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介護士の給料事情|給料計算の仕組みやアップさせる方法などを紹介

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介護職は、やりがいもあり人に感謝される魅力的な仕事です。しかし、実際仕事として考える際、給与やキャリアアップ等も気になります。介護界の給与の仕組みや介護士が給料をUPさせる方法などを解説していきます。
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(1)介護士の平均給料について


出典:https://www.photo-ac.com/

2025年の超高齢者社会に向けて、需要の高い「介護士」の仕事。求人も多く、人のためになる仕事であり一度は転職を考えた人も多いと思います。そこで1番気になるのが介護士の給料、いくらやりがいがあっても給料が安くては続けていくことが難しいこともあるでしょう。

そんな気になる介護士の給料ですが、厚生労働省の賃金構造調査によると介護福祉士の平均年収は322.49万円と少し安いと感じる人もいると思います。

しかし介護士の平均月給は、平成25年9月の平均基本給は177,090円、平成24年9月の平均基本給は174,690円なので、少しずつ増加傾向にあります。

これらの月給の増加は、国が介護士の確保のため定めた制度によりもたらされており、これから先の超高齢者社会の日本にて介護職の仕事の需要がより認められ見直されることも考えられます。

(2)介護界の給料の仕組みについて

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/802317

基本的に介護業界の給料分の利益は、自治体から出る「介護報酬」の支給額となります。

この得た介護報酬から、賃貸料や雑費などのいくらかの費用が差し引いた利益から介護士の給料は支給されます。

(3)介護士の給料が他の職種と比べて低い理由

介護界の給料の仕組みから分かるように、介護士の給料はほぼ介護報酬に左右されてしまいます。

介護報酬は国が定めており額は一定であるため、介護事務所は利用額は引き上げることができず、利益を増やすためには、利用者数を増やすことが大切になります。

しかし、介護サービスの多くは、地域密着型の運営を強いられるタイプのものであり、収益の大きな伸びを中々実感しづらい構造になっています。

このように、限られた収入でやりくりしなけらばならないため介護士の給料は他の職種と比べ上がりにくい傾向にあります。

特に在宅介護は、基本的には介護保険の介護報酬だけでの運営であるため利益を増やすことが難しく、倒産してしまう事業所も多い傾向にあります。

では介護士として給料を増やすにはどうすればいいのでしょうか?

(4)介護士が給料をアップする方法① 介護の資格を取得する

一つ目の方法としては、介護の資格を取得することです。給料に反映されやすい資格を取得し、キャリアアップを狙うことで着実に給料を上げていくことができます。

具体的には、介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士・ケアマネジャー→認定介護福祉士と資格を取得していくのが一般的な流れと言えます。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修の目的としては、介護の考えのプロセスを身に着け、基本的な介護業務を実践できるようになることであり、学歴・職歴関係なく、介護職員初任者研修130時間を受けることで取得することができます。

受講費用は掛かりますが、ハローワークなどで無料で開講している場合もあるため一度確認するのも一つの手です。

実務者研修

実務者研修の目的としては、高度な知識(社会福祉制度・認知症の理解・医療障害の知識・介護技術・痰の吸引・経管栄養等)を取得することであり、初任者研修よりより高度な介護士としてのスキルを求められます。

そのため450時間以上の研修が必要になり時間と根気が必要です。(初任者研修後は320時間)しかし実務者研修も学歴・職歴は関係なく誰でも受講することができます。

介護福祉士

知識に加えて実務経験が必要となり、介護職としてはスペシャリストの資格であり介護士のリーダー的存在です。この資格の取得には条件があり、3年以上介護等の業務に従事し、実務者研修を修了する必要があります。

このように介護士にはスキルアップの手立てがあり、介護職員初任者研修平均給与267,410円→実務者研修平均給与283,540円→介護福祉士平均給与297,320円と給与アップも可能です。

(5)介護士が給料をアップする方法② 手当てを増やす

2つ目に手当を増やすことで、介護士の平均給与を上げることができます。

主な手当としては、夜勤手当・年末年始手当・役職手当があります。

夜勤手当

事業所によりことなりますが、大体4000~8000ほどの手当がつく場合が多いでしょう。

年末年始手当

年末年始12月31日~1月3日に支給され、一日当たり5000円ほど支給される場合があります。

役職手当

職手当は職務の管理・監督的地位にあたる者に対して支給される手当であり、施設長や管理者やサービス管理責任者、サービス提供責任者、役職(部長、課長、主任)、フロアーリーダーなどに支払われる手当です。

(6)介護士が給料をアップする方法③ ケアマネージャーや生活相談員になる

3つ目として、ケアマネージャーや生活相談員になることで給料UPが見込まれます。

生活相談員

生活相談員は、介護施設の利用者の受け入れに必要な、説明・契約・手続き・関連機関との連絡・調整など、窓口的な業務を担います。介護老人保健施設(老健)では「支援相談員」と名称が変わりますが、業務内容は同じです。条件としては、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格を所有していることが挙げられます。

生活相談員の平均給与323,690円となっています

ケアマネジャー

ケアマネジャーには、介護職としての知識に加え、医療・介護保険の知識が必要となります。また受験するには、介護福祉士(他にも可能な医療資格あり)または生活相談員業務に5年以上従事したもののとなり、受験できる人が限られています。

ケアマネジャー平均給与334,410円となっています。

(7)介護士が給料をアップする方法④「給料が高い施設に転職する」

最後に介護士の給料は施設によって異なるため、勤務形態により職場を検討する必要があります。

  • 月給で常勤の場合、介護老人福祉施設(特養)の平均給与が322,310円
  • 日給で常勤の場合、介護老人保健施設が月額281,750円(日給換算:13,228円)
  • 時給で常勤の場合、訪問介護事業所が月額226,690円(時給換算:1,330円)

(8)給料が高い施設を探すときのポイント


出典:https://www.photo-ac.com/

これらのことから給料が高い施設を探すポイントとして、

  • 手当の多さと金額
  • ボーナスの支給実績
  • 勤務時間
  • 残業の多さや残業代の支給額

が挙げられます。

(9)介護職員の賃金改善を目的とした「介護職員処遇改善加算」とは

この介護職員処遇改善加算は給与UPを目的としています。国が取り決めた介護職員処遇改善加算で施設された加算Ⅰは、介護職員1人当たり37,000円相当の加算が受け取れます。

この加算条件の対象としては、キャリアアップ要件Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのすべてを満たし、環境要件を満たす必要があります。

キャリアパス要件 I

職位・職責・職務内容に応じた任用要件と賃金体系の整備をすること

キャリアパス要件 II

資質向上のための計画を策定して研修の実施または研修の機会を確保すること

キャリアパス要件Ⅲ

経験もしくは資格等に応じて昇給する仕組みまたは一定の基準に基づき定期昇給を判定する仕組みを設けること。要するに勤続年数や経験年数、資格取得により昇給するしくみを築くこと

定量的要件(職場環境等要件)

賃金改善以外の処遇改善への取組を新たに実施すること

加算Ⅰを算定している事業所は、勤続年数や経験年数、資格取得により昇給やスキルアップが望める現場環境が整っていると言えるでしょう。

(10)介護士の給料について理解し職選びの際、役に立てよう


出典:https://www.photo-ac.com/

このように介護士の仕事と言っても、事業所により大きく異なるためそれぞれの給与を理解したうえで職場選びをすることが大切です。

現在の介護業界は、資格取得のも学歴は必要なく講習を受けて実務を積むことで、資格取得可能ある上に、介護職員処遇改善加算によりキャリアアップの環境も整っているため優位な職種と言えます。

また、介護業界においては慢性的な人材不足が問題となっており、年齢・性別関係なく意欲のある人は介護業界で活躍できるとも言えるでしょう。

介護業界に興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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