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お通夜とお葬式の違い | 作法・流れ・身だしなみなどまとめ

ノウハウ
近しい人が亡くなった際には、お通夜・お葬式が執り行われます。お通夜は、遺族や親族が故人をしのび、最後の夜を過ごす儀式です。またお葬式は、葬儀と告別式を総称していうもので、最後のお別れをするための儀式です。どちらも、服装はブラックフォーマルと呼ばれるお通夜・お葬式用の服装を着用することが望ましいでしょう。
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(1)お葬式とお通夜の違い

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1849571

お通夜とは、遺族や親族、亡くなった人と関わりがあった人たちが集まって最後の夜を過ごす儀式です。邪霊の侵入を防ぐため、線香とろうそくの灯を絶やさずにお棺を守り、別れを惜しむというしきたりになっています。

また、昔は亡くなったことの確認があいまいで、「息を吹き返すかもしれないため一晩見守る」というところから、このお通夜を執り行うようになったとのいわれもあります。

最近では昔とは違い、一般弔問客を迎えたお別れの場となっています。1~2時間ほどで行われ、仕事などで日中のお葬式に参列することが出来ない人のために行っています。

一方お葬式は、葬儀と告別式を総称していいます。葬儀は遺族や親族での焼香や読経のことを指し、参列者の焼香や弔電などが告別式に当てはまります。故人に僧侶がお経を読み無事に成仏するようにと導き、親しかった人が最後のお別れをするための儀式です。

両日ともに参列できればよいですが、お通夜かお葬式どちらか一方のみ参列しても特に問題はありません。

(2)お通夜の流れ

お通夜は、一般的には下記のような流れで進行します。

  1. 受付~着席

斎場についたら受付を済ませます。香典を渡し芳名帳に氏名・住所を記入します。
お通夜の席は祭壇に近い場所から遺族、親族、知人となるため故人との関係性を踏まえ座るようにしましょう。

  1. 僧侶の入場
  2. 開式
  3. 読経
  4. 焼香

  下記のお通夜の作法にて詳しく説明していますのでご参照ください。

  1. 僧侶の退場
  2. 閉式
  3. 通夜振る舞い
  4. 夜とぎ

僧侶が入場してから読経、焼香までだいたい40分程度で終わることが多いです。その後、通夜振る舞いが行われますが、これは通夜が終わった後に弔問客を別室に案内して飲食を振る舞うことです。

これは個人への供養やお清め、弔問へのお礼の意味があり、故人の思い出を語り合う時間ともなります。

(3)お葬式の流れ

一方で、お葬式は、下記のような流れで進行します。

  1. 受付~着席
  2. 僧侶の入場
  3. 開式
  4. 読経・引導
  5. 遺族親族、参列者の焼香
  6. 僧侶の退場
  7. 弔電
  8. 挨拶
  9. 閉会
  10. お別れ
  11. 出棺

お別れの際は、故人に近い人物から順番に棺に「別れ花」として花入れを行います。花の他にも故人の好きだったものなどを入れることもありますが、金属など燃えない物は入れることが出来ません。

最後の対面が終わり棺に蓋を閉める際に「釘打ちの儀」というものをすることがあります。これは三途の川の小石に見立てて釘を小石で2回叩くというものですが、近年では行わないことが多いです。

お葬式もお通夜同様1時間ほどで終わることが多いようです。

(4)お通夜の作法

お通夜の際、一般的に気を付けるべき作法はどういったものがあるのでしょうか。

まず、席次に関してです。お棺に近いところから喪主、遺族、親族、弔問客の順に着席していきます。

焼香の際には席順のように、故人とつながりが深い順に焼香をしてきます。

立って行う立礼焼香では、自分の番が来たら次の人に軽く会釈をして祭壇へと向かいます。祭壇の前では遺族と僧侶に一礼し、その後祭壇の前で遺影に一礼します。このとき左手に数珠を持ち、右手で香をたいて拝んでいきます。

一礼し合掌した後、親指と人差し指と中指の3本で抹香をつまんで額の近くまで持っていったら、指をこすりながら香炉に落とします。これを1~3回行い、再び合掌をして遺族や弔問客へ一礼し着席します。

(5)お葬式の作法

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1555317

遺族へのお悔やみの言葉は短い言葉で伝えるようにします。

「この度は御愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます」や「この度は御愁傷様でございます。大変お辛いでしょうがお力落としされませんように」など悲しみに沈んでいる遺族の方へ励ましとなる言葉を添えるといいでしょう。

また、この時使ってはいけない言葉があります。「重ね重ね」「ますます」といった重ね言葉は不幸が続くイメージがあるので避けましょう。他にも「消える」「浮かばれない」など不吉なイメージのあるものや「頑張ってください」など遺族の負担になる言葉も避けるようにしましょう。

(6)お通夜の服装

お通夜の服装は、下記のような内容になることが主です。一般的に、お通夜・お葬式の服装は「ブラックフォーマル」と呼ばれ、お通夜・お葬式の時に専用で着用するものになります。

男性

黒のスーツ

白のワイシャツ

黒の無地ネクタイ

黒の靴下

黒の靴

女性

黒のアンサンブル

ワンピース

スーツ

黒ストッキング

黒バック

黒の靴

男性の場合、普段スーツで仕事をされる方の中には黒のスーツをお持ちの方がいるかもれませんが、ビジネス用のブラックスーツを喪服として使用するのはマナー違反になることが多いため避けるようにしましょう。

夏の場合でも女性はできるだけ袖が長めのものを着用し、素肌の露出が少ないよう注意しましょう。また、スカートの丈は膝丈くらいがベストです。

また、バッグは布製のシンプルなものを使用し、殺生を想起させる革製のものや光に反射するような金具のついたものは使用しないようにしましょう。

(7)お葬式の服装

お葬式の服装もお通夜の時と同様で問題ありません。

男性の場合は黒のスーツ、白のワイシャツ、黒の無地ネクタイ、黒の靴下、黒の靴。

女性の場合は黒のアンサンブル、ワンピース、スーツ、黒ストッキング、黒バッグ、黒の靴。

お通夜・お葬式の場合もマナーに沿った格好をしていきましょう。

(8)身だしなみで気を付けるポイント

お通夜、お葬式ともに男性は基本的にネクタイにタイピンはつけません。必要であれば暗めのものか、見えないようにタイピンを付ける位置を工夫するとよいでしょう。

また、カフスボタンを付ける場合も光るものは避け、銀台にブラックオニキスのものがいいでしょう。

女性の場合、アクセサリーは身に付けない方がいいですが、身に付ける際には真珠または黒真珠のネックレスを選び、1連のものを着用するようにしましょう。また、髪型や化粧が派手にならないように気を付けましょう。

(9)お通夜・お葬式に持っていくもの

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2341781

お通夜やお葬式に参列する際には数珠、香典、ふくさを用意するようにしましょう。数珠については108個数珠が連なっているものを本連数珠といいます。これは宗派によって違いがあるためご自身の宗派の物を購入するようにしましょう。

略式数珠といった数珠の数を減らしたものは宗派がありませんので、どの宗派でも使用することができます。ふくさを選ぶ際には紫や緑、藍色やグレーがお通夜やお葬式に使われるものとなります。

香典の金額ですが、親族であれば1~10万、知人・友人であれば3000円~1万が相場となります。

また、お通夜とお葬式両方に参列する場合は香典を渡すのはどちらか一方で問題ありません。香典の表書きは「御霊前」が浄土真宗以外の神道やキリスト教を含めたほとんどの宗教で用いることが出来ます。他には仏教であれば「御香典」と書くこともできます。

宗教などにより違いがありますが、宗教などわからない場合には「御霊前」とするといいでしょう。この書き方はお通夜とお葬式で特に違いはありません。

(10)お葬式とお通夜の違いを理解した上で参列しよう

お葬式とお通夜ではその趣旨が異なります。お通夜は夕方から行われることが多いため、仕事終わりの弔問客も参列しやすくなっています。親交が深かった場合はお通夜・お葬式ともに参列することが好ましいですが、職場の同僚の父母など特に深い親交がなかった場合にはお通夜に参列することが多いでしょう。

お通夜に参列する際には遺族より通夜振る舞いへ誘っていただくこともあるかと思いますが、故人を偲び話に集中するあまり長居しないようにしましょう。


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