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ケアプランの作成方法 | 自己作成するには・種類・対象者

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ケアプランとは、介護保険サービスを利用する人のための「介護の計画書」のことです。介護を受ける人が充実感のある生活を送るために、「どのような支援が必要か?」「今後何を改善していけばいいのか?」「短期・長期それぞれの目標はなにか?」といったことが記載されています。ケアプランを作成することで、介護関係者や医療関係者に被介護者の状況や要望を伝えられ、よりよいサービスを受けることができるようになります。
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(1)ケアプランとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504451

ケアプランとは、介護保険サービスを利用する人のための「介護の計画書」のことです。 介護を受ける人が充実感のある生活を送るために、「どのような支援が必要か?」「今後何を改善していけばいいのか?」「短期・長期それぞれの目標はなにか?」といったことが記載されています。

ケアプランを作成することで、介護関係者や医療関係者に被介護者の状況や要望を伝えられ、よりよいサービスを受けることができるようになります。

(2)ケアプランの対象者

ケアプランを作成する対象者は、要介護または要支援の認定を受けた人です。

介護保険を利用して、施設や在宅での介護サービスを受けることができます。 ケアプランを作成しなければ、介護保険を利用して、サービスを受けることはできません。

また計画を作成するだけでなく、作成したケアプラン通りにサービスを利用しなければなりません。

(3)ケアプランの種類

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2338002

ケアプランには3つの種類があり、それぞれ「居宅サービス計画」「施設サービス計画」「介護予防サービス計画」と呼ばれています。

居宅サービス計画

「居宅サービス計画」とは、在宅での介護保険サービスを中心に受けることを想定したケアプランのことです。在宅だけでなく、施設に通って受けるデイサービスも「居宅サービス計画」には含まれます。

「居宅サービス計画」は要介護1~5の人を対象に、ケアマネージャーが作成します。

施設サービス計画

「施設サービス計画」とは、介護保険施設でサービスを受けることを想定したケアプランのことです。

介護保険施設とは、介護老人福祉施設や介護老人保健施設、介護療養型医療施設のことです。介護老人福祉施設は要介護3以上の人しか入所することができません。

このケアプランも要介護1~5の人が対象で、ケアマネージャーが作成します。

介護予防サービス計画

「介護予防サービス計画」とは、今はまだ健康で、介護を必要としていない人のためのケアプランのことです。

在宅や施設で受けられる、介護予防のためのサポートサービスを中心に計画されています。「介護予防サービス計画」は要支援1または2の人が対象で、地域包括支援センターに所属する保健師などが作成します。

(4)ケアプランの作成方法① ケアマネージャーに依頼する

ケアプランの作成は、ケアマネージャーに依頼するのが一般的な方法です。

まず、ケアプランの作成を依頼するケアマネージャーを見つけなければなりません。居宅介護支援事業者や、市町村などの窓口に常駐しているケアマネージャーに相談しに行ってみましょう。

依頼するケアマネージャーが決まったら、介護を受ける本人とその家族との話し合いの場を設けましょう。ここでは「今どのような状況なのか」「今後どういう生活を送りたいのか」「そのためには何が必要なのか」といったことを双方で確認する必要があります。

話し合いの内容をもとに、ケアマネージャーがケアプランの原案を作ります。本人や家族が原案を確認し、同意が得られれば、ケアプランの完成です。この後の手続きは、ケアマネージャーが代行してくれます。

(5)ケアプランの作成方法② 自分でつくる

ケアプランは自分で作成することもできます。

まずは、自治体や域包括支援センターの窓口に行き、ケアプランを自分でつくることを届け出る必要があります。 窓口での届出が済み、必要書類を受け取ったら、ケアプラン作成開始です。

介護される人やその家族の現在の状況やニーズを把握して、ケアプランの原案を作成しましょう。

自分でケアプランを作成するためには、介護保険サービスの事業者や費用などの必要な情報をすべて自分で収集しなければなりません。作成した原案を、被介護者とその家族で確認して合意が得られれば、ケアプランの完成です。

自分でケアプランをつくる場合はここで終わりではありません。介護保険サービスの事業所の予約や、必要書類の提出も、自分でやらなければなりません。また定期的なケアプランの見直しも必要となります。

(6)依頼する場合と自分で作成する場合のメリット

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2343518

ケアプランの作成をケアマネージャーに依頼する場合と、自分で作成する場合にはそれぞれ別のメリットがあります。

ケアマネージャーに依頼する場合

ケアプランの作成を依頼するメリットは、介護の専門家であるケアマネージャーに計画を立ててもらえることです。ケアマネージャーは、介護について豊富な知識を持っているので、ひとりひとりに最適なケアプランを作成することができます。

またケアプランの作成を依頼すれば、介護のことについてケアマネージャーに相談することができます。なにかと不安なことの多い介護生活でも、専門家にアドバイスをもらえば心が軽くなる場合もあるでしょう。

また被介護者やその家族の手間が省けることも、依頼する場合のメリットといえます。ケアプランの作成を依頼すれば、介護保険サービスを提供する事業所などとの連絡や、自治体で必要となる手続きもすべて代行してもらえます。

自分で作成する場合

ケアプランを自分で作成する場合のメリットは、被介護者やその家族の要望をタイムリーにケアプランに反映させることができる点です。すぐにケアプランを変更することができれば、実際のサービスもその分はやく変更することができます。

またケアプランの作成を他人に依頼しなければ、自分の思い通りにケアプランを作成することができます。介護保険サービスの事業所も自分で選ぶことができますし、家族で納得のいくまで話し合ったり、プランを練ったりすることができます。

また、他人に自分や家族の生活を事細かに話す必要もなくなります。

(7)ケアプランを作成するケアマネージャーの役割

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1504436

ケアマネージャーとは、介護が必要な人のサポートをする職業です。被介護者が適切なケアが受けられるよう、関係者と連携しながら、マネジメントやコーディネートを行います。

ケアプランの作成はケアマネージャーの主要な役割ですが、それだけではありません。被介護者が最適なサービスを受けられるよう、介護保険サービスを提供する事業者と連携するのも、ケアマネージャーの役割です。

さらに一度作成したケアプランの見直しを行うのも、ケアマネージャーの役割です。ケアマネージャーは被介護者を毎月訪問し、サービスが本人のニーズに適したものであるか確認を行います。

問題点や変更点が見つかった場合、ケアプランはケアマネージャーによって作り直されます。

(8)ケアプランを依頼するうえでのポイント

ケアプランの作成を依頼する際は、ケアマネージャー任せにならないようにすることがポイントです。

ケアマネージャーとの話し合いの場では積極的に発言するようにしましょう。被介護者やその家族の状況やニーズをできるかぎり詳しく説明することが、よりよいケアプラン作成につながります。

またケアプランの原案が完成したら、「話し合いで伝えたことがきちんと反映されているか」「費用は適正か」などをしっかりと確認しなくてはなりません。問題点が見つかった場合は、遠慮することなくケアプランの見直しを依頼しましょう。

(9)ケアプランを作成して介護サービスを利用するまで

ケアプランの作成を依頼した場合は、介護保険サービスの利用が開始するまでにしなければならないことはありません。面倒な連絡や手続きは、ケアマネージャーが代行してくれます。

ケアプランを自分で作成した場合は、まず介護保険サービスを提供している事業所を探し、利用の予約をする必要があります。その後、作成したケアプランを自治体などの窓口に提出すると、サービスの利用を開始することができます。

またサービスを利用している間は、利用実績をまとめて自治体などに毎月提出しなければなりません。

(10)実際にケアプランを作成してみよう

ケアプランは、介護受ける人や家族の状況や要望を外部に伝える大切な書類です。介護保険サービスを受ける人にとって、現在の状況やニーズをしっかりと反映したケアプランの作成は欠かせません。

そのためには、ケアプランを依頼する場合と自分で作成する場合のメリットやデメリットをよく比較して、被介護者だけでなくその家族にとっても最適な方法を選ぶ必要があります。納得のいくケアプランを作成して、よりよい介護生活を送りましょう。

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