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福祉ネイリストになるには資格が必要?効果・通信教育・仕事内容など

資格
福祉ネイリストというお仕事をご存知でしょうか?福祉ネイリストは高齢者や障害者、心に大きなダメージを負った方に対してネイルやハンドマッサージをし笑顔になってもらう、福祉に役立つお仕事です。本記事では、そんな福祉ネイリストの役割、仕事内容、給料、資格などについて解説します。
更新日

(1)福祉ネイリストとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/848073

福祉ネイリストとは、ネイル(美容関係)を通じて、高齢者・障害者・震災の被災者など心に大きなダメージを負った方や福祉施設での生活を退屈に感じる方々に癒し・希望・喜び・感動を感じてもらい笑顔になってもらう、介護や福祉に役立つネイリストのことです。

福祉ネイリストと従来のネイリストとの違いとしては、福祉ネイリストは場合によっては高齢者の身体的介助も必要となることがあるため、講習にて介護の知識も学ぶ必要があり福祉分野に特化した専門家になります。

(2)福祉ネイルの効果

福祉ネイルにかかわらず、ネイルには気持ちを明るく保つ心理効果があるとされています。たとえ派手なネイルでなくとも、少し爪を磨き整えるだけで、やる気が向上したり、気持ちが穏やかになる効果を実感する方は多く、女性だけでなく、男性にも有効なようです。

また、ネイルによる認知症の治療効果も期待されています。まだ研究段階ですが、ネイルには認知症の進行を遅らせたり、改善したりする効果があるのではないかと考えられているのです。

福祉ネイリストはそんなネイルの心理効果を最大限に発揮させ、サービス利用者がいきいきと生活するのを助ける仕事です。

ネイルだけでなく、メイクにも自己肯定感や安心感を高める効果が認められています。

高齢者にメイクを施し、QOL向上を目指すメイクセラピーについては以下の記事でくわしく解説しています。併せてお読みください。

(3)福祉ネイリストになるには資格が必要?

ここまで福祉ネイリストについて説明してきましたが、福祉ネイリストになるために資格はいるのでしょうか?福祉ネイリストは国が定めた国家資格ではないため、誰でもネイルを行うことはできます。

しかし施設・個人宅でプロとしてネイルをすることになるため最低限のネイルの知識・技術や介護技術は身に着けておく必要があるでしょう。

資格を持っている方が仕事をする方が施術を受ける側も安心でき、雇う側も信頼できるため福祉ネイリストの求人ではネイル資格が必須の募集がほとんどになっています。

ネイルの資格については下記のものがありますので参考にしてみてください。

はじめから福祉ネイリストとして働くよりもネイリストの資格を取得しサロンで働き、施術技術や接客スキルの経験を積むことをおすすめします。

(4)福祉ネイリストになる方法

福祉ネイリストになるには、一般社団法人 日本保健福祉ネイリスト協会(JHWN)の「福祉ネイリスト認定制度」があります。

福祉ネイリスト認定制度は下記の講習や研修を受け、ディプロマ(認定書を本部から発行・実費登録料3,000円)を取得します。

  • 認定校にての21時間の講習(3時間の講習×7日間のカリキュラム+宿題)と実施研修3時間程度(講師同行+レポート提出)をプラスした25時間程度の講習を修了し、卒業試験に合格する。
  • 合格者は、実地研修を講師とともに行う。

また福祉ネイリストの義務として一年毎に年度更新料3,000円を支払わなければなりません。

以下で地域別にスクールを紹介します。

札幌で福祉ネイリストを目指す

札幌ネイルサロンR

〒006-0817

北海道札幌市手稲区前田7条10丁目

福岡で福祉ネイリストを目指す

プラスネイル

〒810-0012

福岡県福岡市中央区白金1-13-8長八ビル2F

アンジュネイルスクール

〒803-0818

福岡県北九州市小倉北区竪町1-6-17.301

東京で福祉ネイリストを目指す

Nail School ROSE ROSE(ローズローズ)

〒158-0083

世田谷区奥沢5-27-10ソシアル自由が丘三階

Nail R

〒182-0024

東京都調布市布田1-46-2 アネックス調布902

ネイルスクールアンビエン

〒160-0023

東京都新宿区西新宿8-5-9-20B

nailschool AR

〒206-0003

東京都多摩市東寺方1-2-9今井ビル4階

千葉で福祉ネイリストを目指す

Bare soul ~nail & natural beauty~

〒263-0031

千葉県千葉市稲毛区稲毛東2丁目17-10 フジモトマンション101

上記以外にも、

  • 大阪
  • 兵庫
  • 和歌山
  • 岩手
  • 宮城
  • 埼玉
  • 栃木
  • 山梨
  • 愛知
  • 三重
  • 広島
  • 鳥取
  • 愛媛

に認定スクールがあります。くわしくは日本保健福祉ネイリスト協会認定校一覧をご覧ください。

(5)通信教育でも福祉ネイリストになれる?

福祉ネイリストになるには(4)で紹介した、日本保健福祉ネイリスト協会(JHWN)の「福祉ネイリスト認定制度」を利用する必要があります。

今のところ、JHWNが提供する福祉ネイリスト養成のための通信講座はないので、実際に研修に参加し、福祉ネイリストの認定を受けるしかありません。

また、(3)で紹介した、二つのネイルに関する資格(「ネイリスト技能検定試験」「ジェルネイル技能検定試験」)については、資格試験合格を目指した通信講座がいくつかの会社で開設されているので活用してみてください。

(6)福祉ネイリストの需要

これから日本は超高齢者社会となり高齢者の数が年々増加していくといわれています。そのため高齢者のかかわる医療・介護業界は引く手あまたな現場となります。

高齢者は年齢を重なるにつれて自分に自信がなくなり、生きる気力も減り楽しみが少ない方も多く、日本では自宅や老人介護施設で時間を持て余し過ごしている高齢者が増えています。そのため訪問看護と同様に、訪問美容への需要が高くなっています。

需要が高まっている、訪問美容について詳しく解説した記事はこちらです。

そのような人に少しでも楽しみを与え、高齢者が身も心も若々しくきれいでかっこよくできる福祉ネイリストの仕事の需要は高く、介護福祉施設の数も、年々増え続けていますので今後の高齢化社会においてますます注目の職業となっていくでしょう。

(7)福祉ネイリストの求人

福祉ネイリストの求人媒体をまとめます。

日本介護システム株式会社

高齢者の生活支援サービス・訪問美容・訪問理美容サービスを提供している会社です。

拠点は、

北海道・東北
  • 北海道・札幌
  • 山形
  • 岩手
  • 宮城・仙台
  • 福島
関東
  • 東京
  • 神奈川
  • 千葉
  • 埼玉
  • 茨城
北陸・中部
  • 長野
  • 山梨
  • 新潟
  • 愛知・名古屋市
  • 静岡
  • 石川
近畿
  • 三重
  • 大阪
  • 兵庫・神戸
  • 京都・奈良
  • 滋賀
  • 和歌山
中国・四国
  • 岡山
  • 広島
  • 香川・高松
  • 愛媛・松山
  • 山口
九州・沖縄
  • 福岡
  • 北九州・大分
  • 熊本
  • 宮崎
  • 鹿児島
  • 沖縄

にあります。

タウンワーク

総合求人サイトです。場所や待遇など細かい条件を指定して求人を探すことができます。必ずしも福祉ネイリストの求人があるわけではないですが、一度希望条件を指定し検索してみましょう。

上記のサイトで求人を見つけられなかった場合は、「福祉ネイリスト・求人(場所)」などと検索エンジンに打ち込み、調べてみてください。

(8)福祉ネイリストの役割

心に大きなダメージを負った方や福祉施設での日々の生活を単調に感じている方に癒し・希望・喜び・感動を感じてもらい笑顔にすることが福祉ネイリストの一番の役割です。

超高齢化社会となっている現在、おしゃれに気を使う高齢者の方が大変多くいます。

そのような方の中には、体が思うように動かず自分ではおしゃれを楽しむことができない人や、認知症で記憶が薄れてきても昔の習慣でおしゃれをしたいと望む人、素敵な女性でいたいと感じる方は多くいます。

福祉ネイリストはそのような気持ちに応え美しさを保つ手助けをすることで、いつまでもきれいでいたい、若々しくありたいと願う高齢者のお手伝いができることも福祉ネイリストの役割です。

(9)福祉ネイリストの仕事内容

仕事内容としては、基本的にネイルに必要な道具等を用意・持参し高齢者施設や個人宅に訪問(高齢者施設や個人宅の一部をお借りして施術を行います)しネイルを行うことになります。

まず訪問しひとりひとり爪の状態は異なるためどんな爪をしているか確認し、利用者とどんなネイルをしたいか相談し、その人に合った色は何かなどのカウンセリングを素早く十分に行い、仕上がりのイメージを決め施術していきます。

施術内容はハンドマッサージからはじまり、続いて爪の状態を整えるためネイルケアを行います。爪の状態が整い次第、ポリッシュ(マニュキア)やジェルでネイルのカラーリングを行っていくのが大体の流れです。

ネイルを行う際はただネイルお施術するのではなく、高齢者には認知症ケア技術「ユマニチュード」や「回想法」を交えながら行います。施術中は楽しく話を聞き、悩みを聞いてあげることも仕事の一部です。そうやってコミュニケーションをとることで、その人の事を知り、考えながらネイルを完成させることができ満足度にもつながります。

ただしネイル中は体への負担等も考えながら、できるだけ素早く的確に施術し、施術後は片付けとお会計をして終了です。

(10)福祉ネイリストの働き方

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/212193

福祉ネイリストは普通のネイリストと違い、ネイルサロンや自宅サロンで働きません。

福祉ネイリストは、大きく分けて施設に訪問しネイルを施術する方法と、自宅などの決められた個人宅のような場所へ出張する方法の2通りの方法があります。

多くの場合はネイルサロンや介護団体、介護サービスに所属して老人福祉施設(デイサービスセンター老人ホーム)などに派遣される形式になっており、施設のレクリエーションの一環として招かれることが多いです。

福祉ネイリストの仕事はまだ定着しておらず、副業やボランティアで行っている人も多く、本業としては生活するのは困難な場合もありますが、今後需要のある仕事であるとは思います。

その他にも、団体に所属せず個人で施設と直接契約をして、定期訪問を行っている個人もあり、複数の施設と契約することができれば、安定した収入を得られることもあります。

(11)福祉ネイリストの給料

福祉ネイリストの仕事はまだ定着しておらず、月給制の仕事は少なく、業務委託や時給換算など報酬制が多いといわれています。

ここでは業務委託契約の場合における給料の目安を紹介します。

業務委託契約(報酬)の場合

  • 1日当りの報酬額 約7,000円(1日4時間以上稼働の場合)
  • 月当りの報酬額 140,000円以上(月間20」日以上稼働の場合)

(出典:日本介護システム株式会社

主な介護職の給料と比較するために、職種別に給料を詳しく解説した記事はこちら

(12)福祉ネイリストはどんな人が向いてる?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2300070

このような福祉ネイリストですが、どんな人が向いているでしょうか?

向いている人の特徴をいくつか紹介したいと思います。

  • すでにネイリストとして働き、ネイル技術を生かして貢献したい方
  • 介護職をしていてもっと何かできることはないかと考えている方
  • 誰かの為に一生懸命になれる方
  • 人を笑顔にすることが好きな方
  • 手先が器用な方
  • 人と関わることが好きな方

いくつかあげましたが、ネイルを通して人を笑顔にすることに喜びを感じる人はこの仕事に向いているといえます。

(13)福祉ネイリストとして働こう

ネイルと聞くと女性の為と思われがちですが、ハンドマッサージや爪のケアは男性にも好評であり、人に笑顔を与えられる仕事でありやりがいは十分にあります。

また今後の高齢化社会においても福祉ネイリストの需要はますます高くなり注目が集まっていく中で給与体制なども整ってくるでしょう。

「ありがとう」の言葉や次回の訪問を楽しみにしてもらえることが福祉ネイリストとして働く際の大きなやりがいとなります。

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