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特養ってなに?特別養護老人ホームで就職を考えている人は必見!特養について解説します

施設サービス
特別養護老人ホーム(特養)とは、社会福祉法人や地方自治体が運営する介護施設で、重度の要介護者が主に暮らしています。 一人で身の回りのことができず、介護が必要な高齢者やそれに準ずる障害者が入居できる施設です。 特養では、入居者が自立した生活ができるようにフォローすることが求められています。 従来の特養では病院の延長線上にあるような施設の構造上の問題のため、入所者の尊厳を守ることが難しい状況にありました。 その改善策として、個室を利用することができる特養の導入が推進され、入居者がより快適な生活ができるようになりました。 特養は国からの支援が得られるため、有料の老人ホームに比べると費用が格段に安くなっています。 今回は特養とはなにか?その基本や仕事内容を解説します。
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(1)特養とは?従来型とユニット型

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/548602

特養には、4人部屋を使う「従来型」と個室の「ユニット型」とがあります。平成14年度から導入がはじまった「ユニット型」の登場により、 以前のものを「従来型」と区別するようになりました。

従来型居室の特徴

「従来型」は4人で1部屋を使う構造になっています。病院の大部屋を連想させる部屋なので、入居者がストレスを受けやすいことが考えられます。 介護士は身の回りのことを手伝いながら、入居者が自立的な生活を営むことができるようにすることを求められています。

従来型は管理がしやすいのがメリットですが、入居者のプライバシーが守るのは難しい環境です。

ユニット型個室の特徴

一方、「ユニット型」は「新型特養」とも呼ばれ、自宅に近い環境の中で生活できるようになっています。 アットホームな雰囲気なので、入居者の精神的負担も少なく、個室によるプライバシーが守られるのがメリットです。

入所者のプライベート空間である居室(個室)と、入所者同士がいっしょに過ごせる共同生活室で構成され、これを「ユニット」と呼んでいます。

一つのユニットは10人以下で利用するようになっており、10人以下の個室と共同で利用できるリビングルームで構成されています。

他のユニットとは完全に分離されているので、インフルエンザなどによる集団感染の心配がありません。

(2)特養の入所条件とは?

特養への入所条件としては、入所時に入院が必要な状態ではなく、伝染病がないことが必須条件になります。

また、原則として要介護3以上の人だけが入所できます。 要介護1や2の方でも特例的に入所が認められる場合があります。

それは認知症で日常生活に問題がある症状がある場合や、知的障害・精神障害などがあって日常生活に問題がある場合、 家庭や近隣からの深刻な虐待があるなどの理由により、心身の安全が困難な場合や、家族や親戚からの支援が期待できず、地域の介護サービスでは介護が不十分な場合です。

要介護1や2の方で特別養護老人ホームに入所したい場合には、特養以外での生活が困難である事情について、申し込みをする時に明記しなければいけません。

施設はその申し込みを受理した時点から、市町村と調整し、重度の要介護状態で入所待機している人と比べて優先的に入所させる必要があるかどうかを検討することになります。

申請をしたからといって、すぐに入所できるわけではありません。日本全国で50万以上の人が待機しているといわれています。

申し込みをしてから入所まで何年もかかるケースが多く、多いところでは待機人数が300人以上の特養もあり、今後の大きな課題となっています。

特養の入所基準について、より詳しい記事はこちら

→『【本当に厳しい?】特別養護老人ホームの入所条件・入所基準6選

(3)特養でのお仕事内容とは?

特養の仕事内容は、入居者の生活をサポートすることが主な仕事です。ほとんどの特養では、介護職員が早番、遅番、夜勤とシフトを組んで仕事をしています。

特養での主な仕事は、入居者のスケジュールに従って、離床介助、食事介助、排泄介助、入浴介助、レクリエーション活動をすることで、これらは主に介護職員の仕事になります。

他にも、特養では

  • 医師
  • 生活相談員
  • 看護師
  • 栄養士
  • 機能訓練指導員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、柔道整復師、按摩マッサージ指圧師)
  • ケアマネージャー

を職員として配置することが義務付けられています。

介護士は入居者3人に対して1人以上を配置することになっており、看護師の場合は、入居者が30人以下の施設の場合は1人以上、 入居者が31〜50人の施設では2人以上となります。

長い期間を入居者とともに過ごすことになりますので、入居者を温かく見守っていく姿勢が大切になります。

(4)まとめ

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1872769

特養での仕事は、介護士、看護師を中心に、これからも需要が増えていくと考えられている仕事です。 今後、高齢化がさらに進むと、多くの人材が不足することが懸念されています。

入居者へのケアの向上への取り組みとあわせ、作業の効率化も求められています。

最近は施設をユニット型にするなど、入居者の生活の補助的な介護をするだけでなく、積極的に自立を支援するための取り組む特養も増えてきました。

排泄が難しかった高齢者でも、1人で排泄ができるようになったり、食事ができるようになった例がたくさん報告されています。

医療の発展やライフサイエンス分野の研究が進むことにより、より質の高い介護ができるようになってきており、 今後ますます入居者の快適な生活をサポートできる施設として期待が高まっています。

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