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BMIの標準値はいくつ?計算方法、高齢者の目標値と維持する方法等

セルフケア
BMIという肥満度の指標をご存知ですか。BMIには標準値があり、その値と照らし合わせることで自分が低体重、普通、肥満か判定することができます。 BMIの標準値はいくつなのか、またBMIの計算方法、死亡リスクとの関係、男女・年齢別標準体重一覧表などを解説していきます。
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(1)BMIとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/753578

BMIはBodyMassIndexの略で肥満度を表すための指数です。この指数は身長と体重の2つの数値から求められます。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

計算の際に注意しなければならないのは単位です。体重はキログラム、身長はメートルで表した数字を計算式にあてはめます。

例えば、身長が180センチ、体重が80キログラムの人の場合は以下のように求められます。

80(kg)÷1.8(m)÷1.8(m)≒24.69

BMIは24.69

BMIを判定基準の表に当てはめることで、自身の肥満度をある程度客観的に測ることができます。

BMIの判定基準

判定基準は以下の通りです。

算出されたBMI 判定基準
18.5未満 低体重
18.5以上25未満 普通体重
25以上30未満 肥満(1度)
30以上35未満 肥満(2度)
35以上40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

(表:日本肥満学会(JASSO)『肥満症診療ガイドライン2016』を参考に作成)

冒頭で例をだした「身長180センチ体重80キロ」の人の場合、BMI値24.69なので判定基準に当てはめると普通体重であることがわかります。

このように、BMIを算出して日本における評価基準と照らし合わせることで、自分がどれくらいの肥満度なのか確かめることができます。

(2)標準体重のBMI値は?

BMI指数で標準体重とされる数値は「22」です。この数値は「身長・体重が最も標準的な体型であり、太っても痩せてもいない状態」と判断できます。

この数値は性別にかかわらず適用でき、研究でも男女ともにBMI値22のときが高血圧や高脂血症、肝障害など肥満によって引き起こされる疾病の有病率が最も低くなることが判明しています。

自身が目標にすべき、標準体重はどうやって算出すれば良いか

目標にすべき標準体重は身長の2乗にBMI値22をかけることによって求められます。身長180センチの標準体重を求めるとなると以下のような計算になります。

1.8(m)×1.8(m)×22=71.28(kg)

71.28キログラム

この値が、身長180センチの人にとっての標準体重です。

BMI数値は、あくまでも健康状態を示す数値

上記のように求めた標準体重はあくまでも健康状態の基準となる数値です。

そのため算出した標準体重が

これはスタイルがよくなるなどを考慮した数値ではないので算出した標準体重をみても首をひねる人はいると思います。こういった見た目の美しさも考慮した体重をだす別の基準として「美容体重」「モデル体重」という数値が存在します。

美容体重・モデル体重とは

この基準は美容やスタイルの観点から設けられた基準で、見た目の美しさに重点が置かれています。

美容体重のBMI値は「20」、モデル体重のBMI値は「18」であることから、標準体重と比較すると厳しい基準です。

特にモデル体重の基準値18は身長に対して体重がかなり軽く、判定基準表では低体重に分類される数字です。人によっては健康に影響が出かねない厳しい基準なのでモデル体重をめざすなら厳密な健康管理が求められるのです。

(3)BMI以外の標準体重の測り方

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1510545

代表的な標準体重を測定する指数には以下のようなものがあります。

  1. ローレル指数学童期の肥満を測るのに適した指数:体重(kg)÷身長(cm)^3)×10^7
  2. カウプ指数幼児期の肥満を測るするのに適した指数:10×体重(g)÷身長(cm)^2
  3. 桂変法ブローカ式「身長(cm)-100」を日本人向けに改良した指数:(身長(cm)-100)×0.9(kg)

上記以外にも標準体重を評価する測定式は複数存在します。BMIは数ある指数の中でも計算方法が単純で利用しやすい、実情に最も則しているなどの理由で広く普及しています。

(4)BMIと死亡リスクの関係

BMIは、もともと体重が人の健康にどのように影響するのかを研究する目的で開発された計算式です。

標準体重とされるBMI22は、多くのサンプルを研究した結果として最も死亡リスクが低いとされる数値です。体重は人の健康に強く影響しますが、肥満だけが悪影響をおよぼすわけではありません。

痩せすぎている方こそ要注意?

肥満とは逆の痩せすぎも健康リスクを下げる要因であり、基準値であるBMI22を下回る数値も死亡リスクを高めることが研究の結果判明しています。

肥満は死亡リスクを高めますが痩せすぎも問題です。BMIは標準体重となる22に近いほど死亡リスクが低くなり離れるほど健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。

また、BMIは健康や死亡リスクを基準にした指数なので見た目や美容とは無関係です。美容体重やモデル体重ではBMI20、BMI18という数値が基準値として用いられますが、標準体重と比較すると死亡リスクが高まる数値であることは知っておくべきでしょう。

(5)BMIという指標の抱える問題とは?

先述したように、BMIは肥満度を測るうえである程度の正確性を持つ上に指標としてシンプルなので、健康を表す指標としてとても広く重宝されてされています。

しかし、そんなBMIでも、健康の度合いを測るのに文句のない完全無欠の指標であるというわけではありません。

身長と体重以外の健康に影響する数値を反映しない点

たとえば、BMIの抱える問題点のひとつに、体脂肪率や筋肉量などの数値との関係があります。

BMI計算式では身長と体重の2つの数字だけが使われます。算出において体脂肪や筋肉量は無関係なので、BMIには肥満度を測るのに重要な体脂肪率が一切考慮されないという問題点が存在します。

同じ身長170センチ体重60キロも体脂肪率10%と体脂肪率30%では健康度が大きく違うのは一目瞭然です。

しかし、BMIの数値だけを比較するならば両者はBMI20.76と全く同じ結果が出てしまい両者の体脂肪率の違いが反映されません。そのため、体脂肪が影響する疾患の発生率などを推定するには、BMIはふさわしくない指数なのです。

ですので、そういった際には、体脂肪率をはじめとした、体脂肪を測る指標を用いるようにするとよいでしょう。

(6)日本人男女の年齢別標準体重(6歳~70歳)

<男性の場合>

年齢 身長(cm) 体重(kg)
6歳 115.1 20.1
7歳 120.8 23.6
8歳 129.4 27.2
9歳 132.7 30.8
10歳 138.5 32.9
11歳 143.8 36.2
12歳 151.9 44.5
13歳 159.6 46.9
14歳 164.4 52.6
15歳 169 56.7
16歳 168.5 57.7
17歳 170.9 60.9
18歳 172.5 62.5
19歳 169 59.4
20歳 171 61.8
21歳 170.2 60.7
22歳 170.1 69.5
23歳 171.9 65.7
24歳 171.5 62.9
25歳 169.6 63.5
26~29歳 170.4 66.5
30~39歳 171.5 69.6
40~49歳 17.6 70.4
50~59歳 168 68.2
60~69歳 165.3 64.6
70歳以上 160.9 59.9

<女性の場合>

年齢 身長(cm) 体重(kg)
6歳 115.1 20.1
7歳 121.8 23.5
8歳 128.4 26.5
9歳 135.2 30.8
10歳 139.2 33.1
11歳 145.3 36.8
12歳 150.8 40.8
13歳 155.7 46.2
14歳 156.1 48.4
15歳 156.6 51
16歳 158 51
17歳 158 51.9
18歳 157.7 56.3
19歳 159.2 55.2
20歳 159.5 55
21歳 156.7 49.4
22歳 157.2 50.3
23歳 154.8 48.4
24歳 159.1 49.8
25歳 157.7 50.2
26~29歳 158.7 51.8
30~39歳 158.3 54
40~49歳 157.8 54.7
50~59歳 155.2 54.1
60~69歳 151.8 53.4
70歳以上 147.7 50.4

(表:総務省「平成22年 国民健康・栄養調査」をもとに編集部にて作成)

上記の表を参考にして、自分の状況を確認してみましょう。

(7)標準体重を維持するためには

標準体重を維持するために重要なのはバランスのとれた食事と適度な運動です。BMIにおける標準体重とは、死亡リスクが最も低い健康的な体重範囲なのです。

暴飲暴食による肥満も当然問題ですが、見た目を気にして過度なダイエットをするのも標準体重から遠ざかってしまいます。標準体重をオーバーしている人は減量して標準体重に近づける努力をしましょう。

まず、標準体重を下回っている人は、当然ですが体重を増やす必要があります。

たくさん食べて体重を増やすだけだと体脂肪ばかりが増えてしまい健康を損なう恐れがありますので、運動をしたりタンパク質を摂取するなどして筋肉をつけ、体脂肪率を増やさずに標準体重に近づけるのが、より健康的な範囲のBMI値に近づけるには必要なのです。

カロリー摂取の目標値は?

身長における標準体重に30をかけた数字が標準体重を維持するのに必要なカロリーです。標準体重が70キロの人の場合は「70×30=2100」なので、一日の摂取カロリー目標を2100kcalにすると無理なく標準体重を維持できます。

(8)高齢者が目標とするBMI値

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/443961

高齢者にはBMI値が要介護リスクに密接に関わります。BMI値が標準体重から離れているほど要介護リスクが高まるので、なるべく標準体重を維持することが長寿に繋がります。

目標とするBMI値は50~69歳で20.0~24.9、70歳以上は21.5~24.9です。高齢者の場合は肥満リスクだけでなく痩せすぎリスクにも注意が必要です。

高齢になると若いころに比べて食事量が落ちるため必要摂取カロリーを維持できないケースが珍しくありません。痩せすぎは内臓の働きを弱めるだけでなく骨折など怪我のリスクも高まるので、標準体重に近いBMI値を維持することが求められます。

(9)高齢者が1日に摂取すべき食事量と運動量

食事量の目安

寝たきりの人や普段あまり動かない身体活動レベルの低い人ほど肥満リスクが高まるので摂取カロリーには配慮が求められます。

50~69歳の一日の必要摂取カロリーは男性で2500kcal、女性で1900kcalです。70歳以上の一日の必要摂取カロリーは男性で2200kcal、女性で1750kcalと約1割程度低くなります。普段あまり運動しない人は基準値から1割少なめに、運動習慣のある人は1割多めに必要摂取カロリーを設定しましょう。

摂取カロリーと同じく重要なのが摂取栄養素です。高齢になるほど体を維持するためにタンパク質が必要になりますが、高齢になるほど肉や魚を食べる量が減るためタンパク質不足の高齢者が多く見られるため、タンパク質を意識して摂取することが健康維持に繋がります。

運動量の目安

食事を通して栄養を摂取するだけでなく、運動をして栄養を健全に使っていく「運動」が欠かせません。厚生労働量が掲げる高齢者に必要な運動量は以下の通りです。

  • 1日10分程度のストレッチングや体操
  • 1日20分程度の散歩やウォーキング
  • 1週間に2回程度の下肢および体幹部の筋力トレーニング

健康維持に激しい運動は必要なく、無理のない運動を継続することがポイントです。やり過ぎは体を痛めてしまうので無理なく出来る範囲で運動習慣を設けましょう。

(10)BMIを気にして健康に生きよう!

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2332583

BMIは手軽に健康を維持するのに便利な指数です。身長と体重という2つの数字だけで計算できるので面倒がなく、常に数値をチェックして健康維持に役立てられます。

BMIを気にする週間がつくと生活のあらゆる場面で無意識のうちに配慮が働きます。カロリーを摂取しすぎていないか、運動不足になっていないかなどちょっとした気付きの積み重ねが健康維持に大きな効果をもたらします。

定期的にBMIをチェックして、長く健康に過ごせる生活を目指してください。

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