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社会福祉士の試験の受験資格 | 取得方法3パターンや必要期間

資格
社会福祉士は、少子高齢化などの影響を受けて健康的・経済的な悩みを抱えている人が増えてきた現在、非常にニーズの高まってきています。 そんな社会福祉士ですが、社会福祉士として働くためには国家試験を受験し、合格する必要があります。また、受験をするのにも様々な条件をクリアし受験資格を得なくてはいけません。 本記事では、そんな社会福祉士の受験資格について、取得方法や必要な費用などについて細かく説明していきます。
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(1)社会福祉士の資格取得には国家試験への合格が必須

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/348154

社会福祉士とは、福祉や医療に関する、相談援助に関する専門的な知識やスキルがあることを証明する国家資格の1つです。

社会福祉士が相談を受ける対象には、高齢者のみならず、身体障害者や生活困窮者など生活に困っている方全てが含まれます。社会福祉士は、少子高齢化などの影響を受けて健康的・経済的な悩みを抱えている人が増えてきた現在、非常にニーズの高まってきています。

そんな社会福祉士ですが、社会福祉士として働くためには国家試験を受験し、合格する必要があります。また、受験をするのにも様々な条件をクリアし受験資格を得なくてはいけません。

社会福祉士の受験資格は意外と複雑で、よく困惑したり間違えたりする方もいます。願書を提出した時に気づかないようにしっかりと、確認しましょう。

以下、社会福祉士の受験資格について、詳細を説明します。

(2)社会福祉士の受験資格を取得する3つの方法

社会福祉士の受験資格を取得する方法は大きく分けて、次の3パターンがあります。

  • 福祉系の大学を経るパターン
  • 短期養成施設等を経るパターン
  • 大学や短大を経ないパターン

さらにその3パーターンから枝分かれし、全部で12種類の方法で受験資格を得ることができます。それでは、各受験資格パーターンについて詳細をご説明します。

(3)社会福祉士の受験資格の取得パターン① 福祉系の大学を経る

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1051832

まず、1つ目の社会福祉士の受験資格の取得パターンとして福祉系大学を経るパターンがあります。このパターンには、以下の3種類の方法があります。

  1. 4年生の福祉系大学等に通い、指定されている分野・科目について学ぶことで受験資格を得るという方法

(他の2つのパターンより費用は多くかかりますが、受験資格を最短の4年間で取得することができます。また、福祉系の学校に通うことにより、より専門的な知識を学ぶことができます。)

  1. 福祉系短大等に3年間通い、指定科目を履修し、さらにそこから相談援助実務を1年以上こなす方法
  2. 福祉系短大に2年間通い、指定科目を履修し、その後、相談援助実務を2年以上こなす方法

(4)社会福祉士の受験資格の取得パターン② 短期養成施設等を経る

社会福祉士の受験資格の取得パターンの2番目は、短期養成施設等を経るパターンがあります。このパターンには、具体的には以下の5種類の方法があります。

  1. 4年生の福祉系大学等に通い、基礎科目を履修し、さらにそこから短期養成施設等に通う方法
  2. 福祉系短大等を3年間通い、基礎科目を履修し、そこから相談援助実務を1年以上、そして短期養成施設等に通う方法
  3. 福祉系短大等に2年間通い、基礎科目を履修し、相談援助実務を2年以上経験し、短期養成施設等に通う方法
  4. 社会福祉主事養成機関に2年以上所属し、相談援助実務を2年以上経験し、短期養成施設等を通う方法
  5. 以下の職種のうちいずれかの実務を4年経験した後、短期養成施設(9カ月)などへ通う方法です。
  • 児童福祉士司
  • 身体障害者福祉司
  • 審査指導員
  • 知的障害者福祉司
  • 老人福祉指導主事

(5)社会福祉士の受験資格の取得パターン③ 福祉系の大学や短大を経ない

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504416

社会福祉士の受験資格を取得するパターンとして、福祉系の大学や短大を経ないパターンがあります。全部で4種類あります。一般の大学でも受験資格が得られるので、福祉以外の分野のことも学ぶことができます。また、実務経験と一般養成施設だけで受験資格を得る方法は、費用的に一番安い方法だといえます。

  1. 4年生の一般大学等を卒業し、一般養成施設等に通う方法
  2. 一般短大等に3年間通い、相談援助実務を1年以上経験し、さらに一般養成施設等に通う方法
  3. 一般短大等に2年間通い、相談援助実務を2年以上経験し、一般養成施設等に通う方法
  4. 相談援助実務を4年間経験し、一般養成施設等に通う方法

(6)社会福祉士の受験資格を取得するために必要な期間

福祉系大学を経るパターンは、指定科目を履修していれば、実務経験を含んでもおおむね4年で、受験資格を得ることができます。

養成施設を経るパターンは、短期養成施設でのカリキュラムがおおむね9カ月かかるため、4年と9カ月かけて、受験資格を得ることができます。

福祉系の大学や短大を経ないパターンは、一般養成施設でのカリキュラムが1年かかるため、5年かけて受験資格を得ることとなります。期間だけで考えると、福祉系大学を経るパターンが最短だと言えます。

(7)社会福祉士の受験資格を得るために履修が必要な基礎科目・指定科目とは

基礎科目

福祉について専門的な知識を学ぶための科目となっています。基礎科目は一般の大学でも履修することができ、合計12科目の単位を必要とします。科目は以下の通りです。

  1. 人体の構造と機能及び室病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システムのうち1科目、
  2. 社会調査の基礎 
  3. 相談援助の基盤と専門職 
  4. 福祉行財政と福祉企画
  5. 福祉サービスの組織と経営 
  6. 社会保障 
  7. 高齢者に対する支援と介護保険制度  
  8. 障碍者に対する支援と障碍者自立支援制度 
  9. 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 
  10. 低所得者に対する支援と生活保護制度 
  11. 保健医療サービス 
  12. 就労支援サービス、権利擁護と成年後見制度、更生保護制度のうち1科目 

指定科目

続いて、指定科目についですが、指定科目は福祉系の大学のみで履修することができ、合計18科目の単位を必要とします。その科目は、下記のとおりです。

  1. 人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム のうち1科目 
  2. 現代社会と福祉
  3. 社会調査の基礎
  4. 相談援助の基盤と専門職 
  5. 相談援助の理論と方法 
  6. 地域福祉の理論と方法
  7. 福祉行財政と福祉計画 
  8. 福祉サービスの組織と経営 
  9. 社会保障 
  10. 高齢者に対する支援と介護保険制度 
  11. 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 
  12. 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 
  13. 低所得者に対する支援と生活保護制度 
  14. 保健医療サービス
  15. 就労支援サービス、権利擁護と成年後見制度、更生保護制度 のうち1科目 
  16. 相談援助演習
  17. 相談援助実習指導
  18. 相談援助実習 

(8)社会福祉士の受験資格を得るための大学・短大の費用は大体どのくらい?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504437

学費は大学によって異なりますが、4年制大学で400万円前後は必要となります。短大の場合は、2年間で200万円程度必要です。学費だけで考えれば、短大の方が費用を抑えることができます。

もちろん、細かい数字は学校法人により異なりますが、2年以上通う場合には比較的まとまった資金が必要なことがわかります。

(9)社会福祉士の受験資格取得に必要な実務経験とは?

児童分野、高齢者分野、障害者分野など各分野に該当する施設の相談業務にあたる職種に就いている必要があります。当てはまる職種が数多くあるため、事前に該当するか、しっかりと確認しておきましょう。

よく間違える非該当例として、以下の職種が挙げられます。

  • 指導員
  • 児童指導員
  • 保育士
  • 障害福祉サービス経験者
  • 包括的支援事業にかかる業務を行う保健師
  • 主任介護支援専門員・第一号通所事業を行う施設での生活相談員・生活支援員・生活指導員など

十分注意しましょう。

(10)社会福祉士の受験資格要件を確認し、漏れがないようチェックしよう

 社会福祉士の受験資格を得る方法は、数多くあります。しかし、その反面、複雑で、要件を満たしているのかわかりずらい面があります。願書を提出した段階で、要件を満たしていないことに気づくこともあるそうです。

十分注意して、社会福祉士の資格試験に挑みましょう。

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