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確定拠出年金のデメリットとは | 個人型・企業型(DC)に分けて紹介

資産運用
個人型・企業型の確定拠出年金のデメリットについて説明します。どちらの種類の確定拠出年金制度も、メリットとデメリットがあるため、よく理解してから加入するようにしましょう。本記事では、それぞれのデメリットを中心に、違いも紹介しています。
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(1)確定拠出年金には個人型と企業型の2種類がある

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1896829

確定拠出年金とは、老後資産を作る年金制度の一つです。老後に決まった金額を受け取ることができる確定給付年金と異なり、保険料として支払う(=拠出する)金額が決まっているのが、確定拠出年金の特徴です。

個人型確定拠出年金と企業型拠出年金とは

この確定拠出年金の中にも、大きく分けて個人型と企業型の2種類があります。どちらも老後に年金として受け取ることができるものですが、その2つは大きく違います。

まず個人型は、自分でお金を支払って加入するものです。自分で商品を選び、自分で契約していきます。

一方企業型では、会社が主体となっているので、決められた制度に加入することになります。選択権がないこともあれば、いくつかの制度から選択できることもあります。これは退職金制度として導入されていることも多く、中には自己負担となる場合もありますが、会社で掛金を支払ってくれる場合がほとんどです。

個人型も企業型も、具体的に加入する制度にそれぞれ違いがあるため、加入前にしっかり調べておく必要があります。

本記事では、そんな確定拠出年金について、確定拠出年金そのもののメリット・デメリットおよび、複数種類ある確定拠出年金の、種類ごとのメリット・デメリットを説明していきます。

まずはデメリットから見ていきます。

(2)個人型・企業型共通のデメリット① 将来の年金額が分からない

確定拠出年金の個人型と企業型にはいくつも違いがあります。その中で共通のデメリットとしてよく挙げられているのが、将来の年金額が分からないということです。

実は確定拠出年金は、掛金額は決まっていますが、将来に受け取る金額は決まっていません。あくまで受け取る金額は運用次第となっているため、将来を見据えて計算することができないのです。そのため元本割れをする可能性もあり、将来設計がしにくくなります。

国民年金は支給の金額が決まっていますが、国民年金と同じような仕組みではないことを理解しておきましょう。確定拠出年金は年金ですが資産運用でもありますから、運用次第で給付額が変わってくるのです。

(3)個人型・企業型共通のデメリット② 払った年金は60歳まで引き出せない

個人型も企業型も、支払った年金は60歳まで引き出すことができません。国民年金なども今まで支払った金額を返済してもらうことはできませんが、それと同じだと考えると分かりやすいでしょう。あくまで老後の資金を作ることを目的としているため、貯金のように引き出すことはできないようになっています。

万が一支払いが滞ってしまっても引き出すこともできないため、よく考えて加入するようにしましょう。

そして受け取りは60~70歳の間で設定するようになっているため、60歳までに受け取ることはできないということも覚えておきましょう。

(4)個人型・企業型共通のデメリット③ 途中解約ができない

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2339758

確定拠出年金は、基本的には途中解約をすることができません。掛金を支払うことができなくなったとしても一次停止となり、解約はできないようになっています。一時停止をした場合、その間は維持手数料も発生します。

企業型であれば会社が費用を負担してくれる場合が多いため支払いが滞ることはありませんが、個人型の場合、資金に困っても解約できないため注意が必要です。

途中解約が絶対にできないというわけではありませんが、多くの制限があります。そのため「解約はできない」と考えておいた方が無難です。

(5)個人型確定拠出年金(iDeCo)のデメリット

個人型確定拠出年金(iDeCo)は上手に利用すればメリットもありますが、デメリットも存在します。

ベースとなる知識が必要

まず1つ目のデメリットは、自分で加入するため、知識が必要ということです。個人で加入する場合、全て自分の判断で行うことになります。資産運用に慣れている人であれば基本的な知識がありますが、そうでないならば勉強が必要となります。中にはハイリスクハイリターンなものもあるため、しっかりと内容を理解する必要がります。元本割れのリスクもあるため、しっかり勉強してから行いましょう。

運用管理費が自己負担になる

2つ目のデメリットは、運用管理費が自己負担となることです。企業型であれば、口座管理手数料は会社が負担してくれることが多いです。しかし個人型の場合、そういった手数料は自己負担となります。この費用は金融機関によって違いますが、0~500円ほどかかるようになっています。

(6)企業型確定拠出年金(企業DC)を企業が導入するデメリット

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2198070

企業型の確定拠出年金は、企業が主体となっています。では企業側から見たデメリットを紹介していきます。

掛け金や事務手数料がかかる

まず1つ目は、掛金や事務手数料がかかるということです。場合によっては本人が負担することもありますが、基本的に企業型は会社が費用を負担します。

その代わり、退職金を減らすなど対策をすることもできますが、場合によっては費用が多くかかることになります。そしてもちろん事務手数料も会社負担となるため、費用の捻出が必要です.

事務作業の負担増加

2つ目のデメリットは、事務作業の負担です。企業型は会社が主体となっているため、手続きなども会社で行う必要があります。そのため人員に余裕がない場合、行うこと自体がデメリットにもなります。

体制整備のための教育が必要

3つ目は、教育が必要という点です。確定拠出年金を行うには知識が必要ですが、その体制が整っていない場合、一から社員教育を行う必要があります。商品の選択から社員教育まで行うため、時間と労力が必要となります。

(7)企業型確定拠出年金(企業DC)に加入するデメリット

企業型確定拠出年金に加入する側から見たデメリットを紹介していきます。

運用機関を決めることができない

まず1つ目は、自分で運用機関を決めることができないということです。企業型の場合、会社が定めている年金に加入することになります。いくつかの中から選択することができる場合もありますが、その枠を超えることはできません。

運用リスクがある

2つ目のデメリットは、企業主体であっても運用のリスクは本人にあるという点です。将来受け取る金額は運用次第となり、年金金額が減ったとしてもその分を負担してもらえるわけではありません。

事務手続きが煩雑な場合がある

3つ目のデメリットは、退職や転職のときの事務手続きです。転職などをした場合、移換手続きが必要となり、これをしなかった場合は自動移換されます。すると不利益が生じることがあるため、面倒でも行うようにしなければなりません。

(8)個人型確定拠出年金に加入するメリット

ここまで本記事では、確定拠出年金制度に加入するデメリット・リスクを中心に説明してきました。しかし、当然確定拠出年金にも、種類によってそれぞれメリットも存在します。

ここでは、個人型確定拠出年金に加入するメリットを順番に説明していきます。

運用する金融商品を自分で選択することができる

1つ目のメリットは、商品を自分で好きなように選択できるということです。中には終身で受け取ることができるものもあるため、自分の状態や状況などを考えて選択することができます。

節税対策になる

2つ目は、節税ができるということです。掛金は所得控除の対象となるため、所得税や住民税が軽減されることになります。更に運用益は非課税となるため、加入期間が長ければ大きな節税ともなります。

自己破産をしても権利を放棄せずに済む

3つ目のメリットは、自己破産をしても権利を放棄しないで良いことです。自己破産となると金品の差し押さえが行われますが、その場合でも確定拠出年金は守ることができます。権利を守れるのは企業型でも同じですが、個人型は自分で支払うため、権利を守れるのは大きなメリットです。

(9)企業型確定拠出年金に加入するメリット

次に、企業型確定拠出年金に加入するメリットを紹介していきます。

掛け金を払わなくてよい

1つ目のメリットは、掛金を会社が支払ってくれることです。自分で負担する場合もありますがほとんどの場合は会社負担となるため、単純に受け取る年金が多くなるのでお得となります。手数料なども負担してくれるため、余計な費用が必要ありません。

金融商品の選択などの手続きを代行してくれる

2つ目は、商品の選択や事務手続きを行ってくれるということです。自分で加入すると面倒なことも多くありますが、そういった面倒さが少ないのもメリットです。

運用に関して、融通が利く

3つ目は、本人が運用をリードできることです。企業型は会社が主体となっていますが、会社に運用を任せる必要はありません。本人が運用を指図できるという特徴があるため、人に任せず自分で判断することもできます。

個人型よりも拠出限度額が多い

4つ目は、個人型よりも拠出限度額が多いことです。企業型確定拠出年金の掛け金は非課税となるため、限度額が多いぶん節税にもなります。

(10) 確定拠出年金は制度や状況によってデメリットとなることもある

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/802317

確定拠出年金は、メリットもデメリットもあります。

しかし加入する制度の種類や状況によってはメリットやデメリットも変わってくるため、しっかり確認してから加入することが大事です。

企業型であれば加入は強制となっていますが、個人型は自分で判断して加入することができます。加入するかどうか迷ったときは特徴を良く知り、しっかり確認した上で加入するようにしましょう。状況によってはデメリットが大きくなるため、最低限の知識をつけて豊かな老後となるようにしていきましょう。

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