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小規模多機能居宅介護とは?利用者が「通い」「訪問」「宿泊」を選択するハイブリット型サービス

施設サービス
小規模多機能型居宅介護は、在宅支援の切り札として2006年の介護保険法改正によって作られたサービスです。 従来と異なり、介護サービスの3カテゴリー「通い」「訪問」「宿泊」を利用者が選択し、組み合わせて受けることができる柔軟なサービスです。 利用者は、自分の時間を確保しながら、状況に合わせて柔軟に介護サービスを受けられるため、より自立した生活を営むことができます。 今回は、そんな小規模多機能型居宅介護の特徴、他サービスとの違い、メリットのご紹介をします。
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(1)小規模多機能型居宅介護と他サービスの違い

介護サービスの柔軟な利用ができる点

小規模多機能型居宅介護は、よく「通い」「訪問」「宿泊」が一体化されたサービスと説明されます。 では、デイサービス、訪問ヘルパー、ショートステイといった介護サービスと何が異なるのでしょうか?

一番の違いは、利用者の選択に応じてこれらのサービスを組み合わせて提供できる点です。

例えば、小規模多機能型居宅介護では、職員が「通い」の送迎を行う際に、ちょっとお部屋に入って「訪問」をすることができます。 時間による制限がないので、服薬確認のために5分だけ訪問することもあります。

入院中の利用者さんの自宅から着替えを取ってきて、 入院先に届けることもできます。

レクリエーションの自由度が高い

また、「仕事をしたい」という若年性認知症の利用者さんに、区民農園を探し、区民農園まで送迎し、 収穫した農作物を売るお手伝いをしたりすることもできます。

特にデイサービス中心でサービスが組み合わせられることが多いですが、デイサービスで提供されるような、 時間で決められた全員参加型のレクリエーションは一般的にありません。

代わりに、花の手入れをしたい人は花の手入れを、編み物をしたい人は編み物を、 というように各自が思い思いに過ごすことができます。 このように、従来の介護の枠組みにとらわれない、利用者中心の介護ができるのが小規模多機能型居宅介護です。

(2)指定地域密着型サービスとして、在宅介護を支援する小規模多機能型居宅介護

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2338006

環境の変化が少ない点も小規模多機能型居宅介護の魅力

小規模多機能型居宅介護は住み慣れた場所で生活が継続できることから、指定地域密着型サービスとも言われます。

小規模多機能型居宅介護は先に述べたように、「通い」「訪問」「宿泊」を一体的に提供しますが、 そもそもは在宅での生活が継続できるように支援するためのサービスです。

今までは、介護度が中重度の場合には「通い」と「宿泊」しか選択できず、利用者さんが自分の自由な時間を確保したくてもしづらいサービス形態になっていました。

また、複数のサービスを受けようとしても「通い」、「訪問」と「泊まり」をそれぞれ別の事業所で受け、 対応する介護士がサービス毎に違うことにより、ストレスを感じた利用者もいました。

特に、認知症高齢者の場合は環境が変化することに敏感に反応するため、症状を悪化させる原因となっていました。

1つの事業所で、複数のサービスを提供できるハイブリット型の小規模多機能型サービスは利用者の生活に寄り添い、 例え介護度が高くても自宅で生活ができるように作られた在宅支援の切り札なのです。

(3)小規模多機能型居宅介護の費用

小規模多機能型居宅介護の費用は「丸め」と言われます。これは、利用時間数や回数ではなく、要介護度に応じた毎月一定額の定額を指しています。

1割負担の場合、要支援1で月5,000円程度、要介護2で28,000円程度になります。1日も通わなくても、30日通っても、金額は変わらないことになります。

訪問も、一度も利用しなくても毎日5回訪問してもこの金額は変わりません。このため、利用のニーズが高い人には都合の良い仕組みとなっています。ただし、食費と宿泊費は実費なので、毎食・毎晩かかります。

小規模多機能型居宅介護の費用について、より詳しい記事はこちら

→『小規模多機能型居宅介護とは | 訪問介護との違いや定員

(4)まとめ

以上、小規模多機能の魅力は伝わりましたでしょうか?

これから、高齢者の数がさらに増加し、サービスの提供数自体が足りなくなっていく中で、 利用者が介護を受けながらも自立した生活ができるようにサービスを提供していくことは、サービス提供者にとっても利用者にとっても望まれるところです。

もちろん、小規模多機能型居宅介護の仕組みだけでは足りていない部分も多いですが、利用者に必要なサービスを上手く組み合わせて、 柔軟に介護サービスを受けることができる仕組みとしてご紹介させて頂きました。

これから介護業界に就職しようとしている方、介護サービスを受けられる方はぜひ参考にしてみて下さい。

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