介護に関わるすべての人を応援します

【2019年版】老齢基礎年金の満額はいくら?│これまでの推移も

介護制度
10年以上国民年金に加入した人が65歳から受け取ることができる年金のことを老齢基礎年金といいますが、その満額がいくらか知っていますか?この記事では老齢基礎年金の満額をはじめ、受給条件、受給額を増やすための方法をご紹介します。老後の収入を想定し、人生設計を立ててみてください。
公開日
更新日

(1)老齢基礎年金とは


出典:https://www.irasutoya.com/

「老齢基礎年金」とは、10年以上国民年金に加入した人が65歳から受け取ることができる年金です。全国民に共通しており、納付した期間に応じて受け取ることが可能です。

老齢基礎年金は、年金加入者本人が希望すれば繰り上げる(60~65歳の間に受給する)ことも可能です。繰上げには「一部繰上げ」と「全部繰上げ」があります。また、繰り下げて受け取ることもできます。

しかし、満額受け取りたいという場合には、40年間加入して65歳から受け取る必要があります。

(2)老齢基礎年金と国民年金や厚生年金との違い

「老齢基礎年金」とは国民年金の1種で、国民年金・厚生年金保険に加入したことのある人が受け取ることができる年金です。

ちなみに、老齢基礎年金を含む国民年金は、

  • 老齢基礎年金
  • 障害基礎年金
  • 遺族基礎年金

の三つで構成されています。

国民年金について詳しくはこちら

国民年金の満額はいくら?│受給額の確認方法や満額受給の条件

老齢基礎年金は、最低でも10年は納付しないともらうことができません(満額は受け取れなくなりますが、保険料免除制度もあります)。

老齢基礎年金は、受給する際の年金の名称になります。納めている間は、老齢基礎年金という名称ではなく、国民年金という名称になります。また、厚生年金は、会社に加入している方が受け取ることができる年金です。

(3)【平成31年度(令和元年度)版】老齢基礎年金の満額とは

「老齢基礎年金」の満額の金額は、その年度ごとに定められます。 平成31年度(令和元年度)の老齢基礎年金の満額は780,096円です。月額換算すると65,008円で、平成30年度の64,941円と比べると0.1%(67円)プラスとなっています。

しかし、満額を受け取ることができるのは、国民年金を40年間納めた場合です。保険料免除制度や納付猶予制度を利用した場合、その期間に応じて、受給額は少なくなります。

(4)老齢基礎年金の満額を受け取るための納付期間


出典:https://www.irasutoya.com/

「老齢基礎年金」を満額受け取るために必要な納付の期間は、40年間です。

つまり、20歳から60歳までの期間すべてになります。40年間の全期間、国民年金の保険料を納めた場合には、65歳から老齢基礎年金を満額受け取ることが可能です。

40年間よりも加入年数が短い場合や、全額免除などがあれば、その期間に応じて老齢基礎年金は減額されます。 老齢基礎年金を受け取ることができる最短の期間は保険料納付済期間と保険料免除期間の合計10年以上です。

(5)【平成31年度(令和元年度)版】老齢基礎年金額はどのように計算される?


出典:https://www.irasutoya.com/

老齢基礎年金の計算方法は、平成31年4月分から以下のように計算することができます。

  1. 「保険料納付済月数」+「全額免除月数×8分の4」+「4分の1納付月数×8分の5」+「半額納付月数×8分の6」+「4分の3納付月数×8分の7」
  2. 1.の合計を「加入可能年数40年×12月」で割る
  3. 2.で出てきた数字に老齢基礎年金の満額の780,096円をかける

基礎年金の金額が、計算できます。少々ややこしいので、不明な点があれば国民年金の窓口に相談してみましょう。

しかし、平成21年3月分までの場合は、全額免除は「全額免除月数×6分の2」、4分の1納付は「4分の1納付月数×6分の3」、半額納付は「半額納付月数×6分の4」、4分の3納付は「4分の3納付月数×6分の5」にそれぞれ変わるため、注意しましょう。 その場合も、老齢基礎年金の金額計算式は変わりません。

(6)厚生年金の満額

厚生年金は、社会人として会社に就職すると厚生年金に加入が可能となります。 加入は、15歳から可能で最大で70歳まで加入することが可能です。納付する厚生年金の保険料は、厚生年金加入期間中の給与所得に応じてそれぞれ算出されます。

国民年金の一部である老齢基礎年金の満額は、780,096円でしたが、厚生年金の場合はどうなのでしょうか?

厚生年金の受給額の計算式は、以下の通りです。

「報酬比例年金額(給与・賞与に連動した平均年収と加入期間をかけたもの)」+

「 経過的加算(20歳未満・60歳以上などの期間に厚生年金に加入した部分を加算するための仕組み)」+

「 加給年金額(加算されるボーナスみたいな金額)」

老齢基礎年金と異なり、年収が受け取れる金額に大きく関わってきます。

年収が高い人は厚生年金の受け取り金額も増加しますが、年収が少ないと受け取れる金額も同様に少なくなります。そのため、厚生年金の場合は、年収・加入期間といった人それぞれの金額が受け取れる金額になるため、満額という考え方自体が厚生年金にはほとんどありません。

強いて言うなら、厚生年金を満額受給するための条件として、以下の3ポイントに当てはまる人が厚生年金の満額受給ができる人と言えるでしょう。

  • 15歳から70歳までの可能な期間すべて厚生年金に加入している
  • 1回あたりの賞与が150万円以上であり年3回支給されている
  • 全期間を通じて、標準報酬月額が62万円以上

しかし、これだけの条件に当てはまる人はほとんどいないのではないでしょうか。

(7)老齢基礎年金の受給条件

老齢基礎年金を満額受給する場合は国民年金の40年間の保険料納付済期間が必要です。では、満額ではなく、単に老齢基礎年金を受け取ることができる受給条件はどのようになるのでしょうか?

老齢基礎年金を受け取るためには、保険料納付済期間と国民年金保険料免除期間を合算した「資格期間」が10年以上ないといけません。保険料納付済期間とは、国民年金の保険料納付済の期間だけではなく、厚生年金保険の加入期間や共済組合等の加入期間も含んだ期間になります。

また、老齢基礎年金の支給要件を満たしていて、厚生年金保険の被保険者期間が1ヶ月以上ある場合は厚生年金保険(老齢厚生年金)の需給が可能です。

(8)老齢基礎年金の平均的な受給額とこれまでの推移

厚生労働省年金局省の発表した「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を見ると、国民年金支給額平均(月額)は、55,464円です。厚生年金支給額の平均が147,927円です。

出典:「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

老齢基礎年金のこれまでの推移をご紹介します。老齢基礎年金(月額)推移は以下のようになっています。

表:厚生労働省の統計情報(https://www.mhlw.go.jp/index.html)から編集部が作成

(9)少しでも老齢基礎年金の受給額を増やしたい場合


出典:https://www.irasutoya.com/

老齢基礎年金は65歳から受けとることが可能です。保険料納付済期間が480月あれば満額780,096円を受け取れます。しかし、40年間ずっと保険料を納付し続けることは容易なことではありません。事情があって、納付を免除したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

満額受給ではないにしても、老齢基礎年金を少しでも多く増やしたい場合には何かできることはあるのでしょうか?

一つの方法として、国民年金の追加加入という年金制度を利用することが挙げられます。 国民年金第1号被保険者・任意加入被保険者の場合、定額保険料に付加保険料を上乗せすることが可能です。

定額保険料とは、平成30年度の場合は月額16,340円です。 付加保険料は、月額で400円で納期限は翌月末日です。

付加年金額は「200円」×「付加保険料納付月数」が受け取れます。

付加保険料を10年間納めるとすると、200円×120月で24,000円も受け取ることができるのです。

付加年金のメリットは、老齢基礎年金と支給がいっしょだという点です。65歳から支給される老齢基礎年金を少しでも多く受け取りたいという場合に付加年金の利用も検討してみてはいかがでしょうか。

申し込みは、市区役所及び役場の窓口でできます。付加保険料の納付については申し込み月がスタートになります。

(10)老齢基礎年金の満額とは何かについて知ろう

老齢基礎年金の満額は年度ごとに異なるため、国民年金機構の情報をその都度確認する必要があります。

老後に生きていくためには、老齢基礎年金を受け取ることができるというのは大きな希望になります。国民年金を40年間納めるというのは容易ではありませんが、支払いが難しい場合、保険料免除制度や納付猶予制度を利用することによって、老齢基礎年金の受給が可能になります。

年金の保険料を払えないと思い未納のままにしておかずに、こうした制度を活用し、老後の資金を準備しましょう。

この記事が気に入ったら
いいねしよう!