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流動食とは|レシピや作り方のポイント、市販のおすすめなど

ノウハウ
流動食は食事が摂れない人や病気で咀嚼できなくなった人などに供給される食事ですが、どのような種類があるのでしょうか。また自分で作る場合の注意点などはあるのでしょうか。ここでは流動食とは何かを考えながら、流動食の活用方法を紹介します。
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(1)流動食とは

流動食は、主に成人の重体疾患者用の食事として提供されています。一般家庭では牛乳や果汁など、重湯や卵黄や卵白、スープなどが利用されていて、離乳食や、成人の消化器等の疾患の際に治療食として使用されています。

病院向けには経管栄養食が必要な患者用に液体流動食や経腸栄養剤が開発されています。これらは栄養価や成分が調整されており、1回分がパック化されているため、病院内患者の食事状況を管理しやすいです。

流動食は家庭でもつくることができますし、市販品を購入することもできますが、どちらも一長一短がありますので、食べる人に合ったものを選択すれば良いですし、病院では医師と相談しながら選択すると間違いは少ないです。

流動食は「美味しくない」と思われていますが、最近のものは色々な味があったりして、飲みやすいものも多くなってきています。そのためより手軽になってきましたので、流動食が一般的に普及してきています。

(2)流動食の種類

流動食の種類には普通流動食、濃厚流動食、特殊流動食などがあり、用途によって使い分けされます。流動食は水分が多いですので、食事をしながら同時に水分補給をすることもできます。

普通流動食

病院において術後や絶食後の普通食が食べられるまでの一定時期や固形物などの咀嚼ができない時に作る流動食ですし、家庭でも手作りすることが可能な流動食です。

濃厚流動食

1ml当たり1kcal以上のエネルギーを摂取でき、少量で高エネルギー、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素のバランスが揃っている流動食です。主に経管栄養に使われています。

特殊流動食

腎臓病における低たんぱく質食、膵炎における低脂肪食、循環器疾患におけるナトリウム制限食などの特別な流動食です。これは病人食と認識されて、病院などで処方されます。

(3)流動食が必要となる人


出典:https://www.photo-ac.com/

流動食が必要となる人は次のような人です。

  • 固形の食事が食べられなくなった人
  • 嚥下障害などで、飲み込むことが出来なくなった人(胃婁などの経管栄養食で対応)
  • 咀嚼障害などで噛むことができなくなった人
  • 病中病後などで食欲が落ちてしまった人
  • 低栄養状態になってしまい、普通の食事だけでは改善が見込めない人

これらのように、病気が原因で口腔機能などが低下した場合などに流動食が必要になります。また流動食は多栄養や高カロリーなので、手軽に栄養補給やカロリー補給を行なえ、体力増進が出来ますので、病気の回復などにも効果が期待できます。

(4)流動食の作り方のポイント・注意点

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1283057

流動食を作る場合には次のようなポイントや注意点があります。

ポイント

  1. 主食はお粥の上澄み液である重湯を利用します。
  2. 重湯に卵黄、牛乳や豆乳にバター、生クリームや脱脂粉乳、チーズを加えることでエネルギーやたんぱく質を補えます。
  3. 状態に合わせてたんぱく質量を増やした流動食にするには、白身魚、卵、豆腐、ゼラチンなどを加えます。

注意点

  • 流動食は1食当たりのカロリーは少ないので、3食以外におやつなども取り入れてエネルギーを補います。また流動食は家庭で作る場合は各栄養素の補給が期待できません。
  • 皮や粒が残っていると誤嚥してしまうので、あみなどで濾します。
  • 1日3食食べても500~800kcalで、たんぱく質も5~20gと栄養素が不足してしまいますので、長期間使用する場合は、基礎代謝(1200kcal)を上回るよう市販の濃厚流動食なども利用し、栄養素のバランスも気をつけます。
  • 濃厚流動食は高栄養なので、開封したら飲みきるようにします。
  • 誤嚥の心配があるときは、とろみ剤を使用しとろみをつけます。

(5)流動食のレシピ①

野菜スープ

材料(2人分)

  • 人参 20g
  • 玉ねぎ 30g
  • キャベツ 30g
  • かつおぶし 15g
  • 水 300cc
  • 塩 少々

作り方

  1. 野菜は皮をむいてから、小さ目に切ります。
  2. 鍋に水、かつおぶしと野菜を入れて、火が通るまで煮ます。
  3. 塩を加えた後、火を止めて、具が入らないよう濾しながら、器に盛り付けます。

(6)流動食のレシピ②

卵豆腐

材料(2人分)

  • 卵 2個
  • しょう油 2g
  • だし汁 60cc
  • 塩 0.4g

作り方

  1. だし汁にしょう油と塩を加え、沸騰させてから冷まします。
  2. 卵は割りほぐして、1を加えた後泡立たないようにし、良くかき混ぜます。
  3. 2を濾してから器に入れ、蒸し器で蒸します。

(7)流動食だけでは栄養が足りない可能性が高い


出典:https://www.photo-ac.com/

流動食はそれだけで色々な栄養を補充出来ますが、それだけでは全ての栄養を摂ることはできません。そのため栄養補助食品などで不足している栄養を補充しなければなりません。

栄養補助食品はパックやチューブになっているので、手軽に栄養が補充できます。そのため流動食を食べた上で、栄養補助食品を摂ることで必要な栄養を補充することが可能になります。

また流動食ではカロリーを摂ることは難しいですが、高カロリーの栄養補助食品を使用することで、栄養と同時にカロリーを補充することができるので、普通の食事をした時と同じような体を維持することも可能になります。

(8)市販のおすすめ流動食① 口から飲む・食べるタイプ

口から飲む・食べるタイプのおすすめ流動食は、「明治 メイバランスMIniカップ」です。このタイプは身体に大切な栄養素が一度にとれる栄養サポート飲料です。体に必要な栄養素を、効率よくおいしく食べることができ、持ちやすく飲みやすいストロー付き小型カップです。

味も、「コーヒー味」「コーンスープ味」「ストロベリー味」「チョコレート味」「バナナ味」「ヨーグルト味 」「抹茶味 」の7種類あり、お好みに応じた味を飲用することができますし、またパックになっているため、1回の飲みきりサイズとなっていますので、手軽に栄養補給することが可能です。

(9)市販のおすすめ流動食② チューブで飲む・食べるタイプ

チューブで飲む・食べるタイプのおすすめ流動食は「明治 メイバランスソフトJelly」です。このタイプは1個(125ml)で200kcalの高エネルギー設計されており、効率的に栄養補給できるゼリータイプの濃厚流動食です。

味も「はちみつヨーグルト味 」「ぶどうヨーグルト味 」「バナナヨーグルト味 」の3種類あり、お好みに応じた味を飲用することができますし、つまむとゼリーが出てくるので、吸わなくて良いですし、臥床している患者さんにも最適なタイプです。

(10)流動食を知って、市販のもの・家庭で作るものをうまく併用していこう

流動食は家庭で作ることもできますし、市販のものを使うこともできます。どちらでもそれを食べる相手に対しての気持ちによって良い場合も悪い場合もありますので、食べる相手に合うものを選べば良いです。

家庭で作る場合は、手作りの愛情がこもっていますので、相手も気持ち良く食べることができますし、市販品にはない一品になってきますので、食べる側も気持ちの栄養も補充できます。

市販品は手作り品とは違い、医学的にも栄養バランスのとれたものが選択できます。またカロリーの必要な場合にも、手軽に食べることもできます。また医師などの指示による製品は、医学的にも認められていますので、安心して食べることができます。

流動食を扱う場合には、自分で判断せずに専門家に相談して、食べる人に合ったものを選択するのが良いです。その結果家庭で作ったものでも、市販品でも低栄養の改善などができれば効果はあることになります。

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