員が足りていないと仕事量も増えて余裕がなくなりますし、ストレスも多く発生してきます。これらの原因から介護職の離職も発生してきますし、事業所は人手不足から受け入れができなくなってくることにつながってきます。

人手不足からの問題は介護業界に大きな影響をもたらします。介護福祉士の専門学校への入学者も減少してくる傾向になりますし、何よりも介護の仕事が敬遠されてくることになり、人員不足の問題は避けて通れないと言えます。

(4)人手不足の背景・原因① 採用の難しさ

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/349260

人手不足の原因の一つが、介護業界への採用の難しさがあります。職員を採用する場合にはそれなりの給与を出さなければなりませんし、何よりも入職する人材として確保しなければなりません。

しかし現状では介護業界に入職する人材は少なく、敬遠されている傾向になっていますので、人手不足は解消されているとは言えません。また介護職は低賃金の事業所が多いため、職場環境が良くても金銭面で敬遠されているのが実情です。

介護職は24時間365日の仕事のため、ある程度家庭が犠牲になります。そのため介護職は家庭を持っている人に敬遠されてきて、職業として選ばれることも少ないので、慢性的に人員が不足することになります。

(5)人手不足の背景・原因② 急激に増加する介護サービスへの需要

高齢化により、介護サービスに対する需要は高まっています。医療の進歩や食生活の見直しなどで高齢者は長生きになりますし、また核家族化で高齢者世帯の増加により、介護サービスは高いニーズが求められています。

数10年前までは介護は家庭中心でした。しかし生活パターンの変化で施設介護へシフトしています。高齢者は一人暮らしが難しくなると施設へ入ることを考えます。しかし施設は空いていないために在宅に留まり、ある日転倒などをして在宅での生活が困難になります。

そして介護サービスを利用するようになりますが、介護度も高くなってきて、より細かいサービスが必要となってきます。そのため介護サービスも質の高いものを要求されてきますので、介護業界も負担が増加する傾向になります。

(6)人手不足の背景・原因③ 高い離職率

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/336904

介護業界は世間から働く内容に対して賃金が低いと言われていますが、それだけではなく人を扱う業種のため精神的なストレスがあり、仕事に対しての負担が生まれる背景もあります。

そのため精神的ストレスが蓄積した結果、離職する人が多くなり、慢性的な人手不足につながってしまいます。これが負のサイクルとなり、介護業界がマイナスイメージになっているのです。

また若者が介護業界に入職しないために、介護職も高齢化していき、50代60代の介護職が増えていることも離職につながる理由のひとつになります。そのため事業所によっては利用者に対応できなくなる場合も発生しています。

(7)介護業界における人手不足対策として考えられる長期的施策(テクノロジーの活用)

介護業界は職場環境が悪いことが人手不足の一番の原因と考えられます。では職場環境を改善するためには、どのようなことを行なえば良いのでしょうか。可能な対策はあるのでしょうか。

介護職の労働環境整備を推進するため、介護職処遇改善加算というものが設定されています。これは労働環境を改善するための取り組みを行なっている内容で、加算割合が変化するものです。

そのため多くの取り組みを行なっている事業所には多くの介護職処遇改善加算が支払われます。この加算で得られた金額は、全額を介護職の給与として支給したり、一時金として支払われたりします。

(8)介護業界における人手不足対策として考えられる長期的施策(外国人留学生の受け入れなど)

介護業界の人手不足を補うために、外国人労働者を介護業界で働くように経済連携協定によって政府が認めました。これにより3500人以上の外国人労働者が日本で働いています。2018年には日本での在留資格として、「介護」が新しく追加され、介護業界における外国人の受け入れが進行しています。

しかし介護業界は人員さえ揃えば良いのではなく、言葉や接し方などで高いハードルがあります。元々生活形態が違うので、日本人が否と思うことも、外国人労働者は可と考えてしまうことは否めないです。

そのため色々なトラブルが発生していることも事実ですので、この施策は多くの課題があり、まだまだ解決していかなくてはならない問題が山積みと言えます。そのため介護業界の人手不足解消まではまだ時間がかかると言えます。

(9)人手不足で負担が大きい介護業界で働く際の、ストレスマネジメントについて

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/433921

介護職で働くうえで一番考えなければならないのが、「ストレス」への対応です。介護業界はさまざまなストレスがあり、それに対する対応をきちんと行なえば、ストレスによる離職で発生する人手不足に対応することができます。

ではその「ストレス」に対するマネジメントには、どのようなものがあるのでしょうか。その一つに「ストレスコーピング」があります。ストレスコーピングとは、ストレスを感じた際の問題の見方や、ストレスへの要因や自分の感情への働きかけにおけるストレスへの対処法のことです。

正しいメンタルヘルスケアを行なうことにより、これらの対処でストレスの軽減を図れ、感情に任せた離職やストレスによる精神的、肉体的の問題に対しての正しい対策が行なえるようになってきます。

(10)人手不足は、施設や介護業界だけの問題ではない

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2149105

人手不足は介護業界だけではなく、日本全体の業種に起こっていることです。人手不足でも資金などが足りないために、人員が確保できない業種もあり、日本の大きな問題となっています。

介護業界は他業種のように機械化できないので、どうしてもマンパワーに頼らなければなりません。そのため人手不足が慢性的になってしまいます。機械化できればある程度の解決できる他業種と比べ、人手不足の意味が違ってきます。

人手不足の日本の中で、介護業界は岐路に立たされていると言っても過言ではありません。人員確保が出来なければ規模縮小などしなければならない状態になっている施設もありますので、今後の日本の課題と言えるでしょう。

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